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平成12年第5回臨時会(第2日 8月 3日)

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    平成12年第5回臨時会(第2日 8月 3日)


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    平成12年第5回臨時会(第2日 8月 3日)            平成12年第5回府中市議会臨時会会議録  平成12年8月3日午後3時府中市議会定例会本市議事堂において再開した。 1 出席議員    1番  佐伯好昭君          2番  山本廣文君    3番  瀬川恭志君          4番  戸成義則君    5番  松坂万三郎君         6番  金子徳光君    7番  土井惟克君          8番  神田治登君    9番  皿田博一君         10番  湯藤弘美君   11番  福元登志雄君        12番  棗田澄子君   13番  小森龍太郎君        14番  武田信寛君   15番  住田賢治君         16番  高橋源吾君   17番  赤松隆志君         18番  能島和男君   19番  小森順治君         20番  平田九郎君   21番  伊藤正道君         23番  小田敏雄君   24番  大原一人君 1 欠席議員    22番  前木昭美
    1 事務局及び書記    局  長  森下敏彦君        議事係長  表 千昭君    主任主事  皿田敏幸君 1 本日の会議に付した事件  第1 議案第61号 2000(平成12)年度府中一般会計補正予算(第3号)に            ついて            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長神田治登君) 再開いたします。                午後 3時12分    ○議長神田治登君) 本日の議事は、お手元に配付しております議事日程表により議事を進めたいと思います。  日程第1 議案第61号 2000(平成12)年度府中一般会計補正予算(第3号)             について           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長神田治登君) 説明員の出席を求めます。 市 長          橘髙泰司君   助 役         伊藤吉和収入役          粟根豊彦君   教育長         小川恵敬総務部長市史編さん室長 前原 昭君   市民生活部長      髙田義明君 建設部長         小川卓二君   総務課長選管事務局長 瀬尾 誠君 企画財政課長       佐々木清人君  保健課長        土井博司監理課長         田丸浩造君   都市計画課長      神田雅弘環境施設課長       石川秀生君           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長神田治登君) ただいまから本日の会議を開きます。  日程第1、議案第61号を議題といたします。  予算特別委員会付託いたしました議案第61号について、予算特別委員長報告を求めます。  平田九郎君。          (予算特別委員長 平田九郎君 登壇) ○予算特別委員長平田九郎君) 議長の御指名をいただきましたので、予算特別委員会付託を受けております議案第61号、2000(平成12)年度府中一般会計補正予算(第3号)について、審査概要と結果を御報告申しあげます。  議案第61号については、今期臨時会初日の7月31日に提案され、説明を受けた後に、本会議において質疑がなされ、予算特別委員会付託を受けました。  本委員会では、所掌の分科会付託して審査を行いましたが、その概要については午前中の委員会において分科会長報告を受けたところでございます。  総務及び厚生分科会長報告後、質疑に入り、委員から、総務分科会長に対し「今回の議案については総額42億円にも及ぶ膨大な事業であり、今後も消防庁舎保健福祉総合センターといった事業が控えているが、今後の市財政はどうなるのか、経常収支比率等も含めた突っ込んだ議論がどのようになされたのか。」という趣旨質疑があり、総務分科会長から「元町団地消防庁舎及び今回のRDF等を含めた財政推計を早ければ9月議会に、遅くとも12月議会までには提出したいということであり、今回のRDF施設経常収支比率を約21%引き上げ、最終的には916%になるであろうという説明を受けている。」という趣旨答弁がありました。  また、委員から、厚生分科会長に対し「地元要望合意事項内容について、議会提出するという答弁をいただいていたが、分科会においては提出できないということであった。今回の事業についてはもう少し公開をし、RDFにせざるを得なかった状況市民に知ってもらうことが大事だと思うので、分科会における議論内容を知りたい。」という趣旨質疑があり、厚生分科会長から「分科会における答弁が、地元の2つの町内会の一方には回答書提出し、もう一方にはまだ提出していないという状況や、これから地元と詰めていく必要のある部分がかなりあり、総論的な合意をいただいていても、各論的には問題があるので、現時点では資料提出を差し控えさせていただきたいということであったため、地元の方々の心情を考え、あえて資料提出依頼はしなかった。」という趣旨答弁がありました。  以上で議案に対する質疑を終結し、討論に入り、委員から「莫大な予算をつぎ込んでも、ごみ処理問題はこの施設建設だけでは完結せず、高額のRDF処理委託料を払い続けなければならない。また、この施設が安定して効果を発揮する保証がないし、RDFそのものの問題が解決していない。分別収集を徹底する中で、残るごみをしかるべき規模施設焼却するのが適切であると考えるため、原案に反対する。」という趣旨討論がありました。  次に、委員から「ブロックでの広域処理が解消された今、単独焼却施設建設した場合、国庫補助金がつかないうえに、灰の溶融施設建設が必要となる。一方、RDF施設の場合、2分の1の国庫補助金がつき、公害防止事業債で50%、財源対策債で100%の交付税算入が見込まれるため、財政的にはRDF方式を選ばざるを得ない。地元住民理解と協力をいただく中で、総務及び厚生分科会議論のあったことを踏まえ、すぐれた施設建設してもらうことを期待し、原案賛成する。」という趣旨討論がありました。  討論を終結し、起立採決の結果、本案は、起立多数をもって、原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上、まことに簡略ではありますが、予算特別委員会における審査概要と結果を申しあげ、報告とさせていただきます。          (予算特別委員長 平田九郎君 降壇) ○議長神田治登君) 予算特別委員長報告が終了しましたので、ここで暫時休憩といたしますから、委員長に対する質疑及び議案に対する討論のある諸君は、休憩中に発言通告書事務局提出願います。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長神田治登君) それでは、暫時休憩といたします。                午後 3時18分 ○議長神田治登君) 再開します。                午後 4時36分           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長神田治登君) 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長神田治登君) 暫時休憩といたします。                午後 4時36分 ○議長神田治登君) 再開します。                午後11時23分           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長神田治登君) 予算特別委員長に対する質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありません。  これをもって予算特別委員長報告に対する質疑を終結いたします。  これより議案第61号の討論に入ります。  討論通告がありますので、順次発言を許します。  赤松隆志君、反対者。             (17番 赤松隆志君 登壇) ○17番議員赤松隆志君) 議案第61号、2000(平成12)年度府中一般会計補正予算(第3号)について、反対討論を行います。  この補正予算は、ことしと来年の2年間で42億8,510万3,000円をかけてRDFごみ固形燃料化施設建設をするものであります。ことしの当初予算規模160億円の27%、毎年やっとひねり出す投資的事業総額が三十数億円程度の府中市の財政規模において、その総額を上回る大型建設事業であります。しかもこれだけ莫大な予算をつぎ込んでも府中市のごみ処理完結はしません。福山市に建設が予定をされているごみ発電プラントに加えまして、そして焼却灰溶融固化施設160億円の施設に高額の処理委託料を払い続けながらの運命共同体でなければ完結をしない仕組みであります。  ドイツなどのヨーロッパ諸国においては企業責任商品を引き取らせ、再利用、再資源化をさせます。使い捨ての商品には課徴金を課して、そういう商品が出回らないようにする。ごみを元から減らしていく根本的な対策をとっています。  ところが日本では政府が大企業の利益を守る立場から、出たごみをどう燃やすか、新しい技術でどう処理をするかということばかり熱中をしてきました。この技術に頼るやり方について、ノミを退治するのに核兵器を使うような大げさな装置という批判の声があります。しかも、この莫大な予算をかける大げさな装置が、その予算をかけただけの効果を安定して発揮をする保障はない。私たちの税金を使って壮大な実験を行う装置でしかありません。  まず、ごみ発電プラントでありますが、時間当たり1トンを処理をする。24時間で24トンを処理をするという実験プラントが九州、若松で試験をした、そういう実績があるにすぎないのであります。そこも、しかもその実験結果は部品をとっかけひっかえして、15年の規模で全部入れかえているというものでありまして、24トンの実験装置で得られたデータを16倍の規模拡大をする390トン装置でうまくいくと、そういう保障がきちんと得られたということは全くありません。  そんな未完成プラントでありながら、1年目から11億円の売電収入を見込み、15年目には投下資本をすべて回収し、資本出資には配当金を出す。この数字監査法人から妥当であるとの評価を得ていると、県が示した資料をとうとうとこの席で読み上げられても、その前提となるごみ発電プラント自体がうまくいくかどうかはやってみなければわからないという代物ですから、事業採算性試算表もそうなればいいがなという希望的数字でしかありません。  形は民間の株式会社ですから、事業がうまくいかなければ資本金出資割合に応じて損失補償を求められるのではありませんか。今回資料請求を求めた結果、事業収入RDF処理費売電収入で成り立っている。計算どおりにいかなくなったらRDF処理費をつり上げますよというこの文書のくだりは県会議員への資料には明記しても、この議場に配付された市町村向けへの資料には書いてありません。広島県は相手によって説明を使い分けていることが明らかとなりました。  また、これまではRDFには熱効率を上げたり、きちんと棒状に成形をするためにプラスチックを混入させることは常識でした。既に稼働している全国38のRDFプラントのほとんどではプラスチックを混入をさせます。ところが容器包装リサイクル法によってプラスチック分別収集しなくてはならなくなりました。助役は今まではそう言っていたが、RDFにはプラスチックは混入させないと、さらりと答弁を変更されましたが、RDFを現在稼働しているところではそれが今大問題となっているわけであります。冗談ではないと。うちはプラスチックがあるからRDF燃料としてのカロリーを何とか保っている。プラスチックを除いたらRDFとして今以上に大変だ。国も県も自分たちを2階に上げてはしごを外すようなものではないか。最近RDFを立ち上げた自治体では怒っております。  事ほどさように国が環境行政をやっていることは一貫性整合性もありません。とにかくあれこれ環境施設プラントメーカーが思いついた新技術補助金で誘導しながら、半額はみずからの税金を使わせて地方自治体につくらせる。先に飛びついた自治体実験台の上に環境施設プラントメーカーは着々とノウハウを積み上げ、そういう図式になっています。  私は焼却方式厚生省で一片の通達で押しつけている灰溶融施設も同じことだと思います。灰からスラグはできますが、これを利用する方法は今のところありません。県土木路盤材としての利用の検討を依頼しているという答弁でありましたが、スラグになったところで凝縮をされた重金属類が消滅をしているわけではありません。酸性雨で溶け出す恐れがありますし、いろいろありますので一般住宅の軒先の道路の路盤材として使えるというほど完全に無害化されているわけではないと思います。  結局埋め立て処分をしなくてはなりません。そのコストは議会提出をされている中間処理施設整備に関する概略比較表数字を拝借すれば、最終処分費用としてトン当たり3万473円、約3万円かかるという代物であります。そしてRDFも同じことであります。RDF化工程可燃性ごみを破砕・乾燥しますから発火しやすいこと、鉄のかけらや長尺物などが混入していると破砕機の羽を壊す、加工工程ダイオキシンの発生する可能性があること、まだまだこの問題が解決をしているわけではありません。  議案質疑の際に引用いたしましたが、RDF技術について検討されている環境計画センターの鍵谷さんが、昨年7月に行われたセミナーの中でRDF建設事例がふえるに従って建設反対運動が起こっている理由として、第1にRDF製造工程ダイオキシン類の発生の可能性があること、第2にRDF製造時に大量のエネルギーを消費すること、第3にRDF製造に多大な費用がかかってもごみ処理完結しないこと、第4に製造しても利用施設がないため不適切な処理が横行する素地があること、第5にRDF利用時にダイオキシン類が発生することの5点を上げて、これらの指摘は現状では的を得たものであると認められています。  そしてRDF技術はまだ数年間の経験にすぎない。今後社会の要請にこたえた技術レベルの向上を期待するという言い回しで将来への期待を表明をするにとどまっているわけであります。まだまだRDF製造技術は未完成であります。  その点で資料として提出された中間処理施設整備に関する概略の比較について指摘をいたします。焼却施設では焼き切らねばならないので、2交代を含む人件費は20人とか15人分を見込まなくてはならない。それに対してRDFは7人だと見込まれています。こういう比較計算をされるのであれば、私はRDF稼働率を問題にしたい。トラブルが続出をした御殿場の施設稼働率、5%や10%、最高でも65%どまりの稼働率を適用しろとは言いませんが、甲山の厚生のエコアイセンターの施設でも、1週間のうち1日は機械を終日とめてすべての工程をくまなくチェックする。それでも火災が発生したり破砕機トラブルを起こすというものであります。少々いろんなものがまざっても燃やすことにはあまり気をつかわなくてもいい焼却施設に関して、ほんのわずかの異物が混入することや成分の変化でプラント全体をストップさせるなど、RDFの操作は非常にデリケートなものだと言わざるを得ないのであります。  さてそうであるならRDFごみ発電代替案としてどう考えているのかという点であります。ごみを元から減らす方向に向けてどうするかでありますが、容器包装リサイクル法がことしから拡大をされますが、今までペットボトル収集を行いました。しかしその結果、ペットボトルはますます氾らんをし、自治体の負担はどんどんふえるという点から、その商品がさらに拡大をされるというのであればたまったものではありません。自治体収集費用メーカーから出させる。また商品に一定の料金を上乗せをして、容器を返却するときにそれを返すデポジット制処理困難物メーカー回収義務を確立させるよう国に法制化を求めるとともに、自治体としてもそのことを条例化をしていく。またダイオキシン発生そのものを防ぐためには塩ビ使用を表示をさせる。メーカーに引き取らせる。それができないならつくらせないなど、メーカー責任をきちんと問うよう国に法制化を働きかける。また自治体としても塩化ビニール代替品開発要望関係省庁や業界に働きかけるとか、市民に対しても塩化ビニール使用製品を買わないキャンペーンを行う。既にこういうことを行っている自治体もあります。  そしてきめ細かく分別収集を徹底していく、生ごみ堆肥化も進める、そういうことを徹底した結果、最終的に残るごみ処理焼却方法を考えていく、そういうことだと私は考えます。  最後に議案質疑の際に指摘がありました公正取引委員会勧告を出した大手焼却炉メーカー5社による談合の問題であります。勧告があって後、府中市の指名除外期間はことしの1月で過ぎたという答弁でありましたが、下関市ではその期間を過ぎても指名から外しているわけであります。今回の入札についてもいろいろ通報があり、公正取引委員会に情報提供したとさきの率直な答弁もありました。また逆に、私は議案質疑で低価格入札運転方法ノウハウの蓄積の兼ね合いについて指摘も行いました。予算審議の前から既に始まっている入札の手続についてもいろいろ指摘をすべき点があることをつけ加えまして、私の反対討論を終わるものであります。             (17番 赤松隆志君 降壇) ○議長神田治登君) 住田賢治君、賛成者。             (15番 住田賢治君 登壇) ○15番議員住田賢治君) 平成12年度12月の国のダイオキシン数値基準をクリアするため、府中市として現在ある焼却施設の大改造を行う計画で進められてきましたが、焼却方式からRDF方式への変更の中で小ブロックでの広域処理が解消された今、府中単独での焼却施設建設した場合は国庫補助金がつかない上に、焼却灰溶融施設建設が必要となり膨大な経費がかかります。一方、RDF施設の場合は2分の1の国庫補助がつき、公害防止事業債で50%、財源対策債で100%の交付税算入が見込まれ、財政的にはRDF方式は市の財政を考えますと大変有利と考えられます。また地元対策においてもダイオキシン問題において、焼却しないため十分な対応ができるものと思います。市当局担当者を初め関係者の御努力と苦渋の選択をされた地元住民の皆様の御理解に対して心より敬意をあらわしたいと思います。  さてここで私の思いを申し述べたいと思います。  広島県のごみ固形燃料化方式への転換に伴い、今まで調査・審査を続けてきたわけでございますが、RDFごみ固形燃料化方式経済性環境に与える負荷は焼却方式よりすぐれていますが、焼却に比べて実績が少なく、ごみ分別収集機械保守等の課題が指摘されております。この状況下で2002年度のダイオキシン類抑制基準に合致した施設建設するためにはこれ以上の時間的猶予が許されない以上、次の点を付して実現されたい。  福山リサイクル発電株式会社の竣工については2004年と言われていますが、計画どおり実施されるよう最大限の努力を図られたい。RDFストックヤード説明では明確な答弁がされておりませんが、広島県の責任において確保されるよう努められたい。3、分別収集ごみ減量化を図り、品質管理ISO環境シリーズ認証習得に努められたい。4、周辺地域環境保全及び整備を図り周辺住民信頼関係を構築されたい。以上のことを付して賛成討論といたします。どうもありがとうございました。             (15番 住田賢治君 降壇) ○議長神田治登君) これにて討論を終結いたします。  これより議案第61号の採決を致します。  本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成諸君起立を求めます。                (賛成者起立) ○議長神田治登君) 起立多数であります。  よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長神田治登君) 以上で今期臨時会会議に付議された事件はすべて議了いたしました。  これにて平成12年第5回府中市議会臨時会を閉会いたします。                午後11時43分   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。    平成  年  月  日
          府中市議会 議  長       府中市議会 議  員       府中市議会 議  員...