府中市議会 > 2020-06-19 >
令和 2年第3回予算特別委員会( 6月19日建設分科会)

  • "本谷分科員"(/)
ツイート シェア
  1. 府中市議会 2020-06-19
    令和 2年第3回予算特別委員会( 6月19日建設分科会)


    取得元: 府中市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-03
    令和 2年第3回予算特別委員会( 6月19日建設分科会)               令和2年第3回府中市議会定例会             予算特別委員会建設分科会会議録  令和2年6月19日午後4時0分、予算特別委員会建設分科会本市議事堂において開会した。 1 出席委員   主 査  加藤吉秀         副主査  芝内則明   分科員  橘髙尚裕         分科員  本谷宏行   分科員  山口康治         分科員  加島広宣 1 欠席委員   なし 1 説明のため出席した者   市長       小野申人   副市長       村上明雄   経済観光部長   若井紳壮   観光戦略推進担当部長                             森川祐司   建設部長     杉島賢治   商工労働課長    近藤和成   観光課長     浅野昌樹 1 事務局及び書記   事務局長     赤利充彦   議事係長      小林正樹 1 本日の会議に付した事件   議案第66号 令和2年度府中市一般会計補正予算(第4号)について
               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後4時0分 開会 ○主査(加藤吉秀君) 昨日の分科会の審査において未審査部分が残っておりますので、審査を行います。  ただいまから予算特別委員会建設分科会を開会いたします。  これより議事に入ります。  予算特別委員会に付託されました議案第66号「令和2年度府中市一般会計補正予算(第4号)について」の件を議題といたします。  昨日に引き続き、7款商工費とこれに関する歳入について質疑のある方は順次御発言をお願いいたします。  本谷分科員 ○分科員(本谷宏行君) まず7款1項2目の、ページ数で言うと22ページですか。事業継続応援給付金、これ府中市独自の新規の事業ということで掲げていただいております。国や県の支援から外れた事業所、国の場合には前年同月比の売上高の減少率が50%以上ということですが、それが国の持続化給付金の対象ということですが、それから外れた事業所に対してこういった府中市独自の支援ということで上げていただいております。これに関して給付に当たり、特に新規、今年度に創業、新規に始めた事業所というところも入っております。その際、給付に当たって事業実態事業継続の確認を行うなどのいわゆる不正受給防止ですよね。これは必要だと思うんですが、どのように行われるのかお聞かせいただきたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 近藤商工労働課長。 ○商工労働課長近藤和成君) 事業継続応援給付金について事業実態事業継続という御質問でございますけれども、事業実態の確認などにつきましては申請時に登記簿謄本事業開始届、決算書や申告書の写しなど事業実態の確認ができる書類を提出していただくことを予定しております。事業継続につきましては、厳密に対応しようとした場合、人的・時間的労力を費やすことになり、多くの事業者の方からの申請に迅速に給付できないことも想定されますので、一定の事業継続性の確認につきましては直近1年間の事業収入等が240万円以上あることを対象要件としており、このことにより一定の事業継続の可否を判断したいと考えております。また、申請書類に誓約書の添付を義務付け、不正受給の防止も図ってまいりたいと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) 本谷分科員 ○分科員(本谷宏行君) そういったしっかり不正受給防止をしていただくということが必要だとは思うんですが、国の持続化給付金も、特に事業者の皆さんからもいろいろと言われていると思うんですけれど、じゃあこの府中市の、その新規の事業ということで、大体いつ頃ぐらいのスケジュール感をもってそれを行っていかれるのか、教えていただきたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 近藤商工労働課長。 ○商工労働課長近藤和成君) 補正予算成立後、速やかに事務を開始できるように準備を進めているところでございます。受け付け開始は7月初旬を予定をしておりますので、準備ができ次第、事業者の皆様、商工会議所、商工会を通じていろいろな広報媒体を使いながら周知してまいりたいと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) 本谷分科員 ○分科員(本谷宏行君) それではこの項目については最後で、この補正予算では給付について1件20万円掛ける大体1,000事業所という見込みで掲げていただいておりますが、この予算を超える申請があった場合の対処はどのようにされるのか。また、一般財源、2億円でございますけれど、全額地方創生臨時交付金対象になってると思います。こちらの地方創生臨時交付金について簡単に説明をしていただければと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 近藤商工労働課長。 ○商工労働課長近藤和成君) まず予算、現在1,000事業所分の予算を計上させていただいております。これにつきまして、もし予算上限を超えた場合につきましては、追加の財政措置も考えていきたいと考えております。また、地方創生臨時交付金の関係につきましては、財政課が今、取りまとめておりまして、新型コロナウイルス対策というところで各課から上がってきた事業をまとめて国へ計画申請を出しているような状況でございますので、全体把握につきましては財政課が把握している状況でございます。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。  加島分科員。 ○分科員(加島広宣君) 昨日の会議にあった説明が今一不足しているのではないかと感じるところではございますが、原因等、議運においてしっかりと話合いをしていただきたいと申し上げたいというのと、一部マスコミにおいても取り沙汰されておりましたが、全く進行上には問題なかったと私は昨日の時点では感じております。  質問に入らせていただくんですが、この持続化応援給付金なんですけれども、国でやられている制度、非常に手続から給付まで時間がかかっているという声が多いんですけれども、市としては何名体制ぐらいで、申請から給付までどれぐらいの日数で行っていく考えがあるのかお伺いいたします。 ○主査(加藤吉秀君) 近藤商工労働課長。 ○商工労働課長近藤和成君) 申請から給付までの体制についてですが、新型コロナウイルス感染症リスク回避や窓口での混乱を避けるため、原則郵送での受け付けとして申請書については市のホームページからダウンロードしていただくか、市や関係機関の窓口への設置により対応したいと考えております。ただし、完納証明書の添付が必要書類となっておりますことから、窓口に申請される方も一定程度予想しております。会議室の確保等により混乱を来さないように配慮してまいりたいと考えております。申請から給付までの日数なんですけれども、今の段階では大体1週間から10日を考えております。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。  芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) 道の駅デリバリー支援事業について、現在、広島県が6月15日からだったと思いますが、広島の道の駅オンラインショップ始めましたということで、12月31日までとなっておるんですが、この事業とは別に独自に府中市でこのような事業を行われるのかをまずお伺いします。 ○主査(加藤吉秀君) 近藤商工労働課長。 ○商工労働課長近藤和成君) このたびの事業につきましては、4月22日から5月6日までの緊急事態措置期間中に道の駅の特産品販売施設利用制限対象施設に該当し休業したことから、道の駅での販売額が大幅に減少している特産品について、広島県において売上げの回復、販路の拡大を図る目的でインターネット販売による支援を行うことについて、市も協調して行う事業となっております。先ほど芝内分科員から御紹介がありました、さとやま商店500、こちらのサイトを販売サイトとして利用するようになっております。 ○主査(加藤吉秀君) 芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) 府中市より50万円をこの事業に捻出をすることになりますが、実際にはもう、今されていますよね。動いていますよね。今回のこの議会で承認を得る。お金はもう実際に実働していると、理解、私は思うんですけれど、それは議会に対して非常に軽視をされたことになるんじゃないか。例えば今までコロナ対策に関わっても、あるいはほかの事業に関しても、市長専決という方法等もあったと思うわけですが。もう、今、実際に県事業として始まって、インターネットではそういうふうにされて、今日も私、道の駅に行きましたら3種類の商品が置いてありました。私もいいことだと思うんですけれど、ただ、このような提案の仕方は少々誤解を招きやすくなるんではないかなと思っているんですが、どうでしょうか。 ○主査(加藤吉秀君) 近藤商工労働課長。 ○商工労働課長近藤和成君) 先ほども御説明させていただきましたとおり、この本事業は広島県と市が協調して行う事業となっております。広島県から一定の予算、こちらについてはもう予算可決しておりまして、そちらのサイトを使わせていただくような写真の費用であるとか、広報費用等については広島県の補助金を活用してまいりたいと考えております。残りの対象外経費について市で予算化させていただきましてこの事業を行っていく予定をしております。具体的に、すみません、市のいわゆる補助金該当分は今のところは支出としては出ておりませんので、まずは県費を使っていってるという状況でございます。 ○主査(加藤吉秀君) 芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) 使っていないという回答でございましたが、実際に府中市として、今議会に府中市の予算ということで予算組みをして出されているわけですよね。出してあるわけでしょう。そのことについてどういうふうに考えられておるかを私はお尋ねをしておるんです。 ○主査(加藤吉秀君) 近藤商工労働課長。 ○商工労働課長近藤和成君) こちらの市の補助金、すみません、50万円予算計上しておりますけれども、こちらは負担金として県に拠出するものではございません。市が独自に道の駅を支援していくという経費でございます。 ○主査(加藤吉秀君) 芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) 道の駅の運営に対して補助をするということですか。このデリバリー支援補助金というのは、今、県がされている道の駅のオンラインショップに対して、道の駅さんがこれからされることに対して府中市が補助をしていくという意味合いではないんですか。運営のためのこの50万円の計上をされたということですか。どうなんですかね。 ○主査(加藤吉秀君) 近藤商工労働課長。 ○商工労働課長近藤和成君) 本サイトを活用した経費の一部について市が補助するというところでございます。経費負担が県と市でそれぞれちょっと分かれておりまして、県が経費負担をしていない部分について市で経費負担をしていくという考えでございます。 ○主査(加藤吉秀君) 芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) それじゃもとへ返ります。ですから、この予算は県が今されている事業に対して、府中市として県の補助では賄い切れない部分に対しての予算を組んでいるということですよね。そうなったら、この議会で、ましてまだ議会も最後までしていない段階において県の事業は始まっていると。市のその50万円は、今、動いていませんよという話を幾らされても、この予算はそのデリバリーの県事業にかける予算であることには変わりがないわけでしょう。私はそれを問うているんです。そうすると、言わば見切り発車でされているものに対して、議会がどのような判断をすればいいかということになります。そのことを、今、私は質問をさせていただいておるんですが。 ○主査(加藤吉秀君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) 少し補足説明をさせていただきますと、本来、趣旨的にはコロナの影響において道の駅の影響もある、そして特産の販売を兼ねて、府中市としてもそういう形の事業を行おうと考えておったところでございます。そうしたところ、広島県においてもそのような趣旨の事業が予算化をされた経緯がございました。今回の今の道の駅の案件については、そういった意味からも先行してというか、実施というか、そういう形でやっているところはあるんですが、本来このうちの趣旨からいけば、道の駅の特産ということでやりたいということで対応している状況でございます。 ○主査(加藤吉秀君) 芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) だから私が問うてるのは、私もこの道の駅を広島県としてそれぞれ取り組みをされることには理解できます。すごいいいことだと思います。府中市がそういう形でまたそこに力を注ぐのはいいことだと思います。思いますが、本来は議会の議決を得て動く予算であるならば、その予算がもう見切り発車で動いているという、そこにもう実際には県としてのインターネットによる販売がされているという事実に対して、それは議会に対して非常に軽視をした姿勢になるんではないかを聞いておるんです。 ○主査(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 少し、時系列を含めて、すみません、お時間あるか、改めて整理させてください。今回の要求趣旨としましては、広島県の100万円、これに抱き合わせて市としては県の100万円を財源にして、あくまで市の支出としては継ぎ足し50万円を含めて150万円。このプラス50万円部分につきましては、県の制度設計では郵送料だとかそういった実費部分が入っていないとか、そういったものがありますので、せっかくなら郵送料も、一体何ぼかかるやらやってみにゃ分からんところもあったりとか、今後、今、道の駅の取り組みにしておりますけれども、本当にこれ使えるんだという手応えが出れば、道の駅で引き続きやっていくこともありますし、例えば農産品関係でいけば農業法人で独自にやられるとか、あるいは地域、地域の中で自主的にといいますか、自ら直接販売、ネット販売やっていこうとか、そういったテストケースとして、値決めどうするんか、どんなパッケージが好まれるのかとか、あるいは郵送料も相手方負担にするんか、本体価格に入れるんかとか、そこらも含めて、まずは一回やってみんと、市もやられたらどうですかってセールスするにも、どこに注意したらいいかとか、何がポイントだとかいうところが分からんもんですから、言い方は悪いけどお試しというかモデルということで50万円継ぎ足しで一体的にやっていくというのが趣旨であります。とはいいながら、準備行為としてどんなパッケージにすればええかとか、値決めのこととか、いわゆる商品開発の部分については、これは予算の議決を待たんでもやっとかんといけん話なので、そこについては先行的にやるようにということで指示を出してはおります。そこらが仮にフライングになったとすれば、そこはちょっとおわび申し上げなきゃいかんと思いますけれども、芝内分科員がおっしゃっていただきましたように、今後のウィズコロナアフターコロナをにらんだときにはこういった商売のやり方、新しいビジネスは開拓せにゃいけんという思いの中で、県に50万円独自で継ぎ足した中でパッケージとして、あくまで市の事業としてやらせていただきたいのが思いでございます。 ○主査(加藤吉秀君) 芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) 今、副市長さんから、私がこの後質問しようと思うことを全て言っていただきまして、非常にちょっと早いなと思って聞かせてもらったんですが、ただ、私が一番懸念するのは、50万円だからとか100万円だからとかいう金額面ではなくて、こういうふうに議会で計上してされるのならば、ちゃんとした形をお互いが確認をして、今しているわけですから、そこをしっかりと守っていただきたいと。私も、先ほど言われるように、これを一つのケースとして、これからいろいろな業種の方がおられて、その業種間においてお互いが一緒になって、異業種でインターネットを使ってそういうことができれば、それは新しい一つの経済効果を生むだろうと、そういう思いを持っておるので、ただ、今回のこのやり方が、手法が、あまりにも、ちょっと議会に対してお互いの立場をしっかりと自覚してやるべきではないかをちょっと言わせていただきました。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。  加島分科員。 ○分科員(加島広宣君) 道の駅デリバリーということで、県との共同で行われるという形ではあるんですけれども、こうした取り組みは、本来この道の駅から提案があったりされて、自主事業として取り組んでいかれるべき内容ではないかなと感じるんですけれども、その点についてはどのようなお考えなんでしょうか。 ○主査(加藤吉秀君) 近藤商工労働課長。 ○商工労働課長近藤和成君) 道の駅の出荷者の販路拡大の取り組みなんですけれども、現在、道の駅の指定管理者である天満屋ストアの取り組みといたしまして、同社のお中元・お歳暮カタログギフトへ道の駅商品を一部掲載いただくなど、販路開拓の展開を実施されております。道の駅の出荷者には独自のECサイトをお持ちの方もいらっしゃいますので、道の駅やアンテナショップの駅を販売ツールとして御利用いただきながら、販路開拓策としてECサイトを活用したいということであれば、例えば広島県が新型コロナウイルス感染症の影響がある県内事業者などを対象に、販売応援サイトひろしまモールを開設されておりますので、御希望の方はこちらをぜひ御利用いただければと考えております。このたびの新型コロナウイルス感染症の影響により事業者の方の販売チャンネルも見直されるものと考えております。市としましても事業者のICT化の支援として、ICTリテラシー普及促進事業のほか、独自のインターネット販売の展開について必要な支援策を検討してまいりたいと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) 加島分科員。 ○分科員(加島広宣君) 分かりました。一般質問でもちょっとさせていただいたんですけれども、これは道の駅のデリバリー支援ではあるんですが、やはり府中市出身で県外で勉学等で頑張っている大学生、専門学生、そうした学生に対して、いわゆるデリバリーではないですけれど、地元の特産品をお届けしてあげるというような取り組み、福山市はやられるというようなことを伺ったんですけれども、こうした取り組みをやはりして、やっぱり郷土愛ですとかそういったものを、府中市を出て頑張っている子どもたちを助ける意味合いでも取り組んでいかれたらどうかなと思うんですが、その点についてもしお考えがあれば教えていただきたい。 ○主査(加藤吉秀君) 近藤商工労働課長。 ○商工労働課長近藤和成君) 一般質問で地域振興部長から御答弁させていただいていますとおり、関係課を含めまして今後検討してまいりたいと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。  山口分科員。 ○分科員(山口康治君) 「恋しき」の取得後について伺いたいと思います。総務文教委員会で十分な議論をされておりましたのをユーチューブで見させていただきましたが、重複する部分もあるかも分かりませんがよろしくお願いします。今後のスケジュールですね。指定管理の選定とありますが、その選定方法についてお聞かせください。 ○主査(加藤吉秀君) 浅野観光課長。 ○観光課長浅野昌樹君) 指定管理の選定方法についてお答えいたします。この6月議会にて取得の承認が得られたならば、指定管理条例の制定とともに指定管理者を公募できるような手続を進めてまいりたいと考えています。公募に際しましては、「恋しき」の管理運営に求められるサービスの内容について、事業者がそのノウハウを生かした提案が引き出せるように業務の内容を具体的に明示したいと思っております。当面、「恋しき」を運営していく手法としては指定管理を想定しておりますけれども、将来的には指定管理を含め様々な形態について検討したいと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) 山口分科員。 ○分科員(山口康治君) 公募をされるということですけれど、今後、活用検討委員会を設置されると聞いておりますが、どういった方を予定をされているのか。また、今までどおりあの館で飲食が可能なのか。そこら辺ちょっと分かれば教えてください。 ○主査(加藤吉秀君) 浅野観光課長。 ○観光課長浅野昌樹君) 検討委員会構成メンバーでございますが、まだ具体的にどなたとは決めておりませんが、想定される方といたしましては、やはり文化財とか建築物の専門家であるような方、歴史的な専門の方とか、建築物、特に古い建物なので文化財に詳しいような知見をお持ちの方等を考えております。また、観光事業に携わる方でありますとか、地域の団体でありますとか、そういった方々を中心に選定したいと考えております。  それから飲食の提供につきましては、これまで二度の飲食テナントが撤退している状況もありますので、飲食事業については「恋しき」ではモデル事業になりにくいと考えております。今後は公設民営の運用手法を取った際に、民営から飲食事業について提案がなされることも想定されますけれども、その際にはそういった飲食事業の至った経緯など、経験を踏まえながら個別に検討してまいりたいと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。  本谷分科員 ○分科員(本谷宏行君) 続いて「恋しき」の件なんですけれど、先日の総務文教委員会では、今回のこの予算の全額を過疎対策事業債で財源措置をすることに必要ないわゆる過疎地域自立促進計画、その計画の中に入れ込むことを議論されたと理解しております。今回、この内容等についてしっかり審査をしていくということで、数点お伺いをさせていただきたいと思いますが、まず1番目に、この府中市が運営会社から取得することの必要性と、その取得後の活用方針について伺いたいと思います。いただいておる説明資料には、中には一部古民家ホテルとしての採用ということも記載してありましたが、その活用方針ですね、今後の、それについて伺いたいのと、また併せて、今回土地建物の購入費用1億8,600万円という金額が計上してありますが、この金額に対する根拠を明らかにしていただきたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 浅野観光課長。 ○観光課長浅野昌樹君) 市が取得する必要についてと活用方法でございますけれども、昨年の6月議会でも庭園管理費としての支援策を講じたところでございます。「恋しき」は市民の共有の財産であると同時に府中市の経済発展のシンボルでもあり、今後の府中市の観光振興、またグランドデザインで描く町なか再生を進めていく上で重要な拠点と言うべきものでございます。このため、「恋しき」の持つ歴史的な価値をどのように守って次の世代に引き継いでいくかは、市としても大きな責務があると考えております。市としてこれまで関係者と将来的な在り方について検討していく中で、150年近く経過し、これだけの規模を持つ建物を民間運営で支えていくことには限界があることから、民間から市へ移管し、公共施設としての位置づけで将来にわたって保全活動することが現実との方向性に至ったものでございます。  活用策でございますが、「恋しき」の活用策については、観光振興ビジョンでは府中市観光の基本戦略のうち強みを生かし積極的に攻めていく戦略の一つとして、府中市の強みである歴史・文化資源の活用と観光客のニーズとしての交流型観光を組み合わせることで、物語性のある歴史・町並み観光を推進していくことを掲げております。このため府中エリアにおいても、石州街道沿いにある「恋しき」を初めとする数々の歴史的建物の織りなす町並みを中心に、周辺の観光スポットを巡っていただくとともに、このエリアのランドマークである「恋しき」においても、料亭旅館として開業してから各界の著名人が訪れ、愛されながらも休業に至り、その後、地元の熱意により複合施設として復活するなど、「恋しき」自身が歩んできた150年近くの歴史をメインにしながら、石州街道の宿場町からものづくりのまちへと変遷してきた町並みや産業の発展プロセス、また主屋の回り階段やアールデコ調の鏡、桔梗の間の月と太陽など、建物の随所に今なお残る和を基調としたモダニズムによる近代デザインなどについて、有識者からのアドバイスを受けながら、またグランドデザインで描く将来像も踏まえ、これらを組み合わせることで、「恋しき」ならではの魅力について特別感のある物語性により、分かりやすく伝えていきたいと考えております。  それから、予算説明事業シートで述べております古民家ホテルとしての活用についてですが、これは長期的な視点での活用策として一つの事例として掲げております。これは町なかに点在する空き家を一つの宿として活用するため、空き家や空き店舗をリノベーションし、受付、客室、食堂などの機能を分散させて、町丸ごと一つのホテルのように見立てる中で、「恋しき」を客室として位置づけるものでございまして、これには様々な形態が想定されております。ここでは二つの形態を紹介させていただきますけれども、1点目は活用提案型の指定管理方式でございます。まず、施設の活用提案の事業コンペを実施いたしまして、指定管理者を選定いたします。その活用提案に基づいて行政がリノベーションを行います。その後、指定管理者は事業収入から運営管理コストを負担いたしますので、行政は指定管理料ゼロ円で運営を代行してもらえるという方式でございます。それから2点目といたしましては、この方式に民間事業者自らが設計・施工を直接行うデザインビルド方式、これを組み合わせることで、運営管理は業務委託といたしまして民間事業者に行ってもらう方式もございます。こうした運営形態をとることで、行政が行うべき施設管理やリノベーションを民間で負担してもらい、また民間での運営により一層の利用促進が進む活用が期待できると考えております。今後、専門家の意見を聞きながらこれは検討していきたいと考えております。  それから「恋しき」の取得費用の財源でございますが、総事業費2億1,250万円に対しまして、その全額に過疎債を充当することで、今年度の一般財源の負担はございません。予算説明事業シートでは償還額全体を理論上で説明しておりますが、ここでは各年度に分解して説明させていただきます。借入額の償還に当たりましては、3年間据え置いた後、9年間で償還することになります。その9年間の各年度におきます償還する額は毎年同額で2,360万円となるわけです。その7割が普通交付税として措置されますので、残り3割の700万円が各年度において実質的な市の負担となるわけです。よって、事業シートに説明いたしました9年間のトータルで計算しますと、約6,300万円の償還になるという考えでございます。したがいまして2億円を超える事業費であるけれども各年度の償還額は700万円程度に抑えられるため、市の財政負担への影響はさほど大きくないと考えております。  それから、土地建物の購入費の1億8,000万円の根拠でございますけれども、予算計上いたしました不動産取得額は不動産鑑定評価によります時価を参考としたものでございます。土地は1億6,735万円、建物は1,865万円、合計で1億8,600万円となるものです。 ○主査(加藤吉秀君) 本谷分科員 ○分科員(本谷宏行君) 取得後の活用については、いろいろ先ほど紹介もいただきましたけれど、長期的な古民家等を活用した地域のホテルということもありました。それに際しては二つの例を挙げていただきましたが、やはり活発に、とにかく地域おこしにつながるのは民間の主体でやっていただくというふうに私も感じておるところでもございますので、長期的にということではございますが、しっかりその辺は検討していただきたいということと、やはりその必要性については、市民の皆さんも十分「恋しき」については理解はされていると思います。ただ、今までの経緯として、民間の、特に飲食関係で家賃収入を主体としたような事業形態ではなかなか、ビジネスモデルではなかなか難しいということを今まで経験してきたと。そういうところを踏まえてということだと思いますので、その辺も今後の活用方法についてはしっかりと、失敗という言い方をしていいのかどうか分かりませんが、その辺を経験として踏まえて取り組んでいただきたいという思いがあります。  先ほど、補正予算の件について内訳を紹介していただきました。実質的には過疎債を活用してということで、3年間の金利の支払期間と9年間の元利償還期間ということで、年に直すとその3割分である700万円が市の実質の負担でありますので、財政にはもちろん負担にはなるわけでしょうけど、その程度で、その程度という言い方はあれですけれど、その金額でしっかりとした地域、市民の皆さんが望む、そういった伝統的な資産を残せるということで活用していただきたいなという思いは、市民の皆さんも同じような思いだと思います。  追加で、通告はしておりませんが、先日、やはり総務文教委員会の委員会の中で、特に今の時期、今必要なのかと、今それが必要なのかと、こうしたコロナ禍においてこの事業を中止して、その予算をコロナ対策、現在での府中市の先ほども紹介いただきましたけれど、府中市独自ということでかなりの個人また事業者に対して支援をいただいておると個人的には思ってはおりますが、そうしたその他の対策に、コロナの対策に回せないかといったような趣旨の質問があったと思います。改めてそのことについてお伺いをしたいと思いますが、そうしたことが、財源とかいうその過疎債という活用、またそういった部分について可能なのかどうかお聞かせいただきたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) まずコロナ対策に過疎債が適用されるのかという点につきましては、正確な答弁にならないかもしれない、今、地方創生交付金が国から措置をされていますので、主にはやはりそちらを使っていくことになろうと思います。それから、場合によって例えば施設に何か手をつけるとか、観光のために手をつけるとか、あるいは今後のアフターコロナを見据えて何かするといった場合に、場合によってはそういった設備に対して過疎債が使える部分はあるかと思いますが、まだ決してその対策の部分全体を過疎債が適用されるということにはならないかと思っております。繰り返しになりますけれど、「恋しき」につきましては観光振興あるいはグランドデザイン町なか再生を進めていく上で重要な拠点というのは、皆さん共通の思いだと思っております。今、コロナで自粛が続いた中で、少し解除される中で、今、言われているようにマイクロツーリズムとか、近くのところから少し出ていって、外気に触れながら身近な観光等も楽しんでいこうという声もよく聞く中で、せっかく府中市とすればこうした「恋しき」、あるいはこの自然に恵まれた施設も多々ある中で、それを有効に、さらに今後に向かって使っていくという点では、今回が一つのきっかけになるかと思いますし、加えて、御承知のとおり今回企業の方から、大変厳しい状況下にあるにもかかわらず、観光あるいは地域づくりに使ってほしいということで多額の寄附もいただいております。観光とかあるいはまちづくり、あるいは、これは「恋しき」も含めて、あるいはその観光地である石州街道、あるいは上下の町並みあたりも含めて有効に活用させていただく、大変大きな御寄附をいただいたことになりますので、ぜひその機会、十分に生かしていただきながら、ぜひこの機会を捉えて、ぜひ「恋しき」あるいは観光についても積極的に取り組んでいきたいと思っております。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。  加島分科員。 ○分科員(加島広宣君) 違う観点での御質問にはなろうと思うんですが、個人的にはこの「恋しき」の保存活用事業ということで今回取得をされるんですけれども、なぜこのタイミングかというようなことを言われる方もいらっしゃると思うんですけれど、私はタイミングは逆に言えば遅いんじゃないかなと。もっと早くから購入できるタイミングというか機会というか、チャンスはあったんじゃないかなと個人的には思っております。今までそうした株式会社恋しきの方が運営で頑張って、この保存をしてこられたわけなんですけれども、株式会社恋しきに所属されている府中市の団体の会社の経営者等入っていらっしゃると思うんですけれども、何名ぐらいいらっしゃる。 ○主査(加藤吉秀君) 浅野観光課長。 ○観光課長浅野昌樹君) 株式会社恋しきへの出資者の数でございますが、個人企業を含めまして71名となっております。 ○主査(加藤吉秀君) 加島分科員。 ○分科員(加島広宣君) 71名の方によって、こうした府中市の財産にもなる、歴史的文化価値のある「恋しき」の保存活用のために頑張ってこられたことに敬意を表したいという思いがあります。いずれにしましてもこの71名の方たちの同意もあって、今回、府中市へということでもあり、今後は府中市でという思いになられて、今回購入だというふうにも感じております。そうした中で、この一点、私が全く存じ上げないので御質問させていただくのは、今までこの「恋しき」を運営されていて、ピーク時のお客さんの入り数でありますとか、ピーク時の売上高といったものがもしお分かりでしたら教えていただきたいですけれど。 ○主査(加藤吉秀君) 浅野観光課長。 ○観光課長浅野昌樹君) 「恋しき」の利用者数とピークの関係ですけれども、これは運営会社に確認しましたので、その内容でお答えしたいと思います。月間最高人数、月で最高人数を記録いたしましたのは、平成26年3月、これが人数で1万544人でございます。要因といたしましては、ちょうどこの月にB-1グランプリ、こちらが開催されておりまして、そういった影響と考えております。ちなみにその月の売上額は約80万円と聞いております。それから、「恋しき」がリニューアルいたしました平成24年以降で年間の最高来客数を記録いたしましたのは、平成26年度の5万1,000人でございます。その年の売上額は約800万円となっております。それから年間単位での最高の売上額を記録しておりますのは、同じく平成24年以降で最も多かったのは平成27年度で850万円となっております。 ○主査(加藤吉秀君) 加島分科員。 ○分科員(加島広宣君) ありがとうございます。いずれにしましても、B-1グランプリがあったときは確かにたくさんの方が府中市に訪れられたというのは伺っておりますので、こうした数字的なものが分かっているようでございましたら、今後、指定管理者の方に対してもこうした数字、キャリアハイをしていただくような思いで頑張ってもらえればと思っております。いずれにしても先ほど市長の答弁もありましたように、このコロナで自粛ムードだったものがだんだん緩和されて、まずは近場からというような行動になってくると私も思っております。そうした中で、やはりこの府中市における観光というと、やっぱり「恋しき」であったり、翁座であったり、様々な観光があるので、そういうところを巡っていただいたり、また整備ができれば早くしていただきたい。天満屋2階の整備あたりもしていただくと、そうしたところへも人が訪れてにぎわいも生まれてくるのかなと思います。いずれにしても「恋しき」は府中市の財産でありますので、府中市の方がやっぱりこぞって応援する気持ちでいっていかないといけないんじゃないかなと。府中市の市民に愛される、恋から愛ではないんですが、そういうふうな思いでおりますので、これからしっかりとそういった計画を打ち出していただければと思います。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。  芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) この説明資料、説明シートの資料7でも書かれておるんですが、すばらしい庭園ということ、それから昨年の補正でも庭園管理ということで予算を組まれたわけでありますが、今、この庭園については文化財指定にはなっていないと思います。今後、「恋しき」を本当に府中市がPRしていくことになったときに、「恋しき」全体をやはり文化財として登録をしていこうということを考えておられるのか。そして、そのために、言わばどれだけ本気度を持って府中市はやるのかという意味合いで、私、聞かせていただきたいんですが、ちょっと庭園を今後どうされるのかをお答え願えれば。
    ○主査(加藤吉秀君) 浅野観光課長。 ○観光課長浅野昌樹君) 平成16年1月に主屋と離れ5棟のうちの藤の間を除く4棟が国の登録文化財に認定されております。まだ国の有形登録文化財に認定されていない離れの藤の間と庭園につきましては、今後、登録を検討することも視野に入れまして、広島県教育委員会を通じて今年度中に文化庁担当官の現地調査が受けられるよう、教育委員会から要望したいと考えております。今後の庭の改修につきましては、専門家のアドバイスや検討委員会での内容によりまして改修をしていきたいと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) 芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) 先ほどからこの購入の根拠とかいろいろなことをお聞かせ願いました。今、府中市で文化財指定を受けているのが94件であります。そして今回の「恋しき」と同じように国の登録有形文化財、全部で12件であります。府中市のよさ、府中市の歴史そして府中市のものづくりのまちを考えたときに、やはり残していくものは残していって、それを後世に伝えていく、あるいはそれを観光の基本として考えていくことになったら、そこをどういうふうに府中市が、この保存とかあるいは活用策を打ち出していけるのか、打ち出していこうとしているのかを「恋しき」だけではなくて府中市全体のそういう有形文化財をどう保護するのかを御説明をいただければと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 浅野観光課長。 ○観光課長浅野昌樹君) 「恋しき」を今後どのように保存活用していくかでございますが、これはもう少し丁寧に説明をさせていただきます。ちょっと重複するかもしれませんが、申し訳ございません。全国各地には明治期あたりの古い和風建築物が多く残されておりますけれども、観光地ではこのような建物を活用して、見学や飲食等の観光施設として供されているものが数多くあります。そのような中で、我が府中市におきましても、江戸時代に石州街道の宿場町として発展した地区にある明治5年創業の料亭旅館でありました「恋しき」は、平成16年の国の登録有形文化財として、再現することが容易ではない歴史的・文化的価値があるとして、広く認められているものでございます。特に「恋しき」は明治・大正・昭和という時代を通じ、当時の好みを取り入れた増改築がなされることで、幾つもの時代が重複しており、近代府中の歴史とともに歩んできた歴史があるところにこの建物の固有の価値があります。例えば「恋しき」の主屋は、創業時は2階建てであったものが、第1次大戦による好景気を背景に、大正時代に3階建てに増築されたものであり、このような増築を重ねていくことで今の変化に富んだ外観を構成することに至っており、これにより町並みの景観上においても際立つ存在感を示すことになっております。さらに室内でも、従来の日本建築にはなかった回り階段を取り入れ、この階段の3階部分では明かり窓に3本の格子を入れるモダンな空間に仕上げていたり、3階にある手すりなどにも、当時のヨーロッパで流行していた非常に単純化されたモダンなデザインがここ府中に早くから採用されているなど、建築デザインに関しても見るべきものが多くあります。また、旅館として営まれていた中、井伏鱒二を初め吉川英治、犬養毅など、多くの著名人が宿泊し、府中の財界人、指導者らがその会合場所として使用し、近在の人々にも結婚式などの特別な宴に利用されるなど、府中・福山地区の由緒あるかっぽう旅館として多くの人々に親しまれてきたという「恋しき」ならではの歴史がございます。加えて、大正時代に京都から招いた徳の高い僧侶が指揮して築かれ、その美しさに感銘を受けた犬養毅が余楽園と名付けたと伝わる日本庭園や、その庭園を囲むように設けられた、おのおのに茶室を持つ風情のある離れ、明治時代の旅館においては地名や人の名前を屋号にすることが多い中、「恋しき」という粋な屋号が命名されるなど、様々な逸話などを、「恋しき」を語る上で魅力は数多くございます。  施策としての観光振興は、全国にあるほかの観光地と地域間競争という側面もあるため、今後、観光客の誘客を図る上では、あるがままの観光資源を提供するのではなく、よそにあるものと違いを際立たせていくことが必要です。今後、市として「恋しき」をプロデュースプロモーションしていく際にも、「恋しき」が持つ個性を際立たせていく必要があることから、先に申し述べましたようなこの建物の持つ歴史的・文化的価値とともに、「恋しき」が持つ様々なエピソードや建物が息づいてきた町並みの歴史などの時代背景、また、地域がものづくりを中心に発展してきたプロセスなどについて物語性を持たせて案内していくことで、ほかの地域にはない「恋しき」らしい特徴が浮き彫りになってくるものと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) ちょっと答弁が、「恋しき」だけではなくて府中の文化施設としてどういうビジョンを持ってるかというのが質問だったと思うんですけれども、「恋しき」をずっと言われても、それはもう何回も聞いていますので。  浅野観光課長。 ○観光課長浅野昌樹君) 大変失礼いたしました。  歴史的建造物で歴史文化的価値がある建物については保存の必要があるか、観光振興などに活用できるかなどの視点において、専門家の意見を聞きながら検討していきたいと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) 芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) ぜひそういう形で残せるものを残していく、あるいは、ただ個人所有の場合は、なかなかその一歩が家の改修とかそういう条件があるわけですから、そこをクリアできるようなことを考えていくことも、一つは行政のそこが配慮だと思いますのでお願いしたいと思います。  庭園なんですが、例えば全国いろいろな庭園があります。そうするとそれぞれの大きなお庭を持っているところは専門部署を持っています。専門部署を持って、日本庭園なら日本庭園をずっと一年中管理するから、美があったり、あるいはそこには技術の技があるということが魅力としてあるわけですけれど、そういう観点をしっかりと持って、これからその「恋しき」を本当に日本庭園としてすばらしいと言えるようなものを作り上げていけるのかどうなのかをお答え願いたいと思います。ですから、そういう予算措置を指定管理だけではなかなかできないと思います。どこに力を入れる、その力を入れるところどこにするのかと。3階に上がることができないならば、3階をつつくことができないならば、どこをもってこの「恋しき」の魅力を多くの人たちに伝えていくのかをお伺いしたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 浅野観光課長。 ○観光課長浅野昌樹君) 今後の「恋しき」の活用について、どこを魅力的なものにして生かしていくかでございますけれども、建物は、今後、魅力あるものにするために、案内板の設置とかそういったもので今年度改修する予定にしております。そのほかにつきましては、指定管理の方向性で先ほど述べましたような将来的な活用も含めて、今後、活用検討委員会の中で協議していきたいと考えております。  庭園につきましても同様に保存活用をしていく必要がございますので、予算を措置しながらしっかり庭園管理に努めてまいりたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) すみません、補足とさせていただきます。庭園につきまして、この件につきましては教育委員会の文化財室と御相談はさせていただいておるところでございます。「恋しき」につきましては、庭園についてはその歴史的・文化的価値の価値付けというところが、登録文化財に申請をするという段階でそのような価値を整理をさせていただいておるという、これまでの経緯がございます。ただ、庭園につきましてはそういった価値付けがまだ十分できていないのが現状でございますので、まずはこの価値付けのところを十分行ってまいりたいというところで、教育委員会とともにその辺を専門家の力を借りながら明らかにしていくというプロセスを経ていくというところで御理解をいただければと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) 価値付けをするためには日常的な管理が必要ですよということを私は言ってる。その日常的な管理をしっかりとできるという、言わば腹をくくったことを政策として出せるんですかということを聞いておるんです。中途半端な形で日本庭園、日本庭園ということを出すだけでは、なかなか人を呼び込むことはできませんよと。どこでもありますよと。ある一定の有名な庭園に行くと専門部署でそういう方がおられる。そしてその方々が1年をかけてずっと周期でどの木も見ておられる。それだけのことをすると言えば、観光のための行政の責任を、負担を背負うという覚悟を持って、今これをされるんですかということを私は聞いている。 ○主査(加藤吉秀君) 浅野観光課長。 ○観光課長浅野昌樹君) 繰り返しになりますけれども、庭園の管理については建物同様美しい庭園を維持していきたいと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。  本谷分科員 ○分科員(本谷宏行君) ちょっと抜けていた部分があるので申し訳ありません。先ほどもちょっと総務文教委員会の中で出た御意見、今なのかということもお伺いしました。もう一点、ほかにも手法があるのではないかといったような趣旨の発言があったと思います。そういったことについて、府中市では今回のこういった事業のスキーム、手法以外に検討されたのか。また、その辺について市はどのように認識をされているのかお聞かせいただきたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 総務文教委員会での御議論をちょっと振り返った中で、会社救済のためではないのかとか、あるいは運営会社から寄附を含めてほかのスキームがどうだったのかということがありまして、幾らかお答えしたところもあります。まず、スキームを考えるに当たりまして、会社を継続するオプションもあったわけですね。ずっと今の運営会社を長続きさせながら、今やってるとおりのことをやっていくと。これはあくまでシミュレーションとかの話です。しかしながら、運営コストについて、昨年、庭園管理ということで補助をつけていただきましたけれども、どんどん、どんどん補助を、言い方悪いんですけれど突っ込めるのか。あるいはそれをやって何かが変わっていくのか。あるいはじゃあそれは民間側で運営会社に対して追加出資をするのかとか。そうなったときに一体どういう理由で、それぞれの株主というても個人さんもいらっしゃれば法人形態もいらっしゃるわけで、その法人形態の中でそれぞれの株主に対して、何でそこまで追加出資をするのかという株主の理解。株式会社恋しきの株主じゃなくて、その出資者になっているいろいろな企業さんの本来の株主に対してどこまで言えるのか。こういったもろもろのことがありまして、結局、原点に立ち返ると運営会社を継続させることが目的、ゴールではなくて、この「恋しき」という市民共有の財産をどうやったら守れるのかという、そこがゴールの姿。そこから考えたときに、できればそれは皆さん御出資いただいたわけですから運営会社を守りながらやれればベストだったんだろうと思うんですけれども、結局将来性のことを考えたときに、責任の所在、誰が責任を持ってこの建物を守っていけるのかといったようなことを立ち返った中で、今回のスキームになったということでありますし、株式会社、運営会社が市へ無償で寄附と。行政側からすればそうなればありがたい話ではあるんですけれども、実際にボトルネックになったのが民都額5000万円、これをどうやって返せばいいんだとか、これに対して市が出す根拠があるのかとか、あるいはさっきの民間会社側が追加出資して、無償譲渡ということは要は運営会社は解散ということですから、解散が分かっているのに何で出資ができるんだとか、もろもろの、やっぱり隘路があったわけです。そうした中で民都株の整理もしつつ、最終の目標である、目的であるこの建物をいかに皆で守っていけるのか。こういうのに立ち返ったときに、今回、全体像で言いますと市が鑑定価格で買い取る。直接の財源ということではないんですけれども、一部大手企業さんから市に対して「恋しき」のためもあるんですけれども、広く、観光、まちづくりに対して貢献したいという中で9,000万円というお話になり、最終的にそれぞれ株主さんが全額出資金は戻ってこないと。幾らか損を甘受するという中で、まさに行政も経済界も、これまで御寄附というか出資していただいた一般の株主さんも、皆さんが知恵と汗を絞った中で今回のスキームでありますので、決して会社救済のためでもありませんし、ほかのスキームも考えた中で株主の理解が得られる。行政だけが負担する話にならないという。また財源も直接の購入資金というわけではないんですけれども。市全体のバランスシートでいえば、過疎債を使うことによってトータル6,000万円何がしという実質負担に対して9,000万円という、将来にわたって活用可能な資金を御寄附いただけるという中で、そこだけ見ればトータル収支は赤字ではないという中で、皆さんが汗をかきながらこのスキームにしたということで、ほかのスキームがあったのかは検討はしましたけれども、これが一番、現時点ではベストではないかということですし、市としてはタイミングも含め、市長がお答えしましたように、タイミングを含めて、今ここでやっていかんと次はないんじゃないかと思っております。 ○主査(加藤吉秀君) 本谷分科員 ○分科員(本谷宏行君) どうやって「恋しき」を残していけるかという検討の中で、皆さんの知恵を借りながらこういったスキームということに至ったということでした。今回のそのスキームも、全体の中でもちろん企業であるとか経済界であるとか、それこそ先ほど言われました株主の皆さん、また今回府中市の行政としての役割分担として、その中では、先ほどあったように寄附もあったんでしょうけど、経済界としてはどのように汗をかいていただいたのかという言い方をしていいのかどうかあれですけれど、お聞かせいただきたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) 経済界としてどういうふうに汗をかかれたのかという問いだと思いますが、実際、今回の、先ほど説明をさせていただいたスキームに基づくと、出資者の方の、それなりに出資した分は目減りするといいますか、幾らか減ったような形になる。その前段で「恋しき」を再生するために、最初、直営の形で飲食が入っていて、それからまた次に改修してテナントを入れる段階でも追加出資もされたところもあったように聞いておりますし、また「恋しき」をどういうふうにして守っていくかということで、それぞれの経済界も利用を含めてしっかり活用していこうということで取り組んでこられたのは十分聞いております。昨年、残念ながら飲食のテナントが出られた後、あちこちにも飲食を含めて何とかやっていけないかということで様々なところにいろいろ声がけもされたりもされたという話を聞いておりますし、もちろん市も協力をさせてもらう中で、そういうほうも探っていたわけでありますけれど、残念ながら今なかなか飲食テナント、あるいはほかも含めてテナントの方に入っていただいて家賃で安定した経営を続けていくのは非常に難しい状況にあるかと思います。そういったところも含めて、今回のような形になったわけですが、繰り返しになりますけれど、先ほど言いましたように、出資された71社の方々の、様々な形で御協力をいただいて、今回も恐らく相当な減額になろうかと思っておりますけれど、そういったことを承諾していただく中で御了解いただいたと思っておるところでございます。 ○主査(加藤吉秀君) 本谷分科員 ○分科員(本谷宏行君) ちょっと答えにくいような聞き方になって申し訳ありませんでした。いろいろな形で、今までも経済界も御負担をいただいていると。先ほど副市長の答弁からも、やはり「恋しき」の株主の皆さんに対しても全額返るものではないということも、先ほど、今の市長の答弁にもありましたように、それぞれが皆さん負担をいただいているのかなと理解をさせていただきました。  先ほどありました市内の企業からの御寄附いただく9,000万円については、これの考え方といいますか、先ほど一旦、一部を副市長からも御紹介いただいたと思うんですが、今後の、先ほど御質問の中にも今後その管理に当たっては指定管理ということもありましたし、今後のその観光行政に対して、いろいろなものにも使えるということも聞いてはおりますが、その辺について府中市の考え方、その9,000万円に対する使い道等についてお聞かせいただきたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) ちょっと繰り返しの答弁になるかと思うんですが、御寄附いただいた方々からは、ぜひこれを観光まちづくりの地域貢献として役立てていただきたいというお申出がありました。先ほども言いましたように、もちろん「恋しき」も含めて、観光まちづくりという点では、先ほど言いましたように石州街道があるかもしれませんし、あるいは上下の町並み、あるいは翁座などにも幅広く観光に向けて、あるいはまちづくりに向けて活用させていただきたいと思っております。もちろん、先ほどから出ています「恋しき」の庭も含めた充実、建物の充実など、活用できるものと考えております。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。  加島分科員。 ○分科員(加島広宣君) ですから七十数社の会社の方々、トップの方々だとは思うんですが、そうした方々のお力によって今までそうした歴史的文化遺産を守ってこられたと。今回府中市で今後そういった歴史的遺産をずっと残していくということであろうとは思います。ですから同様にその七十数社、本業があるにもかかわらずという言い方がいいか悪いか分かりませんが、そうして守ってきていただいたわけで、このコロナ禍の中でそうした企業さんも大変だろうという思いも分かりますし、今回のことでまた企業は本業に専念もできて、企業支援にも幅広い意味で言えばなっているのかなということは企業を元気づけることになれば、やはりそうしたところで働いているいわゆる府中市民の雇用の確保にもつながっているのだなと私は思うんですけれども、間違いではないでしょうか。 ○主査(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) なかなか議員の新たな角度で見ていただきましてありがとうございます。何はさておきまして、先ほど言いましたようにこの「恋しき」という建物を観光拠点の貴重な財産として守っていくのが第一優先であります。市としてもこれから様々な、先ほど出ています民間の力も借りながらこの貴重な資源を守っていく中で、やはり今までの出資者の方にも改めてまた今後の「恋しき」を見守っていただきながら、しっかり活用していただく、あるいはしっかり宣伝をしていただけるようなこともお願いしながら、そういう方向で建物も含めて「恋しき」をさらに充実していきたいと思っておりますので、今までの方にも含めまして、また市民の方にもぜひこれを活用していただくようにお願いをしたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。               〔ほかに質疑する者なし〕 ○主査(加藤吉秀君) 7款商工費について、ないようですので、7款商工費の質疑はこれにて終了いたします。  これをもって本案に対する質疑は終了いたします。  続いて、議員間討議についてお諮りいたします。  本議案について、議員間討議を要求される方は挙手をお願いいたします。                〔挙手する者あり〕 ○主査(加藤吉秀君) それでは、分科員から要求がありましたので、これより議員間討議を行います。  これから順次、本議案についての各分科員の皆様の見解をお聞きし、意見交換したいと思いますのでよろしくお願いいたします。  なお、冗長な意見や、対立する意見の水かけ論にならないよう、見解は明確に、論拠を明らかにご発言いただけると議論が深まっていくと思いますので、お願いいたします。  芝内分科員。 ○分科員(芝内則明君) 先ほどから質問させていただきました「恋しき」の取得につきましては、なぜこの時期ということが私は十分に理解できないことがまず1点あります。それから2点目は、ちょうどもう3年たつと思いますが、全市が過疎地域指定を受けたから、今、過疎債を利用して府中市は財政運営をしているところがあると思います。まず、第1点目のこの「恋しき」でありますが、アフターコロナとかいろいろな言葉がこの議会でもよく使われております。しかし、今、確かに国あるいは今回の補正予算の中にもありますように、企業を中心に経済を再生することも大事ですし、消費購買力を上げていくことも大事だと思います。ひとり親の方々に対してのそういう施策も府中市もされてきましたが、次の段階における個人消費を高めるための府中市の独自の取り組みを打ち出していかなければ、私はこの「恋しき」そのものの歴史的建造物を府中市が守っていくスタンスが十分に理解はできますが、なぜこの時期にこれを購入していくのかに対してはいささか疑念を抱いているところです。  2点目は、過疎債についてであります。先ほどあるいはこの議会でも優位であることはお聞きしてまいりました。しかし私が議員にならせていただきまして、この間、過疎債を年に数件は上げてきていると理解をしています。そうすると、据置きは3年かも分かりませんが、ずっと重複していくわけですから、ずっとそのことに対しての予算措置をしなければならないと。過疎債を利用する上において、今日も市長さんが言われたように、確かにコロナではもうコロナのための国の交付金制度があるわけですから、そういうことにはなりませんが、しかし幅広いことに対して過疎債は利用できるわけですから、市民生活もあります。今回みたいな観光もあります。そのいろいろなところにバランスよくその過疎債を使って、市運営を私はすべきであると思っているところです。もう、これはちょっと別件になりますが、今回、今年の4月ですか、翁座が文化財指定を受けたと。またこれをするためにはどこかから資金を支度しなければならない。そこにはまた据置きで、また優位になりますよといっても、やはりそれは何年後かはずっと負担が付いて回るわけですから。そしてそれがずっと半永久的に過疎債がそこに生まれるわけではない。府中市そのものが独自の予算で購入するんではないんだというところをしっかりと私は押さえておかなければならないと思います。府中市においては、コロナではありませんが、藤野昌言先生が、全国的にもそういう感染症については先駆的にされてきたということがあります。そういう歴史的なものを、今、私たちは府中市の誇りとして、その人をなぜPRしないのか。もっとそこに立って医療、医療従事者とか、そういうところに対して私たちはPRをしなければならないのではないかと思います。それは府中市の全国に対してのすごい強みであると思っているところです。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。  本谷分科員 ○分科員(本谷宏行君) 芝内分科員がおっしゃった中でも、藤野昌言先生のコロナ対策に対する、非常に府中市の市民の一人の私としても誇りに思うところでもありますし、全く異論のないところではございますが、今回の「恋しき」の事業に対して、先ほどありましたけれど、なぜ今なのかということでございますが、やはりコロナの関係ももちろんございますでしょうが、そちらにする対策については、支援については個人に向け、事業者に向けてもいろいろな形で府中市独自のものを打ち出していただいておりますし、もちろんこれが全てで、もう十分であるとは当然思ってはおりませんので、これから先、国もいろいろな形で検討もしていただいたり、今回の2次補正予算でもいろいろ組んでもいただいている中で、そういったもので県と市も連携してやっていただけるものと当然思っております。そういう意味で、それを踏まえてなぜ今かという中では、私は先ほど答弁もいただきましたけれど、企業から9,000万円という形で御寄附をいただくということも大きな、今の一つの理由かなと思っております。やはり答弁の中にもありましたけれど、特にこういったコロナの環境下で、府中市だけではなくて全国的に今後ますます、いろいろな、特に企業さんにとってもそれに雇用されている個人にとっても大きな影響があるのかと当然思うわけではございますけれど、そういった中で貴重な9,000万円という浄財の御寄附をいただくと。もちろん先ほどもありましたけれど、「恋しき」だけではなくて府中市の観光行政、いろいろな、「恋しき」に関しては今後の指定管理者と含めてのランニングコスト等にも活用できるということになりますので、今後、言い方は悪いんですけれど、将来の景気等を踏まえると、やはりそういった企業さんが今後、今回の時期を逃してそれを御寄附をいただけるのかということは甚だ疑問にも思いますし、やはりそういった御寄附をいただく限りには、府中市は府中市でしっかりと、先ほどの話じゃないですけれど汗をかいて府中市の市民の皆さんのサービスにつながるような事業を展開していく必要があるとは思っております。  二つ目の点として財源のことに関しても、あくまで私が先ほどした中でお答えさせていただくと、やはり過疎債に対する、積み重なっていくのは当然のことだと思いますが、やはり先ほどあったような今必要なものに対しては、その事業を行う際にはその中で一番有利な起債を活用するのは当然のことかなと思いますし、今やっている過疎対策事業債でありますけれど、これも今後令和3年度以降は全く不透明なものになると。いつまでも続くものではないということも聞こえてきております。そういう意味でも先ほど言いましたように今というところと、やはり財源ということも考えると、この事業に対しては非常に応援をしていきたい。市民のためにもなるような事業かなと私は考えております。 ○主査(加藤吉秀君) 執行部に、主査の立場から。先ほど芝内分科員からあった、過疎債、これから先、先ほど翁座のことも言いましたけれども、これから続くという、そういう有利なものだということは分かるんですが、これから将来的な考え、これから翁座とかいろいろな過疎債をまた利用するといっても、やっぱり3年猶予があっても毎年毎年それを使えば、それはそれで払わなきゃいけないという部分が3割負担ですかね、その考え方についてお聞かせください。  村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) ちょっとまだ、翁座とかほかのも含めて総事業費をはじいておるわけではありませんので、ですけれども、さっき、ごめんなさい、財政のサイドから言えば使えるものは当然使いたいという、安く使えるものは。芝内分科員がおっしゃいましたように、最終的には結局毎年度の公債費のキャップがどうなのかというところはあると思います。これは財政指標なんかでいう実質公債費比率、ちょっとうろ覚えになりますが、当然イエローゾーン、レッドゾーンがありますので、そこにならんようにどうしていくか。もう一つは議会からもちょっと出ておりますけれども、今年度に限った事業見直しというわけじゃなくて、今後の事業も含めて進度調整だとか、先般、一般質問のときに総務部長、財政課長から御答弁させていただきましたように、それは当然あり得る話の中で、要はパンクしないように、だけれどチャンスは逃さずやっていくということで、ごめんなさい、ちょっと考え方というか、ことしか出ておりません。数字的な根拠は全体事業をはじいておるわけでございませんので、答えにはなりませんが、そういった形で財政規律は当然意識しながら、必要な進度調整も、平準化という意味になりますが、やっていければということで考えていきたいと思います。 ○主査(加藤吉秀君) あともう一つ、なぜ今なのかというの、先ほど本谷分科員から説明がありました。それと理事者の答弁が同じようだと思うんですが、それでよろしいですかね。なぜ今なのかという。 ○主査(加藤吉秀君) ほかにありませんか。               〔ほかに意見する者なし〕 ○主査(加藤吉秀君) それでは、以上で議員間討議を終了いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○主査(加藤吉秀君) 以上で、予算特別委員会に付託された案件の本分科会における審査は終了いたしました。  分科会報告の作成につきましては、一任お願いいたします。  以上で、予算特別委員会建設分科会を散会いたします。                午後5時28分 散会...