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12月10日-05号

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  1. 萩市議会 2014-12-10
    12月10日-05号


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    平成26年12月定例会                平成26年12月            萩市議会定例会会議録(第5号)                議事日程第5号         平成26年12月10日(水曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問────────────────────〇本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問────────────────────〇出席議員(25名)       1番  五十嵐 仁 美 君       2番  石 飛 孝 道 君       3番  大 久   勲 君       4番  小 池 太 一 君       5番  佐々木 公 惠 君       6番  松 浦 俊 生 君       7番  美 原 喜 大 君       8番  森 田 哲 弘 君       9番  佐々木 武 夫 君      10番  関   伸 久 君      11番  西 中   忍 君      12番  波多野   勝 君      13番  椋   晶 雄 君      14番  大 村 赳 夫 君      15番  長 岡 肇太郎 君      16番  中 野   伸 君      17番  松 尾 義 人 君      19番  斉 藤 眞 治 君      20番  柴 田 保 央 君      21番  西 島 孝 一 君      22番  平 田 啓 一 君      23番  宮 内 欣 二 君      24番  諸 岡 皓 二 君      25番  小 林 正 史 君      26番  横 山 秀 二 君〇欠席議員(1名)      18番  守 永 忠 世 君────────────────────〇説明のため出席した者 市長        野 村 興 兒 君 副市長       三 原 正 光 君 副市長       和 田 眞 教 君 教育長       中 村 哲 夫 君 総務部長      杉 山 寛 校 君 総務部理事     三 好 正 樹 君 総合政策部長    田 中   裕 君 文化・スポーツ振興部長           中 野 恵 子 君 市民部長      岡 崎 君 義 君 保健福祉部長    梅 尾 一 恵 君 保健福祉部理事   宮 本 英 二 君 市民病院事務部長  中 田 祐 広 君 農林水産部長    大 田 直 志 君 農林水産部理事   貞 光 一 成 君 商工観光部長    岡 本 達 彦 君 土木建築部長    佐々木 康 典 君 歴史まちづくり部長 植 山 幸 三 君 上下水道部長    岡 本   隆 君 生活再建支援事業部長松 浦 好 洋 君 会計管理者     田 中 隆 志 君 教育委員会事務局長 伊 藤 富 之 君 消防本部消防長   中 原 滝 雄 君 総務課長      柴 田 一 郎 君 財政課長      齋 藤 英 樹 君 企画政策課長    福 島 康 行 君────────────────────〇事務局出席者 事務局長      藤 岡 敏 彦 君 次長        浜 村 祥 一 君 議事係長      村 本 行 繁 君 調査係長      戸 禰 憲 尚 君────────────────────     午前10時00分開会 ○議長(横山秀二君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。──────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(横山秀二君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、15番、長岡議員、16番、中野議員を指名いたします。──────────────────── △日程第2 一般質問 ○議長(横山秀二君) 日程第2、これより一般質問を行います。 議席番号12番、波多野議員波多野議員。  〔12番 波多野勝君登壇〕 ◆12番(波多野勝君) おはようございます。波多野勝でございます。よろしくお願いいたします。 通告に従いまして、外国人観光客の受け入れの促進についてお話をいたします。 外国ですけども台湾のことはちょっとあの市長報告がありましたがその言葉を引用させていただきます。最初に。 去る、11月23日から3日間の日程で、議会や観光協会などの民間団体の代表の方々とともに、台湾台北市を訪問いたしました。訪問の目的は、来年1月から放映されるNHK大河ドラマ「花燃ゆ」に登場する楫取素彦の次男、吉田先生の甥である楫取道明の殉難の地、芝山厳の墓地及び記念碑への献花、続いて台北市士林区等への表敬訪問であります。楫取道明は、日本の台湾統治が始まったばかりの明治28年に、芝山厳学堂において開始された、学童教育に従事していたところ、日本の統治に反対する勢力が起こした抗日事件により殉職しました。道明39歳。その後、芝山厳は、教育の聖地、道明を含む殉職した6名の教師は、六氏先生と称され、彼らの教育に対する情熱は現在でも芝山厳精神として語り継がれています。来年の大河ドラマの放映が、日本と台湾の交流促進に資することを期待するとともに、今回の表敬訪問を契機として、台湾から本市への観光客誘致に努めてまいりますので、御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。とあります。訪日外国人ナンバーワンは台湾であります。その台湾で「花燃ゆ」が日本とほとんどかわらないぐらいに放映されると聞いております。台湾から萩市に来訪する観光客がかなり期待できると思います。さらに、萩市が世界遺産に決定すると、円安の効果もあって、かなりの数の外国人が萩市に来訪すると考えられます。そこでお聞きするのですが、今年の10月から、訪日した外国人観光客向けの消費税での免税制度が大幅に拡大されました。具体的には、これまでの家電製品や衣類に加え、食料品や酒、化粧品などの消耗品も対象になり、土産として持ち帰れたら、日本国内で輸入したほぼすべての商品が免税になりました。免税の対象になる金額は、5,000円から50万円ですけど、免税処置も外国人観光客がくることに、プラスになると思います。 政府観光局によりますと、昨年度の来日外国人客は前年度比24%増しの1,036万人で、初めて1,000万を突破したそうです。本年の4月から6月までの3カ月間の訪日外国人一人当たりの旅費、旅行支出額も前年度同期比5.7%増しの14万3,942円と過去最高を記録したそうで、外国人観光客の消費増しにはますます期待が高まります。そこで、まずお尋ねいたしますが、萩市を訪れた外国人観光客はこれまでどれぐらい来られたのでしょうか。あわせて、国別の人数や見学先、消費の動向など把握されておられる範囲でお聞かせください。 免税に関しては、佐賀県嬉野市のことですけども、10月から外国人観光客の誘致をにらみ、市内の商店が税務署に提出する免税販売の申請書類の作成サポート。営業に必要な売り場の改修費や免税店表示ステッカーの作成に対する補助などの支援を行っています。外国人観光客を今後積極的に受け入れていくためには、萩市も力を入れて取り組んでいくことが必要と考えます。 10月に総務委員会の視察で飛騨の高山市に行きました。高山市では2011年の4月に海外戦略室を設置して、2012年2月に海外戦略ビジョンを策定し、次々に新しい施策を展開しています。高山市、萩市では、面積や人口の規模も違うし、比較にならないとは思いますが、高山市の玄関となるJR高山駅の前に、外国人観光客を案内所を設け、多言語による誘導案内を整備し、外国人観光客受入のマニュアルとなるもてなしの匠、心得帳を作成し、市内業者に配付して、編集しています。高山市は民間業者が外国人観光客を受け入れるために、パンフレットや看板、食堂のメニュー、多言語を表記するなどの取り組みには、経費の3分の2以内の20万円を限度に補助金を交付しています。萩市においても、民間と行政が一体となって外国人観光客を受け入れるためにも、民間事業者と行政が緊密に連携していくため、新たな組織をつくべきと考えます。あわせて、萩市の市枠を超えて、周遊観光ルートの設定や、外国人観光客の受け入れを伴う役割分担を近隣の自治体同士が協議、調整するための連携組織、協議会の設置などを他の市にも働きかけてはいかがでしょうか。御所見を伺いいたします。 最後に、外国人観光客の誘致に関連する取り組みとして、最近はWi-Fi通信用のモバイルルーターの外国人観光客への無料貸し出しや、公衆無線LANサービスができるアクセスポイントの整備や拡充を行う自治体が急速にふえているそうです。これは、まちじゅうでインターネットが使えずに、不便を感じたという外国人観光客からの要望に応えたものです。萩市においても、外国人観光客の満足向上とよりよいおもてなしの環境をつくるために、無料のWi-Fiアクセスポイントの整備など積極的に行ってはいかがでしょうか。 次に、空き家の解体、撤去の促進について、にお尋ねいたします 11月22日の朝日新聞に掲載されていました。11月19日の参議院本会議で、人口減などに伴う空き家対策特別措置法が全会一致で可決された。市町村長に立ち入り調査の権限を与え、固定資産税の納税情報を利用して、空き家の所有者を把握しやすくしたこと。さらに、倒壊の恐れがある衛生面での有害などの特定空き家は、市町村が所有者に撤去や修繕などの指導・助言をし、従わなければ勧告・命令できると明記、所有者が明記に応じなければ50万円の科料を取り、それでも従わないときや居場所がわからない場合は、行政が代わりに撤去することが可能になり、公布から半年以内に施行されると掲載されていました。本年の7月に発表された総務省の調査によると、昨年の時点で全国の空き家は820万戸になり、5年前に比べ63万戸増加して、総住宅数に占める空き家の割合は13.5%になり、これまでより0.4%上昇し、過去最高となりました。萩市においても、9月の定例議会の一般質問で約5,000軒の空き家があると聞きました。空き家といっても、管理されていればいいのですが、放置されたままの空き家がふえてくると、倒壊したり屋根や壁が崩れて落ちるなどの危険性に、火災や犯罪の誘発、雑草が生い茂りごみの不法投棄が行われ、さらに害虫やネズミ、ノラ猫の巣になるなど、さまざまな問題の原因になります。また、見た目にも地域が荒廃しているような印象を与え、良くないことだと思います。老朽化し危険な状態になっているものはどの程度あると認識しておられるのでしょうかお伺いします。このような空き家が放置されるには、いくつかの原因があるようです。一つは、高い解体費用がかかるということです。1戸建てですと小さい木造住宅でも一般的に100万円程度がかかると言われています。そこで、最近では、解体費用の一部を補助する制度を設ける自治体の動きが出てきています。例えば、費用の2分の1を上限に50万円を補助するといったものです。危険などをきちんと判定した上での補助とすれば、解体、撤去を進める後押しとして、有効なのではと考えます。萩市においても、空き家の解体、撤去に対する補助制度を創設してはいかがでしょうか。御所見をお尋ねいたします。 関連ですけど秋田県の県内の市町村では、銀行と連携し、空き家を解体、撤去する際の資金面の支援を行う動きが広がっているそうです。各市町村と秋田銀行の間で覚書を締結して行うものですが、内容は市町村が行う空き家解体補助金の受給が決定した住民が、同銀行の空き家解体ローンを利用する場合、通常の金利である2%より低い、年利1.7%を適用しようというもので、全国初の取り組みだそうです。秋田銀行の秋田解体ローンは、通常の解体資金の融資で使うフリーローンの年利4から10%より金利を抑えたり、完済時年齢が80歳以下であれば利用可能として、空き家の所有者に高齢者がいることに対応するなど、現状を踏まえた配慮がされたものになっています。解体撤去費用を半分補助するとしても、まとまった金額を一回で払うのは、空き家の所有者にとっては大きな負担となります。このような形の支援は、空き家解体の大きな後押しになると思います。さらに、金融機関が解体撤去のためのローンの商品を持つことにも、空き家問題の認知度の高まりといった意識があります。補助制度の創設に加え、金融機関と連携した支援も実施してはいかがでしょうか。 もう一つ、解体撤去が進まない原因の一つとして、更地にすると固定資産税の宅地向けの優遇措置が受けられなくなるということもあります。老朽化した空き家の固定資産税の評価額はかなり低いと思われますので、価格に対する税金はほとんどかからないにもかかわらず、土地の上に家屋があることで土地の税額が200平米以下で6分の1に、200平米を超えても3分の1になるものですから、税金対策としてそのままにしておくと考えるのも仕方がないと言えそうです。この問題を対処するために、新潟県の見附市では、固定資産税軽減措置を解除する取り組みを行っています。具体的な実態調査に基づいて、独自の認定基準により、老朽化空き家と認定した場合は、軽減措置の解除を行うというものです。実際に家屋として使用できないものであれば、軽減措置を行う必要はなく、実態にあった課税という面からも意義ある取り組みと考えます。補助制度などによる空き家撤去の促進だけでなく、固定資産税軽減措置の解除にも取り組んではいかがでしょうか。全国で300に近い自治体が制定している空き家適正管理に関する条例は、萩市にもあると聞いております。萩市の場合はどのようになっておるのでしょうか、お尋ねいたします。 以上で1回目の質問は終わります。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 波多野議員から一つは外国人観光客の受け入れの環境整備をと、こういった点。それから一つは、空き家対策。これもまさに今、一番市が当面している大きな課題でありますが、こういった2点についてお尋ねをいただきました。順次、お答えをいたします。 外国人観光客、まあ実態はどうかという話であります。とにかく今、我が国全体で1,000万のですね、観光客を実は今、受け入れることができるようになっております。ビジットジャパンという国の施策、これは今後、オリンピックを迎えるにあたって、とにかく海外からの観光客の受け入れ体制を整備しようと。国の大方針であります。そして、ちょうど今、円がかなり安い水準になっておりまして、先般、121円という、70円時代から言いますと途方もない実は円安になっているわけであります。まあこの70円代と比較しますと大体6割から7割、実は安くなっているんですね。6割7割安くなると、はやりそれじゃ日本でも行ってみようかとこうなるわけであります。ウオンと円の関係で、常にこの韓国と日本のこの行き来は何か決まっているような感じがいたします。ずっとウオン安のときはどっと我が国から観光客が韓国に流れました。忘年会は韓国で大繁盛だったそうであります。そういうふうな円とウオンの関係。そしてまた、全世界では為替関係がある意味では観光客の行き来に大きな影響を与える。そういった意味から言いますと、今は観光客を受け入れる絶好の機会、こうも言えるわけであります。そういう中で、国挙げて、そしてまた実は山口県も、今まで余り観光などということをですね、声高に施策として言われてなかったんでありますが、県の方も今、大変この重点的に、特に今、村岡知事になられまして、外国人観光客倍増に向けた今から国際観光の推進と、こういうテーマを定めて、今、環境整備に当たると、こういうことであります。きょう、今、お話がありました具体的な提案がありました波多野議員の御意見もまさにこの中にもう入っております。特にあの、外国人観光客のいろんな意味で公衆無線LANの環境整備、こういったことを具体的に県が今からやろうとしております。まさに、時期を得たと言いますか、そういったお尋ねでございます。 今、お尋ねがありましたのは、萩の観光客、外人観光客がどのぐらいいるかと、こういうことでありますが、萩の方は、実は宿泊は、これは確実におさえられています。どこの国からどういう方が泊まっているか。これは、統計が、この要するに、宿泊に当たっては、そういったものが記載が義務づけられておりますので、これは確実な数字でありますけども、平成25年で4,184人。これは宿泊だけであります。この中で、実は国別で言いますと、韓国、1,563。米国、667。台湾、フランス、オーストラリア、英国、こういうふうに続きます。実は24年は、以前はずっと米国がトップでありました。実は去年、韓国が急に2倍以上にふえておりますのはまさに円安の背景もありますけれども、いろんなツアーが何か大型ツアーが組まれているようでありまして、そういったものの影響だと思います。萩はどちらかと言いますと、今まで、アメリカあるいは欧州の観光客、非常に少のう、数が少ないわけでありますが、この欧米の観光客が中心でありました。しかし、全体は大体3,000から4,000。そのあたりの推移であります。しかし、今、これは宿泊だけでありますので、例えば、ずっと観光船を私ども受け入れておりますが、平成25年の観光船によります外国観光客、これは493。5回にわたってそれぞれクリッパーオデッセー、これは船籍はバハマであり、カレドニアアンスカイというのもバハマ船籍であります。大体こういった船は、皆、税の関係でそういう税の軽貨国に船籍を置くこういうことでありますから、その本当の所有者はどこかというのはそれぞれでありますけども、そういったこの大型観光船で来られるのは、大体アメリカとイギリスが中心であります。そういったようなことで、かって、実は一番多いときは、平成18年でありますが、2,000人近い海外からの観光客が外国船に乗って、海外船に乗って、こういう大型観光船に乗って来萩をしておられます。まあこういうようなこと。 そして、実は止まらないけれども、通過をする。こういった方も実はかなりふえてきております。泊まるのは実は下関であったり、あるいは隣の湯田、湯本であったりとまあいろんなケースがあるわけでありますけども、そういうふうな訪れられる方々が次第にふえていることは事実であります。そういう中で、実はじゃ、今、お尋ねがありましたのは、これらの観光客が一体どういうふうな消費動向とかあるいは行先はどうか。なかなか消費をですね、確かめるところはございませんが、観光船についてはずっとバスでみな案内をしますので、例えば、萩焼の実はお店に行く。そうすると、初めのころ、これは10年以上前の話でありますが、アメリカ観光客が行ったけども何一つ買わなかった。こういったクレームも起きました。よくよく調べてみますと、カードが使えなかったんですね。カードを、彼らはキャッシュを持ち歩きませんから、カードが使えないと一切買い物はしない。わかりましてそれからカードを使えるように努力をいただきました。そしたら、若干、そういった萩焼でもですね、買ってくれる人がふえてきた。こういったことであります。そういうような、それぞれの動向はいろんなお店もあるようでありますが、土産物、食べ物含めてお買い求めていただいております。 どういうところが特に英米系の観光客はと言いますと、やはり一つはやっぱり萩焼でありまして、いま一つは東光寺、大照院、あのお墓の威容、壮大さですね、こういったものに。あるいは、松下村塾、こういったようなことでまわっておられるようです。具体的な、もう少し動態調査を完璧にはやっておりませんので、少しそういったことも今後の課題となっております。 そういうふうな動向でありまして、この、今、免税店許可申請をしてはどうかと、こういう話で、免税店の話であります。この消費税もですね、3%の時代はまあそれほどですね、これについての免税をどうこうという話はなかったんでありますが、今回延期にはなりましたけども10%になりますと、海外の観光客にとっても10万円買い物すれば1万円おまけがつくというようなですね、そういうふうな感じになりますので、免税についても関心が非常に強いわけであります。皆さんが海外に行かれますと必ず最後に免税売店でお買い物をされます。それは、例えば北欧であれば、20何パーセント、ほとんど30%の消費税が、売上でデタックスというものがあるわけでありますけども、そういったものがこの免税になるというのは大変なものであります。イギリスでも相当の税率になっているわけでありますから、そういったそれぞれの欧米の状況から言いますと、免税売店というのは非常に魅力があるわけであります。今、この日本はやっと今、この8%になりました。したがって、そろそろそういった外人観光客につきましても免税店制度、こういったものが必要になるんじゃないかということで、この10月1日から法が改正になりまして消費税の免税対象品目を実はふやしたんであります。今までは、家電とか医療品とかそういった類のものだけだったんでありますが、今回はいわゆる消耗品的な食料品とか飲料品、要するにお酒とかそういった類のものでありますから、そういったものとか医薬品、化粧品、こういったものを対象にすることができるようになりましたから、どっと実は免税店の構想を今、検討されているところがふえてきております。まだまだ実は今、例をひかれましたのは、嬉野でありますが、まあ嬉野はトップをきっているわけであります。10月1日のこの制度であります。嬉野がなぜこういったことに熱心なにかと言いますと、嬉野は実は今、中国人観光客が溢れています。なぜかと言いますと、上海長崎、上海佐賀、こういうクルーザーをですね誘致をしておりまして、どっと来るんですね。どっと来ますと後大変だという話もありますけども、とにかくそういったものを今、対象にふやしておりますので、そういったことで嬉野は挙げて中国語研修とか、そういった中国の観光客を受け入れる諸々の今、施策を取られています。その一環といたしまして、免税店、こういった免税売店をですね、用意をされようとしているわけであります。しかもそれも補助金を出して。全国初めてのまあ事例であります。ひるがえって、私ども萩のことを考えてみますと、萩でじゃあそこまで今、免税店というほどまだですね、実は免税店の手続きも大変でありますし、まあいろんなこの表示とか、用意も大変なんであります。ある程度の数が、ある程度の観光客が入ってくれないと、これはなかなか事業としても難しいわけでありますが、今後、どこか1店舗か2店舗か、そういったものが必要になってくる時代は必ずやってくるわけでありますから、少し我々もそろそろそういった準備もしていかなければならないかもしれません。今後、その特に、観光船が入ったときに、今までも実はあの観光船が入ります場所で、テントを張ってですね、ものを売る。こういったこともやっておりました。今後、その観光船もできる限りですね、誘致。今、県は観光船の受け入れというのを非常に重視しておりまして、クルーズ船誘致促進事業、推進事業。特に実は下関とか周南とかですね、岩国とかこういったところ、かなり大型船も岸壁に接岸ができます。私どもは、接岸できますのは大体5,000トン前後のクラスしか接岸ができません。こういうようなことで今、クリッパーオデッセーとかそういったまさに接岸できる船が中心でありますが、今後は、実は国内線でありますが、飛鳥とか日本丸とかそういったものの今、誘致を今、考えております。これは沖合停泊になりますけども、これは国内観光でありまして、まあ外人ではありませんけれども、そういったようなこともできるように、実は萩市は国際貿易港でありますから、そういうふうな機能も持ち得るわけであります。そういうようなことで、今後、一つその外人観光客、そしてその中で、外国船の受け入れ。こういったようなことも考えて。今までもずっとやってまいりましたけども、それを、強化をしていくことも考えていく必要があろうと思います。そういった意味で、免税店の話は、私どもにとりまして、あるいは観光事業者にとりまして一つの新しい問題提起だと思いますので、しっかり受け止めて今後対応を考えていきたいと思います。ありがとうございました。 それからもう一つ、観光客、外人観光客はだれも持っておりますそのWi-Fi、要するにその電子機器、リバイス、いろんな形のものがございます。ノートパソコンもありiPodもあり、あるいは携帯用のスマホもありますし、いろんなものがありますが、これが利活用できるかどうかというのが一つの大きなポイントになります。今、私どもも、もう数年になりますが、要するにWi-Fiポイントというものを実は一番初めにはソフトバンクの方から提案ございまして、萩で実験をしたいということでわっとこのやっていただきました。そして、NTTとそれからAuも加わりまして今、144ポイント、このWi-Fiポイントがございます。スポットが今はそういうふうにどんどんふえてまいりました。しかし、これがすべてでは決してないわけでありますので、今、波多野議員から御指摘をいただきましたそれぞれの個々の論点もしっかり考えていかなければならないと思います。実は今、県もですね、このおっしゃっている公衆無線LANサービス、これを無料でやっていくわけでありますが、これもその県も今、相当力を入れていますので、アクセスポイントの整備をこうやっていこう。こういう話であります。 それからもう一つは、御提案がありましたWi-Fi通信用のモバイルルーター、ルーターであります。これはまあいろんなメリット、デメリットもございますが、今、海外に行くときにはこのルーターをですね、借りて行く。こういったことがそれぞれ成田とか福岡では行われるわけでありますが、そういったような形で今、国内に入るときに、このルーターを借りる。そういったケースもあろうかと思います。いろいろこの事業ありますが、こういったものをまだ県内でやっているところはございません。少しそのいろんな意味で勉強をしていきたいと思います。 公衆無線LANサービスは何とかですね、これは今、このさっき言ったWi-Fiポイントと言いますか、こういったものを補うまあ意味から言いましても何とかですね、こういったものも拡大をできるように、努力をしていこうと思います。予算伴う話でありますので、若干時間がいるかもしれませんが、その県の意向、県が助成をするのかどうかとかですね、いろんな話もありましょう。そういったようなことも加味しながら、今後、萩のそういった情報機器の、こういったものが使いやすいような環境整備、これが観光の最低限の今から条件になってくるだろう。こういうことでありますから、しっかり対応を考えていきたいと思います。時間をいただきたいと思います。 今、観光の話をいただきました。観光はそういうことで、台湾にも先般、行きまして、今、冒頭に御紹介いただきました。台湾の観光客は大変ふえているわけであります。ここの関係、ぜひですね、今までずっと我々も勉強してきまして、エージェント等の話も聞きました。先般、それぞれ専門家のJALの専門家、あるいはこのジャンポという観光の協会の方のお話も聞きましたが、今、実態はほとんどずっと広島にまず必ず行くそうであります。広島へ行きまして、その平和公園に行く。そしてそれから、岩国の錦帯橋に行くケースと行かないケース。そして、北上して出雲、松江に回って帰っていく。山口県には岩国に入っても岩国どまりだと、こういう話でありました。せっかく入ってくるんだけども、もったいないですねとこういう一つのアドバイスもございましたから、そういったこともございましたし、この、一つは、来年の大河ドラマ、これとの絡みもある。まあ大変この台湾と萩、あるいは山口県との関係は、因縁深いものがございまして、その李登輝代表はですね、実は大の松陰ファンでありまして、まあとにかく萩へ行けと、こういうふうな言い方をされることもあるようであります。もう今、90歳を越えられましたけども、非常に日本のファンでありかつ松下村塾のファン。こういうふうにも聞いております。そういったようなことも、この頭に置きながら、日台の関係も、残念なことに台湾と日本は国交がありません。したがって、大使館が敷設されているものではありませんけれども、いろんな意味でジェトロやあるいは日台協会、こういったものを通じまして、実はいろいろ交流をしていこうとしているわけであります。 なお、この途中で御指摘をいただきましたこの観光客、外人観光客を受け入れるためのいろんな広域的な連携という話があります。この海外からの場合は必ず1カ所に来るわけだけじゃありませんので、広域的な観光ルート、こういったものの連携を図らなければならないわけであります。これは今、県が中心になって一生懸命やってますので、私どももできる限り、そういった通過観光にならないようにですね、通過観光になりますとまあこれは本当にごみとトイレの費用負担、こういったことだけになりますので、通過観光にならないように、しっかり内容を念査しながら、萩にはたくさん見るところがあると。宿泊をしないととても周れません。こういったような訴えもしているところであります。ぜひまた、いろんな意味で御支援を賜りますように、よろしくお願いいたします。 2番目の、空き家の問題であります。この空き家の問題については、まさに今、御指摘をいただいたとおりでありまして、この、今、全国の自治体がこの空き家問題で頭を痛めております。と申しますのは、御指摘のように、大変この空き家の中には危険なものがかなりあるわけであります。そして、その空き家、そこに住んでいらっしゃるとかその地にいらっしゃればいいんでありますが、まず所有者がわからない。その3代ぐらい前まではわかっても結局、相続登記がないものでありますから、だれが所有しているかわからない。こういったような案件が実は多発しております。そして、その財産そのものの、例えば解体して土地の代金で補いがつくのであれば、これはまだ新築の方もいろいろ動かれる余地があるわけなんですが、土地の価格が今、地方の場合は本当にわずかなものになっておりますから、解体費用を賄って余りあることはないんですね。そうすれば、その空き家は負の資産でありますから、負の資産を所有しているということを手を挙げて主張される方はないんです。日本の登記制度というのは、実はあくまでも自分の財産を第三者に対して争うことができる。そういった一つのよりどころとして行われているわけであります。東京であれば1平米が、例えば200万であれば、これはみんなですね、登記をして自分の所有を主張するわけでありますが、この資産価値がなければ、そんなことはおかまいなしなんです。昔はそれでも山林は財産価値がありました。みんな争って登記をしました。しかし今はそういうことはありません。この登記制度そのものが一つ問題ではないか、こういう問題も後ほど申し上げますが、言っているわけであります。 今、さしずめ、お尋ねがありました危ない危険な空き家はどの程度あるか。実は、一般論として空き家は5,000近くあります。と言っています。これは、まあそういう概況調査等でやっておりますが、それでは、危険な空き家がどのぐらいあるかと、こういう話について言いますと、何を持って危険というかとかいろんな要素がありますが、要は今、老朽化して危険な状態な空き家があって私どもに危ない。隣近所の方からクレームが、あるいは苦情が市に寄せられます。その市に寄せられたこの苦情や、あるいは相談を受ける、こういった件数をみますと、実は26年度まだ年度は終わっていませんけども、既に35件。25年度では46件あるんですね。このままいくと我が家の方に瓦が落ちてくる。危ないから何とかしてやってくれと、市の方で手当てしてくれと、こういう話であります。こういった状況に対してまして、実は、私ども当市議会でお認めをいただきました条例をつくったわけであります。この、萩市のまあ条例につきましては、そのいろいろ御議論を賜りましたけれども、とにかく、この、全国で同様な条例が303自治体は空き家条例を持っていると、こういうふうに言われておりますが、今から2年前の、その10月1日、24年の3月定例で議決をいただきました。これは、理由はまさに今、議員が御指摘のとおりでありまして、何をじゃあ条例上定めているかと言いますと、いろんな意味で市民の皆さんから情報提供ある、相談がある。こういったものについて実態調査の上、必要な関係者に対する助言とか指導とか勧告とか命令、行政命令も出し得る。こういうふうになっているわけであります。そして、それでも改善されない場合は、公表を行います。その地名と所有者、わかれば。さらに改善されない場合は、代執行という形で市が取り壊しを行います。そしてその費用を所有者に請求いたします。行政代執行。こういったようなことを条例でやることについては数少ないわけでありますが、そういうようなことで手当てをしています。必要に応じまして、司法関係機関とも協力要請を行う、こういうことでありまして、この手当てをしているわけでありますが。実は、こういった全国の多くの自治体が大変困っていると、こういったことで、国も私どもも全国市長会で空き家対策については、これは国が手当てすべきだと、こういうようなことで、実はこの要求を、要請をしてきたわけであります。それに対しまして、国が実はこの11月19日、解散と言いますか、その寸前に臨時国会で可決された法律、空き家等対策の推進に関する特別措置法というのが、実は、可決されたんであります。本当にまあよくぞ間にあったなあと思うんでありますが、ここで、いろんな意味で、適切な管理が行われるよう、こういうことでこのいろんな内容が書かれています。特定空き家等ということで、これはまさにそのまま放置すれば、倒壊を、著しくですね保安上危険となる恐れのある状態のそういったもの。まあ特定空き家。こういうふうに概念をしまして、特定空き家に対するいろんな措置を手当てをしております。今、まさに議員御指摘がありました固定資産税の問題は、この特定空き家に対する固定資産税は、例え建物が建っていてもいわゆる住居としての経過措置、固定資産税経過されますが、それは適用しないと、こういったようなことを実は次の年度の税制改革、27年度税制改革に盛り込むことを目指す。まあこういう言い方をします。法律にはそのすべてこれは地方税法になりますので、法ではそういうふうな優遇措置の廃止を、税制の措置についての云々という話であります。その、具体的な展開は今からでありますが、そういう優遇措置を廃止する検討。こういうふうなことが提起をされているわけであります。この、あくまでも法律は基本事項でありますが、それを受けて今後、27年度税制改正の大綱に盛り込むことを目指すというふうな言い方で発表しておりますので、恐らく、その地方税法の改正につながっていくだろうと思います。議員御指摘のとおり、これはまさにその住居に対する固定資産税軽減措置、経過というのは、やはりそこに人が住むことは最低限の営みでありますから、そういったものに対して固定資産税を重くかけるというのはどうか。しかし、住んでいなくて、そしてその建物が危険で隣近所に迷惑をかける、そういった状況にあるものまで特別措置みたいに経過措置をとることは必要はないと、こういう判断です。それがなくなりますと、随分状況はかわってくるんですね。壊しても残しても実は負担は一緒でありますから、それならばという話になってくると思います。したがって、そういうふうなこと、いろいろ今、お話がありましたのは、取り壊しの費用の補助とか、あるいは金融上の措置、こういったこともいろいろ考えましたが、やはりそれじゃ取り壊しはどこでも、必ず出てくるわけですね。じゃあどこで線を引くのか。どこでここは、国が、市が2分の1補助しますが、ここまでだったら補助はありません。それは必ず際の問題が大揉めに揉めます。だれでも楽をしたい。だれでも国、あるいは市から補助をもらいたい。こういう気持ちになりますと、そういったところは非常に線引きが難しくなってくる。こういう話も当然考えられますので、今、私どもは、言うなれば、私どもが壊します。そしてその費用は所有者に請求します。これは実は大変手間暇かかるんでありますが、しかしそういうふうなことで、その最後の実は伝家の宝刀みたいなやつを持っているんです。その前に、いろいろ所有者の方々と協議をして、まずその前に一番困るのは所有者の確定ができないんですね。今回、法律で抜けてますのはそこなんですね。私どもは今、一番困っているのは、いわゆるその登記制度と言いますかそういったものが不徹底であるから、だれが所有しているかわからない。こういった状態が今、生まれているわけですね。過去はそういったことはないんですね。あらゆるものは、日本はこの狭い国土にわっとですね、たくさんの人口がいました。そしてみんな土地も建物も、競うようにですね、それを所有し、その自己主張し、これは自分のものだということを言ってきたんでありますが、今はだんだんだんだん、過疎地域もふえました。そして地価の値段も下がってくる。地価も下がってくる。こうなると、みんな負の資産になる。そうすると、その資産価値について、自己主張することはなくなる。こういうようなことが起こっておりますが、これは何とかして国の方でですね、ちゃんと所有を明確にすることを図ってくれと、こういうことを今、市長会を通じまして、あるいは萩市としまして、この意見を申し上げているわけであります。これがないと問題の解決しない。担当者は大変苦労するわけであります。大体3代前まではわかります。このしかし、その3代の次は、1代、2代になりますと、必ず一人や二人、海外に。海外までその所有についての確認をしなくてはいけない。こういったことは、もう費用も莫大なものがかかりますし、時間もかかります。担当者は大変苦労します。これが今、空き家のみならず、いろんな公共工事や道路を作る、林道を作る、こういったときに必ず出てくるんです。林道については、非常に、ある意味では大胆な暫定的な措置が取られています。そういったことで、一方的にですね、ある程度その行政の方の判断でできるようになっていますが、そういうようなことは一般的には認められるはずがないんで、そういう所有制度についてのこの考え方、法務省は民法となると途端に固くなる。なかなかですね、弾力的なというかそういう時期に応じた対応をしてくれません。しかし何とかこれはですね、しないと今、全国の自治体が大変困っている。職員が大変困っている状況でありますので、ぜひまた、議会におかれましても、この問題についてぜひお取り上げいただきまして、御賛同いただきますように、よろしくお願いをしたいと思います。 空き家の問題は、まあいろいろ今、御指摘のとおりでありますので、とにかく、かっては、一つの財産、資産でありましたが、今は負の資産になってしまっている。これを、どうかしてそれぞれですね、近隣の方々に御負担をかけることのないように、市としてもできる限りの努力をしていきたいと。今、これ担当は、土木建築の、建築課がやっておりますが、建築課は本来の仕事でありますが、ここで事務量をかなり取られてしまっております。まして、まして1件でも行政代執行をやるとなれば、これは大変なことでありますから、まあそういうようなことで、一生懸命、説得をしながら、隣近所のいろんな御意見も聞きながらですね、対応方努力をしているところであります。 大変時期を得た的確な御指摘をいただきました。今後また、そういうふうなことで、今、空き家関係については、補助は、今、そういうことで当面は考えておりませんが、代執行等、大胆にやっていく、こういったことで、その趣旨を代行できないか。こういうふうに思っています。どうかよろしくお願いします。ありがとうございました。 ○議長(横山秀二君) 波多野議員。 ◆12番(波多野勝君) 外国人観光客の促進ですけれども、来年は世界ジャンボリーが山口県でありますよね。それから、2020年には東京オリンピックがありますし、萩にくるチャンスがあると思います。そのためにはですね、パンフレットとか外国語で書くのはですね、高山なんか20万円で補助するんですが、そういうことは難しいことじゃないからできると思うんですけども、そういうことをする補助をする気はありませんか。お伺いいたします。 それとですね、今の空き家の件は確かに口で言うけどやることは難しいと思います。でも、萩で人口対策、減ってますしね、何かその空き家を利用して、まあまあ住める空き家は改造して、新しく建てるよりも安くつくと思いますから、安く貸すように、新しい人に。ただでもいいんじゃないですかね。提供したり。それからみっともないようなのはやっぱしのけてしまって、その土地を有効利用した方がいいと思います。そういうことを考えてほしいと思います。 今のあの、外国人のことでちょっと質問を、回答お願いします。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度のお尋ねであります。 来年は世界ジャンボリー、この山口にも多くの子供たちを含め、そのお世話をされる親さんも含めてですね、参加があります。そしてオリンピック。これに続いていくわけであります。間違いなく、この今後、海外からの観光客、今まで実は、海外からの観光客はなぜこんなに少ないのかというぐらい、実は大勢の実は日本の皆さんが海外にどっと出て、この海外の収支から言いますと大変な大赤字であります。今までは、実は海外に対しまして大変な、大きな黒字を、貿易収支からあるいは金融収支から黒字を持っておりましたが、そういった時代が続くわけではありませんので、やはり少しこの成熟したこの一つの国として、かって、ずっとイギリスやフランスが海外からの観光客をどっと受け入れるようになりました。こういった歴史もしっかり踏まえて、日本のこのよさ、こういったものを大いに売り出し、日本の国ジャパンというですね、そういった一つの方向でやっていこう。そういう中で、日本の文化というものが非常に今、世界の中で高く評価を受けるようになりました。今回の和食が、世界の無形遺産に登録をされました。その他いろんな形であります。今までは、例えば、そういう日本の有名な観光地、富士山とかそういったようなところがもっぱらの観光の中心でありましたが、最近は、そういう日本文化ということで、日本の例えば、伝統的な生活ですね、伝統的な家屋でそこに日本の伝統的な習慣、伝統的な文化があるとすれば、そういったものを見たいというですね、そういうふうな希望もふえておりますので、今、飛騨高山は、そういう伝統的なまち並みがあります。まち並みがあってその中で、実はいろんな事業が展開されているんですね。しかも東京からもまあまあそこそこの距離。それから白川郷とはですね、新しい高速道路ができまして、まさに1時間以内に行けると、こういう話でありますから、格好の外国人観光地になったんですね。私ども、ひるがえってこの萩を見ますと、かなりこのいろんな意味で不便ではありますけれども、しかし、広島にはあれだけの観光客、日本を訪れる外国人観光客の大半は、実は広島に来ているわけでありますから、広島とうまく結ぶことをすればですね、十分今からの希望的と言うか観測はできるわけであります。そういったことから言いますと、今、お話がありましたように、少しこの本腰を上げてやっていこう。こういうふうな議論をしているところであります。山口県も初めて観光ということをですね、言いだしたんですね。これは国の施策にもそうあるわけでありますから、そういった意味では、私どもも今回、こういうふうな御指摘をいただきましたから、しっかりこれを契機にですね、海外からの観光客の受け入れ、もう一度、原点に立ち返って、いろんな環境整備をやっていこうと、こういう覚悟でありますので、ぜひまたいろんな意味で御意見をいただきますように、よろしくお願いいたします。 2番目の空き家の話でありますが、さっきは負の資産と言いましたが、まだまだ住める家はたくさんあるんですね。約5,000近いと言いました。その中では今、空き家バンクという私どもの職員、そしてまた、専担に外部の萩外から萩に住まわれている方2人、その空き家に住まれている方なんでありますが、その方に支援をいただきまして、今、空き家バンクという運用をしております。先般、有吉ゼミという民間の番組がありますが、有吉ゼミでこの萩の空き家バンクが取り上げられたんです。たまたま取り上げられた事案が、家の値段も土地の値段も非常に安かったため、放映が終わりましたら全国から電話が鳴り続きました。担当者てんてこ舞いでした。要するに、その値段やその環境やいろんな要素がありますけれども、そういったものが揃えば、萩に住みたいという希望者はたくさんいらっしゃるわけですね。だから、そういった一つこれは有吉ゼミの事件でありましたけれども、そういうふうなちゃんと用意をして、しかも低廉な価格で環境もというふうになれば、いくらでも可能性はあるということであります。せっかくつくってこられた、本当に立派な屋敷がですね、もう3年、5年人が住まなくなると皆崩れていくわけであります。そういったことがないように。今、空き家バンクの運営等について、少し力を入れていこう。今までも頑張ってきました。相当の空き家バンクがあるから萩に定住をされてる方もたくさんあるわけであります。いろんな住宅をつくるとかいろんな案もありますが、今、当面は空き家バンクをどうやって運用していくのか。これをですねすることによって、まあ、市住宅を一戸、無田ヶ原口にありますが、あれは2,000万超えるわけですね。2,000数百万かかる。こういった空き家バンク、空き家をちょっと手当てをすれば、それでずっと住めるわけでありますから、そういったようなことも含めて、しっかり考えていこう、こういうことでありますから、空き家問題は萩にとって決してこれは負の遺産ではなくて、実はプラスの資産だと、こういうふうなことで生かしていくことを考えるように努力をしていきたいと思います。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 波多野議員。 ◆12番(波多野勝君) ありがとうございました。 外国人観光客たちにですね、言葉が通じんのじゃないかと思うんですよね。だからそういう意味で、台湾語でも英語でも、ちょっとボランティアと言いますかねえ、観光案内する人にそういう講習をして、簡単な言葉ができるようにすることをしていくと思います。 それから、今の空き家バンクの対応、本当そう思います。新しいものを建てるんじゃなくて利用できるものは利用したらいいと思います。 どうもありがとうございました。これで終わります。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 外人、外国人観光客の来られたときの言葉の問題というのは、あるいはパンフレットの問題、その詳しく萩市の内容を記した観光ガイドを見たら、こういったことの状況は大丈夫かとかですね、いろいろございます。いろいろ話でみますと意外と萩のことをちゃんと調べてきておりますね。なぜかと。例えば、フランス系の人はミシェランのガイドブック、これがミシェランは昔は料理だけだったんですが今、観光ガイドまでつくりました。そこにはちゃんと萩のページが松江とか同じページ数ぐらいちゃんと載っております。そういったようなことで、フランス系、そしてその英語版もございます。もう一つアメリカの方で、英語版でかなり有名な今、民放でどこに行くかというんでぱっと開いてさっとこうやるんですが、あの外国の観光ブック。番組名忘れましたけれど、あの、成田からこう来た時に、どこに行きますかという。そしてポンとやってそのガイドブック。そこにも、もちろん今、ガイドブック全部調べておりますが萩というのはかなりページを割いてくれています。そういうようなこと。そして今、お尋ねの、ガイドの話でありますが、ガイドの免許というのは実は昔、大変難しかったんでありますが、それぞれの地域地域でガイドの制度が今、新しくできまして、昔ほど厳しくはない。このローカルなガイドについてのそういう免許と言いますか、そういったことも今、可能になりました。そういうようなこともありますし、それから今、それぞれの語学に堪能な方がかなり今、若い人にふえてますので、そういった方々も大いにガイドとして活用、登録をいただきたい。今、英語、フランス語、中国、韓国、今、登録があります。そういった方々にもし何か要求があれば、連絡をしてガイドをしていただく。こういったこともございます。 今夕は萩のガイド協会の、実は大忘年会でありますが、きょう、そういうようなところでもですね、しっかりお願いしていこう。こういうことであります。よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 波多野議員の質問は終わりました。 ここで、10分間休憩いたします。     午前10時54分休憩────────────────────     午前11時07分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号13番、椋議員。椋議員。  〔13番 椋 晶雄君登壇〕 ◆13番(椋晶雄君) 過疎問題を考える会の椋です。きょうは、傍聴者がかなりおられて若干プレッシャーでありますが、なるべくわかりやすく御質問したいと思います。 実は二つの項目について通告をしておりまして、たまたまそのいずれも昨日、一つは、五十嵐議員が。もう一つについては、佐々木武夫議員が質問を、関連の質問をされてますので、若干どうしようかなあと思ったんですが、それはそれとして、いずれも少し地元にもかかわることなので質問をさせていただきたいと思っております。 最初の、社会教育の充実についてということですが、これはあの、萩市民憲章、我々が議会の初めにこの議場にいらっしゃる皆さんが副議長の発声で唱和いたしますね。その憲章の前文に続く五つの項目、の最初の項目にかかわる問題だと思っております。その第1の項目は、先人の志と勇気に学び、歴史と文化を大切にするまちをつくりましょう。というのが最初です。その、歴史と文化にかかわることをちょっとテーマにしたいと思っておりました。その項目はそれとして、社会教育というのはまあその詳しい人にはちょっとしつこいと思われるかもしれませんが、言うまでもなく学校教育とともに人の一生の中で、学ぶチャンスとしてとても大切なことだと思いますし、市民が生きがいを持ち、充実した生活をおくるために必要なことだと思っています。一方、学校教育は、体も心も頭脳も伸びていく成長期に知識でありものの考え方であり心の持ち方であり、体の面では、スポーツなどを通して、学校という場で学ぶ、成長期に大切な機会、これは間違いなくそうでございますし、この機会では、この年代では、これが何よりも中心になると思います。ただあの、社会教育というのは、幼児から高齢者までを包含する広い年代にわたっての問題ですから、別な意味ではこちらも大変重要なことだと考えております。 そして、市内各域に、各々それぞれ特色のある歴史と文化がありますし、スポーツの振興にもこの社会教育は貢献していると思います。そしてそれが地域の活性化につながっていくと思いますので、それぞれの地域がそれらを大切に育てていくことが大事であると思っています。萩市において、この社会教育をさらに充実させるために、市民が社会教育の重要性を理解して、自主的に参加することができればいいがと考えますが、ぜひとも市として市民により多く参加する環境づくりをぜひ、していただきたいと思います。これが、1点でございます。 さらに、その地域の社会教育の大部分を担っているのが地域にある公民館です。この公民館が活発に動いている地域は、いろんな余暇活動や幼児・児童・生徒の課外学習などが盛んで、高齢者の生きがいにも貢献していますし、ひいては高齢者の健康年齢が延びていることにもつながっていくと考えております。その公民館に従事する職員が、全体の職員の配置計画の中で当然ながら少しずつ減少しているのが実情です。私の住んでおります須佐地区の場合、10年前の広域合併の段階では、従事者が職員で5名でありました。館長含めてですね。現在は、職員が兼任を含む2名になっております。須佐の場合は、歴史民俗資料館も担当しておりますので、大変多忙のように見受けられます。ただ、最近もそうですが、須佐公民館は、生涯学習、社会教育の推進、家庭教育の推進、青少年の健全育成の推進、文化芸術活動の推進、文化芸術活動の継承などに力を注ぎまして、今年を含めて過去3回文部大臣表彰、最近では文部科学大臣表彰を受けております。このように、活発に活動しておりますが、他の地域においてもそれぞれ、それぞれの地域のために頑張っていらっしゃると思います。そこで、これ以上、公民館にかかわる職員が減少いたしますと、公民館が機能しなくなる恐れがありますので、公民館の活動を細らせないために、職員の配置計画の中で、引き続きこの分野の職員の数とその適正について、格別の配慮をいただき、社会教育が充実するように努力していただきたいと考えます。これが2点目です。 以上、2点につきまして、市長のお考えをお尋ねいたします。これが第1番目の質問でございます。 2番目の質問は、福祉行政の一翼を担う社会福祉協議会の周辺地域拠点の統合についてでございます。これは、先ほど言いましたように、昨日、佐々木武夫議員が質問をされておりますので、私も少し私なりの考えを入れて地元の議員として質問をさせていただきたいと思っております。 社会福祉協議会、萩市社会福祉協議会は市とは一応独立の別の組織であるとは承知しております。ただ、昨年、7.28の集中豪雨災害が起こったときに、いち早くボランティアセンターを社会福祉協議会が中心になってつくっていただきました。そして、全国から来られたボランティアを、初めは若干ぎくしゃくいたしましけど、そのうちだいぶ慣れられて、中心になって動いていただきました。私も社会福祉協議会がお世話している弁当をボランティアで配って歩くのをやっておりますので、その線から、ボランティアセンターにおってください。ボランティアの方や資材を被災地に運ぶのを手伝ってくださいと言われて、ずっと8月末までぐらいそれをやっておりました。その、萩市社会福祉協議会でありますが、積立て資金が減少したということがあるようでございまして、周辺地域の6カ所を3カ所に統合するという計画があると聞いております。これはあの、2カ所を1カ所ずつまとめるということになります。具体的には、田万川・須佐地域を田万川に1カ所にまとめる。福栄・むつみ地域の2カ所を福栄に1カ所にまとめる。そして、旭・川上地域の2カ所を旭の、明木なんでしょうかね、そこへ1カ所にするというような計画でございます。そして、その統合を来年4月から実施したいという考えであると聞いております。社会福祉協議会のような福祉の第一線で地域のために各種の業務を行っておられる組織は、できるだけ地域に密着して、地域の事情に通じていることが大切だと思います。お世話になる高齢者にとっても、近くにあることが一番大事なことでございます。そこで、この問題についてはまだ昨日の御答弁でも決定事項ではないというふうに聞いておりますが、各地域の市民の意見をよく聞いていただくようお願いしたいと思います。来年の4月というのもそれでいいのかなあと。まだあの特に、須佐・田万川は被災が尾を引いております。非常にまだまだ困っていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。そういった事情を配慮していただけないのかなというふうにも考えております。 もう一つのも心配は、拠点が遠くになる。例えば、むつみの方が福栄になる。須佐の方が田万川になる。川上の方が明木になる。こういうことになりますと、どうしても社会福祉協議会との距離が遠くなる。福祉サービスのそれだけ薄くなるのではないかということになりまして、私も耳に入っておりますが、仮にそんなことになった場合は、拠点がなくなった地域からの会費の納入が少し減るのではないか。そして、現在、須佐にある社会福祉協議会の拠点は、市の所有しております須佐老人憩いの家というところの一部を事務所にして使っておられます。そしてそこの建物を多分管理しておられるのだろうと思います。そこでは、よく現在でも葬式が会場を使わせていただいて行われておりまして、霊柩車も社会福祉協議会がお持ちになっておりますのでそれをお借りするということが多々あります。これで、非常に地域の皆さんは社会福祉協議会に対して、近い感覚を持っていらっしゃるということもあって、寄附でございますね、香典返しの代わりに寄附を、社会福祉協議会にするというのがありますが、この寄附の金額も萩地域、これは人口が多いのでこれは一番あるわけでございますが、2番目は須佐地域でございます。非常にあの何て言うんですか、当然のことのように、皆さんなさっています。これもどうなんだろうなあということになります。そうなりますと、経費の削減が目的であろうと思うんですけれども、経費の削減と同時に、収入が減少するという部分も心配事としては出てまいります。何より福祉の後退になるというのが大変強い懸念を感じるところです。同協会は、萩市の直接の付籍ではありません。先ほど申しましたように、ありませんが、萩市も相当の金額の補助を毎年度しておられるということもありまして、福祉の後退となりませんよう、配慮と、何らかの支援を検討していただきたいなと思っております。そういうことで、この社協支所の統合の問題につきましては、地域では心配をしておりますので、お力をお借りしたいということで、あえてお尋ねをすることにいたしました。 以上、2点でございます。 これで第1回目の質問を終わります。
    ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 椋議員から大きく二つの問題。大変、今、当面する大変大きな課題でありますが、一つは、社会教育という観点でお尋ねをいただきました。いま一つは、福祉行政と言う観点で社協の問題について、現状を踏まえながらお尋ねをいただいたわけであります。 社会教育の関係については、今、議員からるる、お話がございましたように、とにかく公民館というものが各地域におきまして、社会教育のある意味では原点のような形の機能を果たしているこういうことでありまして、そこの、今後の職員の配置等についての御意見であります。 実は市街化された、都市化されたところの場面では、要するに社会教育なり生涯学習、こういったものを担うものは、実は非常に多様化しておりまして、今、萩地域におきましては、もう公民館活動、もちろんこれもありますけれども、公民館活動の成果、発表会があります。しかし、それ以上にそれぞれのいろんな団体がですね、多様な活動をされています。例えば、同じように社会教育という観点で機能を果たす、というような話でありますは、萩博物館というのがございます。これはもう、本当に多様な、本来は学芸員がいて、博物学、そういうふうな、子供たちに自然のいろんな観察をさせたり、あるいはあそこにも望遠鏡はありますが、天体観測をしたり、もろもろの歴史のいろんな探索をしたり、こういった機能でありましたが、今はその壮大な社会実験だとこう言っているわけでありますが、あそこNPOをつくりまして200名の方々、特に家庭の主婦の方もいらっしゃいますが、かなりの方は定年退職をされた方、そういった方200人が、NPO法人のメンバーになっていただきまして、そこでいろんな班を構成して、博物館活動を行っていただいています。日本全国で唯一、年末年始もやっている。あるいは、1年間に防虫のまあ要するに、虫の駆除関係以外はですね、全く休みなしにやっております。これは図書館についてもそうであります。なぜそういうことができるか。これはまさに、そういうふうに社会経験をお持ちの方々、あるいはいろんな多様な知識や経験をお持ちの方々が、実は集まっていただきまして、そこで、有償、無償のボランティアの活動を行っていただいているからであります。学芸員と事務職員の数はわずかでありますが、そこで、この1年間、そういうふうな活動を盛んにやっていただきます。それぞれ、20の班の活動というのは、これは大変なものでありまして、もちろん、中の博物館の中のガイドとかですね、レコード班とか、あるいは写真班とか。写真班は古写真とも並びますが、萩の写真をすべてデジタル化をする。古写真、これが今、ほとんどいろんな形でできつつあります。この、藍染め班とかですね、藍班とか、このレストランやショップを運営するそういった班もあります。ガイド受付、市営清掃、いろんなそれぞれの管理運営にかかわりますものもすべて、各班で対応いただいているわけであります。これは、もちろん学芸員もちゃんと中核にありますし、事務職員もおります。そういう中で、共同して200人の皆さんが館の運営をしていただいている。ある意味では、もちろん無償のボランティアもありますし、有償、特にこのいろんな館の運営、経緯とかいろんなものもあります。そういった有償の分野もあります。これを組み合わせながら、NPOの自主的な運営でやっていただいているわけであります。図書館も似たようなものでありますが。実はこういうやり方は、我が国でもまだ非常に数少ない、恐らくここだけだろうと思いますが、これは一つの壮大な高齢化社会の実験だと私は思っています。それぞれの地区で今、公民館、全く同じように図書館の機能もあるし、その博物館の機能もあります。その他もろもろも青少年の健全化、いろんなものがありますが、そういった中で、同じような一つの方向がとれないだろうか。もちろん、核となる職員はもちろん設けますし、そういう専門家の本当はもたなければいけないんもでありますが、例えば須佐の場合、図書館と公民館が、それがうまく一体として運用できないかとか、そういうようなことの中で、NPO法人的な運用ができないだろうか。もちろん。実は今回、この椋議員からお尋ねがございました公民館職員が、減っているところ。実は各地にあります。一番初めに問題になりましたのは佐々並の公民館の職員が減った。確かにあそこはもう事務職員が本来、佐々並の支所自身の人数がまあ非常に少なくて、その公民館の職員も非常にある意味では戦力になっているわけであります。それが減ってしまった。これは、実は、今回の昨年の災害で30人の職員によって新しく復興局をつくった。これは、各地からみんなそれぞれ人員を派遣してもらっているわけであります。新しく採用を30人したわけではありません。だから、どこかが恐らく定員に照らして減員になっているわけです。こういうようなことで今、災害復旧に当たっていただいているわけであります。和田復興局長、副市長のもとにですね、今、頑張っていただいております。これはそういうようなことでかなり無理をした面があります。したがってそれは、大変それぞれの地区にですね、公民館中心に、公民館だから人を減らしていいことは決してないわけでありますが、公民館にも同じように減員の枠を協力をいただいたわけであります。しかし、何とかですね、今からそういうふうな形で、例えば、須佐の公民館は非常に活発でありますから、大臣表彰受けられるぐらいですね、そういったところで地区の皆さん、余力のあるですね地区の皆さん。そういった方々に、そういうNPO法人化、組織の話をいろんな考え方ありましょうけども、そういうような形の運営ができないだろうか。館長さんも含めてそういうふうな考え方ができないだろうかとかですね、そういうようなことも今、思っております。ぜひあの、いろんな形で今、博物館にしろ図書館にしろ全国から見学者が絶えません。こういったような運営、この特に、超高齢社会、その、超高齢社会といっても、いろんな人生経験をお持ちであり、あるいは社会経験をお持ちであります。そして、ノウハウをいろんな形でお持ちになっている方たくさんいらっしゃるわけでありますから、そういった方々の知恵とか経験がですね、生かされるような場は、まさに公民館ではないかと、こういうふうに思うわけであります。まさにそういったことで博物館で今、200名の方は生き生きとですね、いろんな知恵を出して。あそこの、例えば売店見てください。売店の経営はもし役所がやったらあんなことは絶対できないんですね。レストラン見てください。みんなメニューは皆、市民から公募した、あるいは皆さんが、協議会で委員会で議論してこのメニューはだめだと、このメニューにしようとか、そういった決定をしてもらっています。だから、生き生きとしているわけですね。いろんな形で各活動もですね、大変なものであります。我々公務員がやっても、一生懸命やりますけども、そこはおのずと限度があるんですね。いろんな経験を積んだ方々がいろんな知恵を出してやっていただいているわけでありますから、そういうようなことが、須佐の場合は資料館。増田公のいろんな資料があります。そういったものも何か一体となってですね、そういう運営ができないだろうかなというふうに思っております。これは、まだ思いだけで具体的な展開はできませんけれども、今後ですね、だんだんこの実は、職員数も減ってくるし、職員数減っていくのはなぜかというと、それぞれの地域が今、どんどん人口が減ってきているわけです。その理由や原因は今から我々も考えて、その対応をしていきますが、今例えば、ずっとこの経緯を考えてみても、行政機関、田万川の交番は、交番というか田万川系の警察署もなくなりました。各行政機関はみんな撤退をするなり統合するなり縮小しています。郵便局もそうであります。それぞれの学校見ても、奈古高の須佐分校も、あるいはむつみにあった分校もですね、これはその別の高校でありますけども、そういったこのいろんな組織が皆撤退を始めています。今は、あぶらんど萩のいろんな出先もですね、あるいはお店も。これは漁協もそうであります。なぜかというと、基本的にはどんどん今、人口が減ってきているから。だからこの減ってきている人口対策、これが今、我々のもっとも勝負の急、対応を考えていかなければならないわけでありますが、そういう中で、この組織をどう考えていくかというのは、やはり行政をやっていくその組織運営の責任ある立場から言えば、やっぱり今までのままではやっていけなくなる。これは、もう目に見えているわけですね。それを何とか残しながら、皆さんいろんな形で御意見を言われています。それを、御希望を聞きながら、この戦力も落とさないようにですね、何とかですね組織にしていくにはどうしたらいいかと、こういうようなことを今から考えていかなければならないわけであります。私ども今、この、今の六つの総合事務所方式が今までどおり維持できるかどうか、今、瀬戸際にきていると、こういうふうに思っています。そういうようなことで、例えば、福祉の面であれば、東部の総括支援センター、西部の総括支援センター、そういう拠点を、これだけの広い面積でありますから、そういう拠点を外して1カ所だけに、この萩の本所だけに、これは西の果てにあるわけでありますから、これはとても大変なことです。だから、それぞれの中核的な機能を果たすところを設定をしてやっていく。そういうふうな、もちろんこの今の、次の問題も同じような話になってくると私も思いますが、そういうようなことを含めてですね、とにかく、できる限りそれぞれの機能、社会教育というのは、やはり最後の砦だ。地区にとってはですね。文化のみならずそのいろんな形のこの運動の最後の砦みたいな話でありますから、ぜひ、これはしっかり機能を維持し、また、場合によっては高めていくような方法。それは、地区の皆さんのやっぱり協同というようなことをですね、少し意識して、やっていく方法はないだろうかということを、今から議論を始めます。すみませんが、公民館活動を盛んにする維持、あるいは向上するためにはどうしたらいいかということをですね、やっていこうと思います。決して、私どもは、公民館を軽んずるとか、公民館の機能を縮小するとか、そういうことは考えておりません。だから、何かそういったことで、応援団ができないか。みんな一緒に協同でできないか。こういったことを考えています。今回は、そういうようなことで、急に人員削減につながったところがありますけれども、それは、そういう事情がございましたので、ぜひ御理解をいただきますように。そして、今後、中長期にどう考えていくか。こういうようなことをですね、それぞれ、だんだん人口が減っている中でのこういうふうなことはなかなか難しいかもしれませんが、しかし、一方で、例えば、若い皆さんの応援隊というのもですね、今、考えているわけです。そういった中で、文化やそういったですね、この地域の伝統文化なんかを担当する、そういった方を求めてもいいんじゃないかとかですね、いろんな思いがあります。いろんなところでいろんなことがやられていますので、そういうようなことも含めて、ちょっとまだ抽象的な言い方で非常に恐縮でありますけども、社会教育の充実、いろんなことを今、維持をしていくこと。これも、大変な話であります。それを、何とか新しい知恵を出しながらですね、この、もし地域で余力のある方々、そういった方々がいらっしゃるならば、例えば、いろんな分野で活動をされてきた方々、そういった知恵を借りながら、その地域のもう一度再生を図ることができないか、こういうことであります。いろんな形で、民間の活動されておった方々が、その長年の知恵を生かすような場、こういったことも、それぞれ何かをしたいというこの意識を持たれている方も多いわけであります。この、先ほど来、博物館の200名の皆さん、大変、皆さん元気がいいわけですね。本当に70になられた方も多いんでありますが、皆まだまだ元気で、現役であります。そういうようなこと、この姿を見ておりましても何かやれるのではなかろうかなと、こういうふうに思っています。 2番目の、福祉行政の関係であります。福祉協議会の話でございますが、これは、佐々木議員からもお尋ねがございました。まさに社協が運営におきましては、私も余り今まで気が付かなかったんでありますが、社協のこの運営の母体となる財政面を見てみますと、椋議員がおっしゃったように、基金、財政安定資金というのがずっと積立金がございました。約3億近いお金がありましたが、それをずっと年々今、それを使って、とうとう今、26年度はその基金の残高が、8千万を割ってしましました。これは、このままいきますと、恐らく基金がなくなり、最後には事業ができなくなる。こういったことを示しているわけであります。萩市も4千万強の支援をしているわけでありますが、そういった中で、何かの対応をということで、二つの事務所を一つにするという単純な現行の3支所6事務所を3支所3事務所にする。こういうふうなことの案が議論をされているようであります。そして加えて、職員を22名から19名にすると。3人減にすると。こういうふうな方向のようであります。まだこれは、議論をするたたき台だと聞いておりますから、私どもも正式に実は話がなかったものでありますから。とにかく、社会福祉協議会は、私どもの市の社会福祉の行政の分野と、ある意味では車の両輪みたいな役割を果たしているわけでありますから、そういった組織との関係もありますから、そことの関係が切れるような、または距離的にも離れてしまうようなことがあれば、これはいろんな意味で問題が残ります。もう少しこの地域の皆さんのコンセンサスが得れるように、ということもお願いをしておりますが、まあとにかく、その社会福祉のまあ行政のサイドから言いましても、今、西、東部の包括支援センターがあるわけでありますから、それとの関係とか、いろんなことで密接な連携や協議を必要とします。そういったようなことも含めて、どういうふうな組織にしていくのか。もうちょっと私どもともですね、協議をいただきますように。そういうお願いを、会長の方にもしておりますので、まだ、理事会決定とかそういう話ではないと聞いておりますので、議論が始まっているということであります。いろんな意味で、社協の果たしている役割。特に、それぞれの総合事務所単位ではですね、かなりの今、おっしゃった、亡くなった場合のですね、車の手配までみんなやられているという話も承知をしておりますし、いろんな形で、地区地区で状況は違いますけれども、間違いなくもう長年にわたってその地域の社会福祉を担っていただいているのは間違いない話でありますから、そういったものの機能が衰えることのないように、ちゃんとですね、今まで以上にちゃんといろんな機能を果たし得るように。なぜならば、まさに今、超高齢社会でそういった福祉の活動が必要なわけでありますから、そういったものをどう機能、担保するか。こういったことだと思います。なかなか、言うは易くこれは大変な話でありますが、今から、私どもも総合事務所の組織の見直しを考えているわけであります。そういうふうないろんな各行政機関や各いろんな団体、農協や漁協やそういったところも今、組織のいろんな見直しをしております。そういう中で、福祉を担う社協や私どものこの包括支援センター、こういったようなもの。これは、まさに今から高齢社会で機能をし、そしてその活動が期待をされているそういうふうな団体でありますから、そういったようなことも踏まえながら、しっかり対応を考えていきたいと思います。 こういったところも一つその、それぞれの皆さんがお困りになったところ、たくさんあるわけでありますが、もう一つは、そういうふうな社協の活動も、ある意味では公助と言いますか、公的な分野と考えますれば、共助という皆さんが互いに地区の皆さんが助け合う、そういったようなこともですね、少しこの組織を上げて考えるのかなあというようなこともあります。なかなか若い人が少なくなった分、それは、やはり誰かが担わなくてはならない分野というのは当然あるわけでありますから、そこをこの高齢化率50%近くなったときに、やはり御年輩の方々にもその役割を担っていただくような工夫がいるだろう。こういうふうに思います。いろんな形で、社協のあり方も含めて、今、我々に課されたそれぞれの大きな課題を一つ一つ今からやっていかなければなりません。地域の、地方の創生、これも単に経済活動だけでは決してないわけでありますから、そういった福祉の面も含めてですね、何とか表裏の経済活動と、そういった表裏の関係にあるいろんな問題、こういったものについても、しっかり議論をして対応を急いでいきたいと、こういうふうに思います。 余り、具体的な対応、答えになっておりませんが、しかし、一つの問題提起を今、一生懸命しまして、今後に備えたいと、こういう思いでありますので、ぜひ、御理解をいただきますようによろしく願いします。 ○議長(横山秀二君) 椋議員。 ◆13番(椋晶雄君) ただ今の話の中で、最初の社会教育の中で、私も、例えば図書館の活動に地域の住民が全面的に頼るのではなくて、市民も自発的に、自主的に協力する、その体制がいるのではないかと申し上げましたが、一つのその形として、将来の問題かもしれませんが、NPOというものを考えるということも確かに一つのアイデアかもしれません。それは私もそう思いました。前向きに捉えさせていただきたいと思います。 当面の間、図書館の働きのおかげで、地域が随分活性化しているというのも一方事実でございますので、そこら辺、ソフトランディングができたらと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、社会福祉協議会につきましても、これはなかなか市としてもかかわりが難しいといって大事という、微妙な問題だろうと思いますが、基本的には市長は、私の質問に対して十分御認識をいただいたと理解しております。今後とも、よろしくお願いいたします。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 社会教育、公民館活動について、市民の皆さんの協力、互助。こういったようなことで、何か、少しこの姿を変えつつ、何か対応ができないだろうか。将来はNPO。将来はとおっしゃらずに、もう近々にいろんな形でですね、いろんな。これはある意味では実験なんですね。ちょうど博物館が10年たちました。NPOまちじゅう博物館が10年たったわけであります。皆さんも10年、大体、歳をとられました。しかし、それでも明るく元気でありますので、頑張っていきたいと思います。こういったことは可能だということをまあ実は示し、そしてまた、いつもこの大体1週間、1回か2回はみんな全国の博物館は休んでいるんでありますが、全国で無休な博物館。全国で無休な図書館。朝9時から夜9時までやっている図書館。こんなところはありません。武雄みたいに丸投げして民間にやらせる。こういったやり方は、今、徳山も同じようにやられていますが、この萩方式はちょっと違っているんですね。いろんな課題、問題もまだたくさん残っています。決してすべて万々歳ということでは決してありませんけれども、一つの新しいこの高齢化社会に向けての何か一つの方向じゃないか。こういうふうに思っています。これを実はそれぞれの地区で、1番ある意味では、こういう文化活動は先進的な須佐であれば、私は可能だというふうに思います。いろんな文化活動やいろんな教育や、そういったことに大変熱心な方がたくさんいらっしゃるわけであります。それぞれのこの、例えば、資料館でもいろんな形で応援をいただいている方々、たくさんあるわけであります。もちろん、必要な予算は手当てをする。しかし、職員の関係については、なかなか今からふやしていくことは難しい。こういったことでありますから、何かそういうふうなことを一つ、この理解をいただいて、新しいこのやり方が模索できるんではなかろうかと思っておりますので、ぜひ、議員におかれましても、いろいろ議論を今からですねしてまいりますのでよろしくお願いします。 社協の話についてはですね、これは、実はタウンミーティングでかなりのところで出ました。須佐、田万川、それぞれ4回したけれども、異口同意にですね、本当に。私ども実は余り詳しく知らなかったんですね。恐縮でありました。しっかり、この今、議員の御指摘、受け止めて対応を考えていきたいと思います。 ○議長(横山秀二君) 椋議員の質問は終わりました。 この辺で午前中の会議を終わり、午後1時から会議を開きますので、定刻までに御参集を願います。 それでは休憩をいたします。     午前11時47分休憩────────────────────     午後 1時00分再開 ○議長(横山秀二君) 午前中の会議に引き続き、午後の会議を開きます。一般質問を続行いたします。 続いて、議席番号16番、中野議員。中野議員。  〔16番 中野 伸君登壇〕 ◆16番(中野伸君) 一般質問も3日目、最終日となりました。市長、一人対17人、質問項目にしますと40項目という多くの項目であります。さぞかし、市長さんお疲れのことと思います。でも、あと、3人、あと3時間です。もう終わったようなものであります。ちょっと辛抱していただきたいと思いますが。 現在、議会期間中、毎日会議の始まり終わりに副議長の気合の入った号令であいさつが交わされています。これは、当時、青木議長で私の提案を取り上げてもらい、良かったと思っております。会議の始め、規律あるあいさつ。神聖なる議場に響き渡り、緊張感が保たれ、すばらしい議会運営であると思います。このようなあいさつができる議会は国会、県会でも見たこと、聞いたこともありません。全国の市町村議会でも萩だけが実施しているのではないかと思ったりしています。 もう一つ、以前から感じていることがあります。それは、議場での市民憲章の朗読であります。各定例会、招集開会日には、副議長の音頭により我が議員、執行部が一つとなって市民憲章を朗読していますが、ペーパーを両手で持つ者、片手に持つ者、下に置いて読み上げる者、それぞれだれが見ても余りいい感じではありません。我々市民の憲法であります。憲章であります。これは頭の中、心の中に完全に入れておかなくては市民のためのよい仕事はできないものと思っております。議会運営分科会でもこのことは発言しています。私、これまでは皆さんに並び、朗読していましたが、自分自身、節目として12月議会からはペーペーなしで言えるように、毎朝起きる前に、五つある憲章を小声で読み上げ、完全に読み上げて私の一日が始まります。これを機会に、これからも続けようと思っています。今や市民憲章は、私の頭、心の中にがっちり入っています。合併して10年近くなりますが、今もって、萩市民憲章を覚えていない、言えないようでは、議員として市民の皆さんに叱られます。議場の各席には、市民憲章の書かれたペーパーが備えてありますが、即撤収していただき、新年3月議会よりは、心機一転、一歩前進、正しい姿勢を持って力強く萩市民憲章を朗読しようではありませんか。萩市の将来を託される市民の皆さんにも、よりよい好感が持たれるものと思っております。さすが、野村市長、横山議長はカンニングなして、一つ一つの憲章を重く、市民のためにと深い思いで読み上げておられます。それが市民の信頼される市民のための職員であり、我々議員ではないでしょうか。 さて、本文に入ります。私の通告は三つであります。 まず初めに、地域活性化。むつみ元気支援隊によるむつみ愛サービスについてお聞きいたします。高齢化が進む中、高齢者等の暮らしを支援するいろいろなサービスを整理することに加えて、地域の人々の結びつきを深める、助け合いや交流活動を盛んにすることの重要性はいうまでもなく御承知のとおりであります。先の定例会でも御紹介しましたが、むつみ地域では、世代間交流施設を拠点とし、昨年8月から一人暮らしの高齢者や高齢者世帯などを対象に、共に助け合う観点から住民の支え合い、ふれあいをモットーに、むつみ元気支援隊によるむつみ愛サービスがスタートしました。買い物代行やごみ出し。電球の取り換えなど。また、日常的な生活面での相談ごとや昨年の災害では、むつみ地域の災害ボランティアとして活動され、萩市の中でも先進的な役割を担っております。このたび、厚生労働省が国民の生活習慣を改善し、健康寿命を延ばすための運動の一環として、平成24年度創設された表彰制度で、企業、団体、自治体等において、生活習慣病、予防及び介護予防、高齢者生活支援への貢献に資する優れた自助努力活動等の奨励、復旧を図ることを目的とした。平成26年度からは、これまでの生活習慣病予防分野に介護予防、高齢者生活支援分野が新たに加わり、その分野で、むつみ元気支援隊によるむつみ愛サービスが厚生労働大臣最優秀賞に選ばれました。萩市の誇りであります。同じ地域に住む者として、大変うれしく、喜んでいるところであります。心から敬意を表するものであります。 さて、むつみ愛サービスは、構成人数は、45人で、今、申しましたように、ごみ出し支援、蛍光灯の交換、灯油入れ、雪かき、買い物代行、イベント等の送迎バスなど、いずれも1回の支援に100円で実施しています。車はあるものの油代、維持管理などを始め、かなりの出費もからみ、個人の手持ちを放さなければならないと、ボランティア活動とはいっても、少々厳しい状況であると聞いています。これからもさらに高齢者生活支援は多様化し、必要不可欠であります。高齢者生活支援に取り組む団体等に奨励、激励の意を持って何らかの公助ができないものか市長の御所見をお伺いします。 次に、県庁、中山間応援隊と市の連携についてお伺いします。地域づくりには、ボランティア活動やこれに取り組む市民の方々、保健医療住宅等々専門家、各種団体の方々などの多くの人の協力が必要であります。その中で、今年5月26日に山口県の取り組みとして、県の職員が自治体などの要請を受け、里山再生活動、地域活性化対策に協力する県庁中山間応援隊が発足し、萩管内にも県民局を中心に、約100名の職員が隊員の登録をされていると聞いております。まずは、地元のイベント、草刈り作業などの応援を進めていくとのことでありますが、特に、少子高齢化の各地域、地域づくりにはマンパワーも必要であります。いまや祭りや地域の伝統行事など、年々難しく厳しくなってきております。もちろん地域に住む我々の後継者づくりの課題もあって、今、現実に少子高齢化となっている責務は言うまでもありません。そこで、新たに発足された県庁・中山間応援隊の萩市での実績について。また、萩市においても多くの市の職員がボランティアで草刈り、道路、側溝の清掃など進んで活動されておりますが、こういった応援支援で、あすへの生きがいや元気も出てきます。今後、県の応援隊と萩市職員のボランティアグループが連携を保ち、一つとなって活動されればより良い効果が得られ市民のこころ強い高齢者支援対策にもつながるものと思われますが、市長の御所見をお伺いします。 2番目に地域医療、むつみ診療所の今後についてお聞きします。むつみ診療所の改築には、以前から取り上げておりますが、これから厳しい冬を迎えます。厳しい冬を迎えるたびにむつみ診療所の老朽化が気になります。先の市長を囲む対話集会で市長から紹介された兵庫県養父市が、やぶ医者の語源が養父市にいた名医であったことにちなみ、若手医師の顕彰と共に、養父市の知名度を高める事業として「やぶ医者大賞」を創設し、その第1回やぶ医者大賞に、むつみ診療所の前川恭子所長が選ばれ受賞されました。前川恭子所長は、いつも健康、明るい家庭を看板に掲げた診療所が地域住民の健康拠点になっており、特に医学生への教育や研修医の指導にも力を入れ、地域医療の最前線で働く女性の手本となっていることが高く評価されたのであります。いつも健康、明るい家庭のキャッチフレーズの看板は、幅1メートル、長さ6メートルあり、玄関の上に掲げてあります。実はこの看板は、私診療所に勤務していたときに私が作成したもので、見るたびにへたくそな字だなあと懐かしく思っているところであります。前川所長は、地域医療を始め、地域の皆さんの心のケアもされておられ、特に高齢者にとっては診療所は心のよりどころであります。現在、萩市では、小中学校の耐震化、最優先に取り組まれていることは承知しておりますが、むつみ診療所はどうでしょうか。早期に移築、建て直し、耐震化対応等について、政治的判断が必要と思います。 これまで、地域医療には、弥富や福栄、川上、島嶼部にも逐次整備されておられますが、前川先生のこのたびの栄えあるやぶ医者大賞に引き続き、萩市も改築むつみ診療賞を授与されてはいかがでしょうか。市長にお聞きします。 3つ目は観光行政でありますが、大河ドラマ「花燃ゆ」に関連する施設等、案内板の整備及びおもてなしの推進についてお聞きします。 大河ドラマ「花燃ゆ」は、御承知のとおり松陰先生の妹・文をクローズアップし取り上げられたドラマであります。大河ドラマ「花燃ゆ」の放映が始まれば、一度は行ってみたい楫取素彦の旧宅であります。楫取素彦のこと、萩地域の友人5、6人に聞いてみましたが、市長が初日の答弁で申されたように、楫取素彦のことは余り知っておりませんでした。先日、私、現地に友達と行ってみましたが、駐車場や周辺整備はほとんど終わっていたようであります。しかし、車が4台の駐車場では対応が難しいのではないかと思っております。混雑が予想されるのではないでしょうか。また、旧宅までの道路は狭く、離合も難しい。そして、旧宅への誘導案内板に少し課題があると考えます。案内板は、県道萩篠生線の中の倉から入り、東光寺に行く道路の交差点にありますが、目にとまらないような小さい看板であるだけで、ドライバーや観光客の皆さんにはわかりにくい。狭い道路の離合場所、駐車場、案内板の充実を今一度、考えてはどうでしょうか。市長の御所見をお伺いします。 次に、この前久しぶりに松陰先生の誕生地に上がってまいりました。「花燃ゆ」の相乗効果もあり、松陰神社から玉木文之進旧宅、松陰先生の誕生地へと歩いて上がる観光客の皆さんをお見受けしました。しかしながら、玉木文之進旧宅から誕生地に上がる道路には、たくさんの落ち葉が目につき、私はいつも車にごみ袋をつんでいるもので、その落ち葉を親切運動の精神をもってかき集め拾いました。全部は拾いきれませんでしたが、こういった観光地、観光道路に、我々市民が少しでも目を向け、「花燃ゆ」のドラマを作り上げなければならないと思っております。萩市においても、パトロールは欠かすことなく目配り、気配り、おもてなしの心を持って対応しなければならないと思いますが、いかがでしょうか。 次に、大河ドラマの「花燃ゆ」の啓発、啓蒙の推進について。 市民の皆さんに対して、最近の市報にも連載もして、市民への盛り上げや周知について努力されていることは承知しております。しかし、特に高齢者の方は、文章を読むにしても難しい文言もあり、理解しにくいのではないでしょうか。もっとのぼり旗やポスター等の掲示をふやし、啓発されてはいかがでしょうか。何と言っても市民の盛り上がりが一番であります。市街地の市役所本庁やスーパー、量販店には多くののぼり旗が設置してあります。設置に当たっては、場所など議論されたと思いますが、市民の皆さんも利用されているコンビニトルストアの協力、教育や郵便局にも掲げてはと考えます。また、各総合事務所や支所、出張所の公共施設への設置状況がどうであろうか。設置してあっても、人目につきにくい場所では、設置にはなりません。道の駅、ハピネス福栄にはのぼり旗が設置してありますが、その他の萩市内の道の駅はどうでしょうか。市内でも一番多くの観光客が足をとめている萩往還の道の駅には、1本ののぼり旗も見えません。萩・石見空港にはありましたが宇部空港や中国自動車道の美東サービスエリアはどうでしょうか。のぼり旗やポスターの本数や枚数には限りはあると思いますが、もう一度、しっかり検証されてはいかがでしょうか。 そして、市内の小中学生への啓発、啓蒙、認識には、小中学校施設に、例えば、校門の近くに設置すれば、登下校の子供の目にとまります。のぼり旗、各学校に設置してあるのでしょうか。また、文と萩物語についての冊子が発刊されています。一部が100円と聞いていますが、児童・生徒には教育費の負担で配布をされてはどうでしょうか。子供たちが我が家に持ち帰ることにより、家族の方も目を通され、認識が深まるものと思います。全地域、全所を上げて盛り上げることが成功につながります。後悔することのないよう、やるなら徹底的に啓発し、徹底的に宣伝をした方がよいと思います。中途半端ではだめです。私の目についた、ほんの一部であり、私の気づきを申し上げましたが、放映まで時間がありません。来年の1月から始まる「花燃ゆ」文、楫取素彦等々について、小学校から父兄、そして市民の皆さんと共に啓発、啓蒙、認識と理解を、さらに全市、全体として盛り上げることが大事であります。来年の年明けから放映される「花燃ゆ」の時間には、皆で、テレビスイッチオン。萩市の視聴率、100%を目指し、もちろん、全国の視聴率も、これまでになく最高のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」となるよう、目標を持って努力したいものであります。市長の御所見をお伺いします。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 中野議員から大きく3点。むつみ元気支援隊等の地域のこの活躍ぶり。そして2番目は、地域医療ということで、むつみ診療所の問題。そして最後は、大河ドラマ等の観光関係であります。3点お尋ねいただきました。順次お答えをいたします。 最初の、むつみ元気支援隊、まさに今、御紹介ありましたように、実は平成24年度から実は始まっております厚生労働省の健康寿命伸ばそうアワード、ここでこの今年からまた新設された介護予防高齢者生活支援分野におきまして、見事に最高賞であります最優秀賞、大臣賞を得られたと聞いております。誠におめでたい限りであります。まさに、今、高齢化社会にありましてある意味では、この地域の皆さんの共助による支え合い運動の模範的な事例、こういうことで、全国数少ない事例といたしまして、大臣表彰をお受けになった。このように聞いております。とにかく、25年実績でも、111件、延べ525人の方が活躍をされてきているわけであります。年会費をお取りになりまして、そして、1回100円ということ。で運営されているわけであります。いろんな形で事業を展開をされておりますが、居場所づくり陽だまりの里、ここでは、開催実績で196日、延べ参加人員が2,681人。世代間の交流イベント、これは8回行われまして256人。とにかく、一生懸命、地域を盛り上げんとして元気支援隊の方、頑張っていただいているわけであります。そういうふうな中で、今、議員からお話がありましたのは、やり繰りが大変らしいということであります。ありますが、今回の実は受賞の大きな評価のもとは、公的助成を受けないで自主活動として今回の活躍、活動が行われているというところが評価をされた一つの一因だろうと今、思うわけであります。いろんな意味で、環境整備とかですね、周辺部分のことで何かお役にたつことがあれば喜んでやりますが、活動どのものに補助を出しますと、今、せっかくそういうふうな形で大変、全国でも非常に頑張っていただいているこういうふうな活動がちょっとこの別のものになってしまう、こういうことであります。何か環境整備とかですね、そういったいろんな意味で、ここまで頑張っていただいておりますから、そういうふうな周辺部分のことで何かお手助けができる方法はないか、こういうふうなことも考えていきたいと思います。とにかく、この今の次のこの運動は、各地区でもぜひですね、広げてほしい。こういうふうな思いであります。そのときの基盤となるものを、いろんな意味で大変でしょうけども、何かそういうふうなよりどころが作れないか。こういったことも考えられます。いずれにいたしましても、今回の受彰を契機にですね、どうかしっかりまた、運動の基盤も整備いただきまして、続々とですね共助の精神をいかしていただく事例がふえますように願うものであります。よろしくお願いいたします。 それからその次に、県の方で、県庁中山間応援隊というのが今ありまして、そこがやっていることで、萩市の関係で実績を聞きたいと、こういうお話であります。これは、知事みずからが肝いりでやろうという話になったようでありますが、大変厳しい環境、条件不利地であります中山間地におきまして、県職員が現地に赴きまして地域の活性化に向けた取り組みをする。こういうふうなことが趣旨であります。県庁中山間応援隊という話でありますが。今までこの各地域でいろいろ活動が行われておりますが、いろんな地域活動の選定、実施要項にもいろいろ書かれております。県民局の支部ごとに地域の夢プランの実現に向けた取り組みを中心として。こういうふうに表現があります。抽象的な表現が多いんでありますけども、そういった中で、例えば、例示的に、竹の伐採や草刈りの里山再生の活動とか、地域資源の発掘とか、再生の地域特産品等の開発とか、都市住民との交流イベントの企画運営、何かこの3番目あたりにウエイトがあるような感じがしますけども、4番目には、その他支部長が支援活動として、適当と認めるもの、こういうことであります。何か隊員総勢、970人ということでありますから大部隊でありますが、もう既に41回の活動があるようであります。それじゃ萩では何をやっていただいているか、こういう話でありますが、相島のJA、相島の芋部会に参加をいただいております。こういうことであります。要は、さつまいものつる返しの作業の支援。この、応援隊と住民の皆さんによる島の活性化に向けた取り組みについての意見交換、ということでありますから、意見交換ということで、もう一つは作業の支援、こうあります。第2回目には例の、相島芋ほりフェスタに支援をいただいております。これは、イベント支援です。3番目は、応援隊と住民による島の活性化に向けて取り組みについての意見交換。意見交換、これは今から行われ、12月6日ですから、資料としては予定と書いてありますが、まあ意見交換であります。そして、もう一つは、小川地区の平山台の果樹生産組合に実は行かれています。今のJA、相島芋会は、第1回が15人、2回目が3人、第3回目が5人予定とこうなっています。平山台の方は、少しこの若干多いんでありますが、第1回、これは夏の真夏のときでありますが、りんごを活用した新たなイベントについての意見交換。2回目は、新たなイベント実施に向けた計画づくり。デスクワークです。3回目、いきリンゴ世界選手権IN平山台の支援、こうなっています。これはまさにイベント支援。第4回が、そういった登山道の頂上環境の整備とか平山台活性化プラン意見交換。どういう方が入っていらっしゃるのか。農業のそういう専門家いらっしゃるのか、私もよくわかりません。しかし、こういうような形で交流を通じて、若い皆さんが参加をしてやっていただけることは非常に結構なことであります。何とか、一過性の、単なるイベント支援ではなくて、しっかり地域に関係したそういうふうに長い目で参加をいただくことができるようにですね、お願いをしたいと思います。ぜひぜひ、続きますようにと思います。 同じように、これ、国の方でもあるのでありますが、国の方の話は、これはもう何て言いますか、本格的に長期間、3年とかそういうような形で今、地域おこし協力隊、こういったようなことで、実はこの制度ができておりまして、萩は今までまだ、この受け入れをしておりません。県内でもかなり今、受け入れが進んでおりますので、27年度、今、手を挙げています。確か3年間だと思いますが。要は、1年間の報酬、これを特別交付税で措置すると。確か300万以上の報酬、そういったものを設定をして、まさに実施に地に足をつけた活動をしてもらう。こういうふうなことであります。こういうふうなことで、この今、全国、大変な人数でありますが、都市部から地方へ。あるいは、県内でももちろんいいわけでありますが、そういったことで、今、手を挙げております。 そしてまた、今、国の方の支援ということで、農業支援員、これも既に、これは、萩の方で受け入れておりまして、福栄を中心に今、若い皆さん、頑張っていらっしゃいます。いろんなイベントの司会等はですね、この支援部の皆さんにやっていただいています。こういうようなことが今、現に起こっているわけでありますので、この、県の中山間の応援隊、こういったものを含めて、若い人がそれぞれの地域に入って、いろんな意味で生活を共にしながら、あるいは、イベントとか意見交換会とかそういった場でとか、いろいろ内容は違いますけれども、頑張っていただいているわけであります。もちろん、市の場合は、いろんな形で応援のというかまさにそれぞれの担当が入り込んで、一生懸命議論をさせていただき、また作業もやっているわけであります。特に、中山間地域で各タウンミーティングで必ず出ますのは、もう高齢化したから今まで引き受けてきた草刈りとかどぶ掃除、こういったものができなくなった。こういったところで、私ども市の職員が草刈りボランティアと称して、年に1、2回それぞれの地区を回っております。萩市職員共済会が地元の方が行う草刈り活動の手伝いをする。こういう形にはなっておりますが。先般はちょうど大板山のたたら遺跡をやりましたので、そこに行きますところの道、これはほとんどが実は溝に溜まった泥を排除するのが中心でありました。大変な重労働でありましたが、私も副市長も、あるいは教育長もみんな参加をしましてやっております。毎年、そういった地域を決めてやりますが、この希望の場所を取りますけれども、各地から余り希望が挙がってこないんですね。初めのころは大変だったんでありますが、だんだんだんだん何か周知が悪いのかどうかわかりませんが、そういうようなことであります。今後も、こういった草刈りができにくくなった、そういった事情のあるところに応援に行こう、こういうことでありますから、いろんな各それぞれの組織がいろんな形で協力体制を組んでいこう、こういうことであります。ぜひぜひ、よろしくお願いいたします。 次に大きな問題、地域医療ということで、むつみ診療所の今後について。要するに、相当老朽化してきたむつみ診療所の建て替えがどうなったか。これは、前にも何度かお聞きになっていただいておりますが、とにかく今の状況、実は、方向としてはむつみ診療所の今後について。まず一つは、隣接地に新設移転をする。これが1案。2案は、要するに、現在の施設を改修して延命化を図る。3案は、今、建物にスペース、余裕がありますむつみ総合事務所を改修して、機能を移転する。この三つの案の中で絞り込みをやろうということであります。もちろん、中野議員は一番初めの隣接地に新築するのが当然だと、こういうふうなお考えかもしれません。こういったことで今、結論を急いでいますが、今、お話がありましたように、27年度は、学校の耐震化の最後の年でありまして、耐震化の対象となっているのが、学校だけでも相当数あります。その、要するに予算額は相当なものであります。また、まだまだ復旧・復興の事業、特に橋梁等ですね、このあたり今から入っていきますので、そういった関係の負担等もございます。いろいろありますので、この27年度はちょっとまだ決定をするのはちょっと難しいかなと思っています。28年度以降、できるだけ早い時期に、この一つの方向をちゃんと出していこう。これは、今、お話がありましたように、診療所の医師の方には大変御努力をいただいています。住みよい診療環境を整えるということは、私どもの務めだと、こういうふうに思っております。毎年毎年、この、本当に微々たる改修等は何かをやって繰り返しておりますけども、相当時間がたっております。前川先生が、養父市の方で、そういった大賞を貰われたと、こういったものについて何か萩市の方でもそれに応えてという話はよくわかりますので、できるだけ早く結論を出せるように、考えていきたいと思います。 最後に、観光関係で、「花燃ゆ」の関係であります。いろいろ御指摘をいただきました。一つは、旧宅地、中ノ倉にありますが、本当に市道松本福井線、これは幅が狭いんですね。離合はできない。こういうところであります。これを本当に改修するには大変でありまして、今、やっと土地の問題、地権者の方に御了解をいただいて今、楫取素彦旧宅の土地を取得をいたしました。そして、その一角、もうこれは道路のそばがのり面になっておりますので、そこをちょっと削って、4台自動車、駐車場を確保したわけであります。なかなか道路の拡幅は難しいところであります。丘の上にあります旧宅跡、そこに東屋をつくっていろんなパネルを置いて、説明し、そこで概要をわかっていただく。実は、楫取素彦旧宅の土地は、山田顕義の顕義園につながっておりまして、それを本当は周遊できるような形で整備ができれば一番よいのでありますが、これは一つ今からの課題であります。日大の方で山田顕義の顕義園につながります道路と駐車場をつくる、こういったことをお約束いただいているんでありますが、大学の方の財政事情もこれあり、少し延ばさせてほしいと、こういうふうな話がきております。どういうふうな形にあるかわかりませんが、そういったものが具体的に展開するならば、そちらの、山田顕義の方から上がっていく方法も考えられる。ちょっとまだ時間がかかると思いますが。なかなか大学の方からもいい回答がないものでありますから、そのままになっております。しかし、日大の総長、理事長共に、同時に来られまして、皆さんの前でお約束をいただいたのでありますが、なかなかまだ実現に至っておりません。そういうふうな課題があります。 今、御指摘ございましたように、駐車、今の楫取素彦の旧宅に行きます案内誘導看板、これはちょっと小さいんじゃないかと、こういうふうなことを行ってびっくりしました。見えません。これは何とかですね、お補いがつくるものを考えないといけないと思っております。あと、それぞれ今、駐車場の看板とか広場への車両乗り入れができない禁止の看板の設置とか、道路から入っていきましてずっと奥が丘陵でありましてそこへ行く誘導看板、こういったものは今、用意をしようと思います。何とか、この一応今、建物、東屋できましたけども、そういう誘導看板とかそういったものができるだけ早く。今もうもちろん工事にかかっておりますが、まもなくできておるか、できつつあるかどちらかであります。頑張っていきたいと思います。 それから、誕生地、玉木文之進の旧宅から誕生地に上がる非常に急な傾斜度の高い道路であります。ここには途中、今まで指月園とか救護所がありました。したがって、その周辺ということで、皆さんが一生懸命落ち葉をかき集め、掃除をいただいておりましたが、そういった方がいらっしゃらなくなりました。救護所、指月園は、実は椿の方に移ってしましました。今、全部空き地になりました。そういうふうな関係で、恐らく、そういう毎日のように本当にですね、きめ細かく掃除をいただいておったんでありますが、そういった方々が移転をされてしまったものでありますから、恐らくそういう何て言いますか、落ち葉が溜まっていたんだろうと思います。地元の町内会やあるいは地元の皆さんのいろんな意味での清掃、こういったこともお願いをしていきたいと思います。月見川の道路は、まさに地元の皆さんが毎朝、実は掃除をいただいています。朝早くからですね、まだ暗いうちから一生懸命掃除をされておりまして、本当に、そういうふうなところと、ちょっとこういうふうに残ってしまうところがありますので、そういうふうなことも地元の皆さんとも協議をしていきたいと思います。 それから、その次でありますが、大河ドラマ「花燃ゆ」の啓発、啓蒙をちゃんとやれと、こういう話であります。実はこの、かなり立ち遅れた面もありますが、今は、例えば、萩循環まぁーるバス、見ていただければちゃんとラッピングした車が走っております。あるいは、ポスター、チラシ、のぼり。のぼりの枚数が1,800用意してます。そして、大河ドラマのチラシ。ドラマ館のチラシですね、これは20万枚用意をしました。ドラマ館のポスターが2,000枚。これだけのものを今、市内で今、活用しているわけであります。まだまだというふうな御意見もあろうかとお思いますが、実は道の駅には、ここにありました今、言いましたポスター、ちらし、のぼり、もう配付済みであります。こういったことで、ずっと今、それぞれのところで掲示されているわけであります。今、お話がありました空港、例えば、山口宇部空港、ちょっとおくれておりましたが、ポスターは今、設置済みでありますけども、今度12月26日、もうちょっとあとになりますが、NHKがブースを設定いたします。1月15日まで、そういったようなことで、これは言いましたのはすみません。日程は萩市の日程でありますけども、NHKもブースをつくるようであります。そして、高速道路のサービスエリア、ここにものぼり、ポスターが設置をされます。ポスターとちらし、これは宮島サービスエリア、下松サービスエリア、古賀サービスエリア、のぼりは、鹿野サービスエリア、下松サービスエリア、美東サービスエリアや佐波川サービスエリア等々でありまして、これは、もう既に、設置が終わっていると思います。そういうふうなことで、それぞれ、やっておりますが、新山口駅あるいは萩・石見空港、このあたりにもブースを設置をすることになっております。それぞれいろんな形でこういうふうな努力をしております。今、このいろんな意味での文と萩物語と言いますか、文というのはどういう人物で、どういうふな今から構成になるのか、ドラマのそういったことの講演と言いますか、関係学芸員の説明とかそういったことをやっています。先般も萩商工会議所女性会が主催されまして。このときは、萩の学芸員、前橋の学芸員、そして防府の研究者、3人を並べてパネルディスカッションをやるとか、ユネスコの県大会もありましたがここで、萩で開催をいただきまして、そして、私どもの萩の学芸員が「花燃ゆ」の説明をしました。こういうようなことで、ずっと今、行っているところであります。 今、御指摘をいただきました学校をどうするかという話でありますが、学校の関係については、今、ポスターについては、掲示済みであります。のぼりについては、今後、設置の方向で今、教育委員会も考えていただいています。ちょっと、のぼりについては、ちょっと躊躇したものがございますけれども、やるかということで御判断をいただきましたので、その方向で今、やっていただこうと思います。 今、小中学校には、「萩ものがたり」という冊子がありますが、あの冊子はすべて全図書室に配付になっております。加えて、じゃあ今のドラマ、ドラマ自身が内容がどうか。どういう内容なのかというのはですね、脚本から直接その小説化した非常にわかりやすい、中学生で十分読めるNHKの宣伝してるようなものですから、「花燃ゆ」というですね、こういった本が出ました。これは全4巻になりまして4巻で50回分ですね。これは12回までですね。これ非常にわかりやすい。こんなストーリーなのか。読んでびっくり玉手箱なんですね。本当に大変なんです。いやあ驚きました。面白いですね。夜寝ると、ぱっと全部読んで気が付いたが3時になったとかいうぐらい読みやすい、本当に中学生でも読めます。これを小中学校に今、観光と教育委員会の方で話し合っていただきまして、年度内は1冊、2冊しか出ませんから、これを配置をいただくことに今、しております。間もなく、だから1巻はもう今、発行されたばかりであります。ほやほやでありますが、ぜひこれは、図書館にあると思いますけれども奪い合いになってしまいます。ちょっと値段がですね、意外と高いんですね。1,400円。今、私ども「萩ものがたり」で今、かたいとおっしゃいましたけども、楫取素彦のものを実は道迫学芸員、そしていま一つ、この一坂太郎氏によりますところのもう一つの相方のですね、ものも今、出ようとしております。ちょっとこれは、今、まだまだ編集中でありまして、編集委員会が間もなく開かれます。楫取素彦の方はもう出版はされておりますので、このメンバーに入っていただいている方にはもう送付が終わっておりますが、どこでも今、販売をしております。そういうふうなことで、この、今、大体御指摘をいただきましたことは大体、それぞれ努力をしてやっておると、こういうことでありますから、ぜひ、御理解を賜りますように、よろしくお願いいたします。なかなか、今、ドラマ館の関係もあってですね、担当の観光担当はですね、もう毎日毎日大変なんでありますが、一生懸命、対応をしているところであります。もうあと、何日、もうカウントダウンボードはですね、だんだんだんだん日にちは小さくなっていっております。どうか、私どもも、対応、今、御指摘をいただきまいたいろんなこと、遺漏のないように、しっかり準備に当たっていこうと思っております。 以上であります。 ○議長(横山秀二君) 中野議員。 ◆16番(中野伸君) ありがとうございました。 むつみ愛サービスは、支援隊員は、現役で農業と仕事を持っておられる方もおられます。農繁期などは、支援不足にならないよう、いろいろ努力もされておられます。昨年、発足したばかりでまだまだ支援に対する対応が十分でないものもあります。先ほど答弁がありましたように、環境整備等はできるということを聞きましたので、できる範囲でまた、補助等のお願いがあれば、また、よろしくお願いをいたします。 診療所の件でありますが、今、例えて、承知いたしましたが、耐震化、冷暖房、またトイレも男女共同で使っているような施設であります。気になるところばっかりでありまして、早いうちに正式に決断をお願いしたいと思います。 観光行政で、楫取素彦旧宅。今言われましたように、本当にあの、楫取素彦旧宅に上がる、入る三叉路、まあ400メートルあるんですが、そこに入口に、本当にあの看板が、小さい物で今、言われましたけど、しっかり車でも、ここだなというのがですね、わかりますように一つ、ぜひお願いしたいと思っております。 私はいろいろ心配してですね、駐車場のことも言いましたけど、やはりあの、ドラマ見るたびにね、萩の地域の方でも行ってない方が多いと思うんです。まあ、1回は楫取素彦の旧宅跡地でも行ってみるかということになると思うと、かなり車が入りますとね、交通整理員が要るような気がするんですが、土、日、祝日にはですね、そういった整理係というか何かですね、それこそ職員のボランティアでですね、やれるような何か入り口と、そこの駐車場周辺。あのあたりですね、人がおったらこられた方も右往左往せずにすむんじゃなかろうかと、そんなことも思っております。放映まで時間がありません。効果のある、いきもいく啓発、啓蒙に、今一度、最終点検をされましてNHK大河ドラマ「花燃ゆ」を最高のものにするとともに、最高の観光客の動員。そして、最高のおもてなしに努めていただきたいと思っております。 それと今、のぼり旗のことを言いましたけど、今になってのぼり旗をですね、設置してもどうかと思うんですが、先ほど申しましたように、なぜあの萩往還の道の駅にのぼり旗が1本もないというのはどのようなですね、依頼をして配付されたか、ちょっとそこを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 引き続きまして3点お尋ねをいただきました。 要するに、むつみの今回受彰されましたこの元気支援隊は、まさにこの萩市の模範的な事案。要するに全国のモデルとなるような、非常にこの運動であります。ぜひ、しっかり皆さんが継続をいただくことができますように、我々は環境整備と、こういうような言い方をしましたが、できるだけのことを。どうふうな形で支援ができるかわかりませんが、特に、直接的な支援と言いますと、せっかく今ですね、そういう自主的な活動ということになって、大臣表彰をお受けになったわけでありますから、そういったことに水を差すようなことはせず、環境について何か支援ができることがあるかどうか、これは、御相談をしていきたいと思います。 そして、2番目の診療所でありますが、この地域の皆さんの大変絶大なる信頼のある前川先生が、やぶ医者賞を貰っておられるということですから、できるだけ早くですね、決して今、私どもはそういうことで、必要がないとかそういうことを思っているわけではありません。何とか早く、対応していこうという気持ちは持っておりますので、ぜひ、27年度はちょっと難しいというだけであります。 あとの話はもう少し詰めてお話をさせていただきたいと思います。 楫取素彦関係の話とそれからのぼり旗、いろいろあります。旧宅の話は今、一生懸命そういうことで、きょうにもですね、今、最終面の設置をしておりますので、全部そろったところで、もう一度見ていただきたい、こういうことであります。 そして、道の駅でありますが、これはもう、萩往還もちゃんと配っているわけでありますが、あそこの管理をされる方のまあ趣味と言いますか意見と言いますか、そういったものでちょっとおくれているのかもしれません。十分念査をしまして、協議をしまして。もう既に、旗もポスターも皆いってますので、十分協議をしてみたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 中野議員の質問は終わりました。 ここで、10分間休憩いたします。     午後 1時52分休憩────────────────────     午後 2時03分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開をいたします。 続いて、議席番号23番、宮内議員。宮内議員。  〔23番 宮内欣二君登壇〕 ◆23番(宮内欣二君) 日本共産党の宮内欣二です。きょうは、特定秘密保護法の施行日です。これを含め、安倍政権と国民の間で矛盾が深まっています。2年前の12月議会で、安倍首相が誕生したとき、日本の国に暗雲が立ち込めているということを述べました。そして今、安倍自民党・公明党政権の進める政治が、日本に暗い影を落としているということを強く実感しているところです。安倍首相は、日本を世界で一番企業が活躍しやすい国にすると、こういうふうに言って、政策を進めてまいりました。秘密保護法、集団的自衛権、憲法改正作法、消費税の増税、原発の再稼働、沖縄での新しい巨大な米軍基地の新設、TPP、農業・農村破壊、農協解体、農業委員会解体、米価暴落、めちゃくちゃな金融緩和政策、これは日銀ですけど。円安不況、アベノミクスともてはやされてまいりましたけれど、これも破綻しました。まさに、アベコベミクス、アベノミス、アベノリスクと言われるような状況になっています。この道しかないというふうに言っていますけれど、その道の先は行き詰まり。崖っぷちです。まさに命がけの道ではないでしょうか。だれの命がけかといって国民の命がけです。その道を行けば、大企業のための戦争にまでつながっていくんではないかという危険な道です。安倍政権が打ち出したどの政策もみんな大企業の利益を優先し、国民、庶民の命と暮らしを犠牲にするような道です。こんな道を進んではなりません。こんな暴走にストップをかけるのが今ではないかと思っています。行き詰まりは私たちの住む中山間地域の農山漁村で最も顕著です。増田リポートというのが発表されました。消滅可能性自治体が示されたということでありました。中山間地域の自治体はこのリポートを受けて慌てふためきました。萩市でもこの議会で何人もの方が取り上げて議論されました。しかし、この増田リポートに恐れることはないという対抗する議論も今、出てきています。この増田レポートの思惑は、安倍政権の進む道と方向を一にしていると思います。このレポートで、衝撃を与え、次に続いたのは、地方創生という話です。今回もたくさんの方がこの地方創生のことを言われました。これだけ、地方と言われるわたしたちの住む地域が、活力を失い衰退しているのは一体だれのせいなのか。原因をつくったのはだれなのか。その責任をちゃんととらないで置いて、今度はまた、お題目だけ取り換える。目先を変え、少しばかりの飴をばらまいて、またまた大企業のぼろもうけにつながっていくのではないか。期待ばかりさせて、結局そこに落ち着いていくんじゃないか。こういうふうに思えてなりません。コンパクト式などというようなカタカナ語が出てきたら、ますます要注意ではないかと思っております。しかし、きのうの議論の中で、市長は、国や県の計画を下書きにしたような計画はつくらない。現実に今、萩市にある課題を重点戦略にする、こういうふうに述べておられたことに、私は光明を見い出だしているところです。そこで、きょうは市長にお聞きしたいなと思っています。 増田レポートとは違って、中山間地域に希望と展望を与えている人がいます。年代も出身地もよく似た人なんですが、その二人を紹介します。1人は里山資本主義という本を書いた藻谷浩介さん。もう1人は島根県の中山間地研究センターの藤山浩さんです。藻谷さんは周南市出身です。50歳代です。日本総研でしたかね。ちょっとよく覚えていません。藤山さんは益田市二条の出身です。二条は、小川のすぐ隣で、美原さんのすぐ近くです。深い交流もあって非常に親近感わきました。この方は、私と年が同じで55歳でした。この藤山浩さんに私は、半南町、違いました飯南町ですね。飯南町の研究センターで会って話を聞きました。この研究センターには中国5県の知事会も補助金を出していますので、何の遠慮もなく私のところの研究成果は活用してくれというふうに言われました。彼は、増田レポートに対して、基本となるデーターが古い。こういうふうに指摘し、2010年までのデーターでしか見ていない。その後起こった大きな変化が全く反映されていない。このように指摘しました。何かと言いますと、2011年の3月11日に起こったあの東北大震災。それ以降、田園回帰と言われる流れが出てきているということです。増田レポートはそういう流れも無視していますし、これからも地方から首都圏への人口集中が収束しないと、こういう前提に立って結論を出していると。現実の動きは違うんだということを指摘しています。隠岐の島の海士町に萩市の議員さんたちも行かれたようですが、この海士町を含め、島根県では田舎の田舎。こういうところに子育て世代の定住が目立ってふえてきていると。数字を挙げて地図におとし色分けをしておられました。市町村より小さい、小学校区や公民館区などの一生活点単位、これで色分けをして見てみますと、2008年から2013年の5年間で、島根県の中山間地域218地区のうち、73地区で4歳以下の子供の数がふえているというふうに言われました。田舎の田舎というのは、田舎の町の部分ではないんです。市役所とか役場があるような町の部分ではなくて、究極の田舎と言われる田舎の田舎。そこに、移住してくる人がふえているんだということです。萩市でも、社会増減、自然増減ではなくて社会増減をみると、その傾向がみてとれるんじゃないかと思います。これからは、この流れがもっともっと大きく太くなるんじゃないかと。またそれを太く大きな流れにしていかなくちゃいけない。こういうことを言われました。私たちの住む萩市でも、それが目指す道ではないでしょうか。島根県の中山間地域研究センターでは、各地区で毎年あと何組定住してもらえば総人口の維持と安定、高齢化率の引き下げ、子供の数の維持の3条件を満たせるかということを分析していました。かつて、私が各地域に毎年2組の移住者を呼び込もうというようなこと言って、10年で100人ぐらいを定住させようじゃないかということを提案したことがありました。そのときに市長は、この研究センターの今の話を持ち出されました。例えば紫福では毎年若い人が1組帰ってくれば、入ってくれば維持ができますよというようなことを紹介していただきました。やっぱり同じところに、同じような条件の中に住んでいるものとして、現実のこの姿を見れば、同じような結論が出てくるんだということを感じたところです。藤山さんは、各地域に毎年20歳代前半の男女、30歳代前半の子連れ夫婦、60代前半の夫婦、これが1組ずつ定住すれば、人口の定常化はできると自信を持って言われていました。もっとわかりやすく言えば、毎年、人口の1%、1%です。これを定住させれば、大丈夫だというふうに言われます。そして、その1%の定住を支えるためのコミュニティー、横文字は余り好きではないですけど、共同社会ですね。コミュニティーと経済の仕組みを作ろうと呼び掛けておられました。定住者の1%、その経済をどこから生み出すか。それは、家計と企業と行政が外部から購入しているものを毎年1%ずつ地域内で賄っていく。こういうことによって何とか維持できるんだと。その所得を確保することができる。こういうふうに言われました。そうやって、毎年1%ずつの努力で、地元に根差した本当の意味で豊かな暮らしを取り戻すことができる。じっくりと日本版、田園回帰を実現していこうというふうに提起されておりました。その研究成果を基に、萩市でも、全地区で人口の増加戦略を立てて、取り組みを進めることが必要ではないかと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 2年に1回、タウンミーティングを行っています。現状説明ではなくて、今後どうするか。どうなるか。こういう観点で、具体的に毎年1%の定住増と1%の所得を地域内に留めるという提起を行って、各地区の住民と腹をわって話し合う、そういう必要があるのではないでしょうか。そして、この戦略を具体化していく。具体化したらみんなで取り組んでいく。そういう体制をつくっていくべきじゃないかなと思っています。私は弥富という萩市の中でも最も過疎が進んでいるそういう場所で考えております。非常に危機感も強く持っています。ですから、藤山さんの提案は凄く私のところに胸に響いたわけなんです。弥富は確かに今、一番過疎化が進んで危機的な状況です。しかしいずれ、萩市内の全地区でそのような状況が起こるだろうと思います。ぜひ、そういう新たな取り組みというのをやっていただきたいなと思っています。 かつて、農業の担い手として移住を進めようと言って20人のお客さんとつながっていたら何とか生活できるぐらいの収入を上げることができるということを提案したこともあります。今でもそれは変わらないと思います。農地の取得要件が下がりました。以前は、5反50アールなければ農地は取得できないということでありましたが、今は30アールになりました。田舎の田舎なら3反ぐらいの水田なら50万円もあれば買えます。借りて作るんであればもっともっと負担は少ないと思います。移住者をふやす条件はいくらでもあると思います。この田園回帰の流れを大きくする取り組みをすべきだと思いますが、市長はどんな考えで進めていかれるかお聞かせいただきたいと思います。 合併して周辺部になった中山間地域で、地域振興の核になるのはやはり総合事務所です。ところが合併以来、どんどん人員体制が削減され、十分な機能が果たされていません。とうとう総合事務所の廃止も検討されていると言われています。総合事務所が廃止されれば地域の切り捨てはどんどん進みます。このたびのタウンミーティングでも総合事務所の廃止はやめてほしいとか、地域の特色を維持する体制だけは取ってほしいというような声が出てまいりました。野村市長は、合併のときに、この周辺部の切り捨てになるという危惧の声に対して、だから総合事務所を残して今までと同じように機能を持たせると言われました。今、10年たって、地方交付税が漸減し、一本算定になるということから、総合事務所の廃止も検討するんだというふうに言われました。それは地方交付税が漸減していくというのは10年前の合併のときからわかっていました。だから合併というのは財政基盤が弱くなりますよという指摘をしてきたわけであります。市長が総合事務所を残すから周辺部切り捨てにならないと言ったことが本当であれば、これから総合事務所をなくすことは周辺部の切り捨てということになるのではないでしょうか。いよいよ合併の本丸である周辺部の切り捨てが、本格的に進められるのではないかということを強く懸念しています。田舎の田舎に定住する日本型田園回帰が始まっているとき、総合事務所、学校、保育園など公共施設がなくなって、地域のコミュニティーや地域経済、地域文化の再興ができるでしょうか。市長自身がおっしゃったことを振り返りながら、よく考えてみていただきたいと思います。総合事務所をなくしても、地域振興ができるということを具体的に示さない限り、住民は納得できません。市長の見解を求めるものであります。 続いて、2番の、公共事業の公平公正さ確保についてお聞きします。 一つ目は、大島漁港整備工事にかかわる疑惑の問題です。2年前の6月議会で、大島漁港整備にかかわって現職の議員が500万円を関係した業者の当時の社長から受け取ったという告発を示して、市長に徹底した調査を求めました。ところが市長は、すごい剣幕で、裏は取ったのか。証拠はあるのか。このように述べられました。私も詰問されました。A議員、B氏と匿名で示したのでありますが、しかもその場で初めて示したのでありますが、告発したB氏のことや、A議員のことを野村市長は知っておられました。司法関係も調査して何もなかったと、このように答えられました。私は非常に不思議な答弁だなと思ったことを思い出しています。そして、市民であるB氏に対して、口汚い言葉を使って非難されました。その後、全員協議会や特別委員会が開かれ、何も具体的なものは出てこなかったという結論におさまってしまいました。その途中、8月6日にA議員が私を名誉棄損で訴え、損害賠償を請求する裁判がしかけられました。その一審判決は4月にありました。そして、私はその判決を不服として控訴いたしました。その控訴審である広島高等裁判所の判決が8月29日に出されました。その内容は、一審判決を取消、損害賠償の請求を棄却するというものでありました。高裁での事実認定と判断は、ほぼ私の主張が取り上げられ、全面的な勝訴となりました。その主な内容は、次のとおりです。ただし個人の名前は伏せます。B氏の供述内容は具体的で詳細である。不自然なところはなく信用できるものであると認められると。Bさんの証言は、供述は信用できるんだということを認めました。B氏とエースプラント社長の会話録音。これは特別委員会に提出したものと同じです。その録音内容は、B氏の供述を裏づけるものである。新生商事が大本組、黒瀬建設JVと新日鉄エンジニアリングとの取引に介入している事実もB氏の供述を裏づけるものである。新生商事がいかに山口県内の優良企業であっても、大本組や新日鉄エンジニアリングとの間の4億6,000万円に及ぶ取引に口銭を得るために介入できる力関係にあったとは到底認められない。新生商事が介入さきたのは、B氏ないし被控訴人の本件工事への貢献の見返りと考えることは何ら不自然、不合理ではない。被控訴人が市議会の会期中も、休会日にわざわざ萩市から下松市まで出かけながら、社長と一般的なあいさつをし、封筒に入った会社概要を持ち帰ったとすることは極めて不自然。不合理であると。そこでは、B氏の供述するように500万円の授受があったとの可能性は否定できない。このように、明確に示しています。この高裁の判断について、野村市長はどのような見解を持っておられるかお聞かせいただきたいと思います。 そして、もう一度、この500万円の授受について、調査する必要を感じない。感じておられないでしょうか。私はもう一度、調査すべきだと思いますがいかがでしょうか。 そして、公共事業における公平公正さの確保、これが喫緊の課題であると思われないでしょうか。いかがでしょうか。 関連して、この9月議会に予算が出た花の江茶亭の屋根改修工事のことを考えていただきたいと思います。予算の委員会審査のときに説明を求めました。すると、以前から課題になっていたが、今回、職人の段取りがついたから予算に上げたと説明されました。確かに以前から、職人の段取りができなくてなかなか工事にかかれないでいたようです。ところがこの春、萩市内の業者が、防府の阿弥陀寺の山門の萱葺き屋根の葺き替えをやっているというところを尋ねて、市内の業者でもできるとわかったと言われました。そして、その業者の見積もりを取ったことを職人の段取りがついたと述べたんだと説明を受けました。しかし、見積もりが取れたということと、職人の段取りがついたということは明らかに違うのではないでしょうか。職人の段取りをつけるのは業者です。しかも、その見積もりもその業者だけでした。そのあとに入札が行われ、案の定、見積もりを出した業者が請け負っています。業者と職人、職員の関係については、先の大島漁港工事のA議員、B氏が市の職員と一緒に業者から接待を受けたということで、職員は処分されました。そういういきさつがありながら、今回のような疑惑の持たれるようなそんな経緯になったことは、一体どうなんだろうかと、非常に大きな危惧を抱くわけなんですけれど、市長はどう見ておられるでしょうか。既に市長は、業者との癒着がないように、細心の注意を払っているというふうに言われています。業者選定のあり方。それから、予算の立て方。職員のあり方。職員と業者のあり方。もう一度、見直す必要があるんではないかと思いますが市長の見解を求めます。ちょっと急ぎます。 3番目は稲作農家の危機にどう対応するかということです。今年の稲作農家は、厳しい試練にさらされました。米の仮渡金は、当初、一番ランクの高いものでも、60キロ当たり9,000円でした。軒並み、前年より3,000円の下落です。さらに、戸別所得補償が、10アール1万5,000円から、7,500円に半減しました。長雨の収量減と合わせると、トリプルパンチをくらったわけです。これに、田万川、須佐、むつみの農家は、災害を受けてつくることができなかった田んぼがあります。作付面積が減って、四重苦に陥っているという状況です。大規模にやればよるほど影響が大きくて、個人農家でも収穫の担い手や法人などで経営が大変だと言われています。しかし、個人農家は、直接自分の経営に降りかかるので、危機感が大きいのですが、法人は法人の経営が苦しいというのはわかるが、構成員は直接の影響がないため、危機感が少ないと言われています。こういうところにも、法人化の弱点を感じるわけなんですが、いずれにしても経営が苦しくなっています。あぶらんど萩農協では、この間、60キログラム当たり、500円の値段を上げて追加をして、少しでも経営の足しにしようと努力しています。また、全県的にも農協は、無利子の緊急融資制度を設けています。萩市としては、どのような支援策を考えているかをお聞かせください。 4つ目は介護保険の改正の問題です。医療介護の総合法が可決され、高齢者を介護サービスの対象から外し、入院患者、医療では入院患者の追い出し、これをさらに強めるということなどが非常に懸念されています。今回、時間がないのでおおまかなところだけ取り上げて質問します。介護保険は介護の社会化、高齢者の介護は社会全体の責任ということで創設されたものです。その理念、目的には賛同しています。しかし、当時から不安視されていたのは、保険あって介護なし。保険料は払うけれどそのいざ必要なときになるとサービスが受けられない。こういうことが懸念されていました。この間のさまざまな体制の中で、その懸念は現実のものとなっているようです。そして今回の改正では、要支援者を中心に介護保険の事業からはじき出されるのではないかという恐れが出ています。その不安をどう解消するかということを聞きたいと思います。 1点目は、改正により要支援者の介護は、介護保険の介護予防給付から一部を切り離して、地域支援事業、市町村が行う事業に移して、新しい介護予防、日常生活支援総合事業、略して新総合事業と言いますけれど、これに含めるということになりました。これは、介護保険の事業ではなく、市町村のする実施する事業です。要支援の人を新総合事業に移し替え、保険給付の枠外に押しやるものではないかと思えてならないんですがどうでしょうか。そして、新総合事業には、専門的サービスと多様なサービスというのがあって、現行のサービスを受けている人は経過措置として引き続き専門的なサービスが受けられるんですけれど、新規の人は多様なサービスにふり向けるようにということがガイドラインに示されています。多様なサービスというのは、非専門職、専門職でない人が行うサービスです。無資格の人やボランティアの人、そういう人がその担い手となっています。要支援者が安上がりのサービスに流し込まれるということではないかと思うんですがどうでしょうか。また、新総合事業のサービスは、介護認定を受けなくても利用ができるようにしています。迅速なサービスが受けられるという理由で介護認定審査を受けない手法が取られることが先行モデル事業の実施自治体で見られています。介護認定を受けないということは、非該当と同じで、要支援者という扱いになりません。介護保険からはじき出されるということにはならないでしょうか。要介護1と要支援2の人の状態は極めてよく似ていて、行ったりきたりするというのが実態です。窓口のチェックシートだけで、あなたは新総合事業へ行きなさいよと判断することは、お医者さんに行って問診票を書いただけで病状を判断されるということと同じだという指摘があります。介護認定審査を希望する人には全員認定審査を受けられるというそういう体制になるのでしょうか、どうでしょうか。新制度では、要支援者は自立を目指して目標を立てさせられ、一定期間後には別サービスへの移行や、事業の終了、これを納得させるということがガイドラインに示されています。先行実施した自治体では、ヘルパーの慰労、辞めてボランティアサービスに切り替えるように言われた。要介護認定を更新しないように指示された。介護サービスを卒業し、助ける側にまわれと圧力をかけられた。こういう例が見られています。それを行っているのが地域ケア会議だと言われています。この背景には、事業費の上限、これが設定されている。要支援者サービスの給付費を後期高齢者人口の伸び率以下に抑え込むという大目標が設定されているからです。超過分は国庫補助を出さないと国は言っています。だから、超過したら自治体は持ち出しをすることになる。だから、サービスを抑え込むんだ。こういう構図になると言われています。そんなことはしないというはっきりした方針が示されるのでしょうか。 次に、特別養護老人ホーム入所が、要介護3に限定されたことをお聞きします。医療の方でも、病院のベッド数の削減が迫られています。要介護3以上に、特別養護老人ホームの入所が制限されたことによって、待機者や介護難民、これをふやすことにならないのかという不安がついてまわります。低所得で孤立した高齢者がふえていく状況の中で、川上の部分で制限されれば、川下に向かってどんどん突き出されて、一番川下にいる人たちが介護難民となって保健サービスが受けられなくなるという不安が出ています。どのような受け皿が確保されているのかお知らせいただきたいと思います。 最後に、災害復旧事業についてです。須佐川の災害復旧工事に関連し、家屋の立ち退き移転が予定されています。この進捗はどうなっているのでしょうか。立ち退き対象になった人にはどんな対応が行われているのでしょうか。移転用地の確保が課題だと市長は述べておられましたけれど、その見通しはどうなったでしょうか。また、田万川では、河川の拡幅による引き堤、護岸を引いて川幅を広げるということなんですが、引き堤が行われます。農地がなくなるところもあって、その補償をどうするかということが課題でした。特に、耕作契約を結んでいる農地において、耕作者と地主の間で補償料、これがなかなか決まらないという事例がありました。当事者同士で決めてくれということを県は言っています。しかし、地権者が案分することを一切認めないというような場合も生じています。話はしているということを聞いていますが、同じ内容をいくら提示しても前には進みません。もっと踏み込んだ提案、これを行う必要があると思います。そうしなければ、工事がいつまでもできないという状況になります。折り合うところに調整するというのは本来、県の役割ですけれど、復興局も一緒に取り組む必要があるのではないかと思いますが、どう考えられるでしょうか。代替地を求めても、法人が先にそこを確保してしまっていて個人の農家にはなかなかまわってこないというような実情も語られています。若い人が個人的な経営だからということで、後回しにされるようなことはあってはならないと思います。営農継続のためにしっかりと支援をしていただきたいと考えていますが、どのようにお考えでしょうか。 以上、よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 宮内議員から、大きく5点でありますが、大変内容多岐にわたっておりまして、残り時間はもう20分台であります。十分お答えできるかどうか。そしてまた、具体的には、質問項目をいただいて概要はわかっているんでありますが、論点がちょっと私も聞いているとちょっと違ったものもございます。十分お答えできるかどうか。できれば、他の議員と同じように、質問内容をしたものをお渡しをいただきますれば、もう少し制約、何て言いますか、要点を絞ってお答えをできると思いますので、ぜひ、今後は御協力をいただきますようによろしくお願いいたします。 まず、人口減少問題でありますが、今、おっしゃったように、人口としたところの1%を取り戻す。まあこれは、例えば今、5万3,000ですが、5万人としまして、その1%は、500人。毎年この、春になりますと高校を卒業した若い人たちが出てまいります。高校を卒業した時点では、残るのは1割。約500人近い皆さんが出ていくわけです。1割出ていきます。もちろん、誕生した数ももちろんありますけれども、今、200人台でありますから。その1%を確保するというのは、もしマクロで市全体で言いますと、これは大変難しいんですね。もし逆に弥富で置き換えていただきますと、弥富の人口に対してその1%を毎年ということは、なかなか今の現状では難しいと思います。それをどうやって確保できるか。それが確保できれば、その地域の再生につながる。こういう今、お話であります。所得もそうでありますが、そういうようなこと、自身、とにかく所得は外に、所得がリークしない、漏れないように。これは一つの考え方です。九州のある町はですね、みんな買い物は全部地元のものを買う。こういったことであって、年金だけでその金がサイクルに、この中で環流するような仕組みを実はつくって、それで生計が成り立ち得る。こういう壮大な実験みたいなものですね。そういうようなことやられているところもあります。今の、1%論理というのは、確かに一つの考え方だと思いますが、それすらも今は難しいんですね。なかなか。だから、それが目途がつけば、じゃその目途をつけるための方策は何か。こういったことを議論しろとこういうお話だろうと思いますが、なかなかそういった意味で、一つの大きな流れとして田園回帰の動きがある。これは確かにそういうふうな気持ちもいたしますし、私どもも実はこの農業の、新規就農者ではなくて、萩で農業を今、営んでいらっしゃる方の農地の相続権を持っていらっしゃる方。それに対してのお子さんたちが帰ってくるときに、ふるさと萩回帰応援事業、萩回帰という言葉を使っています。まさに、もう一度、萩へ戻って、頑張ってくれる。そういった意味を込めているわけであります。こういったようなこともそういうふうな形で、同じような理念に基づきましてやってきたつもりでありますが、なかなかこの数字的にですね、この1%、こういったものを目標を定めて。確かにスローガンとしてというのは一つの意味ある話だと思いますが、なかなかそれすらも実はできない状況に今、あります。だから、これを何とかですね、という話で、今、一生懸命、教育委員会、教育長からもですね、子供たちに農業をとか、そういうふうな言うなれば、いろんな職業の勉強もやってもらおう。早いうちから萩に残るためには一体どういう職業があるのかとかですね、そういったようなことも学んでもらおう。こういう話であります。そういうような中で、今、いろいろ頑張っていただいているわけであります。 なかなか今、萩の人口というふうに話ましたが、実は、このいろんな議論もありますけども、元々日本は、人口過密の国だった。だから、萩からもあるいはその特に、周防大島からもいろんな形で外へ移民に出て行った。こういった話もあります。確かに、戦後のあの密集と言いますか、引揚者の方も含めて、大変人口が過密になった時代もありました。しかし、ちょっと目を離して、江戸時代、江戸時代のちょうど天保あたりの人口というのは3,000万。江戸開府がされたとき、すなわち一番、1600年、だから、萩開府のときの日本全体の人口が1,200万ですね。そういうことから考えますと、あの1,200万のとき、この萩に移封された毛利が、実は萩で大開拓をやったんです。例えば、福栄の、紫福のあの紫雲山というですね山がありますが、あの山のふもとから7割のところまで実は田んぼにしたんです。こういうふうに言われています。今は半分いかない。あの時代でまだ人口がですね、非常に少ないときに、しかし、萩は広島からどっと人が入ってきました。そういう意味から言いますと、日本全国の密度から言いますとかなり過密だったのかもしれません。そういうようなことを考えていきますと、今の状態でもですね、ただ、年齢の層が、高齢者が多い。若い人が少ない。それがある意味で、この均てんをしていくようなことになればですね、農業もそういった意味で、ある程度の規模の拡大もできるでありましょうし、いろんなことができるはずだと、こういう思いもあります。思いもありますが、やはり今の状態で言いますと、少なくとも人口が10万あった昭和30年から言いますと半減しているわけです。こういったことが、一人人口が減っていくと、交付税も減る。いろんな意味で、縮小再生産になってしまう。だから、できるだけ人口予想というのは大事なんだ。とにかく、その、今、私どもが一番懸念をしています財政事情の需要は、一本算定になることによって、交付税が減ってしまう。今、市民税等税は約2割しかないんですね。あとの、ほとんど8割は存財源であります。3割自治を実は割っているわけですから、そういった交付税の減額というのは、市の将来にとりまして、財政だけでありますが、大変苦しい状況になっております。それは、一つは一本算定と同時に、交付税の根拠になっている人口減少ですね。このダブルにこれが働いてくる。こういうようなことが今、非常に課題になっていますが、おっしゃるとおり、そういったいろんな方策をとって、今からやっていかざるを得ない。だから、そこの思いは全く共通でありますけども、手法をどうやってやっていくのか。こういう話であります。例えば、弥富でどうやって、じゃ1%にふやすか。いろいろ知恵をお考えだろうと思います。私どもは、全域についてどうこれをふやしていくか。こういう話ですね。大変な課題でありますけども、何とかそういったことを一つ一つやっていくこと。ときにはそういった具体的な計数をしっかり踏まえてですね、将来のあり方を考えていくこと。今、島根県の中山間地域研究センターのお話もされましたが、私どもももちろん、そういったことはしっかり目を通しております。できるだけ、いろんな考え方。そういったものを踏まえながら、どうやったら、今のこの困難な時期を生き抜いていけるのか。ある程度、一つ若い皆さんが入ってくれれば、人口は減ってもですね、やっていけるはずでありますから、そういったようなこと、モデルもですね、いろんな形で考えていくべきだろうと、こういうふうに思います。それぞれ、コメントすればいくらでも言いたいことはありますけども、だんだん時間が、10分台になってしまいました。 恐縮でありますが、2番目の公共工事の話であります。ここについてはですね、実は、第一審、そういったことでですね、逆転して第二審判決になりました。今、同じように上告をされています。したがって、今の段階で私がここでいろんなこと、言いたいこと山ほどありますが、コメントは差し控えさせていただきます。いろんな形で、ちょうど第一審のときに思いをお持ちになった、これと同じようなことであります。そういうようなことで、この今の、二審の結果については、コメントを差し控えさせていただきます。 そして、今、文化財の関係で、花の江茶亭の屋根の葺き替え工事が、非常に不明瞭だという話がありますが、私どもは決してそう思っておりません。伝わり方がちょっと間違っていたんではないかと、こういうふうに思います。これについては、担当の方から、ちゃんと経緯を堂々と説明をさせていただきます。 それから、3番目の稲作農家の危機。これはですね、まさにおっしゃるとおりで、それに対しては異論はありません。まさに、このコシヒカリ等の価格がキロ当たり8,800、約3,000円下落したわけでありますから。この原因は何かと言うと、東日本震災を契機にして、平成24年産米を高値で買えたコメの卸の皆さんが、消費が伸びないことによって、営業が非常に悪化したと。それを25年6月の民間在庫、それが230万トンになったということでありまして値引き合戦が始まりました。そういった中で、実はこの26年産米の廃棄換えと価格の大幅下落、こういったことになったんですね。まあ、もうこういったようなことが起こるわけであります。その中で、北海道や北の方は平年並み以上の豊作でありますが、ことこの中国地方、特に、この長北は94というですね、おっしゃるように規模が大きいとこほど大変な目になって、まさにそのとおりであります。これに対してどういうふうに対応するか。まあいろんな形で手当てがされようとしています。収入減少の影響緩和、ならし対策、これはもう26年産米において、それぞれ国が3、農業者が1、収入減少の9割に対しまして、この資金から拠出した資金からですね、補てんをする。こういったことが今、やられているわけであります。ならし対策に加入されてない、そういった方にも、ならし対策国費相当分の5割、こういったものを補てんする。こういったことがもう既に言われてきているわけであります。そして加えて、あぶらんど萩は、11月の14日の緊急理事会におきまして、JA出荷米1俵に対しまして一律500円の追加払いを決定をされたと、こういったことであります。すぐ直ちに、27日には各口座に振り込まれた。こういうふうな話を聞いております。そしてまた、法人等の経営安定を図るために、無利子融資をやると。無利子融資、利子の1.25%を農協連合組織からそれぞれ割り振って対応する。こういう話は既にお聞きのとおりであります。いろんなことがありますけども、実は、今後じゃあ、我々萩市としてどう考えるのか。要するに米一色になって本当にいいのかという話でありまして、まあ主食用米生産からですね、具体的に多くの引手がある需要のある飼料米、あるいは酒米への転換を図るべきじゃないか。大田部長筆頭にですね、とにかく酒造好適米、これが今、不足しているわけでありますから、この酒造好適米、山田錦が減っているから、各酒屋さんは生産をですね縮小せざるをえない。こういう状況にある。だから、もう少し何とか酒造好適米へのシフトができないか。これは今、皆さん関係者集めて、今、お願いをしております。それが一つ。飼料米への誘導、これも今、萩牧場、こういったところが購入したい。こういう希望をお持ちでいらっしゃる。こういったものに対応できるように考えていくべきだろうと。そしてまた、法人等、特に大規模法人等が米だけではなくて、各この多様な野菜、こういったものにも手掛けていただく。こういったようなことができますように。こういうふうなことをそれぞれ考えていこう。したがって、今の応急的な策じゃなくて、来年以降ですね、踏まえて、しかも私ども萩市東部は、昨年の大災害を受けて、いろんな意味で負担が多くなっているわけであります。そういう中での話でありますから、できるだけ今回のまあ言うなれば危機的な不況と言いますか、そして値段の暴落、こういったことをどうやって乗り越えていくか。頑張っていかなければいけないと思います。よろしくお願いをしたいと思います。 あと、介護保険の話でありますが、これも、今、いろいろお話がありました。いろいろ異論がありますが、やや技術的な分野もございますので、担当の方からお答えをさせていただきます。 そして最後の、須佐川・田万川の話でありますが、これもちゃんとですね、1軒1軒、ちゃんと話をして、そして移転先の関係についても、萩市が責任もってやろうと、こういうようなことで今、頑張ってもらっていますので、それ担当者、それぞれですね、それぞれの、まだ不明な点が若干ございますけども、須佐川については。田万川の方はちょっとまだまだ見えないものがありますけども、担当、副市長の方からお答えをいたします。よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 和田副市長。  〔副市長 和田眞教君登壇〕 ◎副市長(和田眞教君) それではあの、災害復旧につきまして、宮内議員からの御質問にお答えをしたいと思います。 立ち退き・移転を予定されていると、その移転先の確保はどうか、順調かと、こういった質問でございます。 御案内のように、県管理河川である須佐川、この川そのものの改修と、そしてその改修区間に四つの橋がかかっておりますが、そのうちの三つの橋、このかけかえが立ち退きまたは移転に大きくかかわりがある、こういったことでございます。具体的にはですね、須佐川の広域河川改修事業によるもので、山口県が事業主体とやるものですが、河川の改修、搬入道路をつくって、これが、主な原因になるわけですけれども、平成25年度から平成32年、長いわけですけれども、広域河川改修ということで8年、この間に事業を終えるということで、現在、建物調査を終わっております。継続中でございます。一部終わったところもありますが、これから具体的な金額等提示されるところでございますけれども、この中で、実際に移転先が必要だと思っているのが、現在私ども把握しておりますが3軒あると、こういうふうに思っております。そのうち、土地を紹介しなければならない、これが2軒。それから、もう1軒につきましてですね、その具体的などこまでその家がかかるとかですね、隅切ですむとか台所がかかるとか、こういった状況を見ながら判断をしていくということで見てというのが1軒いただいております。 そして、橋梁関係でござますけども、まず港橋、これは山口県が事業主体でございますけども、平成26年度から28年度までの3年間、工事に入っていくわけでございます。現在、作業ヤードを確保するということで、建物調査等やっておりますが、具体的には2軒、移転先が必要だと、このように把握しております。この方々につきましては、お話をいただく中で、市営住宅を希望されている。そういった傾向にございますので、現在、具体的にその市営住宅を御紹介申し上げているところでございます。 それから、続きまして国道191号線、中津橋の改修、これはですね、国交省の所管になります。具体的には平成27年度から平成29年度までの3年間でやってしまうと、おういったことで現在ですね、現地で詳細設計が、現地踏査ののちの詳細設計に今、入っております。境界確認をですね、12月の末ごろにお願いする予定にしておりますが、現在、その図面等を見ますと、移転先の確保が必要と思われる方が2軒ございます。そして、希望を聞きますと、1軒はですね、土地ということで、現在、民地を御希望なさっておりますので、調整に入っております。お一人につきましては、先ほどの港橋との重複でございますけども、市営住宅ということで個々、御意向もいただいて、お示しをしているところでございます。 それから、続きまして龍背橋でございます。これにつきましてはですね、市の物件でございますけども、財産でございますが、こういった線改修に伴うということで、それは気にしておりますから山口県が事業主体として取り組んでくれることになっております。平成28年度から平成30年度までの3年間、実施ということで、現在ですね、建物調査に入っております。今後、具体的な説明等、今、全体説明が終わりましたけども、個々のですね、今から家に説明に入っていくわけでございますが、その図面等を見ますと、現在4軒、4軒の方々が移転先の確保が必要だと、このように把握をしております。その内、3軒はですね、土地を私ども調整していきたいと思っております。現在、市有地あわせまして民有地も含めましてですね、検討しているところでございます。当然、該当する方々にはですね、こういうところがありますがとか、いろんなお話を聞く中で、具体的な物件を紹介していく。こういった状況でございます。お一人につきましては市営住宅ということで、ほぼですね、御意向をお聞きし、お話も差し上げているところでございます。 以上がですね、大体の今、私どもが把握しておる田万川河川改修事業に伴う移転の件でございます。土地につきまして6軒、市営住宅につきまして3軒、移転について1軒ということでございますが、いずれにいたしましても土地につきましては、移転先の宅地を積極的に市が介入していきながら、県とですね、県の事業、国の事業ではございますけども、やはり当須佐地域のことでございます。市の職員と県の職員と国の職員が一体的になりながら、特に土地勘に詳しい地元、市の職員が中心となって、その地でこの地で定住いただくということを前提に調整をしているところでございます。余暇であるとか事業を営まれている工場とか、今住み慣れている集落の辺を希望するという、これ当然の声でございます。それに対しまして、市有地も今、リストアップし、民有地であいているところもですね、把握しながら、紹介をかけている、こういった状況でございます。これからも、事業が円滑に推進できますように、関係される皆さん方の御意見を聞きながら、御相談に応じながら、柔軟に対応していきたいと、このように思っております。 それからあの、先ほど宮内議員の質問の中で、農地耕作権の補償云々という質問をいただきました。この中で、災害復興局の対応はどうかと。小作権につきましてはですね、先般市長が回答をしておりますように、県の事業であって、なかなか市がですね、民民の中で介入できないと。しかしながら、復興局については、今後の農業経営の展開について結びつくように。例えば、農地をですね、須佐、田万川の中で空いている農地はないかとか、こういったような利用促進、小作権ではなくて新たな農業経営のための土地の紹介等について尽力するようにということで指示をし、現在ですね、そういった相談も受けるような体制でございます。 以上、答弁とさせていただきたいと思います。 ○議長(横山秀二君) 植山歴史まちづくり部長。  〔歴史まちづくり部長 植山幸三君登壇〕 ◎歴史まちづくり部長(植山幸三君) 議員から御質問がありました花の江茶亭萱葺き工事の経緯について御説明いたします。 まず、花の江茶亭でございますが、これは、昭和48年2月13日に、萩市指定有形文化財に指定されたものでごさいます。安政の始め、1854年ごろでございますが、13代藩主毛利敬親公が三の丸内の橋本川沿いにあった花の江御殿内に作った茶室でございます。このように、貴重な茶亭であり、この保存のため、これまで、萱葺きの部分的な補修を行ってまいりましたが、全体的に痛みが激しくなってきたため、萱葺き屋根の全面葺き替えとともに、ひさしや廊下の杉皮ぶき屋根などの修理工事を行う必要が生じました。昨年の当初予算計上に当たりまして、特殊な工事のため、市内の萱葺き工事の実績のある業者に参考見積もりの依頼をいたしました。なお、市内には萱葺きの文化財は4軒しかなく、通常は部分的な修理程度ですが、5年前にほかの文化財、玉木文之進旧宅でございますが、この萱葺き屋根の全面葺き替えを行ったのがこの業者であったため、依頼したものでございます。しかし、萱職人の段取りがつかないということなどの理由で断られました。その後も県内や県外業者なども当たりましたが、施行時期の段取りがつかないことや工事見積もり金額が高額なため、予算計上を断念し、当面の対応として屋根を養生シートで被い、雨漏りを防ぐことといたしました。今年度になりまして、防府市のお寺、阿弥陀寺の萱葺き工事を市内の別の業者が行っていることがわかりました。来年は大河ドラマ「花燃ゆ」の放映もあり、観光客の増加が見込まれれることもありまして、早急に修理する必要があったため、その業者に参考見積もりを依頼したところ、見積書が出ましたので、その見積もりを参考にして設計積算し、9月定例会に予算計上したところです。総務委員会の審査で、萱葺き職人の確保が難しいことを考慮しつつも、事業者を特定して事業を進めることなく適正な入札行為を実施の上、事業を進められたいとの意見がございました。このことも踏まえ、議会で承認後の10月24日、市内の登録業者の内から過去の施工実績や指名の実績等を勘案して、4社による指名競争入札が行われ、4社とも参加し、請け合い業者が決定したところでございます。そして、現在、工事をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(横山秀二君) 宮本保健福祉部理事。  〔保健福祉部理事 宮本英二君登壇〕 ◎保健福祉部理事(宮本英二君) 私の方からは介護保険制度の改正による萩市の対応をどういうふうに進めるかということについて、御説明させていただきます。御回答させていただきます。 初めに、新総合事業ということで、お話いただきましたが、この趣旨につきましては、団塊の世代が75歳以上となる平成37年に向け、単身高齢者世帯や高齢者夫婦世帯、認知症高齢者の増加が予想される中、介護が必要な状態になっても、住み慣れた地域で暮らし続けることができるようにするため、市町村が中心となって介護だけでなく、医療や予防、生活支援、住まいを一体的に提供する地域包括ケアシステムの構築が重要な政策課題となっていることから、介護予防、日常生活支援総合事業、これが新総合事業でございますが、これを市町村が行う地域支援事業の一つとして、市町村が中心となって地域の実情に応じて住民等の多様な主体が参画し、多様なサービスを充実することにより、地域の支える体制づくりを推進し、要支援者等に対する効果的かつ効率的な支援等、可能とすることを目指すものでございます。この部分については議員さんも御説明されたところでございます。 次に、新総合事業で行われるサービスでございますが、主に3類型について説明いたしますと、1つ目が介護予防給付の内、訪問介護と通所介護サービスが、新総合事業に移行し、市町村の指定事業所となります。平成27年4月1日にみなし指定で移行をいたします。これまでの予防給付と同じ基準というふうに言われております。 2つ目が、緩和した基準による訪問型サービスと通所型サービスがあります。これは、人員等の基準を緩和いたしまして、主に雇用労働者が行うサービスとして想定されております。訪問型サービスの例といたしましては、生活援助等で調理や清掃、ごみ分別、ごみ出し、重い物の買い物や買い物の動向が示されているところでございます。また、通所型サービスの例といたしましては、ミニデイサービスやレクリエーション活動が示されるところでございます。 3つ目が、住民主体による訪問型サービスと通所型サービスでございます。訪問型サービスの例といたしましては、布団干しとか電球の交換、外出などが示されているところでございます。通所型サービスでは、身近な通いの場で体操、運動等が示されているところでございます。地域の実情、どのような実情やどのようなサービスがあるかということによって異なってくるものと思われます。 次に、要支援者などのサービスの提供についてでございますが、これにつきましては、新総合事業は、27年4月から開始されるわけでございますが、平成29年の3月までは条例で猶予期間を設けることができることとされております。平成29年4月からは、全国のすべての市町村で実施することとされております。訪問介護と通所介護以外の訪問看護や福祉用具貸与などを利用される場合は、要支援認定を受けることで、新総合事業と合わせて給付を受けるということにできる仕組みとなっております。この場合は、地域包括支援センターが指定介護予防支援事業所として、介護予防サービス計画を作成をして、支援をいたします。訪問看護や福祉用具貸与など受けていない要支援者などにつきましては、新総合事業のサービスを利用することとなります。この場合も、地域包括支援センターが介護予防のサービス計画を策定をいたします。地域包括支援センターでは、要支援者などの利用者の選択による住民参加型福祉サービスやボランティアが行う支援スタッフなど、多様なサービスを組み合わせて充実した生活を支援いたします。議員さんの方でサービスを提供できるかということございました。これにつきましては、これまでの介護保険サービスのみでは、高齢者の在宅生活を支援することは難しいことから、福祉サービスとして実施している給食サービスや住民参加型福祉サービス、ボランティアによるサービス、シルバー人材センターの行うサービスなどがこれまで提供されてきたところでございます。特に、都市部を中心とした高齢者の増加への対応を主眼としながら、地方においても一人暮らし高齢者や夫婦のみ高齢者世帯の生活支援をできるよう、地域の実情に応じた総合的な支援を行おうとするもので、必要とするサービスを地域でも考えながら、高齢者の自立達成化支援を行って参りたいと思います。 それとあの、認定を受けている人、受けたい人が受けられるかということなんです。これは受けられます。少し長くなり恐縮でございますが、市町村の窓口に申請をされた場合に、当然に要支援認定を受けることも可能ですし、受けなくて、基本チェックリストというのが今まで65歳以上の方にすべて配付しております。それを持って、要支援と相当される方については、サービスを早く提供しようということで、サービス受けれるような仕組みというふうになっております。 それと、更新が受けられないようなことをちょっと御紹介されましたけども、モデル事業での話だと思いますけども、これについては、当然、自己の選択とかいうことでございまして共有するものでは全くございません。 それと、2番目に、特別養護老人ホームの入所者の原則3、要介護3以上というふうに受領化されたということで、それについての御質問がございました。ちょっと制度の概要からちょっと恐縮ですが説明させていただきます。 都市部を中心として、団塊の世代が75歳を迎える平成37年ですかね、すみません。平成37年度には、施設、病院等の受け入れが困難であろうということから、対応を図っていこうとするもので、原則として要介護3以上の要支援者が入所したとされたところでございます。ただしということで、要介護1、要介護2の人であっても、特別養護老人ホーム以外での生活が著しく困難であると認められる場合には、市町村の関与のもと、施設ごとの入所判定委員会を経て、特例的に入所可能とされております。 恐縮ですがちょっと入所の特例に当たっての行動事項というのを示されておりますので、4点ございます。お示しさせていただきます。1点目が、認知症であって日常生活に支障がきたすような症状、行動や意思疎通の困難化が頻繁に見られること。2点目が、知的障がい、精神障がい等伴い、日常生活に支障をきたすような症状、行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られること。3点目が、家族等による深刻な虐待が疑われること等により心身に安全安心の確保が困難な状態にあること。4点目が、単身世帯である。同居家族が高齢者または虚弱である等により、家族等による支援が期待できず、かつ地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分であること。こういったことが今、今後示される予定となっております。 一つのポイントでございますが、施設が特例入所の決定をする際の考え方というのを示されておりまして、国がこれから特別養護老人ホームへの特例入所の指針を出すわけでございますけれども、特例入所の判断の主体は現行の入所判定の取り扱い等の施設とし、入所申込者の状況等を十分に勘案した上で、各施設が特例入所の判断を行うこととされて、施設での入所の決定が変更されるものではないというふうにされております。市としましては、施設の意見を尊重しながら、連携をして対応をしてきたいと考えております。 少し長くなりましたので、一応、これで終わらせていただきます。いろいろ、ありがとうございます。 ○議長(横山秀二君) 宮内議員の質問は終わりました。 ここで、10分間休憩いたします。     午後 3時11分休憩────────────────────     午後 3時21分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号10番、関議員。10番、関議員。  〔10番 関 伸久君登壇〕 ◆10番(関伸久君) ようやく出番が回ってまいりました。過疎問題を考える会の関伸久です。 この12月定例会、一般質問のトリを務めさせていただきます。ただのトリではありません。平成26年のオオトリです。以前にもこの壇上からこんなことを言った気がして調べて見ますと、議員になって5回目となる12月定例会ですが、実に5回のうち3回もトリを務めていることがわかりました。発言の順番は抽選と言えども、不思議なこともあるものだなと思いつつ、そして先ほどまで多く傍聴席にいらっしゃった傍聴者がいなくなったことに一抹のさみしさを感じつつ、通告に従って一般質問をさせていただきます。 一昨日、同じ会派の森田議員が、親思うではじまる松陰先生の辞世の句を引用して一般質問に臨まれました。今日は私もそれに倣いたいと思います。「至誠にして動かざるは未だこれ有らざるなり」松陰先生が残した句の中でも最も有名な句の一つではないでしょうか。私は明倫小学校ではなく、椿東小学校の出身で、松陰先生の句を朗唱して育ったわけではありませんが、そんな私でも知っている有名な句の一つです。御存じの方もいらっしゃるかと思いますが、これは松陰先生が亡くなる直前、小田村伊之助、すなわち楫取素彦に贈った句です。いかに松陰先生が楫取素彦を気に掛けていたのか、そして寵愛をしていたのか、この句からわかるのではないでしょうか。 私は恥ずかしながらつい先日までこの事実を知りませんでした。この楫取素彦を準主人公とするNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」がいよいよ年明けから始まります。この楫取素彦を登用するにあたりNHKは商売がうまいなと感心させられます。この人の活躍の舞台はここ萩だけに限りません。群馬県の初代県令、端麗でもありますから、その経済効果は関東に及ぶわけです。さすがNHKです。 この楫取素彦のように隠れた偉人、知る人ぞ知るの偉人がここ萩市には多いわけですから、「花燃ゆ」に満足せずちょっと気が早いかもしれませんが、再度大河ドラマの誘致を望みたいところです。 山口県の村岡知事の話ではありませんが、高知県は5年の間2回も大河ドラマの誘致に成功しています。2006年の「功名が辻」、そして2010年の「龍馬伝」がそうです。常に貪欲なまでに情報を発信し続けてほしいと思います。 本題に入ります。この大河ドラマ「花燃ゆ」に続けて、来年6月には世界遺産の登録が迫ります。多くの観光客がここ萩市を訪れることが予想されます。そこで、今回の一般質問は来年からの萩市の観光行政全般についてお伺いしたいと思います。テーマはストレスのかからない観光をいかに実現させるかです。 まず最初に萩市はこの1年、観光の総点検を行ってきたと聞いていますが、どういう取り組みを行ってきたのかその取り組み内容、そしてその結果どのような問題点を把握し、そして改善をしてきたのか御説明をいただきたいと思います。 そういう私も観光客の目線に立ちこの1年、萩市の観光における総点検を行ってまいりましたので、以下の点について萩市の対応方針等をお伺いしたいと思います。 まず観光のメッカとなるであろう松陰神社です。ここは大河ドラマの舞台でありそして世界遺産の構成資産となる松下村塾を抱えます。この松陰神社付近の駐車場の収容台数が絶対的に不足しているように感じています。松陰神社境内内の駐車場は60台、松陰神社前付近の駐車場は59台の計119台の駐車場、キャパシティです。ちなみに大型車は13台となっています。 この収容台数では、土日、祝日、そして大型の連休の時には足りないような気がします。付近は市内有数の交通の要衝であり、地元住民の生活道になっています。そして近くには椿東小学校もあり、通学路にもなっています。この交通対策、駐車場対策をどう考えていますか。先の9月定例会で提案をしているシャトルバスの導入がやはり必要ではないかと思います。 例えば、維新ロードを上がった陶芸の村公園には、大型の駐車場が整備されました。その収容台数は普通車で120台もあります。先に申し上げた駐車場がもし仮に満車になれば、ここにいったん観光客の車両を誘導させて、ここから松陰神社にシャトルバスを走らせる。こういった対策も必要ではないかと思います。歩いたとしても15分から20分くらいの距離ですので、誘導線としても問題はないかなと思います。パークアンドライドの実現を求めたいと思います。 もう一つは松陰神社付近の交通状況で懸念をしているのは境内の南側を走り東光寺に抜ける市道、船津、椎原線に渋滞を避けようとして地元市民の車両が集中することです。普段東光寺から松陰大橋方面に行く場合、県道萩篠生線を通るならば、3つの信号機を通過しなければなりません。1つが椿東小学校前、2つ目が郡司鋳造所遺構広場前、3つ目が松陰神社前の信号です。しかしこの松陰神社南側の市道を通れば、信号なしに松陰大橋の手前まで行くことができます。もし渋滞が起これば恒常的にこの市道を通る車が多くなる可能性があります。この市道は狭隘であることから、地元住民からも危ないとの声も上がっています。このあたりの交通事情にも気を配っていただき、安心、安全な観光行政をお願いしたいと思います。 次に、来年は大河ドラマ世界遺産登録の影響から、萩市を初めて訪れる観光客が例年よりも多くなることが予想されます。JR新山口駅から萩市までの正しいアクセスをどう伝えるかお伺いします。都会からの観光客はJRの駅があれば在来線で萩市に行けるものだと思い込んでいます。新山口駅から美祢線を使い、長門を経由して萩市、これでは乗り換え等にも時間を要し、途方もない時間がかかってしまいます。そのために萩に行くのはうんざり、二度とごめんではリピーターにはなりえません。対策が必要です。 最短で利便性の高いアクセスは新山口駅で特急のバスに乗って萩に行くことです。この12月定例会の補正予算では既存のダイヤに加えて新たに8便、4往復の直行便を運航する実施主体に補助金を出す関連予算が盛り込まれています。経路は中国自動車道、そして小郡萩の高規格道路を利用し、二次アクセスの所要時間60分を実現するものです。補助金についても決して割高なものではないことから、大変いい取り組みだと評価します。 主要ターミナルから観光地に行くにあたり、所要時間60分であれば御の字だと思います。考えてもみてください。新幹線や空港を降りればすぐそこは観光地なんて所はそうそうあるものではありません。京都くらいではないでしょうか。問題はこうした最短で利便性の高いアクセス方法を初めて萩に来られる観光客にどう周知するかです。この対策についてお伺いします。 次は中央公園、萩博物館、そして新設される大河ドラマ館の駐車場について現状、駐車時間については時間制限を設けていませんが、来年は時間制限を設けるべきではないかと考えます。普通車の駐車場の収容台数は中央公園が146台、萩博物館が66台、そして大河ドラマ館が166台となっております。中央公園は土日、祝日ともなれば市民の皆様も利用されることも多いことから果たしてこれで十分でしょうか。駐車場に入りきらない車は渋滞につながり、そうなると市民生活にストレスがかかります。ポイントはいかにこれらの駐車場を回転させるかです。来年は一日とめ放題ではなく、時間制限を設けて早期の退出を促す方が得策ではないでしょうか。御見解をお伺いします。 次に城下町界隈の交通対策についてお伺いします。萩城下町を訪れる観光車両の多くは、市役所前を通り、萩美術館前の交差点から右折して中央公園の駐車場に入ってきます。しかしこの交差点は時差式の信号機になっておらず、右折のタイミングに限りがあります。ここは国道191号線、萩市の交通の大動脈でもあり交通量も多いところです。右折のタイミングに限りがあればスムーズな交通を実現できません。待機する右折車量が多ければ必然と渋滞を招く恐れがあります。右折レーンについては既に設置されていることから、早期に時差式信号を実現してほしいと思います。ここは萩商工の生徒の通学路にもなっていることから、右折車と歩行者を完全に分離しないと大変危なく、そういう安全面からも早期の実現が望ましいところです。 最後に多くの観光客が萩市を訪れることで経済効果が高まります。来年はまさに萩市の民間事業者にとっては千載一遇のチャンスです。しかしながら現場では担い手、労働者がおらず、十分なおもてなしができるかどうか不安だという声も聞こえてきます。特に旅館、ホテル事業者においてはその傾向が強いようです。この対策としてどのようなことが考えられるかお伺いします。 この千客万来のチャンスを民間事業者がうまく生かし、民間活力を生み出してほしいと願うところです。また萩市も、民間活力を生み出すための努力を惜しまないでほしいと思います。観光関連施策で何か民間活力を生み出せるような施策があればこれを機にお伺いしたいと思います。 以上で最初の質問を終わります。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 関議員から観光の問題、特に今、大河ドラマ絡みでこの受け入れ体制、観光全般について総点検の状況等含めてお尋ねをいただきました。最初に具体的な個々のお話についてお答えをさせていただきたいと思います。 まずその観光の総点検を行っているという話でありますが、これはいささか今個別のお尋ねとダブル面もございます。要は一番大きな問題はこの萩の場合には、この二次交通、要するに新幹線なり、空港なり、あるいはマイカーで高速で来られた方々のあとの道筋、こういったことについていつも複雑で時間がかかってわかりにくい、こういったその意見がたくさんあるわけであります。特に実はだいたいアクセスする道路は本来は国道でありますが、萩に来る道路は国道、県道、国道という非常に不規則な連携になっているわけであります。本来490という国道がずっと続いておりまして途端にそこが木間に入っていく。これは観光道路としては使えない。そういうものなのにもかかわらず、国体の時もあるいは国民文化祭の時もいろいろその県のお祭りのたびごとに使われている地図はすべて国道を乗ってくるのです。こういうふうな表示なのです。いつもそれでもう一回すり直してくれとこういう話になるわけですが、そういったことが実はいろんなマップの世界とか、あるいはカーナビの世界とか、いろいろその観光のイベントを含めてそれが徹底していないということが今まで問題でありました。今回それを総点検して徹底をしよう。これであります。 いろんな形で点検をしましたけれども、そういったようなことで萩までの二次交通の交通アクセス。アクセスについて表示がバラバラでありますが、今回は統一を図ります。今統一しておりますようにこれは明確に新山口、宇部空港、そしてそれぞれマイカーで車で高速から来た時、どこで降りてどこで乗り換えてとこういった話を明確にする。こういった表記をそれぞれパンフレット、ホームページの表記を統一をしております。統一を今図りつつあります。まだ図りつつあるものもございますが、そういう一つの原案をもう決定をしているところであります。 そしてそういうふうなことでありますけれども、例えば今まで西の方から中国縦貫を使って来る時いったいどこで降りるかとこういった話から始まりました。今、美祢東ということで統一を図っているわけであります。宇部空港そして山口を結ぶこの宇部山口バイパス、これが本来でありましたら27年度末に乗り換えの線ができるはずだったのでありますが1年遅れてしまいました。当初の計画から。したがって今回の「花燃ゆ」には実は間に合わなくなりました。非常に残念でありますけれどもそういったようなこと。これが乗り換えのシステム、道路ができますればずいぶん変わってきたのでありますが、それも含めて一応いったん新山口、山口宇部の道路からこの宇部空港を出発した時にいったん降りてまたそこで中国縦貫に乗り換えるということになりますけれども、長谷で降りて小郡で乗り換える。こういうふうなことでありますが、そういうふうなことも一番わかりやすくて、距離は相当かかりますけれども統一をしよう。こういうことであります。いろんな来る道がありますけれども、そういったものをできるだけわかりやすく表示をしていこう、そういうことであります。 カーナビの古いシステムが未だなお490を誘導する。これもわかりました。かなり苦情がいつもきます。これもレンタカーの会社等にですね。あるいはそれぞれ山口空港、あるいは新山口にそういった資料を提示する。あるいはこのパンフを配る。高速道路のサービスエリアにもそのそういったものをちゃんと置く。こういったことをやっています。 これも実は大変なのでありまして、交通アクセスの話、例えば乗換案内と言いますか、大阪や東京からこちらへ来る時の乗換案内、このネットでたたきますとグーグルとヤフーはちゃんと新山口でバスに乗り換えるが出てきます。しかしジョルダンやそれからナビタイムやJRお出かけネットは美祢線を通る。こういう表示が出ます。これについては今から、これは今直近でやってる。また打ちました。だけど直っておりません。これをもう一度ちゃんとそれぞれの会社に抗議をしたいと思います。こういうふうなことを一つ一つやっていかないとまた美祢線で来る方がある。しかし今回は美祢線で萩に来る特別のプログラムがあるのでありますから、それは配慮いたしまして、とにかく一般的にその萩に来るのに厚狭でこだまに乗り換えて厚狭で降りる。こういうふうな実は表示が出てくるわけです。こういったことは萩にいる方は使えませんから誰も気が付かない。よそから来たときに初めてわかる。これはいつも相当抗議を受けておりますが、今回総点検で見直そう、こういう話であります。 それからいろんな意味で今総点検の中でこの萩に入ってくる過程の中で、いろんな緑の問題とかあるいはガードレールのさびとか汚れとか、もろもろのことがあります。区画線の設置とか側溝改良とか、枯草とかいろいろなものがあります。特に実は緑化については中央分離帯が石だけで設置されたところに緑をということで実はハイビャクシンをちょうど今市役所前のああいうもので同じものでありますが、それを今から植えてくれという話をしておりました。数年かかりました。やっと今実現をしておりまして、これがちょっと今から広がるには時間がかかりますけれども、一応そういうふうな手当てもしております。もろもろもろもろいろんなものがありますけれども、おおざっぱな主なところのもので御説明すると以上のようなことであります。 それから観光看板、こういったものを新設改修したもの。かなり今ございます。この公衆トイレ、トイレの話も汚いとかいう話とそれから今までの和式のトイレを改善したとか、いろんなものがございますが、そういうふうなことで用意をしておりますが、まだ間に合うものについては手直しを並行してやっております。 そういう中で今お話がありましたのは、松陰神社付近の駐車場の容量がやや小さいのではないか。これは今私ども普通の段階ではこれは大丈夫でありますからウィークデーと同じですが、今一応松陰神社前が混乱しますのはどういう時かと言いますと、一つは新年の初詣です。この時は完全にパンクします。パンクした時はどうしてるかというと、椿東小学校のグランドを駐車場に加えておりますので、こういったことが例えば連休とかあるいは祝祭日が続く3連休とか、こういった時に借りれるかどうかとそのあたりについては今から折衝することにしています。 一時様子を見ないと状況がわからないと思いますし、一番の今、山場というのはおそらく5月の連休だろう。3月はまだそこまでいかないのじゃないかと思いますが、5月の連休あたりが一つの山場だろうとこういうふうに思っております。その時に様子を見ながら、用意はしておいて切り替えができるかどうか。 今おっしゃった陶芸の村、そこから歩けというのはとても無理でありますからまさにシャトルになると思います。そういうふうなことまで必要となるかどうか、とりあえずは椿東小学校が活用できればという話でありますけれども、わりと今見てましてもあとはこの1年間松陰神社は一つはお盆の時、これはちょっと何しますが、信号1回、2回待ちくらいのところであります。それからもう一つは実は5月の連休であります。この時も似たようなものです。それからあそこをみな通らない。さっきおっしゃった抜け道をみな通っていきます。抜け道の話は一つのその船津椎原線、これも確かに昔は一方通行でありましたが今双方通行を許しました。しかしそれは一つはやっぱりその陶芸の村線と言いますか、あっち側へ実はみなかなり車両が動いて行きます。なぜかと言いますとあそこにも信号はありません。若干ガソリンはくいますけれどもかなりのスピードで確保できますから、向こうの方へ回ってそしてこの福栄の方へ、あるいはむつみの方へ流れていく。こういうふうなことをやっています。 いずれにいたしましてもこの状況を見ながら考えていかなければならない話かなと思っております。相当実は今の駐車場用意をする。これまではみんな路肩に駐車をしてたわけでありますから、事情はずいぶん変わりました。あれが満杯になって本当に大変だというのは年に本当に一、二回あるかないかです。そういうような状況であります。 今回はそういったことが普通の混み合う時に重なった場合どうなるか、こういう話でありますからそういった事態にはもし満杯で混雑になった時にはこういった形で対応するという用意だけをとりあえずしておくのかなとこういうことでありますから、椿東小学校のグランドそして陶芸の村の駐車場、そしてまた実はあそこの横に実は救護所、あるいは指月園の空地があります。これはそこへバスがなかなか入りにくいのでありますが、少し歩いてもらえればそういったことも活用ができないことはない。少し歩きます。そういうふうなことも含めて考えていこう。こういうことであります。 なかなか難しいわけでありますが、かなりのキャパだけは用意をしているものであります。それぞれ県関係でいろいろございますけれども、それから2番目には萩市の正しいアクセスをどう伝えるか、こういう話であります。これはとにかく今先ほど言いましたバス路線の表示を各社にお願いする。先般もJRの西日本の会長にもお会いしました。この萩、新山口間のバスのことを、そしてまたこの山口間バス路線の表示、こういったようなことについても要望してきたところであります。とにかく何とかこの美祢経由とか前は下関経由とか益田経由とかそういった表示まで出ていたのですがそれはさすがになくなりました。 それから3番目にこの時間制限を設けてはどうか、駐車時間についてこのキャパが限られているのだから回転を早めるべきじゃないかとこういう話であります。今実は萩博物館、中央公園、指月第一、旧明倫小学校駐車場、このいずれも一回の支払い以降はこれは無料の取り扱いになっておりますので、それが動いていく、これがもし別々の払いだったらできる限りそこで長く留まろうとする。こういったことはそういう料金統一ということでありまして、1回払えば4つの駐車場が使えますので周遊性が図れるであろう。こう期待をしているわけです。期待しておりますが期待通りにいくかどうかこういう話でありまして、そういうふうなことであります。 この大河ドラマ館のツアーバス、貸し切りバスについては一応予約を受ける、予約を受けたものを優先する。こういうことでありますので、そのもし満杯であれば入れない。それはそれぞれの中央公園なりあるいは日曜祭日であれば市役所の前の駐車場、第3駐車場、こういったものも場合によっては活用できるわけで、そのあたりは状況によって臨機に対応できるような仕組みだろうと思います。 まず、3月あたりに様子を見て今後の対応を考えていく。こういうことになろうと思いますが、遺漏のないようにしっかり対応を考えていきたいと思います。 それから今御指摘をいただきました渋滞緩和ということでこの山口県立美術館の所の右折の所であります。ここは確かにおっしゃるとおり表示がないものでありますから、非常に中途半端になってます。私どもはやはり右折の矢印をつけて欲しい。こう言っておりましてこれは今萩警察署の方から実は県警の方に、公安委員会の方に揚げていただいております。しかしなかなか年度内の実施が難しいかとこういうお話もございますができるだけ早く。せめて連休まではとこういうふうな思いでありますので、そういうふうなことも繰り返しまたお願いをしていこうと思っているところであります。 なかなかこの矢印の方向は、これが例えば歩行者分離なんていう話になりますとこれはもう今歩車分離のやり方というのは今椿東小学校の横の所、そして松本橋の手前、光塩学院の所、これ3つ歩車分離でありますが、これはちょっと評判が大変悪いです。かえって事故のもとになる。全部その歩道が赤になってから出ようと思ったら出れないのです。こういうふうな話でありますから、なかなか慣れて周知徹底が図られればさにあらずでありましょうけれどもなかなか難しい。そういうふうなこと。 それから今この松陰神社の横の所の右折、ちょうど福栄の方に行く右折でありますが、これも表示がないわけであります。したがって向こうから来ることがわからない。これは非常にある意味で危険です。これもあわせて今後の一つの課題になる。そういったものも要求をしていこうと思っております。 萩市も民間活力を生み出すための新たな観光関連施策を考えているのか、こういう話であります。とにかくこのドラマ館についてこのドラマ館でしっかり物が、この地場の物が売れるように、ドラマ館の中はNHK側の規制がございますが、外はこれは自由でありますから、観光協会等に委託をいたしましてしっかりこの物を売れるように。管内は今、出品提案者が35社、提案商品数が282、途方もない数字でありますが、この中から近日中に徹底をすることになっております。そして萩にゃん、文にゃん、これは文にゃんは青年会議所の事案でありますが、この萩ものがたりロゴそういった商品開発等々を今一生懸命努力をしているところであります。 こういったもののロゴを商品開発するというのは今100社から申請がございます。そしてまたおなじみになりました長州おはぎの復活、こういったこともやっておりますし、また文御膳、文弁当、これを今観光協会の方によりまして提案をいただきまして参加店舗の拡充を図ろう。こういうことであります。こういうふうなことも実は些細なことかもしれませんが一つ一つの積み上げだと思いますので、それぞれの業界、業者に頑張っていただいているわけであります。 そして新たな観光関連施策としましてはとにかく世界遺産関連をこれは今の段階でまだ何とも言えないのですが、しかしいろんな意味で下準備はしておこう。こういうことが一つ。そして新たなインバウンド対策、その対象地として台湾を招致に置きながらかつ、今日もお話がありました海外からのこの客の受け入れ、こういったこともあわせて今から長い目でこれは対応を考えていかざるを得ないだろう。そして海外からも日本的な日本の例えば食とか、日本の住処とかそういったもの、地方におきますそういうふうな生活、こういったものについて体験できるということも今外人観光客の一つの大きな狙いになっておりますので、こういったことにも意を払っていこうということであります。 インバウンド対策としましていろいろそれぞれの萩ブランド協会協同組合とか観光協会、萩温泉協同組合とかいろんな団体とも連携を図りながらということであります。 それから今から大きな一つの課題としては、旧明倫小学校の活用。これも時間がかかりますけれども、一つの今後の明治維新150年におきましても一つのある意味では主会場と言えば変でありますが、萩の観光の起点となるような形で事業展開をしていこうと思っております。あわせて藩校明倫館、これは今まで小学校の中にありましたから、教育施設の中でありますから、観光施設として開放しておりません。観光客を基本的には入れてなかったのですけど今は堂々と入れます。したがって今ガイドの皆さんは一生懸命、相当の方がお見えになっておりますので説明しておりますが、パンフレットとか点字とかこういったものを少し工夫をして今まだ明倫小学校の校舎が使えませんけれども、いろんな形で工夫をしていこう。こういうことであります。 今後明治維新150年関係で平成28年には薩長同盟、29年には高杉晋作没後150年、あるいはまさに平成30年には明治維新150年、150年の記念事業を考えていこう。県も今一生懸命考えているようであります。最近県は観光ということについて大変いろんな意味で立案もし発言もしております。この齟齬がないようにしっかりスクラムが組めますように、そういった努力もしていこう。 もろもろ実はございますけれどもそれぞれの関係、こういったチャンスはおそらく二度とない。このチャンスを生かしきれなければ萩の観光はもう本当に何もない。こうも言いきれるわけです。このチャンスをしっかりこの事業者の皆さんとともに受け入れて、そして観光のみならずいわゆるその物見遊山の観光ではなくて、それだけではなくてやはりその先人たちがまさに命を賭けて成し遂げたることを我々はしっかり後世に伝えていくという気構えを持って臨んでいこう。こういったことでいろんな書籍、文献も含め、たくさん用意をしていこう。単に何と言いますか、大河ドラマが一過性に終わるということではなくて、大河ドラマを通じて、世界遺産を通じて、この先人たちが命を賭けて成し遂げた日本の近代化ということを、こういったこともちゃんと語れるように、そしてそれはこの訪ねてこられた方々にしっかりそれを伝えるとともに次の萩の世代にそれも語っていくことができるようなそういう一つのイベント行事にしていきたい。こういうふうに思います。 以上であります。 ○議長(横山秀二君) 10番、関議員。 ◆10番(関伸久君) それでは二次質問をさせていただきます。 まず松陰神社界隈の駐車場の問題です。土日祝日、そして大型の連休の混雑時には市長の答弁の中では、臨時の駐車場として椿東小学校のグランドを使うことも検討しているという御答弁でした。しかしこのグランドは教育施設でありますから部外者の車をグランド内に誘導してというのはなかなか賛同しかねるかな。であればやはり新たに整備をした陶芸の村公園の収容台数も多いですから120台ある駐車場を利用させて観光客に萩市のきれいなまちをあの場から一望してもらうというのも一つの観光戦略かなと思います。 東光寺、そしてその界隈にはお土産屋さんもありますから、そういった所に足を運ばせることも必要なのかなと。椿東小学校だったらそうもいかないだろうな。もう駐車場に行って乗って次の所に行くとあまり経済効果も限られるのじゃないかなという気がしています。 次に萩への正しいアクセスをどう伝えるか。やはり都会人は電車を使う傾向があります。市長も東京での御勤務が長かったと思いますから、バスを使うという発想はなかなか都会人にないのですね。京都は路線網が限られておりますからバスを使うという文化があるのですけれども、東京、大阪はそういう発想がないのですね。私も東京におりました。ですのでヤフーで路線を検索する時にですね、どうしてもバスにチェックを入れずに検索をする。そういう傾向があると思います。すると必ず美祢線を経由してという話になるのです。これでは例えば東京からだと最短でも7時間6分かかるのです。きょう私ヤフーで検索をしてみました。のぞみを使えば4時間20分の所要時間ですから、二次アクセスで3時間弱もかかることになります。これでは萩市は観光地の選択肢から外れてしまうのではないのかなとそういう懸念があります。 そういう意味では今回の補正予算、直行便60分で新山口から萩市まで運ぶ、いかにインパクトが大きいかということなのです。高く評価したいと思います。問題はこれをいかに伝えるかだと思います。 例えば萩市のホームページや、萩市の観光協会のホームページ、トップページはたいてい観光のイベントや観光スポット、これがスライドで流れるのです。でもそうじゃないと思うのです。真に伝えなきゃいけない情報というのは、こういう正しいアクセスじゃないかなと思うのです。改善を検討して欲しいなと思います。 次は市内の中央駐車場の問題です。市長の答弁では周遊にしていろんな駐車場を回遊できるような仕組みを整えてますということでしたが、これも実際ふたを開けてみないとわからないと思います。もし実際に渋滞が起きるようであればこれはやはり市民生活に影響がありますから、年度途中でも御再考をいただきたいと思います。要はフレッキシビリティと言うか柔軟性はやはり大切だと思いますからそのへんは尊重します。もしそうなればぜひ駐車場をいかに回転させるか、そのへんも考えていただければ。 次に萩美術館前の交差点の時差式信号です。県の公安にも話をされるということでした。大変うれしく思います。県の予算もありますので今年度中、来年の3月末まではやはり難しのかなと思いますが、できますればやはり市長がお答えになったようにゴールデンウィークの前までにはこの時差式信号を実現して欲しいなと思います。 最後にこれが一番大きな問題かなと思うのですが、観光事業者の労働力不足の問題です。一昨日から萩市の有効求人倍率の話が出ております。私も観光に従事していますが人が集まりません。人手が足りないのです。同様の話がやはりホテル、旅館からも漏れ聞こえてきます。 そもそもこの問題を行政が介入して解決するというのはちょっと難しいのかなというふうに私も思いながら今回一般質問することもためらわれましたけれども、やはり問題はちょっと共有してほしいなという思いで、今回取り上げをさせていただきました。これはどちらかと言うと個別に解決していく問題と思います。私も策を練ってみたいと思います。それはインターンシップなのかあるいは都市部の人材派遣会社と提携をするのか、あるいは来年の3月で委託契約の切れるITの会社の人材の受け皿として雇用の流動化を進めていくのか、ちょっと考えてみたいなと思います。ぜひこういう問題が萩市の現場で大きな問題になっているということをぜひ市長の方にも御認識をいただきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) ホームページで今のアクセスの関係についてはうまく前面に出るように、おそらく今多くの方々がどういう形でこのアクセスのネット上探してくるのかという話であります。観光協会も含めてとにかくこの萩へのアクセスについては統一を図る。そしてとにかくこの今申しておりますようなことがちゃんと伝わるように、もう一回ちょっと念査をしてみたいと思いますし、さっき言いました大阪駅から例えば萩市、こういった時にグーグルとヤフーは何とか出てきますけれども、さっき言いました後のそれぞれのネットを活用した時になかなか美祢線経由ということがまだ出てくるということでありますから、きょうでも、今でもやっても美祢線になるのですね。これは各今言いました各社に対しましてこういったことの追加の切り替えをしているということを申し出るとともに、ちゃんと対抗上の方法をこれも考えなければならないわけです。これは一番大きな問題であります。 前も言いましたように本当に川上のたまたま二部上場の社長さんのお母さんが亡くなった時にさんざん言われました。萩は何でこんなに時間がかかるのだろう。こういう話。何でそれを反故しないのだとさんざん言われてその記憶がまだ冷めやらぬところでありますが、そういうふうな状況にあるということを常に他地から来る人の立場にとっての目線でいろんなことを考えていかなければいけない。こういったことを観光のある意味では鉄則だろうと思いますのでしっかり考えていきたいと思います。 それから車の回転でありますけれども、要は例えば萩明倫センターという駐車場を考えてみたときに、これは本来ドラマ館だけであればゆうに短時間で回転していきます。しかしそこの人がもし明倫館を見たいとこういう話でグルぐるっと回ったら1時間余計にかかるわけです。そういうふうなことでありますが、要するにバス、貸し切りバスは申込制になっておりますから、その貸し切りバスが例えばいっぱいになれば入れないのです。一度客を降ろして出ていく。だから貸し切りバスそのものについてそのバスは一定台数しか入れないのです。後は乗用車なのです。乗用車が回転するかどうか、ここの問題です。それで入れなくなれば周辺の所へ誘導して行く。誘導するにはどういう所か。もし日曜であれば実は農協の横の市役所の職員駐車場がある。市役所の前もある。第3駐車場もある。だからパンクするような時はおそらく3連休とか祝日とか日曜とか土曜、こういうことでありますから、そういった意味ではとにかくそういうものに臨機に対応できるように人も雇い、あるいは職員も用意をし考えていこう。とにかくふたを開けてみないと何とも言えないのですが、大体2月、3月のあたりの様子を見ながら推計をしながらあるいは予防をしながら考えていこう。こういうことになろうと思います。やや、ということでという話でありますが、一応万が一パンクした時、こういった時にはどう対応するかという用意はしっかり考えております。 それから3番目にこの信号の件であります。これは既に今、その萩警察署が11月に向こうに、県の方に申請をしてくれていますので、もう私どもが要望をする前にちゃんとやってくれております。だから前々からそういった声は非常に強かったわけでありますから、そういうふうな対応をしてくれています。できるだけ5月の連休までにということは再度また私の方からも要望していきたいと思います。 それから4番目の、実はなかなか人がとれない。こういう声を実はよく聞きます。特に観光ホテル、旅館、ホテルで仲居さんが確保できない。なんかパーティがある時はみんな昔のつてでいろいろな人を今総動員になっています。萩からも随分実は湯本の方に若い人が来られています。これは本当に驚くべきことでありますが、ちゃんと寮もを向こうで用意されている。そうなればそういったことですね。 西長門リゾートホテル、あそこは全部高校卒の若い人たちがと行っております。萩からも。これも1年間全寮制で。 そういった体制が萩にはまだないのです。これは少し考えないともう仲居さんの確保ができなくなる。そういう条件のいいところに若い人たちは行ってしまう。こういったことも含めて今萩のいろんな事業について少し若い人を残すためには、単に給与の話だけではなくて、雇用機会だけではなくて、福利厚生や将来の給与も含めて少し真面目に考えてほしい。こういったことをお願いしたいと思います。 ぜひ事業者の一員でありますからしっかりそういったことも頭に入れながら、そのためにはしっかり収益計画を立ててもらう。収益が安定しないところは福利厚生もないわけであります。そういうふうなことも含めて少しこの機会に、しかしこれは一過性の観光期間じゃないか。いや、一過性では決してありません。萩は今から頑張ります。そのためにもしっかりした受け入れ態勢をすれば、安定した観光の体制ができるわけですから、そういうふうなことも含めて中長期の話、考えていかなくてはいけないというふうに思います。ぜひぜひよろしくお願いしますし、関係の事業者関係にもそういったことをぜひお伝えをいただきますように。 今本当に有効求人倍率一つ取りましてもうれしい悲鳴でありますが、ちゃんとしたしっかり萩に残りたい、こういった人が確保できるようによろしくお願いしたいと思います。 ○議長(横山秀二君) 関議員の質問は終わりました。 以上で一般質問はすべて終了いたしました。 これをもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。 あすから12月17日までは休会とし、最終日は12月18日の午後2時から会議を開きますので、それぞれの委員会におかれましては付託いたしました議案の審査が終了いたしますように御協力をお願いいたします。 本日はこれをもって散会いたします。     午後 4時11分散会──────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  平成26年12月10日   萩市議会議 長  横 山 秀 二       議 員  長 岡 肇太郎       議 員  中 野   伸...