監査委員事務局長 切原秀隆 文化財室長 道田賢志
1 事務局及び書記
事務局長 皿田利光 議事係長 小林正樹
1 本日の会議に付した事件
議案第56号 令和3年度府中市
一般会計歳入歳出決算認定について
議案第61号 令和3年度府中市
水道事業会計決算認定について
議案第62号 令和3年度府中市
下水道事業会計決算認定について
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午前10時53分 開会・開議
○主査(加島広宣君) ただいまから
決算特別委員会建設産業分科会を開会いたします。
これより議事に入ります。
御承知のように、決算審査は、予算執行が予算に従って適正にかつ能率的、合理的に行われ、市民の福祉の増進に役立ったかどうかを検討するという観点からなされるものであります。
令和3年度
歳入歳出決算書とともに提出されております主要な施策の成果に関する説明書、財産に関する調書及び監査委員の各
会計決算資料等を参考にされ、審査に当たっていただくようお願いいたします。
また、決算審査については、事務執行に係る過ちについて指摘を行えることになっていますが、質疑とあわせて分科会の審査の中で十分行っていただくようお願いいたします。
決算特別委員会に付託されました案件のうち、まず、議案第56号「令和3年度府中市
一般会計歳入歳出決算認定について」の件を議題といたします。
補足があれば提案者からの説明を求めます。
若井経済観光部長。
○
経済観光部長(若井紳壮君) 補足説明は特にございません。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○主査(加島広宣君) これより本分科会の審査区分となっている部分に対する質疑を行います。
質疑は、まず、主要な施策の成果に関する説明シートに記載の事業について行い、次に、それ以外の部分について款または項の番号順に行います。原則として後戻りしませんのでよろしくお願いいたします。
なお、歳入のうち本分科会の審査区分となっている歳出と関連のあるものについては、歳出のところであわせて質疑を行っていただきたくようお願いいたします。
これより主要な施策の成果に関する説明シートに記載の事業について質疑に入ります。
まず、事業名1-1、
ビジネスチャンス拡大支援事業について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
芝内分科員。
○分科員(芝内則明君) この
ビジネスチャンス拡大支援事業、大変意味あるものと認識をしておるところですが、これのウになると思いますが、人材確保に取り組む企業と地元高校生とのマッチングについてで、高校から市内企業への就職支援で、対面とオンラインと書き上げられて、その成果も書かれておるんですが、片方では、やはり対面というのは非常に大事であると書かれて、また片方では、オンラインというのは入り口において非常に大事であるというふうな書き方をされておるんですが、今後、市内の高校生たちに市内企業をPRする上において、どちらに重点を置きながら高校生の就職促進をしていこうとされるのかお伺いしたいのと、もう一つは、この中で就職者数36人で32%でありますが、その後、今その36名が
皆さん府中市内において、そのままその企業において就業されているのか。離職等、あるいはそこにおいての課題が、またあったのならば、そこら辺もお伺いしたいと思います。
○主査(加島広宣君)
宮商工労働課長。
○
商工労働課長(宮康展君) まず、企業説明会のオンライン、もしくは対面式ということについての答弁をさせていただきたいと思います。
人材確保に取り組む企業と、それから地元高校生のマッチングを図るため、
府中商工会議所と連携いたしまして対面形式の
合同企業説明会を開催してきたところでございますけれども、令和2年度以降、新型コロナの影響によって一昨年は中止、昨年は初めて
オンライン形式で開催をさせていただいたところでございます。
オンライン形式でございますと、
ウェブ会議システム、Zoomでありますとか、そういうところを活用するのでございますが、企業側の会場と各学校をつなぐため、密を避けられるというメリット。それから、生徒が学校外の人との接触を避けられるためということで、コロナ禍においても開催が可能となったというものでございます。
ただし、反面、直接やはり対話できないということから、企業側からすれば、やはりその企業の魅力を十分に伝えることができない。また、生徒も質問しにくいといったような
コミュニケーションの難しさがやはり課題となっていると捉えております。
やはり、直接
コミュニケーションを取りたい、人とちゃんと顔を合わせて話をしたいといったニーズがかなり多くありますので、令和4年度につきましても対面形式で開催したところでございますけれども、今後につきましては対面形式を前提として、このような今回のような感染拡大等、不測の事態により対面形式がどうしても困難であ るといったように判断される場合については、そういったオンラインという形式も採用するといった、柔軟に対応させていただけたらなと考えております。基本的には対面。やはり一つの会場で膝を突き合わせて話をするところを基本としたいと考えております。
それから、離職者についてでございます。
こちらですね、一度高校にヒアリングをさせていただきまして、離職者につきましては全体で1名いらっしゃるということでございます。ですので、ほぼ離職されていないということの
ヒアリング内容でございました。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
森川分科員。
○分科員(森川稔君) 1-1のエの項目なんですけれども、経験豊富なシニア人材、専門人材と企業等の
マッチング支援を行うという中で、昨年実績が1名、今年度に入って2件のマッチングができたということなんですけれども、この実績について、どんな形で進んでうまくマッチングができたのか。この辺についてお伺いいたします。
○主査(加島広宣君)
宮商工労働課長。
○
商工労働課長(宮康展君) 産業連係室の企業訪問、もしくはアンケート結果によるものでございますが、市内の中小企業の皆さんが現在人材確保にかなり苦労されている、困っていらっしゃるという現状が浮き彫りとなったものでございます。中には、この間社員がやめて困っている。で、だれかいい人知らないか。すぐ紹介してほしいといった、そういったあす、あさっても待てないような状況の相談もあったりする。これは産業連係室の話ですけれども、産業連係室はこの場合、個人的なつながりなど含めて、現有のチャンネルを駆使して日々マッチングに奔走しているところでございます。
そういった状況の中で、特にシニア人材のマッチングについては連携協定を締結しております
産業雇用安定センターとの連携によって対応をさせていただいているところでございます。
産業雇用安定センターでの
人材登録情報と産業連係室の活動の中での企業が求める人材といったものを毎月の
定例ミーティング、もしくは個別に情報交換することによってスピード感を持ってマッチングを行っているものでございます。
今後もそういった
シニア人材等につきましては、
産業雇用安定センターとの連携を密にしまして、
人材マッチングの機会を逸しないように対応していきたいと考えております。
○主査(加島広宣君) 森川分科員。
○分科員(森川稔君) マッチングの中で、企業がどんな人材をちょっと要望されているのかわかれば教えていただきたいなと思うのと、
あと産業雇用センターという登録について、シニアの方が本当にここにたくさん、府中市の例えば、シニアになられた方が登録されているのか。その辺がわかればちょっとお伺いしたいんですけれども。
○主査(加島広宣君)
宮商工労働課長。
○
商工労働課長(宮康展君) まず、登録者数ですね。市内の企業から
産業雇用安定センターへの登録がどれぐらいあるかというところなんですが、これちょっとまだ数を済みません、今把握しておりませんのでちょっと答弁はしかねます。
あと、例えばどういった職種について、そういったマッチングの要望があるかというところでございますけれども、今までの実績で言えば、例えば建設業への建築士の紹介。それから食品業へのハサップといいますか、の経験者をだれかいないかということで紹介をさせていただいた実例がございます。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) イの企業支援、企業の創業にかかわる件なんですけれども、見ると予算300万円に対して175万円で58%で、私としては非常に低いと思うわけですけれども、府中市において廃業がある程度進む中、また、後継者が不足している中で、創業・起業支援というのは非常に重要な役割を持っていると思うわけですけれども、これがなぜここでは実績4件にとどまっているのかということと、府中市で
産業ビジョンをつくる中で、産業連係室が実働部隊となっていろいろ経営革新を含めてやっている現状があるんですけれども、産業連係室が起業支援、創業支援に対して携わっていないのか。その辺教えていただければと思います。
○主査(加島広宣君)
宮商工労働課長。
○
商工労働課長(宮康展君) まず、執行率が低いんではないかという御指摘でございましたので、それに対してまず御答弁をさせていただきたいと思います。
コロナ禍によりまして、やはりそういった影響の中で創業者、創業を希望される方で、具体的に申し上げますと交付決定まで決まっていた方々が、どうしてもこのまま事業をやることができないといったような中止といった状況もございました。
そういった中で全体の執行率が54%でとどまっているものでございます。
ただ、この54%に決して満足しているわけではございませんので、そういった中で商工会議所、商工会と連携しまして今後もそういった創業支援をしてまいりたいと考えております。
また、産業連係室とのかかわりでございますけれども、産業連係室におきましても技術的な指導、それから
外部専門人材の紹介、
販路拡大支援等々ですね、幅広く起業支援を行わせていただいております。
当然、その中で創業される方への支援も対象とさせていただいていますので、そういったお話があれば、繰り返しになりますけれども、商工会議所、商工会、もしくは商工労働課と連携を取ってどうにか支援できないかを日々協力、連携をさせていただいているところでございます。
○主査(加島広宣君) 田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) やはり、そういったビジョンを掲げている以上、ネットワークを持って積極的にやるべきだと思うわけで、府中市においても商工会、商工会議所だけでなく、銀行もありますし、それから県の
産業振興センターとか含めてたくさんありまして、そちらの機関も起業支援、創業支援やっていると思うわけですので、目標をしっかり掲げて、今の廃業が進む中で、やはり次の府中市の産業を盛り立てていくという意味で、創業というのは非常に重要なところだと思いますので、その辺少し考えていただきたいなと思います。
○主査(加島広宣君)
宮商工労働課長。
○
商工労働課長(宮康展君) 御指摘ありがとうございます。
いろんなチャンネルございます。そういった制度を周知も含めて、やはりもっともっと皆さんにお知らせをしていくということと、さまざまな機関ともっともっと連携をして、そういった創業のチャンスを皆様に御提供できたらなと思っております。
○主査(加島広宣君) 続いて、事業名1-2、
産学官連携支援事業について、質疑のある方は順次御発言をお願いします。
田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) 先ほどとも関係すると思うわけですけれども、やはり産官学連携で、これも
産業ビジョンの中で項目に掲げてあると思うわけですけれども、そういった大学含めた連携が、実績がどの程度出ているのかについて、まずお聞きしたいと思います。
○主査(加島広宣君)
宮商工労働課長。
○
商工労働課長(宮康展君) 技術指導の件についてでよろしいでしょうか。
ただいまの産学官連携で商工会議所、それから近畿大学さんと
包括連携協定を結ばせていただいて、特に産業分野の中でこの
産学官連携支援事業というものを活用しまして、技術指導を行わせていただいているところでございます。
分科員おっしゃるとおり、
産業振興ビジョン、または中小企業、それから
小規模事業者振興基本条例といったものを、という中で、そのベースにいろんな活動をしていくべきだという御指摘につきましては、まさにそのとおりだと考えております。
技術指導について、実績でございますけれども、産業連係室が企業訪問などによりまして事業課題を掘り起こし、その解決策の一つとして近畿大学のいわゆるシーズとのマッチングをコーディネートしております。
昨年度、令和3年度につきましては技術指導が1件、それから委託研究が1件ということで合計2件をコーディネートさせていただいておりますけれども、結果的に技術指導や研究に至らなかったその他10件の技術相談をコーディネートもさせていただいているところでございます。
○主査(加島広宣君) 田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) 今の場合、個別企業の委託研究とか技術指導があったということですけれども、今言われたように、府中市全体の事業課題がこれから府中市の次の産業を育てていく場合出てくると思うわけですけれども、それに対して近大はシーズがあると考えていますけれども、先ほどもネットワークの話を言わせてもらったわけですけれども、府中市が次の産業について研究会なりを設けて、それに対して近大等がかかわってきて府中市のネクストインダストリーと言いますか、を目指して研究会をつくるとか、そういった方向は目指されないんでしょうか。
○主査(加島広宣君)
宮商工労働課長。
○
商工労働課長(宮康展君) 研究会の設置等の御質問だと思います。
現時点におきまして、産業連係室はどういった活動をしているのかでございますけれども、生産性向上だけではないんですが、生産性向上の課題の中身が各企業でさまざまであるということ。それから、多様な業種があることから、いわゆる汎用性のある中身よりも、専門性が高く、個別対応ですね。といったものが必要な場合が多いことでございます。そして、各企業の機密情報保護の観点ということもございますけれども、こういった個社対応、ハンゾーンといいますか、そういった対応をさせていただいておりますので、こういった個別な対応は当面続けさせていただこうかなと考えているところでございます。
御質問にありました研究会等のいわゆる次の産業創出に向けた研究会といったところの御質問だったと思いますけれども、今後、例えば市内企業のいわゆる共通する課題という認識の中で、例えば生産性向上でありますとか、それから共同受発注といったものを視野に入れた
事業者間連携など、そういったさまざまな課題が抽出をされ、それを解決すべき共通の課題として一つの形として集約していくという中で、一つの手法として大学や企業との研究会設置といったものが必要になるタイミングがもしかしたらあるかもしれないということは認識をしているわけでございますけれども、今後につきましては、その必要性について検討していきたいと考えております。
○主査(加島広宣君) 田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) 個別課題もあると思うんですけれども、府中市はリョービ・北川の2大企業の中で、鋳物、ダイカストにかかわって自動車部品の加工がかなり中心になっているところで、ただ単に共同受発注とか生産性向上だけやっていると、次の流れに取り残されるということがありますので、やはり府中市がドローンを次の目玉に掲げられたりしていますし、やはりEV化が進むということで企業単体ではなかなか難しいところがありますので、大学等の知恵をかりながらやっていく準備が、やはり今後必要じゃないかと思いますが、その辺含めてよろしくお願いしたいと思います。
○主査(加島広宣君)
宮商工労働課長。
○
商工労働課長(宮康展君) 例示としてEV、それからドローンというふうにおっしゃっていただきました。
当然のことながら、先ほど申し上げた生産性向上、それから共同受発注だけではないと考えております。そういったところですね、市役所、行政だけではなかなか物事を進めていかれない、そういった分野でもございますので、やはり大企業を初めとして中小企業の皆さん等の今抱えている課題が、将来にわたって解決していくべきものであるのであれば、そこは積極的にいろんなチャンネルを使って解決といいますか、連携して解決を図っていきたいと考えておるところでございます。
新たな産業創出という視点からも、そういったいろんなところからさまざまな知見をいただくことが必要だと考えておりますので、そういったことも視野に今後この事業を進めていきたいと思っております。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
芝内分科員。
○分科員(芝内則明君) 8番の事業評価のところでちょっとお伺いしたいんですが、
インターンシップを、この間方針の中でも言われてきておりますが、コロナ禍でもありますが、
インターンシップをどう具体的に進めていこうとするのか。そして、府中でそれを進めていく上において、もう1点として、企業の
受け入れ拡大について、どのような課題が今府中市にはそこにあるという認識をされているのかお伺いしたいと思います。
○主査(加島広宣君)
宮商工労働課長。
○
商工労働課長(宮康展君) 現在、
インターンシップ、令和4年度に予算をいただきまして、大学生だけではないんですけれども、その
インターンシップの受け入れに当たって市として支援をさせていただいているところでございます。
企業側が、
インターンシップを受け入れるに当たりまして、課題といたしましては、やはり学生の受け入れに対応するための人員の確保でありますとか、やはり経費といった問題があると思います。
こういった課題につきましては、令和4年度に事業化をしておりますいわゆる経費に対しては支援といった部分も何らかご利用いただけるのかなと考えております。
また、対応するときの人員の確保につきましては、やはりそこは受け入れされる企業さんの方々とですね、しっかりちょっとお話をさせていただいて、場合によってはそういった
インターンシップ受け入れに明るい方をちょっとお招きしながら、そういったアドバイス的なものもさせていただければなと考えておるところでございます。
あと課題といたしまして、特にやはり企業さんそのものの認知度といったものも高くないところも現実として話を聞かせていただいたところでございます。近畿大学と今産学官連携でさまざまな取り組みをさせていただいておりますけれども、その近畿大学の学生を市内企業へ就職してもらうためには、まず、府中市にどんな企業があるかを知ってもらうことが必要かなと考えております。
このような課題に向き合うために、先ほど申し上げました
インターンシップの事業に加えて、
ワーキングホリデーといった事業もあります。この
ワーキングホリデー事業につきましては、就職活動が始まるタイミングではなくて、大学、例えば一、二回生の学生に対して府中市に来ていただいて、企業の情報をしっかりお伝えしていくと。そして、府中市をまず知ってもらおうというところから、いずれはファンになっていただくという入り口の部分をしっかりやっていかなきゃいけないということで、今回令和4年度の事業化をさせていただいたところでございます。
ただ、そういった情報を、やっぱり一方的に伝えるだけではなくて、例えば、近畿大学の学生が知りたいことでありますとか、それから府中市にしてこれをやってみたいよといったことがあるんであれば、そういったものをリサーチをさせていただく中で、やはり双方向で学生の興味を刺激するような情報を伝えることが大切であると考えております。
このような事業によりまして、学生の府中市に対する関心を高めていただきまして、興味はあるんだけれどもという段階から行ってみたい、それから住んでみたい、生活するにはやはり仕事を見つけないとといったような意識を醸成していただくというような流れが必要かなと考えております。
そして、職探しをする学生と人材を確保したい企業をつなぐための手段として、重ね重ねございますけれども
インターンシップを活用していただくというストーリー的なものを実現できたらなと考えておるところでございます。
一方、産業連係室の取り組みに対しまして、近畿大学での企業による寄附講座というものも今実施をさせていただいております。この取り組みにつきましては、市内企業の内容を知っていただくための絶好の機会となっております。近畿大学の授業の1こまをお借りして、企業の方に行って話をしていただくといったようなところで、少しでも認知度を上げていただいて、どういった活動をしているかも知っていただきたいということの活動を行っているものでございます。企業にとっては、やはり学生にその事業内容を伝えることができるということでは、非常に効果的な取り組みであると捉えているものでございます。
こういった取り組みをそれぞれ断片的に行うんではなくて、やはり一連の事業としてうまく連結させていきながら、より効果的な事業にしたいと考えております。
○主査(加島広宣君) 芝内分科員。
○分科員(芝内則明君) 私もそういうふうに思います。今の御説明、この予算をつけるときにもそのような説明があったと思います。
しかし、実際にこうやって成果ということで説明シートで出されたときに、そこに課題が明らかにその予算を、あるいは事業をするときに情報収集とか、あるいはニーズ調査とかを十分にした上で予算措置、予算根拠としていかなければ私はいけないんではないかと思うんです。今はこうだから次年度に向けてはその課題をこうしていくんですということでは、予算としてどうであるのかにもなろうと思いますので、その点については十分に今後考えていただきたいと思います。
○分科員(芝内則明君) それは現在、府中市に公園利用の上における営利目的についての条例があるということですね。
○主査(加島広宣君) 日野都市デザイン課長。
○都市デザイン課長(日野雄蔵君) 今、公園条例がございます。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) 昼食のため休憩といたします。
午後は1時から再開いたします。
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午前11時57分 休憩
午後1時0分 再開
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○主査(加島広宣君) 再開いたします。
休憩前に引き続き、質疑を行います。
続いて、事業名3-5、ワーケーション推進事業について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
芝内分科員。
○分科員(芝内則明君) ワーケーション事業推進のためのシステム開発についてで、ウのことについて御質問をさせていただきます。
今議会一般質問でもウェブでの予約等を推進したらどうかと質問をさせていただきました。ここの変化とか課題を見ますと、結局、そういうシステムを開発することができたこと。そして、しかしそこには課題があったと。なかなかそれが職員の中で十分に活用することになっていなかったということが書かれておるわけですが。
さて、先ほど来から私言わせていただいているように、そこに合うものをつくらなければ効果はないと思うんですが、そういうふうな上においてその課題は想定されていなかったのかどうなのかということ。検証の上でこの開発はされたのかどうなのか聞かせていただきたいと思います。
○主査(加島広宣君) 浅野観光課長。
○観光課長(浅野昌樹君) システム開発に伴いましての課題の検討ということでございます。
これまでキャンプ場利用者から予約の電話がつながりにくいといった意見がございまして、ウェブの申し込みのシステムの構築をしたわけですが、これは利用者の利便性の向上を目的とした受け入れ環境の一環としております。令和3年度にキャンプサイトの予約システムの構築を行いまして、本年8月から運用を開始しているところでございます。
想定している課題でございますが、システムの導入の効果といたしまして、キャンプサイトやワーケーション施設の平日の利用を初めとした利用者の増の実現。それからシステム導入がキャンプ場利用者にとって有効かつ利便性が高くなり、それぞれのキャンプ場の受け入れ環境の向上や魅力の向上につながるなどを課題と考えておりました。
今回導入した予約システムにつきましては、大手キャンプ場予約サイトのプラットフォームを活用いたしまして、三つのキャンプ場の予約をいつでも受けることが可能となっております。また、システム開発と同時にホームページも作成いたしまして、ウェブ広告、パンフレット等を作成いたしまして、情報交換、情報発信するなど利用者の利便性向上だけでなく、PR効果も目指しているところでございます。
○主査(加島広宣君) 芝内分科員。
○分科員(芝内則明君) そういうふうな取り組み、評価は非常にいいと思うんですが、私が聞きたいのはそれを十分に使い切れていなかったというふうな表現をされているので、職員のところでそれを活用するには、その部分を例えば職員のほうを先に研修をするとか、それだけの人に対してのことが十分ではなかったと私は読ませていただいたんですが、そこら辺はどうであったのか。例えば、そこら辺は十分把握されて実施に踏み切られたのか。急に行政サイドでそういう施策をつくり上げて、ぽっとそこに投げられたのかお聞きしたいと思います。
○主査(加島広宣君) 浅野観光課長。
○観光課長(浅野昌樹君) システム構築に当たりまして、職員への操作の扱い、こういった不安ももちろんありましたが、これにつきましてはシステムの開発事業者、そして市と事前に調整を行いまして、事前の操作研修、システムについての情報共有を行いまして、現在は職員も使いこなしているところでございます。
○主査(加島広宣君) 芝内分科員。
○分科員(芝内則明君) では続いて、エのキャンプ場等指定管理者の選定についてで、次期指定管理者と現雇用スタッフとの処遇の課題はどのように今後対応されていくのか。今考えておられることで結構ですので御説明をお願いしたいと思います。
○主査(加島広宣君) 浅野観光課長。
○観光課長(浅野昌樹君) 指定管理に当たりまして、現雇用スタッフの処遇についてお答えいたします。
現在、三つのキャンプ場では指定管理者として、府中市まちづくり振興公社の職員が施設の管理運営に従事しているところでございます。
市は、次期指定管理者の選考に当たりまして民間事業者のノウハウやアイデアを取り入れ、これまで以上に利用者にとって快適で満足度の高い施設運営を目指しているところでございます。
管理者の移行に当たりましては、事業の継続性を重視し、混乱が生じることなく円滑に移行できるよう調整していくように考えておりまして、現スタッフの雇用につきましては重大な大切なことと考えておりまして、丁寧な対応をしていきたいと思っております。
○主査(加島広宣君) 芝内分科員。
○分科員(芝内則明君) もう1点だけお聞かせ願いたいと思うんですが、現雇用のスタッフ、あるいはまちづくり振興公社には、現段階において今後の方向性については御説明もされておると認識をしとけばいいんでしょうか。雇用体制等について。
○主査(加島広宣君) 浅野観光課長。
○観光課長(浅野昌樹君) まちづくり振興公社の職員のそういった処遇につきましては、ただいま庁内で検討しておりまして、先方のまちづくり振興公社には、まだこういった話はしておりません。
○主査(加島広宣君) 安友副主査。
○副主査(安友正章君) ワーケーションの今の事業について、キャンプ場の指定管理者については今説明があったので今後事案についてはどうかなということで。じゃあ、今後、いつ頃この指定管理者の選定をするのかという予定は、いつ頃までにこのキャンプ場を有効活用するために指定管理をするのか。あと、四季の里についてはレストラン等もありますので、このレストランの利活用についても今後どのような対応を取られるのかというのと、これ矢野温泉公園といえば温泉があるんですけれども、こういった温泉の利活用を将来的に含めて、この指定管理者と共に考えていく予定があるのかちょっとお聞かせください。
○主査(加島広宣君) 浅野観光課長。
○観光課長(浅野昌樹君) 指定管理者の募集の予定でございますけれども、まず、募集するに当たりましてサウンディング調査というものを行いまして、昨年9月までに10社が参加していただいています。その中で、キャンプブームの背景を受けまして集客数をふやすために遊休施設へのキャンプサイトへの転換や既存施設の有効活用、そしてアスレチックを活用した健康促進の取り組みなど、誘客や魅力づくりに積極的、意欲的なアイデアが多く寄せられております。
また、その一方でコロナ禍の影響で収益の見通しが立たず、収支計画がつくれない、コロナの収束が見込まれない中、キャンプ場以外での誘客につながる自主事業の実施が困難。それから、現在のウクライナ情勢、物価高騰などの情勢によって先行きが不透明なため、もう少し時間が欲しいなどの意見がございました。
こうした意見をもとに、事業者の積極的、意欲的なアイデアのブラッシュアップ、コロナ禍やウクライナ情勢の状況を見きわめ、事業者、地域などと十分協議した上で指定管理の導入時期、そして規模については今後検討していきたいと考えております。
○主査(加島広宣君) 安友副主査。
○副主査(安友正章君) ということは、次年度にずれていく可能性もあるということですかね。コロナとか今いろんな事情があるということですけれども、できるだけ早くね、こういった活用は必要と思いますので。この指定管理者のまた公募が再度行われるのか、それとも今10社応募がある中で、その人たちの中で進めていくのか。この辺については、時期的なものと現行の10社の人たちのことをどのように配慮していくかについて聞かせてください。
○主査(加島広宣君) 浅野観光課長。
○観光課長(浅野昌樹君) 選定時期につきましては、施設整備や運営に係る前向きな意見などを尊重いたしまして、戦略的な制度設計を行いつつ管理者の選定については引き続き行っていく予定です。時期については今後調整していく予定でございます。
それから、公募につきましては、先ほどの10社につきましてはサウンディングへの参加ということで、あくまでもこういった課題が整理された暁には公募という形を取っていきたいと考えております。
それから、先ほどの質問でお答えが漏れておりましたので答弁させてもらいます。
レストランの活用につきましてですけれども、これは四季彩工房内にレストランがあるわけですけれども、こちらは現在そば処の営業でございまして、これはサウンディングの中の意見といたしましては、売店とかキッズコーナーなど、こういった案も出ておりまして、今後参考にさせていただきたいと考えております。
それから、矢野温泉につきましては、キャンプ場をはじめまして多くの方に訴求力のある大きい資源でございますので、利用客の満足度の向上に大きく寄与するものと考えております。
市としては、温泉の利活用についても、どういったことができるかということで、今後とも引き続き検討していきたいと思います。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
森川分科員。
○分科員(森川稔君) 1点ちょっとお伺いをいたします。
事業評価の最後のほうに老朽化施設の問題という記述があったんですけれども、どういった施設が老朽化しているのか。ちょっとこの辺についてお伺いをいたします。
○主査(加島広宣君) 浅野観光課長。
○観光課長(浅野昌樹君) 利用者の満足度を得るためには、各施設の整備、設備を充実させ、価値や魅力を向上させることが大変重要なことと考えております。
こういった施設ですけれども、指定管理者と連携する中で安全・安心を第一といたしまして、施設の点検、修繕を実施しているところですが、施設につきましては開業から数十年経過しておりまして、老朽化による破損や休止している施設など対応が必要な施設があると把握しております。
具体的にお答えいたしますと、羽高湖森林公園キャンプ場におきましては、トイレや炊事関係の施設、安全・安心面に支障がありまして早急に改修する必要があると考えております。トイレにつきましては令和3年度から新築工事を施工中でございます。
また、サン・スポーツランドにおきましては、休止しているスカイサイクルとスケート場など、今後利活用の方向性を定める必要があるとも考えております。
河佐峡につきましては、給水ポンプやウォータースライダーのプールサイドの床面の老朽化がございます。これも今年度修繕いたしまして、事故の発生を未然に防ぐための安全対策を講じたところでございます。
矢野温泉四季の里におきましても、和式トイレ、これ改修要望が出ておりましたところですが、これも令和3年度に洋式トイレに改修しております。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) 続いて、事業名3-6、観光地域づくり実践事業について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) 観光トイレについては昨年できて、非常にドライバー、観光客含めて人気が出ているわけですけれども、市がそれに対しておもてなしトイレということで認定されたわけですけれども、今後10年以上にわたって維持しようとすればなかなか難しいところがあるんですけれども、府中市は公衆トイレとして予算も立てておられる部分があると思うわけですけれども、今後、補助なり支援なりの考えはないでしょうか。
○主査(加島広宣君) 浅野観光課長。
○観光課長(浅野昌樹君) 昨年度、地域の観光振興に取り組む5団体におかれまして、広島県観光連盟や市のデジタル化に係る補助金を活用されまして、観光客がストレスなく安全・安心に観光を楽しめ、周辺の観光スポットへ立ち寄ってもらうことを目的に、新たにトイレを設置されたところでございます。
御質問の市からの補助につきましては、6月議会でもお答えしたところでございますけれども、その財源として活用された県観光連盟や市の補助金において、維持管理を地域の皆様で実施していただくという計画のもとに採択しております。市としては直接的な支援は難しいため、設置者による維持管理をしていただいていると考えているところでございます。今後ともそういった考えでおるところでございます。
○主査(加島広宣君) 田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) 中には県道の筋に建てられているところも幾らかあるわけですけれども、ドライバーとか含めて公衆的なトイレの役目をかなりしていると思うわけです。
そういったことで、今後について住民が掃除等、環境の整備、維持しているわけですけれども、そういった公共性を持ちながら自分たちで浄化槽を含めて、かなり費用がかかっている状況の中で、それを今後とも継続的に実施するためには、やはり市が何らかの形で関与していただくことがいいんじゃないかと思うわけで、せっかくおもてなしトイレと指定されている状況の中で支援を考えていただきたいと思います。
○主査(加島広宣君) 浅野観光課長。
○観光課長(浅野昌樹君) 地元負担のお願いにつきましては、先ほど申し上げたところなんですけれども、そのかわりということではないんですけれども、側面的な支援といたしまして、市といたしましては先ほど言われました備後府中おもてなしトイレ、こういったものを認定いたしまして、最近でありますとサニタリーボックスを設置したりですね、それから観光地として広くPRするために備後府中観光トイレツーリズムという取り組みをつくりまして、広報でありますとか、そういったもので周知いたしまして、観光地の一つとしてトイレを活用してもらって、そして地域の観光振興に取り組まれる団体を支援していくという。こういった形を取らせていただいておりますので、今後の財政的支援についても御理解をいただきたいと思っております。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) 続いて、事業名3-7、恋しき・翁座保存・活用事業について、質疑のある方は順次御発言をお願いいたします。
安友副主査。
○副主査(安友正章君) この事業名のエの部分ですね。恋しき・翁座など歴史的建築物の保存と活用に向けた制度設計についてというとこなんですけれども、コロナ禍の中で検討委員会の開催とか旅行会社へのプロモーションは進まなかったと書いてあります。翁座のもともと寄附を受けて用地買収をされて、僕はかなりの時間がもう過ぎていると思っております。早期の活用で、この町なかのにぎわいづくりをして稼ぐ観光の推進が今まさに必要だと思いますけれども、どうもその取得した用地も買収した、それからの経過時間がどうも長過ぎるんじゃないかなと考えていますけれども、この辺についてはまたどういうふうなお考えであるのか。
それと、この中に耐震強度や保存すべき部位が明確になったとあるが、その保存すべき部位というのはどの辺なのか教えていただけますでしょうか。
○主査(加島広宣君) 浅野観光課長。
○観光課長(浅野昌樹君) 翁座の活用、これ今後の改修についてお答えいたします。
翁座などに代表されます歴史的建造物については、建物としての魅力を保存するだけではなく、周辺に点在する白壁の町並みなど、府中市の魅力ある歴史的、文化的観光資源であると認識しております。
活用改修につきましては、翁座につきましては翁座活用検討委員会の状況を踏まえ、計画的・段階的に進めていくこととしております。
しかし、活用検討委員会につきましては、昨年度議論を開始したところでございますが、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、会議の開催を令和4年度に繰り越しているところでございます。年内をめどに第2回活用検討委員会を開催いたしまして、前回の意見を踏まえ、より活用策の具体化、それに伴う改修内容の精査及び事業規模、改修に向けたスケジュールなどを協議していきたいと考えております。
そういった活用検討委員会の答申や方向性が示された後には、市として翁座の保存活用の道筋等、活用策のみならず、白壁の町なみを含む上下地域が一体となったにぎわいの創出に向けた活用策の方向性を示したいと考えております。
改修時期でございますが、活用検討委員会の答申の後、県・消防などの関係機関と調整を図りながら、耐震を含む施設の安全対策をはじめ、芝居小屋として一番輝いていた時代に復元することから着手いたしまして、その後、実際に活用しながら段階的に必要な改修に取り組んでいきたいと考えております。
買収、取得してから活用までの期間が長いという御指摘でございますが、これにつきましては従来どおり、来訪者への一般公開に加えまして、演劇とか落語とか神楽とか、こういったイベントなんかも検討していきたいと考えております。
それから、耐震補強や保存すべき部位が明らかになったという点でございますが、これは翁座は築後90年が経過しております。そして、国の登録有形文化財に登録されるなど、その希少性は言うまでもございません。
具体的に申しますと、歴史的文化財的価値がある構造物といたしましては、舞台に施された回り舞台や奈落、舞台両袖にある太夫座、舞台上部の竹組みのぶどう棚、折り上げ格天井や擬宝珠高欄、そして2階への階段の手すりなど、こういったものは非常に希少性が高く、保存だけではなく価値を明らかにしまして観光客に訴求することも重要なことだと考えております。
それから、保存すべき部位につきましては、教育委員会が主体となって作成中の翁座保存活用計画におきまして、翁座の価値の素材を明らかにして保存と活用に向けて必要な事項を整理しております。
これら保存すべき部分と部位について、文化財的価値が高い順に判断いたしまして、それを部位ごとに設定しております。例えば、文化財としての価値が高い部位は材料自体を保存するということ。例を言いますと、建物の骨組みとか基礎とか板類等、こういったものが該当いたします。
それから、文化財として価値を有しているんだけれども、経年による定期的な取かえが必要な部位。材料の形状や材質、仕上げ、色彩の保存を行う部位。例といたしましては塗り壁とか外壁の板材、屋根の板材、屋根のふき材とか、こういったものが該当いたします。
そのほか、当初の部材が既にもう存在しない部位。それから所有者の自由裁量に委ねる部分。具体的にはカーテンとか火災報知機とか、後でつけたようなものですね。
これらの基準に基づきまして、建物全ての部位にお価値づけを設定しております。基準を設定しております。保存すべき部位、活用や補強のためにやむを得ない変更も可能な部位、活用のために自由に改変できる部位を明確にすることで、保護と活用の両立を図り、観光資源としての活用も図れるものと考えているところでございます。
○主査(加島広宣君) 安友副主査。
○副主査(安友正章君) 随分、保存の活用に、保存する部分が多くてね。僕はね、活用するのか保存するのか、こういう議論をした場合ね、保存を優先すると活用はどんどん遅くなる。こういうところをしっかりと考えてもらわないと、寄附を受けた、用地も買収した。ほいで保存で行ったらもう何も活用はできなくなってしまう。じゃあ活用して稼ぐ観光をしたいというふうにおっしゃっているけれども、こういうことをしっかりとしないと、今のお話聞いていると保存を中心に行ったらいつになっても活用はできないかもしれない。どっかの時点で決断はしなきゃいけないときがある。両方を、じゃあいつ完成するのか。せっかく寄附をいただいたね、当家の方はいつ芝居小屋として活用していただけるんでしょうかねって言って質問を受けたりするの。せっかく寄附をしたのにずっと今のままで、寄附された方の思いというのは活用してほしいと。昔の芝居小屋として何とかしてほしい。そのために寄附をしましたというね。ここの当家の思いというのを、できたらね、しっかりと受けとめて活用する。こんないいものをね、やはり活用していかないと。今、市長も稼ぐ観光、稼ぐ農業、いろんなことを言っているけれども、やっぱりあるものをしっかりと活用したら、ひょっとしたら稼ぐ府中になっているかもしれない。だからそこのところをね、保存なのか活用なのかという議論をね、いつまでもしても俺は10年かかると思うよ。10年かかったら今の当家の人は見られないかもしれない。府中市もこの10年の間、稼ぐ稼ぐという話ばっかしで、全くこの翁座という、中国地方でもこれだけ大切なものとしてみんなが認めている、県も認めている。それをいつまでも保存保存で済ませてしまったら本当に活用はできなくなってしまうと。僕はこういう恐怖心を今感じた。
分科員の先ほどの御質問にもありましたように、一般質問でも答弁しておるところでございますが、委託先事業者への指導としては、市長から事故原因と対応策について事故分析を行うよう指示しておりまして、現在整理しているところでございます。
緊急時、事故発生時の市の内部統制をはじめ、初動、情報発信等のルールづくり、施設管理や運転管理などを各種マニュアル等の整理、設備改善の洗い出しを含めて、先ほども御質問あったように11月をめどに整理してまいります。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) なければ、4款衛生費の質疑はこれにて終了いたします。
続いて、5款労働費とこれに関する歳入について、質疑のある方は順次御発言をお願いします。ありませんか。
〔質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) なければ、5款労働費の質疑はこれにて終了いたします。
続いて、6款農林水産業費とこれに関する歳入について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) 先ほどから観光の話が出ているんですけれども、七ツ池に行ったことがあるんですけれども、そこにも立派なトイレがあって、いろいろ利用できるような状況になっているんじゃないかなと思うわけで、そこで75万円ほど予算がついているんですが、七ツ池の利用状況というか、この予算は利用者のために使われていると思うんですが、その辺の状況を教えていただければと思います。
○主査(加島広宣君) 田原農林課長。
○農林課長(田原慎吾君) 七ツ池の指定管理料75万円でございますが、これは地元町内会へ公園の管理を指定管理でお願いをしているものの経費でございます。地元町内会の人たちには熱心に管理をしていただいておりまして、七ツ池周辺の草刈りでありますとかトイレの清掃、管理等も行っていただいておりますので、春は桜とかがきれいに咲いたりして利用者の方も一定数いらっしゃると認識をしているところでございます。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
芝内分科員。
○分科員(芝内則明君) 水路しゅんせつ報償費というのが書かれて、ここで聞くよりも予算のときに聞けばよかったんですが、これはどのような内容のものなのか。個人なのか団体なのか。報償費ということでありますから個人と認識しとるんですが、その点についての御説明をお願いしたいと思います。
○主査(加島広宣君) 田原農林課長。
○農林課長(田原慎吾君) この水路しゅんせつ報償費でございますが、町内会などの地域で水利施設の土砂等をしゅんせつする作業に対しまして、作業実績報告を受け、確認できたものについて報償費を支払っているものでございます。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) なければ、6款の農林水産業費の質疑はこれにて終了いたします。
続いて、7款商工費とこれに関する歳入について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
〔質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) なければ、7款商工費の質疑はこれにて終了いたします。
続いて、8款土木費とこれに関する歳入について、質疑のある方は、順次御発言を願います。ございませんか。
〔質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) なければ、8款土木費の質疑はこれにて終了いたします。
続いて、11款災害復旧費とこれに関する歳入について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
〔質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) なければ、11款災害復旧費の質疑はこれにて終了いたします。
そのほかにありませんか。
〔そのほかに質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。
続いて、議員間討議についてお諮りいたします。本議案について、議員間討議を要求される方は挙手を願います。
〔挙手する者なし〕
○主査(加島広宣君) それでは、本議案について、議員間討議は実施いたしません。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○主査(加島広宣君) 続いて、議案第61号、令和3年度府中市
水道事業会計決算認定について、の件を議題といたします。補足がありましたら提案者からの説明を求めます。
河毛建設部長。
○建設部長(河毛茂利君) 補足説明は特にございません。
○主査(加島広宣君) これより、本案に対する質疑を行います。
質疑のある方は、順次御発言を願います。
〔質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○主査(加島広宣君) 続いて、議案第62号「令和3年度中市
下水道事業会計決算認定について」の件を議題といたします。補足がありましたら提案者からの説明を求めます。
河毛建設部長。
○建設部長(河毛茂利君) 補足説明は特にございません。
○主査(加島広宣君) これより、本案に対する質疑を行います。
まず、主要な施策の成果に関する説明シートの事業名4-3、浸水対策事業について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
芝内分科員。
○分科員(芝内則明君) アの雨水計画見直し業務の実施ということで、中須排水区についてであります。
今議会で一般質問でも出ていたと思いますが、ポンプ場整備に必要な敷地として関係機関との調整とありますが、どのような調整があるのか。その点についてお伺いしたいと思います。実際にこの排水区ができることによっての効果は非常に大きなものであると認識をしておりますので、そこら辺をスムーズに、そして早急なものという視点で私も見ていますのでお答えをお願いしたいと思います。
○主査(加島広宣君) 田原
上水下水道課長。
○
上水下水道課長(田原厚君) 中須排水区に整備します中須ポンプ場の設置場所は、中須グラウンドの東側に当たります。
整備に当たりまして、まず確認する事項といたしましては、隣接する県河川と敷地、建物、また排水放流先といった協議があり、あわせましてグラウンド敷地との調整も必要となってまいります。
場所につきましては、既に土地計画決定をされた位置ではございますが、現在、中須グラウンドとして使用されておりますので、施設図の設計につきましてコンパクトなポンプ場という基本方針を踏まえ、建物や施設の配置を工夫することで可能な限りグラウンドへの影響を少なくしたいと考えております。
進みぐあいですが、現在は日本下水道事業団から発注された業務委託によりまして、敷地周辺の地形測量についておおむね完了し、これから地質調査を行うよう準備をしております。
今後は計画するポンプ場敷地内の設備配置計画などにつきまして検討を進め、あらかたのものが見えてくる段階で並行して関係機関等の調整を行っていく予定にしております。
先ほども申しましたように、グラウンドへの影響。これは最大限検討は行いますが、平成30年7月豪雨で大きな浸水被害のあった中須排水区について、命を守るため避難をしていただく時間を稼ぐためのポンプ場整備。こちらについてはしっかりと進めていきたいと考えております。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) イの項で住宅かさ上げの関係で、止水板の補助というのがあるんですけれども、予算を組みながらPR不足ということか、実績がゼロとなっているわけですけれども、これは住民からの要望が出たわけじゃなしに、ただ予算を組んだだけの状況になっているんですけれども、ゼロの要因は何なんでしょうか。
○主査(加島広宣君) 田原
上水下水道課長。
○
上水下水道課長(田原厚君) 浸水対策事業として実施しております止水板の設置や住宅のかさ上げに対する補助制度でございますが、制度の開始が令和3年8月からとなっております。新設した制度であり、令和3年度につきましては止水板について2件、かさ上げについて1件の問い合わせを受けまして、止水板につきましては実際に1件は申請書類を持ち帰りいただいたわけですが、申請には至っておりません。また、かさ上げの相談につきましては内容が新築であったため、補助要件に該当しなかったというものでございます。
結果といたしまして、令和3年度の実績はそこにありますようにゼロでございます。
本年度につきまして、現在直接の問い合わせは残念ながら入っておりませんが、既存の建物のかさ上げなどを施工されています、そういったなりわいの業者さんからの問い合わせ、確認が1件入っている状況でございます。
浸水対策のみならず、災害対策においてみずからの命はみずからで守る。日頃から災害に備えて準備をする。自発的に避難をするといった、いわゆる自助につきましては、共助・公助とともに大変重要なポイントであると考えております。浸水対策一つを見ましても排水ポンプだけで全て解決できないことや、公助には限界があることも平成30年の豪雨災害以降、私も身をもって経験してきたところでございます。みずから行動を起こすこと、自発的に取り組むこと。こういった重要性をしっかりと啓発・周知することで、自助に対する補助金制度を有効活用していただけるよう、全庁を挙げまして取り組んでいく必要があると考えております。
○主査(加島広宣君) 田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) 自助・公助の精神はよくわかるわけですけれども、このかさ上げの件で洪水が起きたときに道路が川になりまして、その道路から出てくる水が家に押し寄せるというようなときに、家の庭の入り口をかさ上げするとか、そういったのも補助の対象になるんですか。
○主査(加島広宣君) 田原
上水下水道課長。
○
上水下水道課長(田原厚君) ただいま御質問いただきました、臨時的に壁を立ち上げるというようなものは、初めのほうの止水板というものになりまして、こちら補助対象になっております。状況に応じて、例えば家の周りのブロック塀はあるんだけれども、出入口だけが閉鎖できないというようなところへ設置をしていただくものになりまして、こちらについては上限は半額ではございますが補助制度を設けておりますので、しっかりと周知もしていきたいと考えます。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○主査(加島広宣君) それでは、主要な施策の成果に関する説明シートに記載の事業についての質疑はこれにて終了いたします。
続いて、令和3年度府中市下水道事業会計決算書について、質疑のある方は、順次御発言を願います。
森川分科員。
○分科員(森川稔君) 14ページなんですけれども、2、工事の水位計2台と監視カメラ2台が設置されたとなっておりますが、それぞれ2台の機器はどこに設置されて、だれが監視業務を行い、どのように活用されていくのか。これについてお伺いをいたします。
○主査(加島広宣君) 田原
上水下水道課長。
○
上水下水道課長(田原厚君) 平成30年7月豪雨を受け、緊急対策として固定式大型ポンプを2台、中須西之町を含む中須排水区の最下流に位置します中須グラウンドと新環境センターの近くに設置をしました。
このポンプによる排水操作の判断や同じく緊急対策で補修をした排水樋門の操作の判断。これにつきまして設置時点では職員による現地確認以外の手法がございませんで、初動や休日夜間の対応が困難であるという状況もあるために、中途補正であったと記憶していますが、水位計と監視カメラの設置を予算措置していただき整備をしております。
水位計と監視カメラ各1台を一組としまして、砂川の堤防の内側と外型、それぞれに設置をしております。
これによりまして水位の情報と画像データを上水下水道課や登録をしております職員のスマートフォンから確認ができますので、河川、水路の状況把握と排水操作や樋門操作の判断に大変有効に活用しております。通常時は1時間に1回水位測定の結果と定時の画像が記録をされておりまして、専用のソフトを通じて随時確認することが可能となっております。
一方、大雨等により、昨日の台風のときもデータは飛んできたわけですが、堤内堤外の水位が上昇した場合には、あらかじめ設定した水位を超過したら登録職員にはメールによる注意喚起が届きます。メールを受けますと、休日・夜間であっても水位情報や画像データを随時確認できるため、速やかな初動につなげることが可能となっております。そのデータの設定は安心・安全に監視・運用するために、水位を3段階に設定しております。
少し具体的に申し上げますと、70センチ、次が1メートル、その次が1.5メートルという3段階設定をしておりまして、それぞれを超えた段階でメールが配信されてまいります。
水位計とカメラの通常の管理は固定式大型ポンプより排水樋門とあわせまして、上水下水道課で維持管理と監視を行っております。
○主査(加島広宣君) 森川分科員。
○分科員(森川稔君) 職員のスマホなんかにデータが飛んでくるということなんですけれども、そういったものがよくテレビで年寄りがそういうところへ見に行くなと言われるんであれば、町内会等にもそういった監視カメラの情報を渡されるようなことは、今後検討はされないのかなというところをちょっと教えていただきたいのが一つと、あとこれはカメラとか水位データについては通信か何かされていると思うんですけれども、こういった保守管理費用が年間どれぐらいかかるか、あわせてお伺いします。
○主査(加島広宣君) 田原
上水下水道課長。
○
上水下水道課長(田原厚君) 水位計及び監視カメラのデータにつきましては、現在一般向けには公開をしておりません。常時、上水下水道課の複数職員の登録をしており、また、昨日、一昨日ですか、台風などで待機の体制が発動された場合は、上水下水道班員が集合しますが、そちらでも監視を行っております。
費用についての御質問でございますが、通信費用等としましてシステム通信料、サーバー利用料、システム運用費としまして月額が2万9,700円、年額で35万6,400円かかっております。
○主査(加島広宣君) ほかにありませんか。
田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) 下水道関係の件で監査意見書の財務的な内容で、28ページ貸借対照表の中で、流動比率が19.3%で全国的に低いのは低いんですけれども全国平均で68.5%となっております。それと比べてもかなり低いと。一般的には150%以上が望ましいということになっているんですけれども、この流動比率に関して問題ないのでしょうか。
○主査(加島広宣君) 田原
上水下水道課長。
○
上水下水道課長(田原厚君) 流動比率につきましては、65ページの説明にもございますように、短期債務に対してこれに応ずる流動資産が十分にあるかどうか、その割合を示すものでございまして、府中市下水道事業につきましては、まだ建設半ばで建設に要する投資が大きい、その割には整備区域がまだ小さく、使用料収入も十分に入っていない状況の中での数字でございまして、なかなか全国比率と比べるとどうしても低位にはなると思われます。
また、総括質疑での答弁でも少し触れたんですが、なかなか大都市の下水道事業と中山間地域の府中市の下水道事業を同じ物差しではかるのは当然なんですが、なかなか独立採算という枠の中で小さい市町の下水道事業は厳しいところがあるというところも、今回も少し触れさせていただいて答弁にかえさせていただきます。
○主査(加島広宣君) 田邉分科員。
○分科員(田邉稔君) ということは、キャッシュフロー上の問題に関しては市からの繰り出しで賄われていると考えてよろしいですね。はい。
それで、もう一つ、資本的収支差額で23ページですけれども、この差額が5億7,500万円となっていますけれども、この資本的収支の支出のオーバーに関しては、どこから補填されているんでしょうか。