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09月12日-04号

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  1. 下松市議会 2019-09-12
    09月12日-04号


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    令和 元年 9月 定例会(5回)令和元年9月12日令和元年第5回下松市議会定例会会議録第4号───────────────────議事日程  令和元年9月12日(木曜日)午前10時開議 日程第1、一般質問本日の会議に付した事件  日程第1出席議員(20人)11番  浅 本 輝 明 君        12番  藤 井   洋 君13番  近 藤 康 夫 君        14番  永 田 憲 男 君15番  阿 武 一 治 君        16番  河 内 裕 文 君17番  磯 部 孝 義 君        18番  山 根 栄 子 君19番  矢 野 忠 治 君        20番  原 田 真 雄 君21番  近 藤 則 昭 君        22番  渡 辺 敏 之 君23番  田 上 茂 好 君        24番  松 尾 一 生 君25番  中 谷 司 朗 君        26番  村 田 丈 生 君27番  中 村 隆 征 君        28番  金 藤 哲 夫 君29番  堀 本 浩 司 君        30番  高 田 悦 子 君欠席議員(なし)                説明のため出席した者       市長             國 井 益 雄 君       副市長            近 藤 和 彦 君       教育長            玉 川 良 雄 君       上下水道局長         古 本 清 行 君       総務部長           藤 本 泰 延 君       企画財政部長         玉 井 哲 郎 君       生活環境部長         松 井   淳 君       健康福祉部長         小 林 樹代史 君       経済部長           吉 次 敦 生 君       建設部長           原 田 克 則 君       教育部長           小 田   修 君       消防長            原 田 保 寿 君       子育て支援担当部長      鬼 武 良 光 君       監査委員           河 村 堯 之 君議会事務局職員出席者       事務局長           大 崎 広 倫 君       議事総務係長         引 頭 朋 子 君       議事総務課          貞 久 聡 子 君───────────────────────────────午前10時00分開議 ○議長(中村隆征君) おはようございます。ただいまの出席議員20人でございます。 これより令和元年第5回下松市議会定例会の4日目の継続会を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 △日程第1.一般質問 ○議長(中村隆征君) 日程第1、一般質問を行います。 別紙一般質問通告書の順により、順次質問を許します。浅本輝明議員。   〔11番 浅本輝明君登壇〕 ◆11番(浅本輝明君) 皆さん、おはようございます。政友会の浅本輝明でございます。通告に従いまして、一般質問を行います。 まず、大きい項目の1番、私たちのまちの投票率の向上対策について。 (1)官民一体で投票率向上の周知啓発をすべきではないか。 私たちは、安全で安心なまちで暮らしたいと考えております。私たちの住むまちをよりよくするためには、私たちの意見をまちづくりに反映させることが一番だと思います。そのためには、私たちの意見を代弁してくれる人を選ばなければなりません。その私たちの意見を代弁してくれる人を決めるのが選挙であり、中でも市民の皆様と一番近い選挙は、市議会議員を選ぶ選挙でございます。 その下松市議会議員の選挙、昨年の投票率は42.19%でございました。私は、この数字を大変残念に思っております。なぜなら、この42.19%という投票率は、市民の半数以上の皆様が投票に参加されていないということであり、言いかえれば、市民の皆様の半数以上が、私たちを代弁者として認めていないということにもなるわけでございます。 私たち下松市議会議員は、下松市の半数民主主義議員と言われても過言ではないことになります。例えば、2010年の下松市議会議員選挙の有権者数は4万4,793人、投票率は60.67%、投票者数は2万7,178人でございました。それが昨年の市議会議員選挙では、有権者数4万6,068人、投票者数は1万9,437人、つまり、有権者数は1,275人増加していますが、投票者数は7,741人減っております。 私は、市民の皆様が政治に関心を持ち、政治に参加していただくこと、選挙権を行使していただくことが、下松市の健全なまちづくりの第一歩だと考えております。本市におきましても、ぜひとも投票率向上へ向けた周知啓発を行っていただきたいと思います。 私は、市民レベルでの投票率向上に向けた活動をぜひ行いたいと思っております。せめて下松市民の半数以上、投票率50%以上の皆様からの負託を得たいと考えております。このことにつきまして、國井市長の御見解を求めます。 (2)安心してできる投票行動について。①送迎用公用車または福祉施設送迎車の貸し出し。 近年、高齢者人口は年々増加して、本年7月の時点での高齢化率は29.2%、後期高齢者数は8,493人です。現在、これからもますますふえると言われてございます。皆様お年を重ねられても大変お元気でいらっしゃいます。ですが、足が御不自由なために、投票に行きたいと思っていても、投票所まで行くのがつらいので棄権されたという方も結構いらっしゃいます。 こうした皆様が安心して投票権を行使できるように、送迎のお手伝いをする要送迎車投票行動として、あらかじめ申請された方の送迎のお手伝いをすることはできないでしょうか。 (3)未来を担う若者の投票行動について。 ①公民の授業で模擬選挙。 我が国で初めて国政選挙が行われたのは明治23年、そのときには、高額の国税を納めている、しかも25歳以上の男性に限られていました。そのときの有権者は人口のわずか1.14%でした。その後、いろんな努力に努力を重ねて、平成28年からは18歳以上の全ての皆様が選挙権を行使できるようになりました。しかし、前回の下松市議会議員選挙の18歳の皆様の投票率は17.99%、19歳の皆さんの投票率は16.7%でした。 先日開催された高校生との懇談会では、ある高校から、「家庭ではほとんど政治の話をしない。選挙の仕組みがよくわからないので政治に関心がない。したがって、選挙にも行かない」といったお話がございました。 各学校では、社会科あるいは公民の授業等で選挙に関する授業は行っているとのことですが、政治や選挙はまちづくりの基本となるものでございます。私たちのまちでは、低学年の早い段階から、わかりやすく政治の仕組みを学ぶ機会をつくるべきではないでしょうか。 そして、実際に模擬選挙などを行って、政治や選挙は、私たちに身近なものであるということを予習をすることによって、若者たちの政治への参画意識が生まれるのではないかと思います。このことについて國井市長の御所見を求めます。 ②SNSで選挙情報の発信。 若者たちに投票行動を起こしてもらうためには、選挙情報を広く周知することが必要だと思います。そのためには、紙媒体であります選挙公報を配布することも有効だと思います。若者たちは、電子媒体による情報収集も大変たけてございますので、紙媒体に添えて電子媒体による選挙情報の発信についても検討をすべきではないかと思います。このことにつきまして御所見を求めます。 次に、大きい項目の第2番、希望に満ちたウオーターフロント事業の展開について。 (1)「海のものづくり」をアピールするため、新造船の見学はできないか。 下松市では、他所にないすばらしい天然資源がございます。下松市の由来の一つとして、百済との交易の港から百済津がなまって下松になったとか。平安時代の漢詩集では、笠戸泊について一吟とうたわれるなど、風光明媚で穏やかな場としての港として、この地は古くから天然の良港であったことがうかがわれます。 また、先般上映された映画「ある町の高い煙突」の久原翁は、笠戸湾と沿岸地帯を東洋のマンチェスターにしようと御尽力をされて、現在の日立製作所笠戸事業所や新笠戸ドックを創建、現在の「ものづくりの街くだまつ」の礎を築いたと言われております。 私は、先日の委員会視察で愛知県新城市に行きました際に、「下松市から参りました」と言いましたら、先方さんは、「下松市、テレビで道路を走る高速鉄道を見ましたよ」とおっしゃっていただきました。他県の多くの皆様が、このプロジェクトに大変関心を持っていらっしゃることに私は大変感激をいたしました。 「ものづくりのまち下松」の陸上部門では新幹線や高速鉄道がございます。一方、海上部門では新笠戸ドックの造船技術がございます。24時間開港、強制パイロット不要海域として、穏やかな笠戸湾で8.8万トンもの大型新造船がつくれる技術は、県内では新笠戸ドックが唯一でございます。 私たちが小学校のころは、新造船の進水式を見学するために学校から学びに行っていました。目の前の大きな鉄の塊が海の上に浮かぶその光景は今でもはっきり覚えております。 そこで、市内の子供さんたちにも、「ものづくりのまち下松」の海の新造船を見学する機会をぜひとも設けていただきたいと思います。國井市長の御見解を求めます。 (2)下松第1、第2ふ頭の整備事業についてお伺いします。 ①クルーズ船を受け入れる施設について。 市制施行80周年記念行事の一環として、「ぱしふぃっくびいなす」が下松第2ふ頭に立ち寄りました。その際に松井船長さんは、「この埠頭は天然の良港、これからもたくさんのお客さんをここにお連れしたい」とおっしゃっておられました。まずは、今回の「ぱしふぃっくびいなす」を下松港へ招聘された皆様の大変な熱意と御尽力に感謝を申し上げます。 そして、このクルーズ船を一過性のものとせず、これからも恒常的に国内外での誘致活動を継続していただきたいと思います。そのためには、笠戸湾はすばらしい良港ではございますが、良港にふさわしいハード及びソフト事業につきましても検討をしておくべきではなかろうかと思うところでございます。 下松第1ふ頭、あるいは第2ふ頭につきまして、今回のように下松市で誘致活動、観光事業等整備することが可能であるか、あるいは否かにつきまして御所見を求めます。 ②本市産品を使用した「名産品コンテスト」「Sea級グルメコンテスト」の開催について。 本市には、米川のユズ、来巻のニンニクやブルーベリー、笠戸島のレモンやサツマイモ、あるいはヒラメやタコなど、すばらしい産品がございます。今、最も集客効果があると言われている食の祭典や本市の産品を使用した名産品コンテストの開催、本市の産品を使用したSea級グルメコンテストの開催を提案いたします。 (3)国際物流ターミナル整備事業の進捗状況と周辺整備について。 平成28年度から進められている国際物流ターミナル整備事業は、国際バルク戦略港として、臨港道路や野積み場、埠頭用地や公共桟橋の建設等予定されてございます。当該戦略港の水深は19メートルで、西日本でも最大級の深さを誇る良港であり、ケープサイズ級船舶の満載入港が可能なファーストポートに指定されたということで、大いに期待するところでございます。 しかし、その一連の工事が本年度終了予定から、令和5年まで延伸されたとのことでございます。皆さんから要望のございました周辺道路の整備事業、あるいは市有地の整備等を含めて、今後の進捗状況とその展開についてどのように考えておられるか、國井市長の御所見を求めます。 以上で、1回目の質問を終了させていただきます。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) おはようございます。浅本議員の一般質問にお答えをいたします。 1、私たちのまちの投票率向上対策について。(1)官民一体で投票率向上の周知啓発をするべきではないかにお答えをいたします。 現在、投票率向上の周知啓発につきましては、明るい選挙推進協議会の協力のもと、さまざまな機会に啓発物資の配付を行うなどの地道な取り組みを行ってきております。また、国や県の選挙時には、市内各企業や事業所等に啓発ポスターを送付しており、各職場での啓発活動について御協力をいただいておるところであります。 これらの取り組み以外にもさまざまな機会を捉え、投票率向上を目的とした官民一体での周知啓発活動を推進してまいりたいと考えております。 (2)安心してできる投票行動について。①送迎用公用車または福祉施設送迎車の貸し出しにお答えをいたします。 現在、身体に一定以上の重度な障害を持ち、投票に行くことが難しい人に対しては、郵便で投票が行える制度がございます。また、不在者投票制度で指定された病院等の施設に入院・入所している人は、投票所に行かなくても病院等での施設で投票することができます。 これらの制度に該当しない方につきましては、お住まいの場所や身体状況等がさまざまであり、選挙制度の公平性・平等性の観点から、特別に送迎等を行うことは現在のところ考えてはおりません。 (3)未来を担う若者の投票行動について。①公民の授業で模擬選挙については、教育長のほうから御答弁を申し上げます。 ②SNSでの選挙情報の発信にお答えをいたします。 SNSを利用した若年層への情報発信につきましては、有効な啓発手段の一つとして認識しております。現在、さまざまな種類のSNSが存在しており、選挙情報について効果的な発信ができるよう、今後、その効果・手法についても他市事例を参考にしながら研究してまいりたいと考えております。 2、希望に満ちたウオーターフロント事業の展開について。(1)「海のものづくり」をアピールするため、新造船の見学はできないかにお答えをいたします。 本市は、輸送関係から最新のIT関連まで、幅広い製造業の企業が数多く集積し、市の発展を支えていただいており、このことを市民の皆さんに認識していただくことが、さらなる産業振興につながると考えております。 本年7月14日に開催した市制施行80周年記念「道路を走る高速鉄道車両見学プロジェクト」におきましては、多くの来場者が県内外からお越しになり、「ものづくりの街くだまつ」を全国へPRすることができました。 御提案のありました株式会社新笠戸ドックでは、近年大型の運搬船等の建造が多くあるとお聞きしております。高度な技術を駆使して建造される新造船を見学することは、「ものづくり」の現場を知ってもらうよい機会となりますので、次年度以降の見学実施に向けて、今後事業所や関係機関との調整を進めて、ぜひ実施していただきたいというふうに考えております。 (2)下松第1、第2ふ頭の整備事業について。①クルーズ船を受け入れる施設の整備。②本市産品を使用した「名産品コンテスト」「Sea級グルメコンテスト」等の開催に一括してお答えをいたします。 本年8月9日に実施しましたクルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」の下松初寄港イベントには、多くの市民の皆様に御来場いただき、また、歓迎イベントや特産品の販売、笠戸ひらめの船内メニュー採用など、さまざまな企業、団体の皆様の御協力のもと、オール下松の対応により、500名を超える乗客の皆様に対して、おもてなしをすることができたものと考えております。 市といたしましては、今回の寄港を契機として、引き続き、港湾管理者である県や下松商工会議所を初め、関係団体と産官民一体となってクルーズ客船の誘致活動を積極的に行い、下松へ再寄港をしていただくように目指してまいります。 施設の整備につきましては、大型船の寄港が可能な下松第2ふ頭は県の管理による港湾施設でありますので、必要に応じて県に要望してまいりたいと考えておりますが、整備の実施に際しては、市においても負担金を支出することとなります。 今後のクルーズ客船の寄港におきましても、県や埠頭を利用される下松港区公共埠頭利用者組合などの関係団体と連携し、可能な範囲で受入体制の整備に努めてまいります。 また、御提案の名産品コンテスト等の開催につきましては、現時点では市として開催を考えておりませんが、観光客に下松グルメを楽しんでいただく取り組みは重要でありますので、今後、観光振興ビジョン推進事業で、本市特産品である笠戸ひらめを使用した新メニューコンテストや缶詰の商品開発など、特産品ブランド化の取り組みを進め、本市の魅力発信と交流人口増加に努めてまいりたいと考えております。 (3)国際物流ターミナル整備事業の進捗状況と周辺整備にお答えをいたします。 徳山下松港は、平成28年に国際物流ターミナル整備事業に新規採択され、総事業費450億円で、令和5年度の完成に向け着実に事業が進められているところであります。 天然の良港である下松地区には、我が国の公共岸壁では前例のない水深となる最大水深19メートル、長さ390メートルの桟橋が建設されます。これにより大型船舶による一括大量輸送が可能となり、西日本地域に立地する企業の生産体制の確保が図られるとともに、地域全体の活力向上が図られる事業として大いに期待をいたしているところであります。 なお、道路などの周辺整備につきましては、事業の進捗に合わせ、関係機関へ協議・進達を行ってまいります。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 玉川教育長。 ◎教育長(玉川良雄君) 1、私たちのまちの投票率向上対策について。(3)未来を担う若者の投票行動について。①「公民の授業」で模擬選挙にお答えいたします。 小中学校の社会科や公民の授業で選挙や政治の仕組みについて学ぶ上で模擬選挙は、児童生徒が選挙制度への理解を深め、政治参加への興味・関心を高めることに有効であると考えております。 今後も、学習指導要領の趣旨を踏まえ、学校における主権者教育の進捗状況や児童生徒の実態等に配慮しながら、模擬選挙の取り組みについて研究してまいりたいと考えております。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) ありがとうございました。 ただいまから2回目の質問を行います。2回目の質問は、一問一答でお願いします。 ただいまの國井市長の答弁で、投票率向上に向けた官民一体での周知・啓発活動を推進してまいりたいということでございました。例えば、市民レベルで投票率向上の活動を行う場合、本市としまして、場所の提供、あるいは人材の派遣等、協力は行っていただけますかどうかにつきまして説明をお願いします。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 官民一体となった投票率向上ということでお答えします。 場所、あるいは人、こういったものが可能な範囲で、もちろん官民といっても費用もかかるわけでございますので、できるだけ普及に向けて協力していきたいというふうには考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) そういうことがございましたら、ぜひ御協力をお願いしたいと思います。 次に、不在者投票につきまして、皆さんへの周知の意味合いも含めましてお伺いしたいと思います。 選挙期間中、本市以外の市町村に滞在していて、本市で投票することができない場合は、滞在先で不在者投票をすることができます。この制度で不在者投票をされた方はどのくらいいらっしゃいますか。公表可能であれば、投票者数について説明をしてください。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) まず前提でございますけど、直近で言いますと、ことしの7月21日執行の参議院議員選挙、こちらでよろしいですかね。そうしますと、他市在住の不在者投票は30人ということであります。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) ありがとうございます。 次に、郵便で投票が行われる制度があるとのことでございました。この制度を利用して、自宅で不在者投票をされた方はどのくらいいらっしゃいますか。可能でございましたら説明をしてください。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。
    ◎総務部長(藤本泰延君) 同じく参議院議員選挙の数字で言いますと、自宅で郵便投票をされた方は、お二人でございます。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) ありがとうございます。 指定施設、病院で投票が行われる制度がございます。指定施設、病院で指定された本市の施設、病院の数は8カ所でございます。隣町、光市は13カ所、周南市は30カ所指定されてございます。近隣の市と比べて本市の指定箇所が少ないのは、どのような原因があると思われますか。説明をしてください。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) まず、市内の指定病院というのが、先ほど8カ所と言われましたけど、正確には9カ所でございます。 なぜ本市は少ないのかという御質問でございますが、この指定の権限は県の選挙管理委員会が持っております。働きかけ等が、指定される際にはやはり施設の権限で、施設が主体となって行うということでございます。 市のほうは、そういった相談窓口であるとか情報提供、こういったことをしながら県のほうの選管に橋渡しを行うということでございますので、そういったルールの中で行っていますので、やむを得ない数字なのかというような考えでおります。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) ありがとうございます。指定施設、病院の申請は、施設側で行ってくださいということでございます。既に周知活動というのは十分行われていらっしゃると思われますが、できましたら、さらにこういうことができるんですよ、県が指定するんですよというような働きかけをしていただけたらと思います。 それでは、指定施設、病院以外の施設や病院、あるいは自宅で療養されている有権者の方が投票を希望されている場合、例えばボランティア活動で送迎する際に、送迎用公用車、または車椅子が利用可能な福祉施設の車両等の送迎用の貸し出しなどは可能でございましょうか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 先日、堀本議員さんの御質問にもお答えしたんですが、他市の事例を見ますと、そういった送迎用の移動支援ということを行っている市は、投票所の統廃合、こういったことを契機に支援をしていくというようなことで、他市の事例ではです。 本市におきましても、今すぐこの移動支援ということは考えておりませんで、やはり統廃合等、そういった条件が整いましたら、そういったことになりましたら検討してみたいというふうに考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 公用車での送迎につきましては、先日の先輩議員からの御質問がございましたように、行っていないということは承知しております。今回のことは、例えば、ボランティアで、市民レベルでそういうようなことをされる場合のことにつきましてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 官民一体ということであれば、大いに市民レベルのボランティアでやっていただければというふうには考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 公用車の貸し出し、あるいは施設等への車椅子の貸し出しについてのお伝えというものを考えていらっしゃるということでよろしいでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) ちょっと前提として、私は、ボランティアという範疇が、全く私用といいましょうか、公用車でなくて、全くのボランティアということを想定していたものですから、公用車、あるいはそういった公的なものを使うことに関しては、ちょっとまだ限界というか、可能性は低いんではないかというふうな判断をしています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) ありがとうございます。 次に、若者たちの投票行動についてでございます。 投票所は、何かかた苦しくて行きづらい雰囲気があるというようなこと、若い方の御意見がございます。投票所には、何人の職員及び立会人が必要でございますか、お答えください。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) それぞれ規模が違いますので、最低、立会人の方は2名ということで、職員もそれぞれ複数人が事務をしておりますので、何人必要かというのは、それぞれの投票所によって異なるかというふうに考えます。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 立会人は2名ということでございます。1名は、なるべく女性、あるいは雰囲気を和らげる若い方にお願いするというような話もたしかお聞きしたことがございます。このことにつきまして、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 若い方、女性、そういったよりソフトな感じの立会人の方が望ましいと思いますけど、立会人さんの役目として、やはり全体を、投票行動をスムーズに間違いなく見ていただくという重要な任務もございますので、そういう方が、適任者がいれば、そういった方も立会人としてお願いできるというふうに考えています。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 近年、企業のCSR活動等で、お買い物に出かけられた商業施設での投票所の設置が徐々に浸透してきているようでございます。これは、幅広い世代の皆様に投票をより身近にしていただくよい手段であると私は考えます。商業施設での投票所につきまして、本市での対応を説明してください。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 期日前ということで、他市の事例であれば商業施設等を利用されたというようなケースも承知をしています。本市におきまして、どういった場所がいいのか、これをやることに関してはもちろん費用もかかりますし、ネットワーク、情報の連携ということがこれは大前提ですから、こういったこともあり、本市におきましては、数年前になりすましの詐欺事件もありましたので、このあたりは慎重に対応して、投票に関しては100%間違いがないような、こういった体制を臨む必要があるのかなというような考えをしております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 名前を出して失礼かもわかりませんけども、イオンさんとかモール周南さん等につきましてはそういう活動をされておりますので、そういうこともぜひ要望をしておきたいと思います。 さらに、若者たちへの選挙の周知方法でございます。よしあしは別として、最近若い方たちは、言葉での会話はなくても、スマホでの会話は何時間もされているということでございますが、SNSでの選挙情報の発信について、可能な限り早目の検討が必要ではないかと考えます。 ところで、先ほどの高校生のお話ではございませんが、家庭で選挙の話をほとんどしないということですが、家庭で選挙や候補者のことが最もよくわかるのは、履歴や公約等を示しておる選挙公報ではなかろうかと私は思います。私たちに最も身近な市長・市議会議員選挙において、各家庭に選挙公報を配布していただきたいと思いますが、このことについてどのようにお考えでしょうか、説明をしてください。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) これは、ペーパーでということでよろしいんです、それともSNSでということで。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 選挙公報ということなので、あくまでも紙情報で、衆議院議員とか県会議員では配られていると思いますが、市長、あるいは市議会議員選挙では配布されていないと思いますので、このことについて説明をお願いします。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 選挙公報、特に市長選、市議選での選挙公報の配布ということが求められているということは承知をしております。このことに関して、いろいろ選挙管理委員会の内部でも検討をいたしております。どうしても期間が非常に限られた中で選挙公報を配らないといけないという、そういった時間的な制約というのがありますので、これがおくれてしまうというそういった懸念というのはあるわけです。 当然、条例にも規定しないといけないということがありますので、条例にもこれを整備をいたしながら、そういった期間的なもの、現実的にどういった配布、選挙公報が配布できるのか、これについては非常に厳しい状況ではあるんですが、今後検討をしていきたいというふうに考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) どうしてこれを取り上げたかと申しますと、実は、13市の中で選挙公報を配布されていないのは美祢市と我が市だけでございます。「下松市だけやっていないんよ」、言われないように、ぜひとも市長選、あるいは市議会議員選挙におきましても選挙公報の配布をしていただくように強く要望をいたしまして、本件に関する質問は終了させていただきます。 次に、希望に満ちたウオーターフロント事業の展開につきまして質問をいたします。 (1)海のものづくりをアピールするための新造船の見学はできませんかということに関しましては、次年度以降、見学実施に向けて調整を進めるということでございますので、私は大変期待をいたしております。ぜひとも若い皆様に、海のものづくりについて学ぶ機会を設けていただきたいと思います。 (2)下松第1、第2ふ頭の整備事業について。①クルーズ船を受け入れる施設の整備。先日の松井船長さんからは、すばらしい良港とのコメントをいただきましたけれども、一般の乗客の皆様はどのような反応といいますか、御感想を持たれたかにつきまして、アンケート調査のようなものがございましたら説明をしてください。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 8月9日のクルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」の下松初寄港につきましては、多くの皆様に本当にお世話になって、オール下松でのおもてなしということで、本当にありがたく思っております。私どもスタッフが直接、来られた皆さんに聞いた話や、またクルーズ客船のほうから聞いた話を含めてちょっと紹介をしたいと思います。会議所、クルーズ振興協議会のほうで関西から来られた皆さんにアンケートをとるというようなことはやっておりませんので。 7時前に古島のあたりに白い「ぱしふぃっくびいなす」があらわれたごろに、国民宿舎大城のほうで、クルーズ船が入ってきたという館内放送。大城から、あるいは家族旅行村から、また、下松の星の塔から見られた方も市民の皆さんはいらっしゃったみたいですけれども。 まず、乗船客の皆様が持たれた印象は、笠戸湾が本当に穏やかな美しいところだという御意見をいただいております。そして、寄港して船が着いたときに、その岸壁にイギリスへの高速鉄道車両がそこに並べて置かれたことが本当のサプライズで、ちょうど7月にそういうニュースを見られた方もいらっしゃったので、本当にサプライズになったと。 あわせて、船内からサルビアの花で「くだまつ」という字が書かれたんですが、その「くだまつ」、サルビアの花を見て、このまちが「くだまつ」と読むんだなということは初めてわかったという人もいらっしゃいました。これは、栽培漁業センターや、はなぐり海水浴場でも同じような意見を言われている方がいらっしゃったように思っております。 地元市民の皆さんによる大勢の方が参加されて、入港したとき、あるいは出港するときも含めて熱烈で歓迎、盛大な歓迎だったということです。これはクルーズ会社のほうも同じようなコメントをいただいております。 そして、物産販売、体験コーナー、試食コーナーなどが船のすぐ近くにあって、両側に設置して、そこを通って移動してバス等に乗っていくという、オプショナルツアーとかシャトルバスに。そういうことで、大変雰囲気がよかったと。あわせてオプショナルツアー、いわゆる市と会議所と一緒になっておもてなし企画を考えた、その採用された、クルーズ客船が用意したオプショナルツアーのほかに、バスを用意して、シャトルバスで大城を経由してはなぐり海水浴場へ連れて行ったこと、そのあたりについても大変、本当に親子連れのクルーズ、海水浴に行かれる方にとっては大変よかったと。 いろんなことで、おもてなしに関して、関西から来られた皆さんにも下松のことも知っていただいたし、名前も、地名も「くだまつ」と覚えていただいたこと、それから、クルーズ客船のほうからも、ぜひまた再寄港をというような話もいただいて、大変ありがたい話もいただいているのが事実でございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 大変皆様評判がよろしいということで安心をいたしました。ただ、反対な、いいほうじゃなくて、悪いほうの御意見というのは拾われませんでしたでしょうか。もしございましたら説明してください。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 悪いほうというか、どちらかというと、当日、この企画は夏休みの親子クルーズ企画ということでクルーズ会社のほうが用意した企画でした。私どもとのマッチングしたと、会議所と市の企画がです。 その中で、当日、はなぐり海水浴場が大変美しくて、目の前に魚もいて大変よかったという意見もいただきました。それで、聞くとその日がちょうど朝、満潮時ということで、目の前に本当泳いでいるところまで魚が来ていたと。逆に、今まで遠浅とかいろいろ瀬戸内海は聞いていたけれども、泳いでいったらいきなりすぐ深くなっていくということで、お父さんがつきっきりで泳いだとか、そういう話は聞きましたが。 いろんな意見の中で、こういうところで、特にこういうことがこのたびの反省点で大変だったとか、私どもは、例えば花岡八幡様の破邪の御太刀に上がるその階段等も歩くのに、暑い中ですから大変かなというふうには思っておりましたが、皆さん方階段も上がられて、また、スタッフのほうも飲み物や塩飴も用意していて、そういうことで事なきも得て、何よりも多くの皆さんと、そして、市の会議所と市、オール下松、報道関係の方もいらっしゃると思うんですが、200人ぐらいがそのときいろんなところで対応していたんですが、そういう多くの皆さんが救急車両に乗ることがなく、また、乗船客の方も出港までに皆さん無事戻ってこられて、無事出港したということで、そういうことで、余りこの辺がどうだったというような悪いような話は、クルーズ客船のほうからもいろんなアンケートの中では、とられたらしいんですけど、聞いてはおりません。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) ありがとうございました。 それでは、徳山下松港の考え方についてお伺いいたします。 徳山下松港は、国際港湾施設として、また、ものづくり産業の一翼を担う産業拠点としての位置づけを要しております。私は、この国際港湾施設にクルーズ船を招聘したということに大変意義があると思ってございます。今後、産業拠点として、また、観光拠点として、本市の活性化・発展に寄与するべきではないかと考えますが、このことにつきましてコメント等ございましたら説明をしてください。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 今、徳山下松港のことで、今後の港の発展のことも言われていたので、建設部のほうの答弁になるのかもしれませんけれども、そのときのイベントをしたことでの話も含めてちょっとお話しますと、基本的には県の港湾施設でございます。これについては皆さん余り知られていないかとは思いますが、当日、クルーズ客船が寄港したその場所、第2ふ頭というのは普段はいわゆる貨物等を含めて、その下松港区の埠頭利用組合の方たちが利用されていて、一般の方が入れない所になっております。 昨年、クルーズ客船が決まったとき、誘致が決まって、8月9日が決まったとき、8月8日の1日の準備のためと、8月9日の朝6時から夕方6時までには必ず全てのものを撤去してということで、その間をお借りしてそういう誘致したと、一緒に誘致したのは県の港湾課とか県の観光政策も一緒ですので、いろんなことで、そういうことで相談もしながらその場所をお借りしております。 そういうことで、今後においてもこういう機会があれば、そういう申請もして、そして、多くの警備員をつけて、その中でまたこうしたクルーズを呼ぶことができればいいなと思っていますし、今後も県の港湾課の皆さんを中心にして、あそこに行くまでの市民グラウンドの横の道路のほうも含めて多くの皆さんで草刈り等もしていただいたり、清掃もしていただいたりしておりましたので、そういうことは大変ありがたかったかなとは思っております。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) クルーズ船の趣旨は、停泊する地域でいろんな観光や見学ができることだと認識してございます。クルーズ船の受け入れは、いろんな土地の皆様が大勢お越しになります。多くの皆様に下松市のことを知ってもらえるチャンスでございます。先ほどの答弁の中で、「くだまつ」というのを花で認識していただいた、見える化をしたということでございます。 友好な下松市の市民の交流の場としての考え方、市民と交流することによって、多くの方に下松市というのを知っていただくことにつきましてどのようにお考えでしょうか、説明をしてください。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 両方あると思うんですよ、関西からこのたび来られた方、それから、こちらで迎えられた市民の方含めて、そういう交流の場ということでは。クルーズ客船の寄港については、このたび台風の影響でキャンセルもありましたけど、500名以上の方が来られて、200名のクルーズ客船のクルーの方もいらっしゃって、そうした皆さんが下松を知っていただく機会になったことはもちろんです。 このように、昨年の秋からクルーズ会社のパンフレットに本市のこのツアー、それが掲載されているわけです。こういう形で掲載されているんですけども、これが、ことしの10月ぐらいまでクルーズ、こういうのを、ずっと下松のことが掲載されて、そういうことでは、本市のツアーが紹介されることで下松の知名度向上にはつながっていった。 寄港当日においては降松星太鼓の演奏から始まって、保育園児、ゆるキャラのお出迎え、出港時には中学校の吹奏楽部、子供たちのダンス、さらには、きつねの嫁入りのお面の絵入れ、この議場でも呼び込みをされた方もいらっしゃいましたが、ひらめちょうちんづくり、そういういろんなことで市民の皆さんによるおもてなし。あわせて、日立さんの鉄道車両見学でのそこでの交流の場、栽培漁業センターやはなぐり海水浴場、タッチングプールをそれぞれ用意してのそういう交流の場、国民宿舎大城、それから、花岡地域、笠戸島地域でのおもてなし、そういう市民の皆さんとの交流、そういう話。岸壁での話が一番、関西から来られた人との交流にはつながったんではないかと思いますが。 今後もこういう交流人口の拡大のためにも新たなおもてなし企画を用意して、また、こういう再寄港、あるいは、ほかのクルーズ会社へ誘致もかけていきながら、会議所と一緒になってやっていって、本当、会議所の皆さん含めて多くの皆さんに頑張っていただいたので、またこういう交流の場づくりには取り組んでいきたい、にぎわいの創出に取り組んでいきたいというふうに思っています。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 浅本議員からウオーターフロントということで、いろんな港に関した御質問をいただいています。 先ほどから御答弁申し上げていますように、80周年の記念ということで、少し港へ目を向けた事業をいろいろさせてもらったわけですけども、国際バルク戦略港湾、これについては、先ほど申し上げましたように、やっぱり強固な桟橋をつくるということで、少し事業が延期といいますか、長引くような形になりましたけども、笠戸島を挟んで東にそういった産業、そして、西側に観光、日立さんの車両の運搬、観光面にも使わせていただいたわけですけども。 クルーズ船とか、いろいろ笠戸島を挟んだ西・東の港でいろんな展開ができると思うんですけども、先ほど、浅本議員が檀上で言われたように、中世においては百済との交易があった、百済の津であったというお話ございましたが、やはり大陸との交易があった天然の良港というあかしだろうと思うんです。史実にもあるわけですから、百済から来たというのは。 市の玄関にも三角縁盤龍鏡、展示させてもらっていますけども、これもやっぱり、3世紀、4世紀にあの地域に、あの桂木山の麓に豪族が住んでいた、当時の海陸を考えると、要衝に豪族が住んでいたというのは、やはりいい港だったという証だろうと思うんです。 そういう中でいろんな、港に目を向けるような展開をこの80周年でやらせていただきましたが、先ほど私もうれしくなったんですが、壇上で、愛知県のある市を尋ねられたら、あのニュース見たよということで、本当、檀上でも答弁させてもらいましたけども、オール下松で港、クルーズの問題も一緒にやりました。 そういう中で、私は鉄道車両をあれだけ宣伝をさせていただき、大事な製品で、お願いするのも非常に心苦しいというか、遠慮がちにもあったんですが、一緒にやろうということでやらせていただいて、そういう中で、今、先ほどありました船舶も新笠戸ドックさんが最新の技術を使ってあれだけ、8万トン、9万トンの新造船が毎年何隻もつくられているわけです。 私、鉄道車両もさることながら、この船も子供たちにやっばり見てもらって、郷土の、地元の産業はこんな立派な製品をつくっている、商品を、乗り物をつくっているというのを見てもらいたい。そういう思いで、新笠戸ドックさんには昨年、豪雨のときも大変お世話になりながら、会社へお伺いするたびに、どうか新造船、乗らんでもいいけども、どっか見るところ、進水するようなことをやってもらえませんかというお願いをして、これは口頭ばっかりなんですけども、何度も何度もお願いをしておるとこです。 これが実際にできたら、下松市のさらなる誇りにもなると思うので、ぜひ実現、これは、私どももお願いをしますが、議員の皆さんも新笠戸ドックさんにお願いしていただいたり、また、地元の方々も、自治会も初め、そういう声を上げていただいて、一緒になって実現に向けたらなという思いがあります。夢であります。 ことし、笠戸島では、夏のイカダレースの日に、みなとオアシスくだまつ笠戸島という、下松、そして、笠戸島を中心に下松湾、港を中心の認定も受けましたので、これらのいろいろ補助事業とかを探りながら、もっともっと下松を宣伝するという試みをしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) こうして考えてみますと、下松市にはすばらしい天然の良港がございます。そして、ものづくりの鉄道や新幹線、船といったものづくりのまち、そして、笠戸島といった観光資源、何かわくわくするような気持ちでございます。ぜひ私は進めていっていただきたいと考えているところでございます。 話は少し小さな話になるかもわかりませんが、今回のクルーズ船、もう一度確認させていただきたいんですが、旅客された皆様で船外におりられた方、あるいは船の中でとどまっていらっしゃった方の割合がわかりましたら、どのくらいか説明してください。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 今回の寄港に際しては、台風の影響で多少キャンセルが出たものの、508名の多くの乗客の皆様にお越しいただいております。あと、それ以外にクルーの方が200名を超えていますれども、そのうち、市と会議所とのクルーズ振興協議会で用意した企画で採用されたいわゆるクルーズ会社によるオプショナルツアー、この参加者が166名。 そして、クルーズ振興協議会が第2ふ頭から大城経由ではなぐり海水浴まで用意したシャトルバスの利用者が約200名。この200名というのが、これが一番、どのぐらいの方が乗られるのかというのがクルーズ会社のほうも全くわからないような状況でした。 それから、タクシーの利用者が約40名。そして、駅までの距離がどのぐらいかということで、歩いて駅周辺まで行かれてラーメンを食べられた方とかもいらっしゃいましたが、そういう数を総合しますと、船内にとどまられた方は約100名、20%の方だと思います。前の日に夕方、神戸を出港して、その日にランチ、あるいはブランチ、そういうのを食べられて、ゆっくり船の中で過ごされたのではないかと思っております。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 20%という数字でございます。クルーズ船のお客様は長旅で大変お疲れだと思います。せっかく下松市という県内で一番住みよいまち下松にお越しになったわけでございますから、船内にとどまるというのも少し残念に思います。 そこで、例えば下松の地におりていただき、ユズ茶、ニンニク茶、あるいはレモン茶などを一服というような、ささやかではございますが心のこもった下松のおもてなしについてどのようにお考えですか、説明をしてください。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 議員さんおっしゃるように、私どもいろんな提案をクルーズ会社のほうにはさせていただきました。乗客の皆様には岸壁のイベント等も楽しんでいただくために、事前に3市観光物産とか、岸壁でこういうことをやっているよというチラシ等も、その前日乗られたときにお配りをしております。 岸壁での歓迎イベント内容についてもそういうことで周知をしておりますし、また、下松市と周南市、光市さん、3市の観光の職員が朝8時半から2時間ほど船の中に乗せていただいて、中での観光PR含めていろんなところへの案内をしたところであります。岸壁では周南地域のお土産品や中華そば、ハム・ソーセージ等の試食、そういう振る舞いの紹介、そういうのもやったという状況です。 実は、これまでクルーズ会社さんと話をしていく中で、例えば試食を出すんであれば、クルーズに乗っているお客さんプラスクルーの関係含めて約600食ぐらい用意してくださいというような話もありました。過去のそういうクルーズ船が寄港したときに、途中でなくなって不公平だということで、どこのクルーズ会社さんもそういうようなことを言われております。 そういうことで、このたび、当然下松のラーメン、それから、ハム・ソーセージについてはかなりの量を用意して対応させていただいたところであります。 今、議員さん、岸壁でということを言われましたが、ちょっと紹介させていただきますと、船内では8月9日の夕食に笠戸ひらめのお刺身が出たと、これについてはクルーズ会社のほうからも、これまで私ども売り込みはしてきましたけれども、特に台風が近づいていたときですので、確実に入手できるということで大変ありがたがられましたし、大変おいしかったという話も御賞味された方、夕食を食べられた方にはそういう話を聞いておりますし、また、船の中では「くだまつの三姉妹」、「恋」の映画をルームシアターで流していただいております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) ありがとうございます。クルーズ船のお客様への下松のおもてなしということでございます。例えば、ちょっとおりてお茶を飲むポートカフェみたいな施設は活用できないでしょうか、お考えを説明してください。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 先ほども言いましたが、各企画おもてなし対応については、事前にクルーズ会社と調整した上で、クルーズ振興協議会のほうとか調整した上で全ての段取りを進めております。そういうことで、クルーズで寄港されたお客様に対しては、岸壁において振る舞いやコーヒー、かき氷の販売等を行ったという状況であります。 クルーズ船は常時寄港できるものではありませんので、ポートカフェのような施設を設置することは難しいんではないかというふうには考えております。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 私としましては、いろんな制約が、バリアがあろうかとは思いますが、徐々に東洋のマンチェスターにしたいという先人の思いを少しずつでも広げていけたらなという思いでございます。 そこで、Sea級グルメコンテストについて少し説明をしていただきたいと思いますが、このSea級グルメはA、B、CのC級ではなく、海のSea、シーでございます。あるイベントでタコ飯というのをいただきました。大変おいしかったので、このような素朴な海の食材を活用したグルメも皆さんに紹介していただけたらと思います。このことについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 今、そういうタコ飯ということで、恐らく8月の初めの下松の駅の南のイベント等で新たにということで地域の皆さんが取り組んで、大変ありがたいことだなというふうに思っています。 島のほうでもタコ飯、タコ天とかいろんなことをやっておられますので、そういう地元の皆さんがいろんなアイデアを出されて、そしてつくられていったものがこれからまたいろんなことで、そういうおもてなし等の中で活用されればまたありがたいことかなというふうに思っております。やはり、そうやって民間の皆さんの力を生かしていくということは大事なことだと思っております。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 例えば、1年間を通じて下松市内の景色やお祭り、暮らしや日常等をインスタグラムに投稿していただき、その中からフォロワー数が一番多い方をナンバーワンインスタグラマーとして表彰する。全世界で、下松インスタグラムコンテストなどの開催につきましては余り費用はかからないと思いますが、このことにつきましてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) インスタグラム等のSNSを活用した魅力発信は効果的であるというふうに私も思っております。本市においても昨年度、観光振興ビジョン推進事業においてメディアモニターツアーを実施し、SNSや地元ケーブルテレビさんを活用した取り組みを行ったところであります。 先般開催された高速鉄道車両の陸送イベントや、クルーズ船初寄港イベントにおいても協議会ではSNS発信で情報提供を積極的に行うとともに、写真コンテストなどを行っているところであります。 今後も、商工会議所さんを初め関係団体と連携してSNSの活用も含め、積極的な情報発信に努めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 浅本輝明議員。 ◆11番(浅本輝明君) 最後でございます。クルーズ船のお客様の満足度向上と本市への経済効果の拡大を図るために、先ほどからいろんなお話をお伺いさせていただきました。今回、これが起点だと思ってございます。これからいろんな活動をまた考えてまいりたいと思います。すばらしい先ほど答弁もいただきました。これから私たちも一生懸命頑張ろうかと思います。どうぞ東洋のマンチェスターということを目指して頑張ろうではございませんか。これで、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが10分間休憩をとります。午前11時17分休憩 午前11時27分再開 ○議長(中村隆征君) 会議を再開いたします。 引き続いて一般質問を行います。 阿武一治議員。   〔15番 阿武一治君登壇〕 ◆15番(阿武一治君) 新生クラブの阿武一治です。通告どおり質問をさせていただきます。 私が大事にしているJR九州社長の言葉です。「地域を元気にするということの本質は何か。地域がにぎわうとか経済力が増すとかいうのは副次的なものであり、まずは地域の人たちが自分たちの地域に誇りと自信を持つことが原点である」と、そうすれば、観光客数増や新規移住という結果は必ずついてくる」と。 私は、自分たちの地域に誇りと自信を持つ、これがまちづくりの原点であるというこの発想に、我が意を得た思いでおります。今回はそんな思いをベースにして、2つのテーマで翁に触れさせていただきたいと思います。 まず、久原房之助翁について取り上げます。皆様、新田次郎原作の映画「ある町の高い煙突」をごらんになりましたでしょうか。(「はい」と言う者あり)ありがとうございます。日立にある高山が120メートルもの高い煙突を立てて、煙害の防止に成功したと、経営者と地域住民との熱意が胸を打つすがすがしい映画であったと思います。そして、その主人公の一人が日立鉱山の創業者、久原房之助翁であります。この久原房之助翁が現在の日立製作所の始祖であるとともに、大正・昭和の時代を象徴する実業家である。転じて戦中戦後の政界のリーダーの一人であったことは知る人ぞ知るところであります。 一方、我が下松市に日本一の大鉄工所の建設を計画したこと、その計画が折からのアメリカの鉄鋼規制にはばまれて中止をせざるを得なかったこと、そこでおわびの意味も込めて下松工業高校の創立のために大金を提供したこと、また、買収した土地がその後、日立製作所の車両工場に進展をしていったこと、これらも知る人ぞ知るところでありましょう。 山口県の誇りである作家、古川薫が翁についてを主人公にして書いた「惑星が行く」、この本でございますが、「惑星が行く」という本の中で、理想工業都市の夢という箇所を紹介したいと思います。理想工業都市の夢でございます。 第1期事業は恋ケ浜から海沿いに造船所を建設、第2期は全域に鉄工所を設ける。地域内に流れる川は横に鉄道を敷設し、運河を掘り、4カ町村にわたって新市街を設け18万人を収容。これに電車を初め、電車というのはちんちん電車のことだろうと思いますが、学校・娯楽場・劇場などの設備を整える。これが発表されると地元は興奮した。 まず、大地主の矢島専平が買収に応じることを了承し、下松町議会は直ちに議会を招集して工場設置を全会一致で容認した。これは、記述の要約でございますが、私は、この大鉄工所計画が実現していたら、我が下松市はどんなまちになっていたんだろうかと未練がましい思いもしますけれど、それでも久原房之助という人物を下松市の大恩人だと思っている一人でございます。 まず、下松工業高校に関してであります。今後、下工と呼ばせてもらいます。下工に関してであります。 以前、日銀の下関支店長はこんなことを言っています。山口県の瀬戸内沿岸の大型工場がここまで発展したことは、地元工業高校卒の優秀なエンジニアの存在を抜きにしては語れないと、県内の工業高校の質の高さに高い評価を与えております。この下松工業高校は、宇部工業高校と並ぶ県内最古の工業高校として、その先兵になった100年間の歴史があります。下工OBが地域の発展に果たした役割はいかばかりでありましょう。はかり知れないと考えます。 一方、日立製作所笠戸工場であります。創立90年を迎え、グループ企業を含め一体何人の従業員が、そして何人の家族が、日立という会社が下松市にあることで生活して家を建て、子供を学校に行かせることができたでしょうか。また、グループ企業とその従業員がこの90年間の間に当市に幾らの税金を納めたのか。市制80年、日立という存在が下松市に果たした役割はいかばかりでしょうか。計り知れないと考えます。 それなのにであります。私の300人アンケート、済みません、別紙というか、お手元にある絵をごらんくださいませ。これが300人アンケートですが、一番右の下のほうに「7」というところがあります。ここに「久原房之助を知っていますか」という問いを、全部ではありません、173名にさせてもらいました。知っていると答えた方は30%弱、名前も知らないという方が55%になります。 皆さん、この事実を容認できますか。私は、悲しい思いになりました。悲しい思いになりましたけど、考え直します。翁の存在価値を知らしめることが市民の誇りと自信、さらにシビックプライドに結びつく、そうではないかと考え直したのであります。 映画「ある町の高い煙突」は、100年前の実話を書いた映画だという触れ込みにもかかわらず、久原房之助は木原吉之助という変名で登場してきます。なぜ実名を出さないのかと、私はがっくりしております。 そこで、提案でございます。翁を主人公にしたNHK大河ドラマ実現への下松市挙げての推進であります。 実は、この発想に行き着いたのは、滋賀県甲賀市に視察に行ったからであります。若い議員が地域おこしのために、甲賀忍者を大河ドラマにと呼びかけていたのであります。大河ドラマなら1年間、久原房之助という名前が出続けて、知らない人がいなくなります。また、恐らく下松市に触れる箇所は1年間で2日か3日でありましょうが、それでも下松を「したまつ」とは呼ばせないという効果が期待できるのではないかと考えます。翁を通じて、下松市民に誇りと自信を醸成できる、そういうことではないでしょうか。 さらに、久原房之助という存在は、1、明治以降の殖産興業の歩み、2、その中で長州閥が果たした鋼材、3、加えて銅・石炭を主体に国内鉱山の開発と衰退、さらに公害への対応、4、昭和初期からの軍部主導の政治とその抵抗勢力、これら近代史の歩みを裏面というか、裏面というか、別の視点から学ぶことを示してくれはしないでしょうか。甲賀忍者とは歴史にかかわった重みが違います。 さて、それでは大河ドラマに取り上げてもらえる可能性です。どうでしょうか。難しいと思われる理由は山ほどありましょう。そこで、地域創生事業の側面も加えて、推進策の提案をしたいと思います。 それは、久原房之助関連のまちの友好都市化でございます。対象は、先ほどの日立市、生誕地の萩市、そして翁が最初に鉱山経営にかかわった秋田県の小坂町、日本工業の精錬所がある旧佐賀関、現在は大分市になっておると思いますが、ほかにもあるかもしれません。これらと友好都市契約を結び、定期的にサミットを開く、小中学校の生徒が交流する、それぞれの市民が久原房之助発見ツアーを組んで他市を訪問する、ふるさと産品やふるさとイベントを自慢し合う、そのような無から有を呼ぶ交流ができないでしょうか。そのことが大河ドラマ実現の推進力にならないでしょうか。 さらに言えば、日立市にも、小坂町にも、鉱山開発を知らしめる記念館があります。我が町にも日立の車両工場の歴史を示す資料館が欲しいと思いますが、どうにかならないでしょうか。 さらに厚かましく言えば、日立笠戸工場を日立下松工場に変更してほしい、日立に申し込んでほしいと思います。どうでしょうか。 大河ドラマ友好都市、展示館、さらに工場名変更。いずれも簡単な話ではありません。しかし、久原房之助という存在が下松市にどうかかわったか、一つの企業進出が当市にどのような恩恵をもたらしたか、また、山下工業所ほかの地域関連工場の技術はどのように進化していったのか、ものづくりのまちに住む小中学生に学ばせる機会や仕組みを考えていただきたい。それが郷土愛を醸成することに疑いがないと考えますが、市長はどうお考えになるでしょうか。 次に、(2)として住みよさランキングを取り上げます。住みよさランキングは、この東洋経済新報社が発行する都市データパックに1番の指標として載っております。815市・特別区というふうになっています。東京の区も入っておるということです。 別紙のBをごらんください。これは、その発行者に連絡して、その内容を問い合わせた結果で書いた表でございます。4つほど指摘をしたいと思います。 まず、1、今回、前年度比較8位、ランクアップしました。その要因に対してでございますが、別紙のBのとおり、右側に⑤注記というのをくだくだ書いております。小さい字で恐縮です。今回、対象指標が16項目から22項目に増加しましたが、新規の項目の中には水道料金を初め当市が有利な項目が追加されています。それもランクアップの要因なのでありましょうが、追加された項目はそのいずれもが住みよさに直結する指標ばかりで、むしろ今回の対象指標のほうが住みやすさを正確に的確にあらわしていると私は捉えています。行政はどう受けとめられるでしょうか。 首都圏から遠く離れた政府の恩恵が行き届かない、また恵まれない経済環境の中での今回のランクアップを、そして、22位という順位を、行政の皆様からこれまでのかじ取りに自信を持って市民に伝えてほしいという思いを持ちますが、いかがでしょうか。 2番目、それでも812市区中、これは比較したのが812なんですが、500番以下のワースト指標もあります。しかし、これらの課題が特別切実であるとは私は思いません。もちろん弱点は改善・克服することが市民生活をより住みやすくする、このことは論を待ちません。選択と集中という観点で、これら不良ランクに今後どう対応すべきと考えておられますでしょうか。 3番目、ランクはよくても市民にその実感がなければ意味がないという聞きなれた指摘に関してであります。 別紙A、市民300人にアンケートをしたものでございます。この3を見ていただきたいと思います。問い、あなたは下松市が周辺市に対して住みやすいまちだとの実感がありますかという問いに対してイエスと答えた方、黄色になっておりますが、246人、82%であります。ノーは50人で17%弱ということになります。世の中にこのようなアンケートをしたときに、絶対多数と判断するのは何%からでしょうか。 ちなみに、内閣支持率で過去最低であったのは、田中角栄創立時のフィーバーがあった75%であったそうです。今回のアンケートは82%でございます。 また、7月29日の日刊新周南に掲載された周南市が行ったアンケートによると、周南市民が自分の市を住みやすいプラスどちらかと言えば住みやすいと、この合計が73%であります。当市とは9%ポイントの開きがございます。下松市民は住みよさの実感を持っている、そう判断してもよいと思いますが、いかがでしょうか。 4番目です。人口がふえている中で住みよさの評価が高い。このことにどのような意義があるかという観点であります。別紙Bの3です。ごめんなさい、Bの3裏面では、住みよさランキングが上位で、ある程度人口がふえているという順番で並べてみました。当市は1、2、3、4、5、6番目ですが、合志市や野々市市という大都市隣接市、つまりベッドタウンですね、を除けばまことに希少なものであります。 4番目、その下の4を見てください。人口の全国順位であります。15年は全国で5万7,000前後が500位でありました。その次が494位、17年は490位、18年は487位、19年は484位、徐々にと言うか、着実に、極めて着実にアップをしてきております。 当市では、この25年間で約6万3,000人の転入者がありました。8月末時点で5年前の比較をすれば、人口は943人、世帯は1,454増加しています。学校や保育園の受入体制、上下水道・道路等のインフラ整備、災害対策や、交通や犯罪の事件防止、転入住民と地元住民との利害調整、人口増の中で現時点でいびつなほころびが顕在化してない、安全でかつ安心な住みよいまちをつくってきた、そのような行政の役割が市民に正当な評価を受けているでしょうか。 ともかく、人口がふえてかつ住みやすいという現在の当市の状況をどう受けとめておられるでしょうか。 最後に、アンケートをした市民の300人のお一人から興味深い話を聞きました。「何度か下松市は住みよさランキングは高いと耳にする中で、住みよさに関連する時評を注目するようになってきた。そうするうちに、実感として下松市は住みやすいと思うようになってきた」、そう言われていました。 別紙Aの2のとおり、下松市は住みよさランキング有数であると知ってるかの問いに、イエスと答えた割合は91%と絶対多数であります。こうして行政から市民に当市のすぐれた点、自慢できる点をひるまずに知ら占めることこそ、市民に誇りと自信を植えつけるものと考えますが、市長はどう受けとめられるでしょうか。 ことしは、倉吉市や四万十市がランク上位に位置し、「中四国一に住みよいまち・下松」がキャッチコピーとして使えません。そこで、いささか口が滑りますけれど、「住みよさを実感できるまち・下松」というフレーズはいかがでしょうか。1回目の質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 阿武議員の一般質問にお答えをいたします。 1、下松市民に誇りと自信をもたらし、シビックプライドを醸成するために。(1)映画「ある町の高い煙突」の上映に関連して、下松市の恩人、久原房之助を取り上げることで本市の知名度アップを図れないか。①日立市など関係都市と友好都市の締結を行い、久原房之助をNHK大河ドラマに取り上げる企てはできないかについてお答えをいたします。 シビックプライドの醸成は、市政の推進に当たって重要な要素であると考えておりますので、本市に誇りと愛着を持っていただけるような施策に取り組む必要があると考えております。そのような中、久原房之助はものづくりのまちの基礎を築いた郷土の偉人であり、市民の郷土意識を醸成する上でもその存在は大きな役割を果たすものと思われます。 また、多様な媒体を活用して久原房之助の人物像や功績を発信することは、全国の多くの方々が本市を知るきっかけとなり、本市の経済・観光にも一定の効果を及ぼすとともに、市民の歴史・文化に対する高揚など、市民がふるさとに自信と誇りを持つことにつながる効果も期待されるものと考えております。 また、久原房之助を初めとする本市ゆかりのある偉人を通した都市間交流についても、市民レベルでの機運の高まりに応じて検討してまいりたいと思っております。 (2)2019年住みよさランキング22位をどう受けとめて、市民にどのように知ら占めていくか。①前年度から8位へランクアップの要因をどう評価するのか。②上位ランク・下位ランクの指標項目の実態をどう捉えているか。③市民は住みよさを実感していると思うか。④人口が増加していることと、住みよさが好評価されていることの関連をどう考えるかに一括してお答えをいたします。 民間が発行する住みよさランキングは、今回、算出指標の拡充等に伴い大幅な変更が行われ、前年結果との連続性はなくなっているものの、昨年に比べて順位は上昇しており、引き続き高い評価を受けていることから、本市がこれまで進めてきたまちづくりが功を奏した総合的な結果であると自負しております。 住みよさランキングとともに公表されている各指標につきましては、議員さん御指摘のとおり、市の実態や特性、地域間比較をあらわすなど、さまざまな分析や検証の参考になるものと認識しております。市民の皆様においても後期基本計画の策定の際に実施したまちづくり市民アンケートの結果からも住みよさを実感しておられるものと考えております。 また、近年、全国的に人口が減少する中で、本市の人口は現在も微増傾向にあるなど、住みよさと大きく関連し、本市の発展をあらわしているものと考えております。 今後とも市民の皆様に多様な媒体を通じて魅力の発信に努めるとともに、将来にわたってさらに住みよさを実感していただき、本市に自信と誇りを持っていただけるよう諸施策を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、13時まで休憩をいたします。午前11時52分休憩 午後 1時00分再開 ○議長(中村隆征君) 会議を再開いたします。 引き続いて、一般質問を行います。阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) じゃあこれからは一問一答で。きょうはラストランナーじゃありませんので、50分間目いっぱいやらせてもらいますので。 まず、久原房之助に関してでございますが、以前、中央公民館ではパネル展示が行われてあったように思います。昼休みの間、2人の下工の先輩から聞きましたら、お一人は、何か漫画ができたことがあるというような話でありました。漫画は私は見たことがありません。それからもう1つは、下工では久原房之助賞、優秀な学生に久原房之助賞というのがあるそうです。この議員の皆さんは、そんなものはもらってないということでございます。(笑声) それから、日立は、聞きましたら、日立には久原房之助に関する催し物はないというような話しでございましたけど、市制80年の中で久原房之助に関する何か催し物、出来事、パネル以外の何かがありましたでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 小田教育部長。 ◎教育部長(小田修君) 久原房之助をテーマにした催し物等ということでございますが、最近では、昨年10月に下松地方史研究会の主催で「財政界の重鎮・久原房之助」と題しまして、毛利博物館顧問の小山良昌先生の講演会がありまして、これが大盛況、大好評ということで、久原房之助の根強い人気が伺えたということでございます。 また、久原房之助をテーマにしたイベントということではありませんが、ここで御紹介したいのが、市制施行80周年記念事業としまして、今、市立図書館が進めております歴史資料、「秋の夜話」編集発行事業でございます。この「秋の夜話」は昭和14年10月に矢島専平から寄せられた手記でございます。 この矢島専平というのは、久原房之助の用地買収に協力した政治家でございますが、市制施行直前の下松の様子が記されておりまして、先ほど議員さんから「知る人ぞ知る」というふうに言われましたが、下松大工業都市建設計画とか、企業誘致といった今日の下松の礎を成す近代化発展の過程がよく理解できる内容となっております。 この資料に語句解説等を加えまして編集発行し、下松の先人たちの足跡を掘り起こすとともに、市民の郷土への誇りと愛着を育む契機にしたいというふうに考えております。 11月2日の記念式典で、招待者の方に記念品として配付をいたしますが、残った部数については販売ということも検討をしております。 この「秋の夜話」でございますが、現代語訳はA4版で14ページに収まるぐらいの短編でございますが、「久原」という文字で文字検索をしましたら19回ヒットしました。いわば久原房之助がテーマの手記と言えるわけでございまして、久原房之助を再発見・再評価するためにもぜひ皆さんには御一読をお願いしたいと思っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) 小山先生の講義の紹介をしていただいてありがとうございます。それから、「秋の夜話」は楽しみというか、いい書き物で、市制の80周年のできたころの様子がよくわかると思うんです。ようお話しいただきました。ありがとうございました。 そういうことなのですが、アンケートでは、さっき申し上げたようにほとんど知る人がないという結果なんです。 私、運動公園でアンケートをとりました。親子連れの方が走っておられまして、呼びとめてというか、終わった後アンケートをしたんですが、お父さんは久原房之助を御存じありませんでした。中学生の娘さんも御存じありませんでした。そしたら、最後に小学生の子供さん、6年生の子供さんに聞いたら、「私、知ってるよ」と言うんです。「へー、どうして知ってるの」と、お父さんも私もびっくりしたんですけど、学校で習ったって言うんです。 そこで、公集小学校の生徒だったんですけど、公集小学校の先生を訪ねてお話を聞きに行きました。そしたら、何と校長のあの方が座っておられて、もう1人、教頭先生も一緒に話を聞いてくださいました。 話を聞いたとこによると、市が主導する80周年記念の発表会におけるまちの幸福論をテーマにした授業の中で、長岡外史とともに久原房之助について、まちの歴史という側面で教えたと言うんですね。何とうれしい話やないですか。そして、80周年事業が本当に意を持った機会を与えてくれたというふうに解釈いたしました。 この辺の事情を教育長、いきさつを話してもらいたい。そして、小中学校の教育現場で久原房之助をどういうふうに教えているのか、これもあわせてお願いできませんか。 ○議長(中村隆征君) 玉川教育長。 ◎教育長(玉川良雄君) 経緯について補足をということですので、少しお話したいと思います。 たしか夏休みの後半だったと思うんですけど、突然、阿武議員さんが公集小学校に訪問をされました。何があったんだろうということで、みんなビクビクしていたんですが、久原房之助さんを知っている児童が1人いたと、その児童は先生から授業の中で教えてもらったと言っていると、どんな授業をされたのか聞きたいということで説明をされて、いろいろお尋ねになられました。 私どもも大変びっくりして対応をしましたけど、阿武議員さんは本当にうれしそうにしていらっしゃる様子がよく伝わってきました。 もう少し詳しく申しますと、市内の25人の児童に質問をされたということで、そのうち1名しかこの久原氏を知らなかったという結果について、私、私見ですが、例えば、一人でも久原氏のことを知ってるよというふうに児童が答えたというのはよかったなと、正直ほっとしています。 下松市だからこそ、認知している児童が逆に言えばいたのかなというふうにも考えます。実は、この児童は4年生のときに、先ほど御紹介がありましたけど、初めて、社会科の副読本「わたしたちのきょうど下松」の中で存在を知ったと、そして、6年生の国語の授業の中で「まちの幸福論」というのがあるんですが、その中で学んでいくうちにもっと下松のことを知りたいということで、久原さんのことを勉強しようというふうに思うようになったというようなことでございます。 とってもいい話だなというふうに思いました。もっともっと多くの児童が久原さんのことを主体的に学べるようになっていけばいいかなというふうに思います。 それから、次に、久原房之助さんのことを教育現場でどういうふうに取り上げていくのかというお尋ねがありました。これは、まさに先ほど御説明したとおりなんですが、本市では小学校の社会科副読本「わたしたちのきょうど下松」の中で久原房之助さんのことを学習するようになっております。内容は、下松市の工業の発展に尽くした人物ということで詳しく紹介されております。主に3年生、4年生が学習するようになりますが、副教材なので、学校によって扱いは多少差があります。 なお、この副読本「わたしたちのきょうど下松」は現在、5年ぶりの改訂を行っている最中でございます。来年度から刷新して、内容をさらに充実させようというふうに今、努力してやっているところでございます。 また、広く市民の方にも知っていただこうということで、市立図書館のデジタルアーカイブグレードアップ事業として、この副読本をインターネット上に掲載するようになっております。一般の方にとっても興味深い内容ですので、ぜひごらんいただきたいと思います。 もう1つお願いをさせていただきます。市制施行80周年記念事業の一つとして、11月19日に市内の各小学校6年生の代表が、国語科の「まちの幸福論」という題材をもとに、下松市のよさや魅力を調べて、将来の下松への希望とか期待を込めて自分の考えを発表します。この子供たちの、まちの幸福論の発表は、きのう、市長さんが話されていた「下松をもっと好きになっていただきたい」という取り組み、これの一つではないかなと私自身思っております。保護者や学校関係者、そして、議員の皆様、市長を初め、市の職員の皆様にも御案内しますので、ぜひ出席していただき、子供たちの発表を聞いていただき、激励をしてもらえればというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) いい話を聞きました。私、19日用事があって行きませんけど(笑声)期待をしております。 さっきの、今、25人ちゅうのはちょっと別の話なんですが、久原房之助のことはほとんど25人中1名しか知らなかったという話をしましたけど、別に、長岡外史のことは、前の調査ですが、25人中23人が知っておるんです。この差は何だろうかと、下松に生まれたことなのか、銅像があることなのかと、どっちなんだろうかと思うんですけど、市内に市長、久原房之助の銅像をつくってもらえませんかちゅうと言い過ぎでしょうから、下工にある銅像を、ほしらんどか何かに移すことはどうでしょうかね。(笑声) それから、「ある町の高い煙突」という映画がありますが、これを小中学校で上映するのはどうでしょうか。それから、この「惑星が行く」という本、ちと長いんですけど、この本もぜひ小中学生の必読書として提供したらどうかと思いますが、いかがでしょうか。後から市長にそういうこともお聞きしたいと思っています。 次に、大河ドラマの取り上げの推進に関してですが、久原房之助を大河ドラマにする実現度というものでございますけれど、下工卒でテレビ界に関わりの強いというか、多い、おまけに娘さんがNHKに勤めているという方がいらっしゃるんですが、その方に「どうですかね」と聞いたら、久原房之助はひいき目に見てもとても地味過ぎると、「いだてん」の二の舞になるよと、一笑に付されました。 ただ、福山雅治、岡田准一、菅田将暉が主演なら多少の芽があるかもしれないなということでございました。来年度は、再来年か、大河ドラマは渋沢栄一だそうです。主演は吉沢亮とかいう、それらしいイケメンなんです。先を越されたような感じを持っております。 松陰神社の名誉宮司に上田さんという方がいらっしゃいます。松陰神社ではこの7月、ことしの7月12日に久原房之助生誕150周年の記念講演会をやられたそうです。久原房之助が注目されるドラマができることは大歓迎だと言って喜んでおられました、私が話すと。しかしながら、残念ですが、萩市における知名度は維新の志士とはもう比べものがないというような返答でございました。 ということで、久原房之助の、大河ドラマにするには相当なエネルギーが必要になろうと思いますが、そこで私が提案したのは、共通の、協調して推進する友好都市の話でございます。久原房之助に限らずこの友好都市によって市民が行き来すると、そういうことで経済効果が生まれると思うんですが、以前、私はこの議場で、「よんでもらえないまちサミット」とか、「観光客が来ないまちサミット」とかというような提案をしてひんしゅくを買いましたけど、この久原房之助には限りませんけど、経済部長、友好都市の効果とか、今後の見通しとか、そういうことについて他市町はやっておりますけれど、いかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 市長答弁でも若干お答えしておるんですけれども、本市にゆかりのある偉人、あるいは、いろんなスポーツの関係、教育・文化・歴史、そういった関係でいろんな都市間交流というところからやはり初めていかないと、一気に姉妹都市というのはなかなか難しいだろうと思うんです。 そういった中で、現在では市民レベル、民間レベル、こういったところでの都市間交流、そういったものが今、頻繁に行われておると、そういったのが現状でございます。 市としましては、こういった機運が高まりがあると、やる方向には向かって行けるんですけど、今現在ではちょっとその辺までは行ってないというのが現実でございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) そのとおりだろうと思いますけれど、釜石市も含めて考えてみられるといいと思うんですけど、ちょっとこれはおいときましょう。 別の話ですが、日立製作所笠戸工場ができたときに、笠戸工場という名前を下松工場に変更してほしいという要望を町議会がしたそうです、下松町議会。そういうことが書いてありました。もっともそのときは下松町と笠戸島がある末武南村が別の組織のものですから、地域エゴみたいなものがあったのかもしれません。 しかし、市制80年、その後、ずっと笠戸工場という実態と合わない名前になってると思うんですけど、何かその後、その名前を変えてくれとかいうような流れ、提案、そういうことを日立さんにされたことがありますでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 日立製作所の前身である日本汽船株式会社笠戸造船所というのが、これが1917年、大正6年に設立をされました。これは、経緯は先ほど来から計画の変更ということでこういった造船所ができたんですが、そのときに、12月の下松町議会で工場名称に関する建議書というのを決議しました。 この建議書の中身なんですが、その工場の名称、本町に何ら関係なき笠戸の地名を冠するは、当町の面目を没却し、将来の発展を妨害するものであるので、本町の名誉を失墜せざるよう要求するというのが名称変更の経緯でございます。 その後、貴族院の堀正一さんていう方が、ある談話の中でこの経緯を言ってるんですが、下松の「下る」という字は、甚だ面白くないと、特に京阪地方には「くだまつ」と言わずして「しもまつ」と読むと、このように談話で話をして、久原さんはそういった命名に苦しんで、笠戸湾に面しているので笠戸造船所にすればよいと、こういうふうに談話で話されています。 余談ですが、このときの堀さんが談話の中で、下松の町名を改称してはどうかと、そういうような話も談話では話しております。 そういった経緯の中で、下松町議会でこの話題が大問題になりまして、ついには町長の劔持町長が辞表を提出したということで、結局、留任勧告を受けて任期満了まで務められたんですが、こういった経緯の中で、笠戸の造船所が、機関車の製造図面を受注して、そういった機関車の製作をその後行ったということで、それで1921年、大正10年に正式に日立製作所笠戸工場ということで登記はされたというのがこの経緯ということでございます。 その後は、名称は変更しておりません。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。
    ◆15番(阿武一治君) おもしろい話を聞きました。傍聴席にもきょうは日立のOBの方も来られておられますけど、どう聞かれたかなと思って、面白いなと思いましたが、市長、ここまで久原房之助に関する話をしてきたんですけれど、全体を通して何かどういう思いをされたか、どう捉えられたか、教えていただけますか。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 阿武議員が今回、一般質問でこういう歴史にかかわるような質問をされるということで、執行部一丸となって歴史の勉強をさせていただきました。本当にありがとうございました。 大正6年に下松を大工業地帯にという計画、けさほどの一般質問でもございました。私もその中で、下松は天然の良港があったと、3世紀、4世紀には、あの宮ノ洲に豪族が住んでいたよと、三角縁神獣鏡も出土した、中世には百済と交易があった。もう1つ伝えたかったのが、この久原房之助が大工業地帯を計画したのは天然の良港だったというのも朝言いたかったんですが、午後に阿武議員からこの問題が出たのでちょっと伏せさせていただいて、改めてこの場で、下松市にとっては本当、歴史上いい港が、そして、久原房之助さんが計画したとき、大塩田地帯で、工業科も残っておった、そこに目をつけられたというこということです。 そういう中で、先ほど来、久原房之助さんが小坂、日立、下松と、私も例の先ほど御紹介のあった「惑星が行く」これ読まさせてもらって、勉強しろと言われて命令されたので、短期間で読みましたけども、小坂、日立、そして下松へ目を向けられたこの経緯、ユートピアをつくろう、大きなまちをつくるというそういう構想の中で、先ほど「なかなかエネルギーが要るよ」というふうにおっしゃいましたけれども、NHKの大河ドラマ、こういう夢を持ってもいいんじゃないかと思うんです。 そういう明治から大正に向けてのロマンチックな話、ストーリーができると思うので、あの「惑星が行く」を読みますと。そのためには、やっぱり前段でそういった大きなエネルギーが要るっておっしゃったとおり、大エネルギーが要ると思うんです。やっぱり、小坂なり、日立なり、下松、ほかにもいろいろあろうと思いますけども、そういったところがやはり連携をしていくということが、作業が全体に要ると思うんです。 そのためには、やっぱり下松は友好的な、友好都市とか姉妹都市、提携結んでおりませんけども、こういった歴史をたどりながらつながりをつくっていくというのも大事なことだろうと思うんです。 そのためには、やっぱり行政同士というよりも、何らかのこの、日立さんは笠戸工場を、先ほど命名の件で、地方史研究会の話が出てきましたけども、私も昨年、日立さんにはちょっとお邪魔をしましたし、その中で小坂の話もいろいろ聞いたことがありますが、やはり官だけちゅうより民同士がつながりをつくる中で、官も加わっていくという、そういった面が必要だろうと思うんで、そういう意味では、市民の皆さんも含めて、議会の皆さんも含めて、何かそういう流れ、醸成をしていくということが大事なんじゃないかということで、おっしゃるとおり大きなエネルギーが要ると思うので、しかし、大きな夢を見ていきたいなという希望は湧きましたので、中間的な感想でございます。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) 同感でございます。まだまだ久原房之助に触れたいんですけど、半分たちましたんで、ちょっと住みよさのほうに行かせてもらいます。 住みよさのことですが、壇上で申し上げたように、約92%の人がその住みよいということを知っておると、そして、82%の方が自分で実感をしているというようなアンケートの結果でありました。このことについてどういうふうな受けとめ方をされますでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) ありがとうございます。いつもこういって市民アンケートをとっていただき、いろんな分析をしていただいております。感謝申し上げます。 住みよさランキング、ことしは22位ということになっております。これについては、やはり、こうやって一般質問で取り上げていただけると、あるいは、マスコミの方にこうやって取り上げていただける、こういった効果もあると思うんです、92%の方が御存じであるといったところ。 きょう、これをケーブルテレビ、見ておられる方がありましたら、もう2%、3%上がるだろうと、そのように思いますので、こういった発信をするというのがやっぱりこの認知度、こういったものにつながるんだろうというふうに思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願いします。 それと、やはり市勢要覧にも若干、民間のランキングではございますけれども、住みよさランキングのことも記しております。またポスター等も出しておりまして、こういった、市のほうも少しでも皆さんにこの住みよさを実感していただける、数字はいいほうがいいですから、こういったものはしっかりとこれから発信していきたいと、そのように考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) そのアンケートのことですけど、いろいろ気づきがあるんですが、ちょっとアンケートして気づいたこと、きょうは1つ半ほどお話しますけれど、やはり、公共交通機関の未整備ということを上げられた方が、劣っているということで上げられた方が多いんです。車を運転しない高齢者のほとんどは、買い物難民のことをずっと訴えて来られました。今回も相当話題になっていますが、少し対応を急ぐ必要があるような受けとめ方をしました。今回の劣っている点では一番これが気になりました。 それからもう1つ、これは別の視点ですけど、アンケートの中で、市に何度か要望したが返答がないと、意見が1人じゃありません、3人ほどありました。その内容はともかくとして、返答がないと市民が受けとめるということの事実です。恐らく担当者としては、返事はしているという感覚なんでしょうけれど、市民の意見に対して回答をするというスタンス、これをどう指導をしていらっしゃいますか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) そのような御意見があったということは厳粛に受けとめて、反省もし、指導をしていかないといけないと考えています。いろんな御要望がございます。それに全てお答えできかねることもあるんですが、しかしながら、しっかりと職員がそれを聞いて、受けとめて、できないならできないということを丁寧に、親切丁寧にお答えするということが基本中の基本でございますので、もし、そういったことができない事例がありましたら、またしっかりと指導をしていきたいというふうに考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) 3人の実績があったことをぜひ重く受けとめてほしいと思いますので、各部門の方、よろしくお願いをします。 それから、次に、ワーストランクのことに多少触れてみたいと思います。1つは毎年同じことを言っておりますが、Bの2を見てくださいますか。Bの2、これが当市の最低ランクなんですが、777位、特養と老健のみが対象になっているとは言いながら777位でございます、最下位です。 2018年度からグループホームを18床、ケアハウスを80床進めていると昨年答弁をいただきました。また同じような質問をさせてもらいますが、私の知り合いが隣接市の養護老人ホームの事務長をしておるんですけれど、幾ら下松市が待機者が多いと言われても、自分のほうに流れてくるようなことはほとんどないよと、それから、ショートステイが一番今、人気であるというような話でありました。 だから、特養と老健だけをターゲットにするのは、ちょっと手法のとり方が間違っておるかもしれません。それを含めてどういうあれを持たれますか。これは最下位でございます。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) 昨年、たしか議員さんおっしゃるとおり、グループホーム18床とケアハウス80床について、第7期の介護保険事業計画の中で新設をする予定にしているというお話をさせていただきました。そのときもこの2つの施設については、残念ながら住みよさランキングの対象施設になっていないと。 ただ、ケアハウスは、別名経費優良老人ホームということですので、低所得者の方にも利用しやすい、そういう施設になろうかというふうに思っております。その点では住みよさランキングの点ではプラスにはなりませんが、市民には喜ばれる施設になるんではないかというふうに思っております。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) 私もそういうふうな受けとめ方をしております。 もう1つ、2番の不良ランクは、④の子ども医療費助成の651位なんです。当市は高校までもという市がある中で、確かにこの意味では流れにおくれておるということかもしれません。堀本議員は、財務面でのバランスを考えながら推進してはというような控えめな話をされました。それから市長はこの対応は全国同一歩調でやるべきことではないかというようなことを述べておられました。 ここでは医療費助成の是非を問いかけることはやめますけれど、兵庫県の三田市が、これは早くから対応しておると思うんですが、聞くところによるというか、ある会で聞いたんですが、平成30年度以降、所得制限はあるんでしょうが400円の自己負担を求めたと、それから、32年からはそれを800円にするというような、ネットで載っておりました。子育て部長は聞き取り調査をしていらっしゃいます。このことについてコメントをいただけますか。 ○議長(中村隆征君) 鬼武子育て支援担当部長。 ◎子育て支援担当部長(鬼武良光君) 三田市の場合ですが、これは全国でも珍しい、今、逆行するような政策でございますが、平成30年の7月から、議員さんが言われたように一部負担金を取られ、令和2年の7月から、これはまた所得によりその額を引き上げるという施策を取られるということでございます。 この目的としましては、危機的財政を改善するための行財政改革ということで、年間7,800万円の財源を確保しようというのが目的と、それともう1つ、これはまだ現在、結果は出ていないんですが、過剰受診の抑制効果を上げようという目的でやられているようです。こちらのほうはまだ結果は出ていないということです。 少し弁明したいんですが、この順番です。651番という順番を探して、なかなか出て来ない、議員さんは直接聞かれたということなんですが、光市・周南市が例えばうちより上だったら、この順番のつけ方がどうなんかなというようなちょっと疑問があります。 というのは、光市は高校生まで対象にしておりますが、本市の今年度の予算額と比べて1億円弱少ないわけです。周南市も今年度、中学校まで対象を引き上げられましたが、本市の予算額とほぼ同額なわけです。受益者がどれだけいるかという観点から考えますと、どちらの政策がいいのか、この順番のつけ方がどうなのかというのは少し疑問を持っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) 十分福祉にお金を払って、その分、その交付税でバックしてもらうという、やめましょうね、これ以上。何かどうか憤りに近い感覚を持ちますけれど、やめておきましょう。 3番目の不良ランクは、12番の市民1人当たりの歳出額という、これやっぱり市民1人の歳出額が多いに越したことありません。たくさんのお金を市民に使ってもらっていると、市民は豊かになるのかというような観点もありますが、財政健全化という観点が抜けておるというふうに思いながら、⑫を見ています。 ほかにワースト4は都市公園面積、5番目は持ち家世帯比率、これらを見ると、檀上でも申し上げましたけど、本当に徹底的に対応策を迫られるというようなものでないというこの安心感を持つと思うんですが、皆さんはどういうふうに思われるでしょうか。 次に、上位ランクを見ていきたいと思います。水道料金はいつものことで認識度も高いのでちょっと置いておきます。 もう一つ、1位は転出人口比率でございます。Bの2の年間社会増というところを見てくださいますか。社会増です。14年は53人のマイナスでしたが、15年、16年、17年とプラスになっています。17年は616人もプラスだったものですから、今回は1位、計算上は11位なんですけれど、1位というふうになるということでありました。これも向こうの問い合わせの結果でございます。 ここでは、やはりこのことについてどうこうというわけではありませんが、18年を見てくださいますか。これは23人のマイナスになっておるんです。23人のマイナスになっておるということは、来年は数字が、ランクが落ちるということです。ところが、18年になって、ことしになって222名ぐらいまた社会増になっていますから、ちょっと来年は住みよさランキングががくっと落ちるかもしれませんが、1年間辛抱せざるを得ないというふうに思います。 ともかく南花岡、天王台、それから、これで100戸ぐらい、それから、瑞穂町のマンションは来年2月に64戸、それから、光の武田薬品の工場移転に伴って、現在まで70人、家族はいますからもっとふえると思いますが。それから、来年の初めまでにまだ30人、40人ほど従業員がこちらのほうに移ってくるそうです。そういうことを含めて、今後の人口推移をどういうふうに見ておられますか。 私は、先ほど申し上げたように、ちょっと3番を見てくださいますか。3番の人口増加率、Bの3です。これは、先ほど申し上げたように6番ですが、住みよさがいいというのに、黒部以下は1%以上人口が減っておるんです。下松市で人口が1%減るというのは570人ぐらい減るということです、年間に。570人も人口が減るといったら、下松では大事になります。対応策が迫られることになります。しかし、住みよさはいいけれど、1%以上減ってきておるわけです。 そういうことも含めて、この住みよさと人口の関係、そういうことも含めて、どういうふうな感覚を持っていらっしゃいましょうか。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 住みよさと人口との関係というお尋ねでございます。 来年度になりますけれども、国勢調査も開催といいますか、5年に一遍あります。この国勢調査でどの程度の人口規模になるか、この辺が今後のいろんな人口のベースになってこようかと。 住民基本台帳につきましては、現在5万7,247人ということで、ピークの平成30年1月末、5万7,282人だったんです。これが一番下松市の最大の人口でございます。先月末といいますか、7月末にはそれに近づいてきたんですけれども、若干人口が減ったということで御理解いただけたらと思いますけれども、やはり、これからは人口は減っていく傾向にあろうかと思います。 ただ、いろんな要因の中で宅地開発、マンション、そういったものが多々といいますか、ありますので、その辺では人口減少は緩やかな人口減少社会に下松市は入っていくだろうと、そのように推測しておるわけでございます。 ただ、人口ビジョン、あるいは地方創生のまち・ひと・しごと関係で申しますと、2045年度、そのあたりには5万人になるんではなかろうかという推計でございます。これは、あくまでも人口ビジョンの中でのお話でございますので、これをいかに食いとめるかというのが今からの施策、定住であったり、移住であったり、こういった施策につながっていくんだろうと思いますので、これを皆様方に住みよさを実感していただくために、今から総合計画も立てますし、また、総合戦略も立ててまいりますので、その中でお示しをしていきたいと、このように考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) B表のついでに4番の人口全国順位というのをもう一度見ていただけますか。15年から500位以下ずっと行っていますが、19年で現在484番目でございます。そして、2045年の将来推計人口は416位でございます。この416位が額面どおり達成できれば住みよさというものもついてくるだろうと思います。ぜひ一緒にやっていきたいなという感覚を持ちます。 最後に、最近驚いたことがあります。土地開発公社の解散時の残預金が6億2,700万円あったということです。私の一般的な土地開発公社の見方は、塩漬けになった不良在庫で母体の地方公共団体が出口が見つからずに困っているという印象を持っておりました。 下松市の公社が葉山の工業団地や旗岡団地に果たした役割を加味すると、どんな経緯で下松市だけこんな成功をおさめたのかと興味が湧いてまいります。第三セクター的事業の成功例として総括が必要ではないかと思うんです、私は。加えて、この事業の成功は市民にどう伝わるのか、または伝えようとしているのか、そして、伝えなくてもよいのか、そう私は考え込んでしまいます。 10日の質問では、金藤哲夫議員が「行政各部門は、うまく行っていることを上手にアピールすべきだ」と、思いのほか優しい言葉をかけておられました。(笑声)同感いたします。 私は、今回2つのテーマを取り上げましたけど、住みよさランクも順位の上下には大した興味ありません、正直言うと。当市の各部門のデータが、全国レベルの中でどのような位置を占めるのか、殊に当市がすぐれている項目を市民に認識してもらう、そして知らしめることで誇りと自信を与えることこそ、住みよさランキングに求められるものじゃないかと思うんです。 同様、久原房之助の大河ドラマがそう簡単に実現できるとは思いません。しかし、大河ドラマの実現推進や関係友好都市の推進する過程で、市民に久原房之助の価値を知らしめる、そして、我がまちの歴史を知ることで、我がまちの存在価値を認識する、それが重要なポイントだと思うんです。この質問もそうですけれど、そのための機会を行政の方々にさまざまに企ててもらいたいというのが私の本音であります。 知らしめるとは上から目線の言葉のようですが、市民に知っていただくという感覚でございます。それを、ちょっとダブるようですが、総務部長、知らしめるということに対して、行政のほうの決意というか、今後の方針を聞きたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 我々下松市役所の職員というのは、PRが下手なのか、おとなしいのか、そういったことが非常に苦手であったと思います。 ただ、これからの時代というのは、やはり、アピールして、いいことはいい、悪いことも含めてどんどん情報発信していくということが大事ではないかということを考えております。 いろいろ今議会でも情報発信ということがテーマにあったと思うんですが、SNSも使ったりとか、いろんな手法で多くの方々に事業を知っていただいて、下松をPRできるような、そういった攻めの市政に転じていく必要があるかなというふうに考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 阿武一治議員。 ◆15番(阿武一治君) よろしくお願いします。終わります。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、10分間休憩をいたします。午後1時44分休憩 午後1時54分再開     〔副議長 高田悦子君 議長席に着く〕 ○副議長(高田悦子君) 議長を交代いたします。 会議を再開いたします。 引き続いて一般質問を行います。河内裕文議員。    〔16番 河内裕文君登壇〕 ◆16番(河内裕文君) 皆さん、こんにちは。新生クラブの河内裕文でございます。通告に従い一般質問を行います。 1、高齢社会における課題について。 内閣府の「平成30年度版高齢社会白書」によりますと、我が国の総人口に占める65歳以上人口の割合、いわゆる高齢化率ですが、27.7%、山口県では33.4%と記されています。 下松市においては、現在29.2%のようでありますが、笠戸と米川を出したいということで、少し古いデータではございますが、平成29年12月の一般質問に対しまして、29年10月末時点での高齢化率が出ております。そのときは、下松市は28.9%であり、特に笠戸島地区は49.5%、米川地区は52.5%と高い水準で推移しているとの答弁があったところです。 今回は、高齢者に関する交通事故防止と、高齢者の人材活用について質問をいたします。 (1)交通事故防止について。 最近の交通に関するニュースのキーワードは、あおり運転と高齢者の事故ではないでしょうか。あおり運転では、後方からの追い上げ、急な割り込み、蛇行運転、幅寄せ、前方での急停車など、危険で悪質な運転行為です。 高齢者の事故では、ブレーキとアクセルの踏み間違いなど運転操作ミス、歩道の暴走や高速道路の逆走、認知症のドライバーによる悲惨な事故など、こういったものもふえております。そのうち高齢者の事故ニュースでは、報道の仕方にもよるのかもしれませんが、以前は高齢者を被害者、交通弱者として扱われていたものが、最近は加害者として扱われたものが多くなりました。 そこで、①交通事故に遭わない、被害者、加害者にならない対策についてお聞きをします。 交通事故防止対策として、年間では春と秋の全国交通安全運動、夏と年末年始の交通安全県民運動、さらには年2回の高齢者の交通事故防止県民運動、毎月1日・10日・20日は市民交通安全の日、そのほかに県民交通安全の日、反射材着用推進の日、高齢者の交通安全の日、交通事故死ゼロを目指す日が設定され、警察署や交通安全協会など関係機関と連携し、交通安全の啓発活動に取り組んでおられることは承知しております。 これらソフト面の対策のほか、道路拡幅や信号機設置など、ハード面の対策も必要と考えます。この点について考えをお聞きいたします。 次に、②運転免許証自主返納についてお聞きします。 6月定例会で同僚議員の質問に対し、「昨年度は150人の方が返納され、ほぼ全員の方に防災ラジオを記念品としてお配りした」と答弁がありました。それ以降の免許自主返納実績や免許保有者に占める高齢者の割合など、現状と課題についてお聞きします。 次に、③下松市地域公共交通網形成計画の進捗状況についてお聞きします。 平成29年6月に策定された下松市地域公共交通網形成計画は、平成33年度、2021年度までの5年間の計画です。ほぼ半分の期間が経過しました。既に完了した事業など、進捗状況についてお聞きします。 次に、(2)人材活用について。 平均寿命の伸びや生活スタイルの変化に伴い、元気な高齢者が増加傾向にあり、従来の保護すべき対象から、自立し社会に貢献、牽引する高齢者に変わってきています。この方々は、これまでの人生において身につけてこられた知識、技術、技能、人脈など、多くの財産を保有しておられます。少し言葉が不適切かもしれませんが、この財産を活用しないのはもったいないことです。蓄積されてきたものを地域社会の中で活用する場、参加を促す仕組みづくりが必要と考えます。 そこで、頭に浮かんできますのが、私の先輩も会員として活動されているシルバー人材センターがあります。 ①シルバー人材センターについて。まずは、シルバー人材センターとはどのような組織なのか。成り立ちや事業の進め方などについてお聞きします。 また、事業内容など、現状と課題についてお聞きし、1回目の質問といたします。 ○副議長(高田悦子君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 河内議員の一般質問にお答えをいたします。 1、高齢社会における課題について、(1)交通事故防止について、①被害者・加害者にならない対策について、②運転免許証自主返納についてに一括してお答えをいたします。 全国的に高齢者が当事者となる交通事故が発生する中、本年の県内における交通死亡事故の半数以上につきましても、65歳以上の高齢者が被害者または加害者としてかかわっているところであります。 このような状況の中、本市では年4回の交通安全運動期間を中心に、警察署、交通安全協会等の関係機関との連携を強化し、高齢者が集うさまざまな機会において交通安全講習会を行うなど、啓発活動に取り組んでいるところであります。 また、運転免許保有者の25%を占める高齢者の免許証自主返納につきましては、本市の返納件数は本年7月末で164件となっており、昨年と同時期の127件より増加しているところであります。 今後も、引き続き交通安全意識の向上につながる啓発活動を推進し、高齢者の交通事故防止に努めてまいりたいと考えております。 ③下松市地域公共交通網形成計画の進捗状況についてにお答えをいたします。 本市では、平成29年6月策定の下松市地域公共交通網形成計画に基づき、計画に定めた目標を達成するための施策を順次進めているところであります。 具体的には、これまで下松駅のエレベーター設置等によるバリアフリー化の推進、公共交通マップの作成による情報提供の充実、笠戸島地区における運賃負担軽減実証実験の実施、バスロケーションシステムの導入による利用者の利便性向上等の事業を着実に実施してまいりました。 また、利用者の要望等を踏まえた待合環境整備については、関係者の協力を得ながら進めており、周辺部における住民の移動手段確保の推進については、来月から米川地区等においてコミュニティバスの運行を開始することとしております。 今後は、米川地区と同様に高齢化の進展や地理的な問題を抱える笠戸島地区等周辺部の公共交通の方向性について、米川地区のコミュニティバス導入における取り組みも参考にしながら、早急に検討をしてまいりたいと考えております。 つきましては、引き続き住みよいまちづくりの実現に向けて、関係者との協働のもと、地域や利用者の実情に応じた、利用しやすく、将来にわたり持続可能な公共交通の構築に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 (2)人材活用について、①シルバー人材センターについてにお答えをいたします。 公益社団法人下松市シルバー人材センターは、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に基づき、昭和62年8月に社団法人下松市シルバー人材センターとして発足し、ことしで活動32年目となります。 シルバー人材センター事業は、働く意欲のある高齢者が、長年培った知識や経験、技能を生かして就業することにより、生きがいの充実や地域社会へ貢献することを目的としており、現在約500名の方が登録され、軽作業や施設管理のほか、さまざまな業務を受託し活動されています。 しかしながら、近年、65歳までの継続雇用など、雇用環境や社会情勢の変化により、会員数、受注件数ともに減少傾向が続いており、会員の確保が最大の課題であると伺っております。 その対策として、入会説明会の開催や就業開拓推進員の配置により、新規会員及び就業機会の確保を図るとともに、正月飾りの製作など独自事業を行い、シルバー事業の活性化に努めておられます。 今後も、少子高齢化社会が進む中、一億総活躍社会の実現に向けて、シルバー人材センターの果たす役割はますます重要になっており、市といたしましても継続した支援を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 2回目の質問以降は、一問一答方式でお願いします。 それでは、交通事故防止についてから入りたいと思います。 ハード対策として、特にお答えがありませんでしたが、私が思い浮かぶには、歩行者と車両、ガードレールやガードパイプなどで完全分離、あと、先日ありました完全な自動運転等々考えられるんですが、実際には現時点実現不可能であり、運転する側の対応に委ねるしかないのかなと思っております。 高齢者の運転については、政府が高齢者専用免許の創設、こういったものを決めたという記事もありました。具体的には、対象者は認知機能検査と高齢者講習が義務づけられている75歳以上、運転できる車については、衝突被害軽減ブレーキ、踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱防止装置などの補助装置がついたものなどが考えられているようです。 そこで、安全機能付自動車などへの補助制度について確認をしてみたいと思います。 ことし6月に東京都小池知事は、アクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を防ぐ装置を購入した高齢者に、購入設置費の9割程度を補助することを表明されました。また、他の自治体では、高齢者先進安全自動車購入費補助金として、先進安全装置が搭載された新車を購入の際、3万円を上限に補助する制度を実施しているところもあります。 平成29年12月の私の質問に対し、「個人の財産形成にもつながりますので、市が助成金を出すというのは困難だというふうに考えております」と回答がありました。再度になりますが、本市において安全機能付自動車の購入やペダル踏み間違い防止装置の購入設置に対する補助制度の創設の考えをお聞きします。 ○副議長(高田悦子君) 松井生活環境部長。 ◎生活環境部長(松井淳君) 前回の御質問では、安全機能付の自動車の購入、これにつきましては、やはり何百万円する車ですので、個人資産の形成につながるということで、厳しいというお答えをしておりましたが、今もやっぱり厳しいと思います。 最近、ペダルの踏み間違いの防止装置の購入、これの件数が今紹介されましたが、これにつきましては効果があるかどうか、先進自治体の事業の内容を確認しまして、また国、県、他市の動向を踏まえて検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 検討をしていただけるということでございます。よろしくお願いいたします。 要望になりますが、道路の中央線です。市道中央線じゃなくて、道路の真ん中を通っている中央線と、道路または車道の路端寄りに引かれている線、車道外側線と言うそうですが、これの整備についてお願いをしていきたいと思います。 最近の安全装置のついている車は、車線維持支援制御装置とか車線逸脱時の警報装置など、こういったものがついておりますが、道路に引かれた線をカメラで検知していくものでありまして、せっかくの機能を有しておっても、線が検知できなければ何にもなりません。 そこで、線が消えかかっていたり、消えている部分については整備をお願いしたいと思います。 また、県道や国道においても、市のほうから要請していただくようにお願いをしておきたいと思います。 次に、運転免許自主返納について行きたいと思います。 自主返納が進まない理由、3つほど考えてみました。まず1つは、生活に困る。これについては、後出てきます公共交通網との絡みがありますので、後回しにします。 2つ目として、身分証明書がなくなるということです。運転免許証を返納すると、本人確認など証明するものがなくなってしまうと思っている方がいらっしゃいます。これに対し運転経歴証明書というものがあります。この運転経歴証明書は、山口市にあります総合交通センター、もしくは警察署で手続ができます。この手続のサポートや、手数料がかかるんですけど、1,100円。これの補助など考えられないでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 松井生活環境部長。 ◎生活環境部長(松井淳君) 経歴証明書についてですが、これは住民票や顔写真が必要となりますが、手続自体につきましては、申請書に記入するだけで非常に簡単ですので、問題ないと考えております。 手数料の補助につきましては、また他市の動向を踏まえ今後、検討していきたいと思います。 以上です。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) よろしくお願いします。返納と同時の場合は手続も簡単だというふうに聞いておりますので、その辺の周知もお願いできればと思います。 もう1つあります。マイナンバーカードです。これは市役所での手続ができるものです。マイナンバーカードの交付手続のサポート、これはできないでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 松井生活環境部長。 ◎生活環境部長(松井淳君) マイナンバーカード、これにつきましては、取得、非常にパスワードが要ったり、顔写真も自分で撮るなど複雑ですので、市民課の職員が常時丁寧にサポートしておりますので、ぜひ御利用いただけたらと思います。なお、手数料についてはかかっておりません。 以上です。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) よろしくお願いします。普及率の促進にもつながりますので、ぜひお願いいたします。 次に、3つ目です。自主返納してもメリットが少ないです。自主返納をすると防災ラジオがいただけるということはわかりましたが、自主返納をしたことを証明する運転経歴証明書、または運転卒業者サポート手帳を提示することで、さまざまなサービスを受けることができます。 市内のタクシー会社では、タクシー料金の1割引き、大城では入浴料の割引、そのほか支援企業、お店での飲食代金などの割引があります。このほか、もっと魅力的な特典の追加が必要と考えますが、いかがでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 松井生活環境部長。 ◎生活環境部長(松井淳君) 山口県警では、サービスが利用できる先ほど言われた大城とか協賛企業の拡大に努めております。返納者への特典の増強に取り組んでいるところでございます。 下松市も、御紹介がありました平成29年から防災ラジオをお配りしておりまして、今後は複数の中から選ぶセレクト方式等を導入して、喜ばれる記念品を考えていきたいと考えております。 以上です。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) お願いします。 先ほど御紹介した飲食代金等の割り引きができるというものですが、これは、どこで、どんな特典が受けられるのか、店頭への表示などをしていただくこと、また、先ほどありましたけど、支援していただける企業、お店、こういった拡大のほうもよろしくお願いをいたします。 次に、生活に困るについてです。公共交通網が整備されている都会では自家用車がなくても生活ができますが、地方ではそうはいきません。公共交通網の早期整備が待たれるわけです。 きのうから出ておりますが、米川地区では高齢者を対象に「あったか便」がボランティアの方々によって運営されておりますが、ことし10月1日からコミュニティバス米泉号が定期運行いたします。 先日、同僚議員から詳しく紹介がありましたので詳細は省きますが、バス停までが遠い方でも、事前予約によりバス停まで連れて行ってくれるシステムもあります。また、高齢者に限らず、どなたでも利用できる米泉号です。米川地区の方々の不便解消に役立つものと思っています。多くの方が利用されることを期待しております。 また、バリアフリー化については、下松駅の南北自由通路、市道橋上通りですが、これの南北と駅ホーム、上下線におりる計4台のエレベーター設置と、電車車両とホームの段差解消、駅北口に多目的トイレ設置など、先日の3日、完成記念式典があったところです。 そのほか、答弁にもありました公共交通マップ作成、バスロケーションシステム導入など、着実に整備が進んでいると承知しております。 それでは、そのほかの個別事業について尋ねたいと思います。 都市間、地区間の幹線サービスの強化ということがあります。特に、通勤・通学における利便性向上に配慮し、支線との乗り継ぎが円滑に行えるよう、利便性の高い運行時間帯への便の設定、運行回数の確保を目指すとあります。 先般の高校生との懇談会でも、通学時間帯の増便など意見をいただいたところであります。この事業についてはいかがでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 公共交通のお尋ねでございます。 せんだって高校生の懇談会というのがあったということを聞いております。この下松市地域公共交通網形成計画を計画する際に、やはり高校生にもアンケート調査を実施しております。いろいろな乗り継ぎの問題、ダイヤの問題、学校によって始業時間が変わったりいたしますので、そういったアンケート調査は実施しておるところでございます。 ただ、なかなかダイヤの設定については、現状おおむねスムーズにはいっておるんだろうとは思うんですけれども、なかなか市のほうがダイヤ改正に向けて云々というのができない、そういった状況にあります。 それと、現状を申しますと、やはり利用者が若干減りつつあるとか、あるいは、高齢化によって運転手さんが不足にしておるといったところから、なかなか便数の確保とか、あるいは運行が厳しい状況になっています。 これらを踏まえまして、やはり下松市で地域公共活性化協議会、こういったものを設けておりますので、この中でいろんな公共交通の事業者も入っておられますので、いろいろ議論をしてまいりたいと思っています。だから、いろいろな御意見をいただきながら、よりよい公共交通になるように努めてまいりたいと、そのように考えております。 以上です。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) お願いいたします。 次に、市街地の主要施設を回る新規バス路線の導入についてです。 主要施設を中心に市街地を回る新規バス路線、いわゆる「ぐるりんバス」の導入を検討とあります。この事業についてはいかがでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) ぐるりんバスの新規路線導入についてというお尋ねでございます。 この10月から米川地区、花岡、コミュニティバス、これを開設いたします。それとともに、やはり笠戸島地区の問題があろうかと思います。そういった、やはり周辺部の問題解決をすることが、まず早急にやらないといけないかなといったところで、現時点でこのぐるりんバスについては、保留といいますか、今後の課題ということで協議会の中でも残っておると、そのような状況でございます。 以上です。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 期待もありますので、よろしくお願いいたします。 では次に、先ほどありました運賃負担の軽減策の検討についてお尋ねします。 運賃負担軽減実験を行い、効果を検証。検証結果に基づき、本格的な負担軽減制度の実施について検討とあります。これも先日の同僚議員の質問にもありましたが、笠戸島路線で運賃軽減の実証試験を実施されました。この結果と動きについて再度お聞きします。 ○副議長(高田悦子君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 運賃負担軽減事業、笠戸島地区において実証実験を実施させていただきました。その結果につきましては、この前も御答弁させていただきましたけれども、新規の利用者になかなかつながらなかったと、アンケートの中では、やはり運賃が高いよということでこの実証実験をやったわけなんですけれども、結果として出てきていないというのが実情でございます。 やはり、高齢化の地区でもありますし、生活の公共交通として、あるいは、買い物、通院、通勤、通学、こういったものがあろうかと思います。それに加えて、観光地としてでも笠戸島はあるわけでございまして、その辺も踏まえた新しい方法といいますか、この辺も模索していかないといけないかなといったところで、またこの協議会の中でもんでみたいと、そのように考えております。 以上でございます。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) わかりました。運賃を下げても余り利用者が増加しなかった。新規の利用者につながらなかったということでございます。その理由をちょっと考えてみたんですが、まだまだ自動車が運転できる方がいらっしゃって、わざわざバスに乗らなくてもよかったのかなということと、乗りたい時間帯にたまたまダイヤがなかった、そういうこともあるのではないかなというふうに思いました。 笠戸島の奥のほうに住んでおられる方とお話ししたとき、運賃を下げたことで大変喜ばれておられまして、もっと実験を長くやってほしかったというふうな声も聞きました。「米川地区のコミュニティバス導入における取り組みも参考にしながら早期に検討する」とも答弁がありました。 いずれにしましても、利用者の利便性が向上するものとなりますよう早目の対応のほうをよろしくお願いします。 高齢者に対し、なぜ免許を返納しないのか。免許を自主返納しないのは悪いことであるかのような報道がされていますが、車を運転しないと生活ができない社会を変えていくべきだというふうに思っております。改めて早期の公共交通網の整備・充実をお願いしておきたいと思います。 次に、シルバー人材センターのほうに移りたいと思います。 まず、会員についてお尋ねいたします。 答弁の中では、会員の確保が最大の課題とありましたが、入会の条件や会費、こういったものについてお聞きしたいと思います。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 入会条件は、まず入会説明会に参加していただいて、シルバー人材センターの基本理念、自主・自律・共働・共助、この基本理念のもとで、その趣旨であります高齢者の豊かな経験や能力を生かして、臨時的かつ短期的な仕事を通じて健康や生きがいを高め、同時に地域社会に貢献すること、まずこの説明をする。そして、この説明について御理解いただくこととなっております。 年間の会費は、4月から9月に入会される方については2,400円、10月以降ですと1,200円となっております。 以上です。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 年齢については、いかがでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 基本的には60歳以上の方が多いというふうに聞いております。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) それでは、申し込みを待つだけでなく、会員確保ということでございますので、能動的に勧誘活動が必要ではないかなと思います。会員獲得に向けた取り組みとして、今ありました入会説明会、これ以外に何かされていますでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 地域の情報誌へ広告を掲載するとともに、シルバー人材センターの会員の中で就業開拓推進員の方が2名いらっしゃいます。そして、受注案内と会員募集のチラシを1年かけて戸建て住宅全戸に配付も行われて、そういうPRに努めておられます。 また、ボランティア活動の一つ、地域貢献としてですけど、シルバー人材センターの会員の方、そして事務局と、会員の増強のPRも含めて、10月には道路清掃も行われたり、また、11月の福祉祭りにおいて、そちらのほうにも参加して、シルバー人材センターのPRとか会員の募集等も行っておられるという状況です。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) PRをいろいろされているということでございます。 次に、事業内容、種類についてお伺いしたいと思います。 いろいろな仕事を受けられていると思いますが、どのような仕事がありまして、近年どのような仕事が多いのか、どういったことを頼まれるのが多いのか、その辺の実績などがわかればお聞かせください。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 一般的には、事務分野、毛筆筆耕、宛名書きとか、それとか屋内外の作業、清掃、それから草刈り、除草、そして、例えば技術を必要とする分野では剪定とか大工仕事、最近では福祉の関係の業務ということですけど、やはり、最近の傾向としてイベント会場の設営撤去の補助とか、そういうこと、そして、恒常的には剪定、なかなかこれは順番待ちで大変厳しい状況ですけれども、そういうところが多いと聞いております。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 順番待ちというところもありました。会員がふえれば、その辺もスムーズにいくのかなと思いますので、引き続きよろしくお願いします。 次に、事業の進め方について確認したいと思います。 発注者、仕事をお願いする方、それとシルバー人材センター、それと会員の方、この三者の関係といいますかシステム、それと、お金の動きについてお聞きしたいと思います。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 発注者、センター、会員とその三者の関係、お金の動きということですけど、発注者といえば一般家庭、それから、企業さん、地方公共団体等あると思いますが、この発注者から下松市シルバー人材センターへ、主に電話、あるいは窓口のほうに来られて仕事の依頼をいただくと、そして、シルバー人材センターから会員へ仕事の内容を説明して、会員の了解が得られれば、会員が発注者へ連絡して仕事に入ります。 仕事が完了すると、会員の方はシルバー人材センターへ終了報告書を提出をして、センターはそれをもとに請求書を作成し、発注者に請求及び支払いを受け、その後センターから会員に配分を支払うことと、こういう流れになっております。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) わかりました。直接発注者と会員の方がお金のやりとりはないというふうに理解いたしました。 次に、事業実績についてお伺いしたいと思います。 平成24年の4月1日から公益社団法人となって、営利目的ではないとしながらも、多くの仕事を受注する必要があると思っておりますが、企業、一般家庭、公共団体などからの受注件数であるとか金額、こういったものの実績、傾向についてお伺いしたいと思います。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 平成30年度実績でちょっとお話ししたいと思います。 派遣事業を除く全受注件数が3,363件、受注額は2億913万円、このうち一般家庭が1,656件の3,588万円、企業さんから1,189件の1億268万円、公共団体からは484件の6,611万円。そのほか6事業で34件、約450万円となっています。また、派遣事業では平成30年度実績で213件ぐらい、金額があって2,760万円ぐらいと、これは横ばいという状況です。 先ほどの傾向というか、一般家庭、地方公共団体関係等は大体横ばいぐらいです。件数とか含めた、やや横ばいから気持ちぐらいはちょっと下がっていますが、ほぼ横ばいだと思われます。企業さんのところが1,000万円ぐらい減っていまして、そういうような傾向となっております。そういうことで、あわせて企業さんへのPRを含めて大事なところかなとは思っております。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 会員が約500人の中で、すごくやられておるなというのはわかりました。 次に、保険についてお伺いしたいと思います。 就業中にけがをされた場合、保障はあるのでしょうか。保険についてお聞きします。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) シルバー人材センターの会員になられて、入会されたと同時に、シルバー人材センターの団体傷害保険のほうに加入をされているというのが現状でございます。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 保険に入っておられるということでございます。 けがの場合は、そういった傷害保険で保障されるということでございますが、物損事故、例えば草刈り中に車の窓を破損したとか、そういった場合はいかがでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) シルバー人材センターのほうでは、1年間の目標はやはり「安全・安心に」ということで、これは会員の皆さんもですし、例えばいろんなことを仕事をしながら、そこでの何かの物損的なこととか、今言われたように草刈り中に石が飛んで車の窓とかというのは、極力気をつけてやっておられるのが現状ではございます。損害賠償保険に加入されておりますので、その保険での対応という状況になります。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 損害賠償保険に加入されているということです。もう一つ、自動車事故の場合はいかがでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 基本的にはそれぞれの皆さんが、その現場に自分の車等で行かれることが多うございますので、当然その車に任意の保険を加入しておくということをお願いしていて、その会員の皆さんの加入している任意の保険で対応することとなっております。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) わかりました。 次に、働いたお金についてお聞きしたいと思います。受け取るお金、金額はどのように決まるのでしょうか。
    ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 私自体も、例えばこの業務でこのぐらいでって幾らっていうのは聞いたことはないんですが、配分金として、各会員の作業量に応じて配分されることとなっているということです。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) それぞれの作業量で決まるということでございます。私もシルバー人材センターのほうにお伺いしたときに、最初の見積もりをされるときに、大体何人でどれぐらいでできるということでの金額を出されて分けられるというふうに聞いておりますので、わかりました。 それでは、そのお金については、どのような受け取り方になるんでしょうか。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 現金渡しとかそういうことではなくて、1カ月分を翌月に口座振り込みという形で支払われることになっております。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) わかりました。1カ月分をまとめて口座にということです。 お金を受け取ることで、年金が減額されるのではないかと心配される方がおられますが、年金支給額に影響があるのかお聞きします。 ○副議長(高田悦子君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 年金支給額には影響がないというふうに、私どもはシルバー人材センターの事務局からは聞いております。 ○副議長(高田悦子君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 年金支給額に影響がないということでございますので、働いたら働いた分手元に入ってくるということだろうと思います。 シルバー人材センターで働いて得られる分配金は、年金カットの対象にならないということでございます。60歳以上の方で元気な方、技術・技能をお持ちの方、社会貢献や生きがいを得たい方、そういった方はぜひシルバー人材センターのほうに登録してみましょう。私も、まだありますけど、考えてみたいと思います。 課題で上げられました入会者の確保と受注件数の確保のため、シルバー人材センターのさらなる周知活動のほうをお願いしておきたいと思います。 このほかにも防犯パトロール隊や地域見守り隊などの地域ボランティア、理科ボランティアなどの学習ボランティア、いろいろあります。今回はシルバー人材センターについて取り上げましたが、自分のできる活動、無理せず参加することで、地域社会への貢献、生きがい、収入につながります。元気な高齢者が増加すれば、医療費、社会保障費の抑制になり、市財政へ寄与できるのではないでしょうか。お互いがウイン・ウインの関係になるということで、一般質問を終わります。 ○副議長(高田悦子君) 会議の途中ですが、10分間休憩いたします。午後2時44分休憩 午後2時54分再開     〔議長 中村隆征君 議長席に着く〕 ○議長(中村隆征君) 議長を交代いたします。会議を再開いたします。 引き続いて一般質問を行います。磯部孝義議員。    〔17番 磯部孝義君登壇〕 ◆17番(磯部孝義君) 皆さん、こんにちは。磯部孝義です。通告に従い、一般質問を行います。 大きな1項目め、1、住みたい、住み続けたい下松、まち・ひと・しごと創生総合戦略の展開についてです。 まずはこれを見てください。平成27年10月に策定された下松市まち・ひと・しごと創生総合戦略です。この戦略は、人口減少の波を克服し、将来にわたって、住みたい、住み続けたいと感じることができる下松市を創生するために、計画期間を平成27から31年度とし、5カ年の目標や施策の基本的方針、具体的な施策、アクションプランをまとめたもので、今年度が最終年度となります。 総合戦略の全体目標は、平成31年度、2019年度の人口5万5,000人以上と掲げられています。この1年間の下松市の人口は5万7,000人をキープしており、現在、目標をクリアしている状況にあります。 國井市長は、今年度の施政方針で、まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づいた時代に即応した各種施策を選択と集中の視点から進めると掲げられました。一昨年、昨年の一般質問でも、総合戦略の展開状況を質問しましたが、各種計画との整合性を図りつつ、PDCAサイクルによる継続的な見直しが必要、1期の反省点を踏まえ、2期に向けた戦略を考えるとの答弁でした。 昨年度までの総合戦略の進捗状況はもうすぐ公表されると思いますが、国のまち・ひと・しごと創生基本方針では、最終年の2019年度については、第1期総合戦略総仕上げとして、UJIターン促進、地方の魅力を高めるまちづくり、次の総合戦略検討がポイント、5年間の総点検を経て、第2期総合戦略策定へと示してあります。 国や県では、現在の総合戦略の取り組み結果をまとめ分析をし、第2期計画を策定する動きが出ております。市としても、昨年度までの4年間、そして、今年度の総合戦略の成果と課題を分析し、次の総合戦略につなげる必要があると考えます。 そこで、(1)現在の総合戦略の5年間の成果と課題についてです。 総合戦略の基本目標として上げられた①創業支援、雇用対策など、「しごと」の創生の成果と課題について、②UJIターンの促進など「ひと」の創生の成果と課題について、③交通機関の整備など「まち」の創生の成果と課題について、④ホームページやSNSの活用など、基本目標の実現を支援する情報発信戦略の成果と課題について、それぞれの状況を伺います。 また、⑤5年間のまとめ、検証について、現在の総合戦略の目標やKPI、重要業績評価指標をどう分析、検証し、次期総合戦略のつなげるのか、市の考えを伺います。 次に、(2)次期総合戦略策定に向けたポイントについてです。 国のまち・ひと・しごと創生基本方針2019では、次期、第2期総合戦略の方向性として大きな変更はないが、第1期での継続を力にし、より一層の充実・強化、地方においては国のビジョン、戦略を踏まえ、切れ目なく改定と示してあります。 また、新たな視点として、一つ目、地方への人、資金の流れの強化。2つ目、新しい時代の流れ、ソサエティ5.0などを力にする。3つ目、人材を育て、生かす。4つ目、民間と協力。5つ目、誰もが活躍できる地域社会などが示されています。 現在の戦略の検証及び国や県の戦略を勘案しながら次期戦略を策定することになると考えますが、①戦略目標など次期総合戦略のポイントについて、全体目標となる人口目標や基本目標の見直しの考えや施策事業、アクションプランとして市として力を入れるべき戦略は何か、現時点での考え方を伺います。 また、現在は市長や各部長などで構成される地域創生本部や、外部委員で構成される地域創生戦略会議で、総合戦略の検証がされております。次期戦略策定に当たり、②策定の体制、スケジュールについて、公表時期も含め伺います。 突然ですが、皆さん、タコ公園、カメ公園、どこかわかりますか。市長はわかりますか。タコ公園は新川です。カメ公園は旗岡です。子供たちはぴんと来ると思います。愛称のある公園、いいですね。 では、大きな2項目め、2、「みんなに愛される公園」公園施設長寿命化計画の考え方についてです。 今年度の施政方針では、公共施設等総合管理計画に基づき、質、量、コスト、まちづくりの視点から、最適化・複合化などを含め公共施設のあり方を検討する。公園施設長寿命化計画を策定するに当たり、遊具や建物など施設の健全度調査を実施する。みどりの基本計画に基づき、児童遊園などの都市公園への編入、見直しに取り組むと掲げられました。 下松市みどりの基本計画は、この2019年3月に策定され、公園のあり方などが示してあります。この中で公園に関する課題として4つ。1つ目、トイレを初めとした公園施設の老朽化、長寿命化への対応が必要。2つ目、その他の公園などの位置づけ、都市計画公園の見直しが必要。3つ目、市民の公園利用率の向上が必要。4つ目、避難場所としての活用を視野に入れた防災機能の充実が必要と掲げられています。 そこで、(1)公園施設長寿命化計画策定に向けた考え方についてです。 来年度に公共施設等総合管理計画の公園関係の個別計画に当たる公園施設長寿命化計画が策定されると認識しております。公園には、都市計画公園、都市公園、児童遊園、児童広場、その他広場や公園など、いろいろな種類があります。また、公園には遊具やトイレ、ベンチ、照明灯などが設置され、フェンス、植栽などで構成されております。 ①計画の範囲や対象物の考え方、策定時期について。長寿命化計画に示される公園の範囲や対象物の考え方、また、策定は来年度末、令和3年3月と考えてよいか伺います。 次に、長寿命化計画を策定する上で検討が必要と考えられる②公園などの位置づけの見直し、機能向上の考え方について。児童遊園や児童広場などを都市公園へ編入する背景や考え方、人口や利用者層、周辺の交通事情や施設環境など、地域の環境変化に合った公園の位置づけや機能向上について、市の考えを伺います。 次に、(2)公園などの計画的な整備や管理の考え方についてです。みどりの基本計画の中で、公園に関する課題として上げられた点の対応の考え方を確認します。 まず、①適正な維持管理、更新についてです。公園施設の老朽化、長寿命化の対応については、計画的な点検、診断、修繕といった予防保全型維持管理が大事だと考えます。市の維持管理、更新の考えを伺います。 次に、公園は防災、環境、健康レクリエーション空間、景観形成、子育て、コミュニティ形成など、いろんな役割を有しております。そこで、②防災・防犯の視点や市民が利用しやすいまちづくりと連動した整備について、市の考えを伺います。 次に、③市民に愛される管理体制の構築についてです。第4次行財政改革では、地域住民による公園管理が進められてきました。先月議会で行った高校生との懇談会でも、各学校から公共の場所の清掃活動ボランティアを今以上に積極的に展開したいとの声も出ておりました。各種公園などの現状の管理体制、今後の展開の考えを伺います。 以上、1回目の質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 磯部議員の一般質問にお答えをいたします。 1、住みたい、住み続けたい下松、まち・ひと・しごと創生総合戦略の展開について。(1)現在の総合戦略の5年間の成果と課題について。①創業支援、雇用対策など「しごと」の創生の成果と課題について、②UJIターンの促進など「ひと」の創生の成果と課題について、③交通機関の整備など「まち」の創生の成果と課題について、④ホームページやSNSの活用など情報発信戦略の成果と課題について、⑤5年間のまとめ・検証についてに一括してお答えをいたします。 本市におきましては、平成27年10月に策定した現行の総合戦略に基づき3つの基本目標等を具現化するため、施策、事業の取り組みを進めてまいりました。「しごと」の創生については、製造業の事業拡大による設備投資や雇用促進が図られるなど、多様な業種において総じて雇用環境は良好な状況にあるものと考えております。 また、関係機関との連携を図り、創業に伴う総合的な支援、雇用等に関する情報収集や提供に努めるなど、一定の成果があったものと認識しております。 次に、「ひと」の創生については、これまで婚姻、出産、子育てに係る支援、仕事と子育てを両立できる環境づくりや、子供を安心して育てる環境づくり等を着実に進めてきた結果、一定の効果があらわれているものと認識しております。一方で、奨学金や空き家等を活用したUJIターンの促進については、KPIの目標数値を達成できていない状況にあります。 次に、「まち」の創生については、企業や大学等との包括連携協定に基づく連携施策の展開、下松駅におけるバリアフリー化事業の完了、中部土地区画整理事業の推進等により、持続可能な地域づくりやコンパクトなまちづくりに向けた取り組みを着実に進めております。引き続きKPIの目標の達成に向けて鋭意取り組んでまいります。 次に、情報発信戦略については、ホームページや公式マスコットキャラクターくだまる等の活用により情報発信に努めているところであります。今後も本市を知るきっかけとなるよう積極的な情報発信を通じて認知度の向上に努め、UJIターンの促進や交流人口の増加などにつなげてまいりたいと考えております。 最後に、最終年度を迎える現行の総合戦略の検証等につきましては、PDCAサイクルによる効果検証を行うことが重要であり、進捗状況について、基本目標の数値目標やアクションプランにおけるKPIの達成度等により検証してまいりたいと考えております。 つきましては、第1期の総仕上げとして、検証によって得られた結果や課題を踏まえ、実施した施策の効果を分析し、必要な見直しを行うことによって、より実行性の高い次期総合戦略の策定に反映してまいりたいと考えております。 (2)次期総合戦略策定に向けたポイントについて。①戦略目標など次期総合戦略のポイントについて、②策定の体制、スケジュールについてに一括してお答えをいたします。 次期総合戦略につきましては、国において、まち・ひと・しごと総合基本方針2019が6月に策定され、12月には総合戦略が策定されることとなっております。 地方においても、国の総合戦略を勘案して、地方創生の充実・強化に向け切れ目のない取り組みを進めることが求められていることから、本市においても、引き続き将来にわたって住みたい、住み続けたいと感じることのできる下松市を創生するために、現行の総合戦略の検証・見直し等を踏まえながら次期総合戦略を策定してまいりたいと考えております。 策定に当たっては、人口ビジョンの事前修正など必要な見直しを踏まえ、改めて全体目標を定めることとなりますが、大きな変更点はないものと考えております。 また、施策の検討においては、現行の基本目標や取り組みを基本的に継続し、成果と課題を踏まえた必要な見直しを行い、まち・ひと・しごとの好循環を確立する取り組みを実施できるよう、新たな視点にも重点を置きながら進めてまいりたいと考えております。 最後に、策定の体制やスケジュールについては、短期間という厳しいスケジュールとなりますが、引き続きアンケート調査、外部委員から構成される地域創生戦略会議における議論や地域創生本部による審議を踏まえ、年度末の公表に向けて策定作業を着実に進めてまいりたいと考えております。 2、みんなに愛される公園、公園施設長寿命化計画の考え方について。(1)公園施設長寿命化計画策定に向けた考え方について。①計画の範囲や対象物の考え方、策定時期について、②公園などの位置づけの見直し、機能向上の考え方について。(2)公園などの計画的な整備や考え方について。①適正な維持管理・更新について、②防災・防犯の視点やまちづくりと連動した整備について、③市民に愛される管理体制の構築についてに一括してお答えをいたします。 令和2年度の公園施設長寿命化計画策定に向けて、現在、都市公園23公園の遊具の健全度調査を行っております。来年度には公園灯やトイレなどの施設の追加調査を行い、計画を策定する予定です。 公園などの位置づけの見直しにつきましては、みどりの基本計画をもとに児童遊園などの都市公園への変更に順次取り組んでまいります。公園の整備や管理につきましては、子供からお年寄りまで利用しやすく快適な環境空間となり、安全に安心して利用できる公園となるよう努めてまいります。 あわせて、地域防災計画で避難場所などに位置づけた公園につきましては、災害時の利用を想定した整備や管理など、機能向上に取り組んでまいります。 公園の管理体制につきましては、比較的小規模な公園の除草、清掃などの管理を、自治会や福祉施設、愛好会などの団体にお願いしており、引き続き適切な維持管理に努め、市民に愛される公園となるように取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 2回目以降は一問一答でお願いします。 順番を変えまして、みんなに愛される公園、公園施設長寿命化の考え方についてからにします。 公園施設長寿命化計画につきましては、都市公園23公園の遊具の健全度調査、公園灯やトイレなど施設の追加調査を行い策定するとの答弁でした。改めて長寿命化計画の対象範囲などを確認します。長寿命化計画に乗っかるのは都市公園のみなのか、対象物は遊具やトイレといった施設のみで、フェンスや施設は含まれないと考えてよいのか伺います。 公共施設総合管理計画の中で上げられています公園施設36カ所、インフラ系施設としての公園というふうにも上げられています。その公共施設等管理計画との関係性も含め伺います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 公園施設長寿命化計画についてのお尋ねですけれども、長寿命化計画の対象範囲は全ての公園となります。遊具やトイレ、公園灯などは、長寿命化計画を策定する上で健全度調査と判定を行い、予防管理型か自己管理型かを決定することになります。 フェンスや植栽などは、長寿命化計画の中には含まれますけれども、健全度調査は行いません。したがいまして、引き続き日常点検による適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。 また、公共施設等総合管理計画の中で上げられている施設ですけれども、38カ所ありまして、36カ所がトイレであります。これについても長寿命化計画を策定する上で調査をする予定にしております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 続いて、公園などの位置づけの見直しについてです。 今、長寿命化計画については全てが対象ということでしたが、見直しについては児童遊園など都市公園への変更に順次取り組むとの答弁でした。みどりの基本計画の中に、整備の見直し方針、都市公園への編入を検討する公園など51カ所が示されておりますが、改めて考え方、編入することのメリット、デメリット、方法、手順などを伺います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 51カ所ですか、これは編入する予定で、今年度か来年度手続を行いたいとは思っています。手続としまして、市が所有している児童遊園などにつきましては、都市公園としての名称・位置を公告することにより編入されることになります。 ただ、児童遊園とかでも借地等がありますので、これについては所有者の方の御理解をいただかないといけませんので、所有者の方の理解がいただければ、それも編入できることになります。 それと、メリット、デメリットですが、メリットにつきましては、長寿命化計画に沿って大規模な改修を行うときに国の補助が受けられる可能性があると。それと、先ほど阿武議員のときにもありましたけれども、1人当たりの都市計画面積がふえる、住みよさランキングの指標、それが上げられます。 デメリットとしましては、現在、児童遊園の除草や清掃などは地元の方に無償でやっていただいておりますけれども、これを都市公園にしたときに、引き続きそういう管理でできればよろしいんですけれども、今、管理した街区公園と同じように、委託料なり払うということになりますと、それも維持管理費がふえるという可能性があります。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 次に、みんなに愛される公園に向けまして、いろんな角度、視点から公園の整備に関する市の考えを確認をしていきます。 まず、屋外のトイレの視点です。公共施設管理計画の中では、対象施設として、先ほど言われましたけども、公園施設36カ所で公衆トイレが主に上げられております。その中には、新耐震基準を満たしていない建物、また、トイレが洋式でない箇所があります。公園のトイレは、屋外にある貴重なトイレと言えます。みどりの基本計画策定時の市民アンケートとでは、公園を整備・再整備する場合に必要なこととして、「きれいで利用しやすいトイレの整備」が最も多く回答されています。 先日の議会での高校生との懇談会でも、きれいな公共のトイレを望む声が出ておりました。そこで、公園トイレの整備の基本的な市の考え方、必要性や数量、洋式化、優先順位の考え方などを伺います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 公共施設等総合管理計画の中で、公園施設36カ所で37カ所がトイレということですけれども、現在、建設部のほうで管理してるトイレは46棟あります。そのうち大便器の種類ですけれども、身障用トイレを含めて洋式が16、和式が74器となっております。 トイレ整備の基本的な考えですけれども、トイレの必要性につきましては、公園の規模や、そのある位置とか、その辺によって変わってくると思いますので、今後整備する際には、そのあたりを検討して行ってまいりたいと思います。 また、優先順位につきましては、来年度健全度調査を行いますので、その判定を見て優先順位をつけて計画を立てていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) トイレの視点につきまして、公園トイレ以外の屋外にあるもの、また、最近はコンビニなどいろんなところにできています。そういった施設の利用、全体的な配置を考えた検討が私も必要だというふうに思います。 次に、防災・防犯の視点です。避難場所などに位置づけた公園については、災害時の利用を想定した整備や管理など機能向上に取り組むとの答弁でした。広域避難所となる公園へのトイレ洋式化や、避難所対応あずまやの整備が進められているというふうに認識しております。 また、土のうステーションが設置されている公園もあります。そういった防災の視点での公園整備の考え方、一時的な避難、みんなが集まれる空間にもなり得る公園広場へのトイレ洋式化やあずまやの設置など、今後の整備・計画の考え方を伺います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) トイレ洋式化や避難所対応あずまやの整備についてですけれども、今、下松市地域防災計画に載っております広域避難場所の公園につきましては、順次洋式化を進めております。 そのほかの磯部議員言われました一時的な避難広場、そういうものの整備につきましては、今後、防災担当部局と相談して、整備の検討を考えていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 次に、公園の整備や管理については、利用しやすく快適な環境空間、安全・安心に利用できる公園となるよう努めるとの答弁でした。犯罪場所にならない、見通しがよく、出入口が少なく、施設による死角が少ないなどを考えた植栽やフェンス、施設・建物の位置、また暑さ対応として、涼しさを感じる、日陰をつくるとか、つくる植栽の工夫やミストの設置など、犯罪防止や暑さ対策の視点での整備の考え方を改めて伺います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 犯罪防止や暑さ対策の整備の考え方ということなんですけれども、植栽やフェンスなどの見通しについてですけれども、それにつきましては、これまでも一応気をつけて、死角ができないように樹木の剪定や伐採などを行ってきております。 それと、近年の暑さ対策ですけれども、涼しさを感じる整備ということで、ミストの設置とか、子供が簡単に水遊びができるような場、そのあたりも今後、検討をしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 続いては、マネジメントの視点です。 公園整備には、最初でも言いましたけど環境変化、地域の人口構成や利用者層の変化などや、まちづくりと連動した対応も必要と考えます。健康遊具の設置も進められておりますけども、児童遊具や健康遊具の整備計画、設置基準の考え方や地域の状況による公園などの改廃、不足箇所への新設や、整備が不要・困難な場所の必要性の検討など、最適化・複合化・多機能化の視点での今後の整備のお考えを伺います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 公園整備の件ですけれども、都市公園におきましては遊具の設置基準はございません。児童遊園については、市の独自基準というので、2種類以上の遊具を設置するということになっております。 また、健康器具については、これは都市公園のほうも児童遊具の設置基準はございません。ただ、近年の利用者ニーズに応じまして、昨年のスポーツ公園に足伸ばしと背伸ばしベンチ、花岡児童遊園に背伸ばしベンチを設置しまして、今年度、西開作児童遊園にぶら下がり器具を設置することにしております。健康遊具につきましては、今後は利用者の意見を聞きながらまた整備を進めていきたいと考えております。 それと、公園の改廃につきましてですけれども、公園が不足している花岡の南西地区のことを言われていると思うんですけれども、まず、そこにつきましては、今後、新設可能な位置を調査していきたいと考えております。 複合化・多機能化の考えにつきましても、これにつきましても地域住民の方の考えを聞きながら進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 続いて、管理体制の構築についてです。管理体制の構築につきましては、小規模な公園の管理を各種団体にお願いしているとの答弁でした。第4次行財政改革では、地域住民による公園管理の拡大が進められておりましたけども、状況を伺います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 管理体制のことですけれども、第4次行財政改革の下の多分、16の街区公園のことだと思うんですけれども、12につきましては既に自治会や愛好会のほうに管理を委託しておりまして、今年度から残りの4カ所も福祉作業所のほうに管理を委託するようになりましたので、16カ所全て管理を民間のほうに委託しているという形になっております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 最初にも紹介しましたけども、高校生との懇談会で、公共の場所の清掃活動ボランティアを積極的に展開したいという声、また、みどりの基本計画策定に当たって開催されましたみどりのアイデア会議、ワークショップの意見では、子ども公園運営委員会や各学校の生徒会が公園の運営、一学校一公園の提案もされております。いいアイデアかなというふうに思いますが、そういった子供たちや学校に公園を管理してもらうというとちょっとあれなんですけど、公園を管理してもらうというような方法の検討はされているのか伺います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 学校とか生徒会に管理していただくということですけれども、ボランティアで清掃していただいているのは、本当、こちらはありがたいと思っております。 ただ、生徒会とか子供たちに学校を通してというか、そういうことでもし管理運営をお願いすることになりますと、やっぱり教職員の負担とか、学校外での活動ということになりますので、いろいろ整理すべき課題もあると思いますので、今後、教育委員会とも慎重に検討をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) いろいろ確認させてもらいましたが、公園施設につきましては、下松市みどりの基本計画の中の最初に言いました公園に関する課題への対応を進めて、将来の姿として掲げられています手入れが行き届き居心地のよい市民に愛される公園、赤ちゃんから爺ちゃん、婆ちゃんまで「タコ公園に行こう」というふうな愛称で呼ばれるような、みんなに愛される公園を広げましょう。 では、住みたい、住み続けたい下松、まち・ひと・しごと創生総合戦略の展開についてのほうに移ります。 現在の戦略の最終年度になりますので、総合戦略の基本計画に沿ったアクションプランの中から、今まで余り確認してこなかった事業の展開状況、成果を主に確認していきたいと思います。 まず、「しごと」の創生から2項目、アクションプランの創業及び事業拡大の支援にかかわる施策、創業支援事業や移住・就業支援事業の状況についてです。創業支援事業のKPI、重要業績評価指標は5年で3件と示されております。状況を伺います。 また、当初のアクションプランにはありませんでしたが、先日の同僚議員の質問で、移住政策は次期総合戦略の大きな課題というふうな答弁もありました。6月の補正予算で予算計上されました移住支援事業の県との連携内容、市でできることは何があるのかも改めて伺います。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 今まで余り確認してこなかった事業の展開状況ということで、ありがとうございます。創業支援事業のほうについては、私ども経済部のほうからお答えしたいと思います。 創業支援事業につきましては、下松市創業支援事業計画に基づき、認定提携創業支援事業者である下松商工会議所や、市内金融機関と連携した支援を実施しております。 また、開業支援資金の融資期日や期間の見直しを平成30年4月に実施しており、0.2%を引き下げ1.7%とし、特に特定創業支援事業を受けられた方は融資期間5年以内1.3%、5年後は1.4%の優遇利率としております。融資期間を延長し、5年から運転資金7年、設備10年、併用10年、全て据え置きを1年としております。 こうした取り組みにより、創業支援事業のKPIにつきましては、創業数が平成30年度1件となっております。令和元年度には2件の創業が見込めるのではないかと考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 移住支援事業のお尋ねがございました。 この6月の補正予算の中で県とタイアップして、この移住支援事業を展開するということにしております。一応8月から補助金交付要綱を策定しまして、世帯では100万円、単身60万円というのが今現在、要綱に基づいてとり行うというふうにしております。 ただ、現在のところ相談件数はないということでございまして、一応、県内の求人企業128社、市内で4社というのが8月の中旬時点での件数でございます。 県と市の連携ということでございますけれども、市町村の役割として、移住支度金の支給手続、こういったものを今現在やっております。それと、就業及び定住に係る状況確認、こういったものをやる予定にしておりますが、今のところ相談件数がございませんので、今後、転入時とか、いろんなパンフレットを活用しながらこの普及に努めて、そのようにまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 続いて、アクションプランの雇用対策の推進と産業人材の育成にかかわる施策、雇用情報の収集と提供、COC+事業の推進の状況についてです。こういった事業について市にできることは何か、市としてどう雇用につなげようとされてきたのか伺います。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 雇用情報の収集と提供について、私のところからお答えします。 雇用情勢に関する情報につきましては、2カ月に1回、定期的にハローワーク下松と情報交換を行い連携を図っております。求人情報は毎週ハローワーク下松から情報提供を受け、市役所内に雇用情報のチラシを設置するなど、求職者に対し情報提供を行っております。 平成30年度下松の有効求人倍率は1.43倍、最近の情報で、この令和元年6月のハローワークさんからの情報では、有効求人倍率がこの6月は1.61倍と高水準であり、特に高校生の新規卒業者に対する求人は非常に多い状況であると聞いているため、本市の雇用状況は良好であるというふうには考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) COC+事業のお尋ねがございました。 まず、COC+事業でございますけれども、大学と地方公共団体、あるいは企業、こういったのが協働して新たな地方創生につなげる、そういった事業でございまして、取り組みといたしましては、山口きらめき企業の魅力発見フェア、ジョブフェア、こういった地元企業の魅力の発見とか、地元企業への理解を深めることによりまして、学生の地元定着率の促進、あるいは県内就職率の向上、こういったものにつなげるために、こういった事業を行っております。 また、やまぐち未来創生人材育成定着促進事業というのもございまして、大学生が企業の見学等を行った上で、本市の産業・観光について考察、発表をすると、そういった事業も行っております。さらにこの近辺では徳山高専、徳山大学と提携協定を結んでおるといった事業を行っております。 こういったことで、学生と協働によるまちづくりを進めながら、県内就職、地元に定着していただきたいということで、こういった事業を行っておるということでございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 先日の高校生との懇談会では、働く場所があったらいいなという声もありました。働く場所があることが大事かなというふうに思います。 続いて、「ひと」の創生から1項目、アクションプランの多様な手法によるUJIターンの促進にかかわる施策から2点。 1点目は、奨学金を活用したUターンの促進についてです。KPIでは年1人というふうに示されております。事業の中では奨学金の減免の実施や基金の創設などというのが上げられておりましたが、検討状況、動きを伺います。 ○議長(中村隆征君) 小田教育部長。 ◎教育部長(小田修君) 下松市奨学金制度につきましては、奨学金として高校進学が3年間で54万円、大学進学が4年間で168万円を無利子で貸し付けております。毎年度10人程度が新たに奨学生となっておりまして、合計で年間900万円程度の貸し付けを行っております。 お尋ねの奨学金の償還の減免によりUターンを促進する施策ですが、研究はいたしましたが、実施は考えておりません。理由としましては、本来の目的である経済的に進学が困難な学生への支援というところから外れること、減免の適用者が年間1人程度と極めて少人数となること、また、民間からの基金を確保する困難さなどを勘案しまして断念をいたしました。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 2点目は、空き家の活用によるUJIターンの促進についてです。KPIは5年で3件と示されています。事業の中でお試し住宅制度の導入というのが上げられておりましたが、検討状況や展開の考えを伺います。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) お試し住宅制度の導入ということで、空き家バンクというような感じでイメージしておりました。今回、KPIとしてはゼロ件ということで、非常にできなかったということで大変申しわけなかったんですけれど、やはり、他県業者等のつながりといいますか、それとの連携の中でこういったものもやらないといけませんし、空き家バンクだけではこれは当然いけない。雇用とか、そういった地域と仕事、仕事があって人があって、まちがあるというような格好になってまいりますので、総合的に考えていかないといけませんので、次には、やはり移住も含めたちょっとパッケージ的なものを検討もしていかないといけないかなと、ただ居住だけやっても仕方ないなというところはありますので、ちょっとこれが今後の課題ということで残ったということでございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 続いて、「まち」の創生から3項目、アクションプランの公民連携による魅力ある地域づくりの推進にかかわる施策から2点。 1点目は、公共施設等ネーミングライツ導入事業についてです。KPIは5年で2施設と示されています。これは、昨年の一般質問でもさせてもらいましたが、導入するためのガイドラインを策定中との答弁でした。ガイドライン策定状況及び展開の考え方を伺います。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) ネーミングライツにつきましては、いろんな議員の方から、どうだということで御指摘をいただいております。一応ガイドラインについては、平成30年の5月に策定済みということで、今年度9月に一部改定をいたしました。今後ひとつ取り組んでみたいという案件もありまして、それに見合うように今ちょっと改定をしたところでございます。近々これから一つでも進められるように努めてまいりたいと、このように考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 2点目は、公共施設の整備・運営に関する民間事業者との連携・促進についてです。KPIでは、5年で5件と示されています。公民連携の手法の検討状況、現在進められております公共施設等総合管理計画との関連性や展開の考え方について伺います。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 公民連携の手法の検討でございます。なかなかこれが進まなかったというのも事実でございまして、TPP、あるいはPFI、こういったのもあろうかと思います。 現在、笠戸島ハイツの基本構想の策定調査業務、こういったものも民間の事業者に行っていただいております。その中で、策定の段階でサンプリング調査とか事業者とのヒアリング、そういったものを含めた民間の意見、こういったものを取り入れながら、アイデアとか事業性の評価、こういったものを検討しておる、そういった事例はございます。 今後につきましても、いろんな形で公共施設が民間、あるいは民間活力を利用してやるところのほうが多くなってまいりますので、こういった活用を財政負担の観点からも進めてまいりたいと思いますし、今後も検討してまいりたいと思いますが、現時点ではなかなか進んでいないのが実情でございます。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 次に、アクションプランの交通機関の整備と交通拠点施設の充実にかかわる施策から、下松市地域公共交通網形成計画の進捗状況を確認しようと思いましたが、昨日、本日と同僚議員、いろいろ質問をしておりましたので、私からは1点ほど。 いろいろ公共交通網形成計画、目標を掲げられて、今進められているという状況ですが、先ほども同僚議員から話が出ておりましたが、高校生との懇談会の中では、通学に便利な時間帯の運行時間、便数を望む意見が出ておりました。先ほどの同僚議員の答弁では、活性化協議会でいろいろ検討をする、話を出していくよという話もありました。 また、計画策定時には高校生のアンケート調査を実施したよという話もありましたけども、具体的な事業を進める中で、高校生など若い方の声を聞く、反映する動きについて、市の考えを伺います。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 公共交通の問題でございます。 市内に通う高校生、市外から通われる方が半数ぐらいおられるわけです。これは、この前の議会の中でのお話もありました。そういった観点から、今後の公共交通については、やはり、JRさんとか、防長交通さんとか、JRバスさんとか、そういったものも活用されると思いますけれども、いろんな意見を集約していかないと、より利便性が高まらないというふうに考えております。 よって、いろんな場面で、高校生アンケートとかといったところはとってまいりたいと、そのように考えております。その中で事業者さんも、やはり運転手が少なくなってきておるとか、あるいは高齢化をしておるとか、そういったものもありますので、そういったのをうまいこと協議会の中で精査してまいりたいと、そのように考えています。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 協議会のメンバーは、みんな大人ばっかりだと思いますので、そういった、先ほど言われたように適時高校生のアンケートもとっていきたいということでしたので、そういったことが必要かなというふうに思います。 次に、アクションプランの機能的なまちづくりの推進にかかわる施策から2点。 1点目は、下松駅周辺の魅力ある市街地づくりについてです。戦略の中には、市民の交流協働拠点として活用等を推進するというふうに抽象的に上げてあるんですが、状況について伺います。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 駅周辺につきましては下松市の玄関口でございます。魅力的な場所でないと、さすがに観光客が来られたりとか、企業に来られたりと、そういった場面で下松はどうかというふうになってしまうということもあります。 現在、下松市駅南市民交流センターきらぼし館があったりとか、このたび下松でもバリアフリー化事業でリニューアルといいますか、エレベーターが新たに完成をしました。今後、歯科衛生士専門学校も開校予定でございます。いろんな魅力づくりを今後考えてまいりたいと思います。 やはり、通勤・通学の方、あるいは観光客、あるいは企業、そういったのが連携して交流ができるような、そういった場所にしてまいりたいと思いますので、また御意見をいただきながらというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 2点目は、シンボルライン周辺の適正な市街化誘導についてです。これも戦略の中には、シンボルライン周辺へのにぎわい・文化・暮らしなどの機能誘導を促進するため、規制誘導策等の検討に努めるというふうにあります。状況について伺います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) シンボルライン周辺の適正な市街地誘導の規制誘導策ということですけれども、これについては規制誘導策はとっておりません。しかしながら、都市計画マスタープランにおきまして、シンボルライン周辺を12の地区に分けてその整備方針を定めておりまして、その整備方針に沿って今、整備を進めているということで、具体的に申しますと、先ほどの市長答弁にもありましたように、下松駅においては、下松駅の玄関口にふさわしい景観整備に努めるとありまして、それにのっとってエレベーター、歩道の整備を今年度行っております。 また、中部地区につきましては、大手線を中心として、新しい市街地として調和のとれた美しいまち並みの形成を目指しということで区画整理事業に取り組み、これも今年度の12月に完了するようになっております。 また、中央線につきましては、自転車や歩行者の回遊の軸の機能も強化できるようにということで、歩道整備を年次的に努めております。ですから、規制誘導策ではとっておりませんけれども、今後も各地区の特性に合った整備手法により整備を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 続いて、情報発信戦略から、アクションプランの多様な媒体を活用した積極的な情報発信に関する施策から1点、SNSの活用についてです。今回の一般質問では、情報発信が大事だよという声が多く出ておりましたが、改めてKPIでは5年で5件というふうに示されておりますが、SNSを生かした情報発信の状況、今後の展開の考えを伺います。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) SNSの活用という状況についてですが、残念ながら今、KPIは2件ということになっております。1件がフェイスブック、下松市長のくだまつ日記、もう1件がツイッター、下松市リサイクル星人という2件でございます。 下松市長のくだまつ日記につきましては平成30年8月から開始をしておりまして、現在、8月の1カ月間でも22回発信をしており、細かな市の情報発信を行うという点ではかなり活用されているんではないかというふうに考えております。 また、ツイッター、下松市リサイクル星人もかなりの情報発信を続けてまいりましたけれども、現在、リサイクル星人が星に帰っておりますので、別な名称でまた活用してまいりたいというふうに考えております。 今後も市政全般の取り扱いから、SNSの活用というのを研究してまいりたいというふうに考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) アクションプランの状況、施策、事業の状況を確認してきましたけども、国とか県では、それぞれ結果がどうだったとか、達成しなかったところはこういったところですよといったところを掲げながら、次の戦略に生かしていくという動きがされています。 では、その次期戦略策定に向けたポイントと考え方について、改めて3点伺います。 次期戦略策定に向けては、アンケート調査、外部委員から構成される地域総合戦略会議における議論、地域創生本部による審議を踏まえ、年度末の公表に向けて進めるというふうな答弁でした。 1点目は、次期戦略策定に向けた地域総合戦略の進め方についてです。 国のまち・ひと・しごと創生基本方針2019では、策定プロセスの重要性、地域の特性に応じた検討プロセスを経ること、広域的な連携を考慮することが掲げられ、幅広い年齢層、多様な主体の参画による検討が求められています。 そこで、地域総合戦略会議のメンバー、新たに選出されるのかどうか。また、その進め方、策定のプロセスを伺います。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 策定のプロセスについてでございます。現行の地域創生戦略会議につきましては現行8名です。これは、進行管理ということで8名に限定をしております。当初、約25名だったと思いますけれども、産官学金労言といったいろんな分野から出ていただいて議論をした、そのような記憶がございます。 今後のことなんですけれども、1期のまち・ひと・しごと創生総合戦略、これはできておりますので、これをどのように今後、進行管理、進捗状況を評価・検証していくかというところはありますので、25名まではちょっと必要ないかな、とは言いながら、いろんな分野の方にも参画していただいて議論をいただくということは必要だろうと思いますので、年度末というちょっと非常にタイトな時間なんですけれども、人選をしまして進めてまいりたいと、そのように考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 2点目は、総合計画などとの整合性です。総合戦略の公表は年度末、来年の3月ということですけども、下松市では来年度末、令和3年3月に向けて総合計画と都市計画マスタープランの見直しがされて策定予定です。総合戦略との1年ずれが生じるわけですけども、総合計画などとの関係性、整合の考え方を伺います。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。
    ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 総合計画につきましては、来年度策定ということになります。総合戦略については今年度ということで、1年ずった格好になっております。やはり、これは総合計画と総合戦略、リンクしたような形にならないといけませんので、当然、総合戦略と総合計画、同時に進めていくということにはなろうかと思います。 ただ、総合戦略につきましては、人口減少を克服する、あるいは地方創生をするんだどいった、ちょっと特化した部分もありますので、それを包含したのが総合計画ということで捉えていただけたらと思います。 いずれにしましても、計画の連動性というのは持った形で計画してまいりたいと、このように考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 3点目、最後は市長に改めて伺います。 任期最終年度、総合戦略も総仕上げの年度です。現在の総合戦略の評価と次期総合戦略で下松市が力を入れるべきポイント、住みたい、住み続けたいと感じることができる國井市長の戦略・考えを伺います。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 住みたい、住み続けたい、そのための総合戦略ということで、基本的には先ほど壇上で御答弁申し上げたとおりでございまして、1期で根づいたものを継続しながら、そしてまた、現行の枠組みは引き続き維持しながら必要な見直しも行っていくと。そして、改めて幅広い層からの意見の集約も図っていきたい。そして、先ほども申し上げましたように、効果的な取り組みも盛り込んでいく、その上で2期における新たな視点も含めながら、UJIターン、地域公共交通、子育て支援など、まち・ひと・しごと創生の好循環を確立していきたい。 やはりその中で、私、今回の一般質問でもいろいろ出ておりますけども、大事にしたいのは、やっぱり地域間で余り格差が出ないような、そういう、地域で困っているところにはやっぱり力を入れていく、そういうことも必要だろうと思いますし、また、磯部議員、強調されます、住みたい、住み続けたいという意味からすると、先ほどの阿武議員の住みよさランキングの話の中でありました住みよさを実感できるという、こういう視点も大きく、住みたい、住み続けたいということに、かかわることだろうと思います。 そういう中では、第2期における新たな視点の中に民間との協働というのがありますので、これらをやっぱり、民の力も入れながら、住みたい、住みよい、そして住みよさを実感できるというのは、行政だけではやっぱり限界があると思うんです。 ただ、これも、先ほどの阿武議員の質問のときお話ししたかったんですけども、住みよさを実感できるというのは、住み続けたい、住みたいというのは、やはり、これだけ交流人口、人口動態が変わる中で、住んでおればなかなか、住めば都じゃないですけども、何十年住んでおればそれは当たり前で、住みよさを実感なんていうのは、やはり他市との現実的な比較ができた上で住みよさを実感できるんだろうと思うんです。 先ほどの阿武議員のアンケートのところではかなり忖度があっての、かなり高い率で住みよさを実感できているというような数字がありましたけど、私はそこまで、私が知る範囲では、「俺は余りそう感じていないよ」とかいうような意見があるわけで、そういう中で住みよさを実感できるというのは、官の力も必要ですが、私は、地域ごとの民の力というのが大きいと思うんです。 例えば転入者が、周りに知らない人ばかりな中に、例えば、この時期になると公民館祭りがある、ちょっとあっち行ってみようかとか、子供会の中で餅つき大会があるよとか、爺ちゃん、婆ちゃん、敬老会に誘われたよとか、私は下松の今、地域力というのはすごいと思うんです。こういう力もお借りしながら、住みよい、住み続けたい、そういう新たな民の力をお借りした上で一緒になってやっていきたい。 そういうなのも視点も入れながら、やがて来るであろうと人口減少社会に対応できるような、その人口減少に歯どめをかけられるような対策、地域活性化にも取り組んで地方創生の充実強化を図っていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 磯部孝義議員。 ◆17番(磯部孝義君) 市の施策事業は、総合計画を中心とした各種計画に沿って進めることが基本だというふうに考えます。加えて社会情勢や時代の変化への対応が必要です。 今回の一般質問でも多くの議員から、まち・ひと・しごと創生につながる提案もあったように思います。また、10月、11月に実施予定の市民と一緒に考えることを主眼とした市民と市長とのミーティングでのアイデア、意見も大事になろうかというふうに思います。全ての世代、特に若い人が住みよさと満足度を実感できるまちの創生につながる次期下松市まち・ひと・しごと総合戦略を策定しましょう。 以上で終わります。 ○議長(中村隆征君) 以上で、一般質問を終わります。 以上で、本日の会議を終わります。 次の本会議は9月19日午前10時から開きます。熱心に御審議、お疲れでございました。ありがとうございました。午後4時07分散会 ─────────────────────────────────...